QNAPのNASを使用していると赤ランプが点灯・点滅することで不安を感じたことがあるかもしれません。赤ランプはQNAP製NASの異常やエラーを示す重要なサインであり、迅速に原因を特定して適切に対処することが必要となります。この記事では「QNAPのNASが赤ランプ」になる問題を抱える方のために、その原因をわかりやすく解説し、発生しうる影響やトラブルを解決するための対処方法を詳しく説明していきます。
QNAPのNASはデータ保護や共有に欠かせない重要なデバイスの1つでもあり、特に企業や個人で大量のデータを扱う場合にはその信頼性が不可欠となってきます。しかしながら、QNAPのNASで赤ランプの点灯・点滅はディスクに生じた障害、RAID構成の問題、システムの温度異常など、さまざまな原因が考えられるものです。これを放置するとデータ損失やシステムの完全な故障につながる事もありえます。「QNAPの赤ランプが点灯したらどうすれば良い?」と悩む方に向けて、本記事の内容が参考になれば幸いです。
- 1. QNAPのNASが赤ランプになった時に生じる症状
- 2. QNAP NASが赤ランプになる原因
- 3. QNAPのNASのステータスランプが赤く点灯する意味
- 4. QNAPのNASのステータスランプが赤く点滅する意味
- 5. QNAPのNASのステータスランプが緑と赤で交互に点滅する意味
- 6. QNAPのNASのハードディスクランプが赤く点滅する意味
- 7. QNAPのNASが赤ランプで点灯、点滅する場合の対処方法
- 8. 赤ランプになったQNAPのNASからデータを取り出したい場合には
- 9. QNAPのNASが赤ランプになる状況例
- 10. QNAPのNASが赤ランプ表示になった時にやってはいけないこと
- 11. QNAP製NASの特徴
- 12. QNAPのNASが採用される環境例
- 13. QNAP製NASの種類と型番
- 14. まとめ・万が一、困った時には
QNAPのNASが赤ランプになった時に生じる症状
赤ランプが点灯または点滅する時にはQNAPのNASが正常に動作せず、さまざまな不具合が発生することがあります。以下は、QNAPのNASが赤ランプになった際に確認される主な症状です。
- QNAPのNASにアクセスができない
- 共有フォルダにアクセスができない
- 起動しない
- エラーメッセージが表示される
- ビープ音が鳴る
- ログイン画面や管理画面へアクセスができない
- データの読み書き込みエラーが生じる
- RAIDの再構築(リビルド)に失敗する
- 動作が不安定になる
1.QNAPのNASにアクセスができない
赤ランプの状態になった時にはQNAPのNASにアクセスができない・NAS管理画面への接続が遮断されることがあります。
通常の再起動を試みてもエラーが解消されない場合にはHDDの故障具合が悪化する・システム全体が停止する・全てのデータが消失する事態に直結することもありえるため、慎重な対応が求められるものです。
↓QNAPのNASにアクセスができない状況でお困りの方はこちらも参照ください。
2.共有フォルダにアクセスができない
QNAPのNASのランプが赤く点灯した際には共有フォルダにアクセスできない・ネットワークドライブに入れなくなる他、アクセス権限のエラーが表示されることもありえます。
3.起動しない
QNAPのNASが赤ランプになった時には本体の電源ボタンを押しても反応せず、全く起動しない状態に陥ることもあります。
また、起動プロセスが途中で停止する他、「SYSTEM BOOTING」の表示から進まないトラブルが発生することもありえます。
4.エラーメッセージが表示される
QNAPのNASのランプが赤く点灯した際には管理画面や液晶画面に「RAID group degraded」や「System fan failed」などのエラーメッセージが表示されることもあります。
※「SYSTEM BOOTING」から変わらない・「SYSTEM BOOTING」で止まるような場合にはエラーが生じているメッセージの表示として捉えた方が良いものです。
※内部ファンの異常や停止、システムの過熱によって、高温アラートが表示される事もあります。
↓QNAPのNASに「SYSTEM BOOTING」が表示され、機器が正常に動作しなくなった時にはこちらの記事もご確認ください。
5.ビープ音が鳴る
QNAPのNASでは異常が発生すると赤ランプになる他、ビープ音も鳴り、音の回数と長さによってエラーの種類を通知する仕組みも備えています。
6.ログイン画面や管理画面へアクセスができない
QNAPのNAS本体のランプが赤く点灯した際にはWebインターフェースにアクセスできず、管理画面を操作できない状態になる事もあります。
そのような場合には赤ランプになった原因を推測することが困難な状況に陥ることも多く、QNAPのNAS内のデータを失いたくない方は慎重な対応が求められます。
7.データの読み書き込みエラーが生じる
QNAPのNASが赤ランプになった時にはディスクが認識されない・データの読み込みや書き込みが正常に行われず、ファイルの破損やデータ消失が発生することもありえます。
↓QNAPのNASでHDDが認識しない時にはこちらも参照下さい。
8.RAIDの再構築(リビルド)に失敗する
RAID再構築(リビルド)のプロセスが進まない・途中で止まる・RAIDアレイがデグレード状態になり、動作しない時にもQNAPのNASが赤ランプの状態になっていることが多いものです。
9.動作が不安定になる
・フリーズや再起動を繰り返す
QNAPのNASが赤ランプになるような時にはシステムがフリーズして操作を受け付けなくなる、頻繁に自動再起動が繰り返されることもあります。
また、電力供給が不安定・電源ユニットに損傷が生じた時にもQNAPのNASが起動できてもすぐにシャットダウンする、再起動を繰り返すことがあり、そのような場合にも筐体のランプが赤く点灯していることがあり、注意が必要となります。
・データ容量が限界に達している
データ容量が限界に達しているような時にもQNAPのNASが赤ランプになり、動作が不安定になることもありえます。
QNAP NASが赤ランプになる原因
QNAP NASの赤ランプは、何らかのエラーや異常が発生していることを示しているものです。以下はQNAPのNASが赤ランプになる主な原因例です。
- HDDの故障
- RAIDの異常
- ファームウェアの問題
- 温度異常
- 電源やハードウェアの問題
- ファイルシステムの損傷
1.HDDの故障
QNAPのNASが赤ランプになる場合にはデータが保存されているHDDが故障したことが原因でトラブルを引き起こしている・データが失われる危険性が高まっていることが大半で慎重な対応が求められます。
QNAPのNASが赤ランプ状態になった時にはRAIDを構築しているディスクのうち、1台以上のディスクが故障しているかRAIDグループで障害が発生していることが推測されるものです。
その他、HDD内で不良セクタが増殖した場合にもディスクの故障に繋がり、結果としてQNAPのNASのランプが赤く点灯する事態に陥ることもありえます。
2.RAIDの異常
・RAID崩壊やデグレード状態を示している
QNAPのNASが赤ランプの状態になった時にはRAIDアレイが崩壊しかけている、またはデグレード状態にあり、異常を知らせていることが多く注意が必要となります。
・RAIDの再構築(リビルド)関連のエラー
RAID1・RAID5・RAID6・RAID50・RAID60の構成でディスク障害が発生した、RAIDの再構築(リビルド)に失敗してRAID構成に異常が生じた・初期化作業に問題が発生したことが原因でQNAPのNASのランプが赤く点灯することがあります。
また、RAIDの再構築や初期化中は、ランプの色は緑色と赤色の交互点滅で表示される場合もありえます。
3.ファームウェアの問題
ファームウェアが破損した・不具合が生じた・バグが出た・内部ソフトウェアの更新に失敗した事が原因でQNAPのNASが赤ランプの状態になることもあります。
4.温度異常
QNAPのNAS内部の温度が許容範囲を超えた場合にも赤ランプが点灯することがあります。これはファンが故障して適切な冷却が行われなかった・環境温度が高くなったことが原因で異常が発生し、QNAP製に限らず、NASが過熱した時には内蔵HDDや基板など重要部品が故障する・過熱によるエラーが生じる事態に直結することもありえるものです。
5.電源やハードウェアの問題
電源ユニットが損傷した・電源供給に問題が出た、基板などのハードウェアが故障したことが原因となり、QNAPのNASが赤ランプになることもありえます。
6.ファイルシステムの損傷
ファイルシステムが損傷した・システムエラーが発生した事が原因でQNAPのNASが赤ランプの状態に陥ることもあります。
QNAPのNASのステータスランプが赤く点灯する意味
QNAPのNASの本体で「STATUS」・「i」と表示されているランプはシステムステータスランプになります。ステータスランプが赤く点灯した際にはエラーが生じているサインとなるためデータを失いたくない方は慎重な対応が求められるものです。
・QNAPのNASのステータスランプが赤く点灯した場合に生じるトラブルは
- HDDやSSDが認識していない・無効になっている
- ディスク内のデータの読み書き中にエラーが発生した
- HDDやSSDに不良セクタが増殖した
- NASが読み取り専用・機能低下モード・デグレードモードになった
- QNAP独自の診断機能でハードウェアエラーが検出された
- データ容量が限界に達した
- 冷却ファンが機能していない
※RAID5やRAID6の構成でQNAPのNASを運用している時にステータスランプが赤く点灯した場合にはHDDが故障し、読み取り専用になっている他、読み取りに時間がかかる、開けるファイルと開けないファイルがあるなどの症状が出ることもあります。
※データ容量が限界に達した場合の他、もうすぐ容量限界を迎える警告である時にもQNAP製NASのステータスランプが赤点灯の状態になるものです。
QNAPのNASのステータスランプが赤く点滅する意味
QNAPのNASのステータスランプが赤く点滅した場合にはデータが失われる重篤な障害が生じているサインとなります。データを失いたくない方は電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試すことは避けましょう。状態が重篤化し、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。
・QNAPのNASのステータスランプが0.5秒ごとに赤く点滅した場合に生じるトラブルは
- HDDやSSDが認識していない
- HDDやSSDが故障した
- QNAPのNASに対してデータの読み取り・書き込みができない
- QNAPのNASが機能低下モード・デグレードモードになった
QNAPのNASでステータスランプが赤で点灯・点滅したような場合にデータを失いたくない・早く安く確実に問題を解決したいと考えた際には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
QNAPのNASのステータスランプが緑と赤で交互に点滅する意味
QNAPのNASのステータスランプが緑点灯になるだけであれば、機器が正常に動作しているサインとなりますが、緑で点滅する・緑色と赤色が交互に点滅するような時には注意が必要となります。
・QNAP製NASのステータスランプが緑点灯
- NASが動作可能・起動準備ができている状態
・QNAP製NASのステータスランプが0.5秒ごとに緑で点滅
- NASの起動プロセスが進行している
- RAIDを構成しているディスクがフォーマットされていない
- NAS内でRAIDが正しく構成されていない
※QNAPのステータスランプが赤では無く緑で点滅した際には赤ではないため、問題が無さそうに見えますが、0.5秒ごとに緑点滅になった場合にはNAS内でRAID構成するディスクが損傷してフォーマットを促される他、フォーマットされていないと判断される・データが入っているのにも関わらず、RAIDが構成されていない状態に陥るなど、QNAPのNAS内のデータが失われる危険な状況を示している事も多く、注意が必要となります。
・QNAP製NASのステータスランプが2秒ごとに緑で点滅
- NAS がスリープモードに入っている
・QNAP製NASのステータスランプが0.5秒ごとに緑と赤で交互に点滅
- RAIDの再構築(リビルド)作業が進行中
- システムファームウェアの更新が行われている
- NAS本体に対して初期化が実施されている
- ディスクに対してフォーマットが行われている
- オンラインでRAIDの容量が拡張されている
- オンラインでRAIDの種類やレベルが移行されている
※上記のような作業を行っていない場合にQNAP製NASでステータスランプが0.5秒ごとに緑と赤で交互に点滅した際にはデータが意図しない形で上書きされる・システムファイルが破損する等、データが消失することも多く、注意が必要となります。HDDを交換した後に自動的に実施されるRAIDの再構築(リビルド)が終わらない・途中で止まるなどのトラブルが発生した際にもQNAP製NASでステータスランプが0.5秒ごとに緑と赤で交互に点滅する状態から変わらず、データが失われる事態に直結することもありえるものです。少しでも不安に感じたり、困ったり悩んだりした際には手を止めてプロのデータ復旧業者に相談することが解決への近道となりえます。
QNAPのNASのハードディスクランプが赤く点滅する意味
QNAPのNASのハードディスクランプが赤点滅・赤点灯になった場合には、データが保存されているHDDやSSDなどのストレージが故障している事を示すサインとなります。いつもと違うと思ったら作業や操作を止めることから始めましょう。
・QNAP製NASのハードディスクランプが赤で点滅
- データを保存しているHDDやSSDへアクセスを行っている最中にエラーが生じた
- HDDやSSDに対して読み取り・書き込みエラーが発生した
- HDDやSSDが故障した
- RAID崩壊が起きた
QNAPのNASのハードディスクランプが赤点滅・赤点灯になった場合には深刻な障害が発生している状態でもあるため、データを失いたくない方は慎重な対応が求められるものです。QNAPのNAS内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
QNAPのNASが赤ランプで点灯、点滅する場合の対処方法
QNAPのNASが赤ランプの状態になった時にはハードウェアやRAID構成に異常が生じていることを示しているものです。以下ではQNAP本体の赤ランプが点灯・点滅する場合の具体的な対処方法を紹介していきます。
- QNAP製NASの赤ランプが常時点灯する場合の対処方法
- QNAP製NASの赤ランプが0.5秒ごとに点滅する場合の対処方法
- QNAP製NASのランプが0.5秒ごとに緑と赤で交互に点滅する場合の対処方法
- 停電やネットワーク障害による赤ランプの対処方法
1.QNAP製NASの赤ランプが常時点灯する場合の対処方法
QNAP製NASのランプが赤で常時点灯する時の対処方法を紹介します。
- 管理画面でシステムログを確認する
- 容量の確認と不要データを削除する
- ファンの動作確認と交換を検討する
- HDDの検査と交換を行う
1.管理画面でシステムログを確認する
QNAPのNASのランプが赤で常時点灯する場合にはディスク容量やファンの状態を確認し、異常がないか調べる事から始めましょう。
2.容量の確認と不要データを削除する
本体のランプが赤く点灯していてもQNAPのNASが動作可能な場合には不要なファイルを削除し、容量を確保することも有効な対処方法になりえます。
3.ファンの動作確認と交換を検討する
QNAPのNASのランプが赤く点灯した際にファンが停止しているような場合にはファンの交換や修理を検討する必要が出てきます。
4.HDDの検査と交換を行う
QNAPのNASのランプが赤で常時点灯する場合にはHDDの状態を確認して、不良セクタが発見された場合にはHDDの交換を行うことが自分で試せる対処方法として挙げられるものです。
※しかしながら、HDDの状態を確認するにはQNAPのNAS本体からディスクを取り外した上でパソコンに接続し、検査専用のソフトを使う必要が出てきます。QNAPのNASでランプが赤く点灯した場合にはディスクがすでに故障していることがほとんどで、状態を確認しようと筐体(本体)から取り外しパソコンに接続するとそれだけで状況が重篤化してしまいます。また、検査用のソフトの機能を試すことでデータが意図しない形で上書きされる・ファイルシステムが損傷する事態に直結することもありえます。RAID機能を過信してHDDの交換を行えばデータが復旧・簡単にエラーや不具合の解決ができると思ってHDDの交換を行うと後悔する結果に繋がることが大半であるため、ランプが赤く点灯するなど、QNAPのNASにトラブルが発生した際に早く安く確実に問題を解決したい・データを取り出したいと考えた場合にはプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
↓QNAPのNASからデータを取り出したい・復旧したいと思った時にはこちらも参照ください。
2.QNAP製NASの赤ランプが0.5秒ごとに点滅する場合の対処方法
QNAP製NASのランプが赤で0.5秒ごとに点滅する時の対処方法を紹介します。
- 管理画面からRAIDの状態を確認する
- 故障したHDDを交換する
- RAIDの再構築を開始する
- 再構築中は終わるまで待つ
1.管理画面からRAIDの状態を確認する
QNAP製NASのランプが赤色で0.5秒ごとに点滅する場合には管理画面からRAID構成のどのディスクが故障しているかを推測することが重要となります。
2.故障したHDDを交換する
QNAP製NASのランプが赤色で0.5秒ごとに点滅する際にRAIDを構成しているHDDやSSDの中から故障したディスクがわかれば、そのディスクを新しいものと交換する方法が自分で試せる対処方法として挙げられます。
※QNAP製NASが赤ランプになった際には特定のディスクだけでなく、複数のディスクが同時に故障、もしくは壊れかかっていることが大半です。そのため、安易に特定のディスクを交換するとデータが意図しない形で上書きされる・ファイルシステムが損傷する・ディスクの故障本数が増える・ディスクの損傷具合が悪化するなど取り返しのつかない状況に陥ることも多く、注意が必要となります。ランプが赤点滅の状態になったQNAPのNAS内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。相談してから作業を進めても遅くはないものです。
3.RAIDの再構築を開始する
QNAP製に限らず、NASに不具合が出た際にその原因がRAIDを構成しているHDDやSSDにあった場合にはそのディスクを交換後、RAIDの再構築(リビルド)作業を開始する必要が出てきます。
※RAIDの再構築(リビルド)は故障したディスクを交換した際には自動的に実施されることがほとんどです。しかしながら、このRAIDの再構築(リビルド)によって赤ランプになったQNAPのNAS内の全てのデータが失われる事態に直結することも多く、注意が必要となります。
↓RAIDの再構築とは?下記では、失敗例や危険性について詳しく解説しています。
4.再構築中は終わるまで待つ
RAIDの再構築(リビルド)は時間がかかることが多いものです。その間はQNAPのNASに対して何か操作や作業を進めることは避けましょう。しかしながら、複数のディスクが同時に故障、もしくは壊れかかっているような時には再構築が終わらない・途中で止まることも多く、RAIDの再構築作業が正常に完了しなかった場合にはQNAP製NAS内のデータが意図しない形で上書きされる・データが消失するトラブルに発展することも起こりえるものです。QNAP製NAS内のデータを失いたくない方は操作や作業を進める前にプロのデータ復旧業者に相談することを検討しましょう。途中まで作業を進めてしまっていたとしてもその場で連絡を入れた方が希望する結果に繋がります。
3.QNAP製NASのランプが0.5秒ごとに緑と赤で交互に点滅する場合の対処方法
QNAP製NASのランプが0.5秒ごとに緑と赤で交互に点滅する時の対処方法を紹介します。
- 管理画面で処理の進捗を確認する
- 処理が完了するまで待機する
- 問題が解決しない場合は再起動を試す
1.管理画面で処理の進捗を確認する
QNAP製NASのランプが0.5秒ごとに緑と赤で交互に点滅する時には管理画面でRAIDリビルドやファームウェア更新の状況を確認しましょう。
2.処理が完了するまで待機する
QNAP製NASのランプが0.5秒ごとに緑と赤で交互に点滅する時には、RAIDの再構築やファームウェアの更新作業途中であることを示している事が大半であるため、処理が完了するまで待機しましょう。この場合には電源を切らないように注意が必要となります。
3.問題が解決しない場合は再起動を試す
処理が完了しない時にはQNAP本体を再起動してみましょう。それでもQNAP製NASのランプが0.5秒ごとに緑と赤で交互に点滅するような場合には機器本体が故障している・内蔵ディスクに障害が発生していることも多いものです。QNAP製NAS内のデータが不要、NASが動作可能な状態に戻れば良い方はメーカーや修理の専門業者に相談する方法が選択肢に挙がってきます。QNAPのNAS内のデータを失いたくない方は修理よりも先にデータの取り出し作業についてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用した方が良いものです。
※メーカーや修理の専門業者、購入店などにQNAPのNASを修理に出した場合にはデータは保証されない・データが入っているディスクは初期化される、もしくは新しいディスクと交換された上での修理対応となるため、QNAPのNAS自体は動作可能な状態に戻ることが期待できるものの、機器に保存されていたデータは全て消去された上で手元に戻ってくることになります。注意しましょう。
↓QNAPのNASを修理したいと思った時には下記の記事もご確認ください。
4.停電やネットワーク障害による赤ランプの対処方法
停電や瞬電が起きた後やネットワーク障害が発生した後にQNAP製NASのランプが赤く点灯・点滅した時の対処方法を紹介します。
- ネットワークケーブルの接続を確認する
- QNAPのNASに対して再起動を実施する
- UPS(無停電電源装置)を使用する
1.ネットワークケーブルの接続を確認する
ネットワーク障害が発生した際にはLANケーブルやルーターを確認し、接続の問題がないかチェックすることも有効な対処方法として挙げられます。
2.QNAPのNASに対して再起動を実施する
QNAPのNASが赤ランプの状態になる他、「SYSTEM BOOTING」で止まる・表示が変わらない、「RAID group degraded」や「System fan failed」などのエラーメッセージが表示されたような場合には一度電源を切り、再度起動する方法が試せます。
※一回試して問題が解決できなかった時にはそれ以上再起動を試したり、通電を続けたりすることは避けた方が良いものです。停電や瞬電が起きた・雷など自然災害が発生した後にQNAPのNAS本体が赤ランプ表示になった場合には内蔵ディスクが機械的・物理的に損傷していることが大半であるため、再起動や電源の入り切りを行うとそれだけで取り返しのつかないくらいディスクが故障してしまうこともありえます。困った時にはプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
3.UPS(無停電電源装置)を使用する
停電対策としてUPSを導入することもQNAP製のNASが赤ランプになることを防ぐ他、データを保護する状況に役立ちます。
↓停電の後、NASにトラブルが発生した場合はこちら
赤ランプになったQNAPのNASからデータを取り出したい場合には
QNAPのNASが赤ランプで点灯、点滅する・緑と赤色で交互に点滅する等のトラブルが発生した際にはQNAPのNASにアクセスができない・ファイルやフォルダが開かない・QNAPのNASが起動しない・SYSTEM BOOTINGから進まない・エラーメッセージが表示されるなど、機器が使えない状態となるため、慌ててしまうことも多いものです。少しでも悩んだり困ったりした際にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することが問題解決への近道となります。赤ランプ状態になったQNAPのNASに入っているデータが不要・消えても良い方はメーカーや修理の専門会社、購入店などにNASを修理に出す方法も選択肢に挙がってきますが、メーカーや修理の専門会社、購入店などにQNAPのNASを修理に出した場合にはデータが入っているHDDやSSDは初期化される、もしくは新しいディスクに交換された上での修理対応となるため、QNAPのNASは使える・動作可能な状態に戻ったとしてもデータは救出されず、保存されていたファイルやフォルダは全て消去された上で手元に戻ってくることになります。赤ランプ状態になって正常に動作しなくなったQNAPのNAS内に保存しているデータが無くなったり取り出せなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
・データ復旧業者の選び方
QNAPのNASが赤ランプ表示になった際に早く安く確実にデータを取り出したいと思った時には復旧業者選びが重要となります。どこのデータ復旧業者を選べば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧・修復に要するスピードや対応が早い
- 復旧料金プランや復旧費用例がホームページに記載されている
- クリーンルームなど専用環境下で復旧・修復作業を行っている
- 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
- 復旧実績・復旧事例の有無
データ復旧業者は数多く存在していますが、復旧技術やデータ復旧サービス内容には大きな差もあるものです。どこの復旧業者に出しても同じように早い対応と費用を抑えたデータ復旧ができるわけではないため注意しましょう。アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修復作業を行うから、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。QNAP製に限らず、NASやサーバーなどのRAID機器、HDD・SSD(外付け・内蔵問わず)、パソコン(Windows・Mac・自作・タブレット型)、SDカード、CFカード、USBメモリ、ビデオカメラなど、様々な機種に対して復旧・修理実績も多くあり、安心です。
QNAPのNASが赤ランプになる状況例
QNAPのNASが赤ランプになる時には下記のような状況であることが多いものです。
- 停電や瞬断が起きた
- 自然災害の影響
- 引っ越しや配置換え
- 熱暴走が起きた
- 熱暴走
- 振動や衝撃が加わった
- 経年劣化
1.停電や瞬断が起きた
停電や瞬間的な電力供給の途絶(瞬断)が発生した時には、QNAP製に限らずNASに多大な負荷をかけ、ランプが赤くなる状況に陥ることが多いものです。
2.自然災害の影響
・雷の影響
雷による電圧スパイクがネットワークケーブルや電源ケーブルを通じてNASに入った際にはシステム障害を引き起こし、ステータスランプやハードディスクランプが赤くなることもありえます。
↓雷が鳴った後、NASに不具合が出た時にはこちらの記事も参照ください。
・地震、暴風、台風、大雨などの影響
地震による振動、台風や大雨による湿気や浸水、暴風による物理的な衝撃がNASに対して加わった時には機器が壊れるため、QNAP製NAS本体のステータスランプやハードディスクランプが赤点灯・赤点滅の状態に陥ることもあります。
3.引っ越しや配置換え
引っ越しや配置換え、大掃除など、NASを動かした際に物理的な衝撃を受けることで、内蔵HDDやSSD、基板が損傷し、ステータスランプやハードディスクランプが赤点灯・赤点滅になる事も多く起こりえるものです。
4.熱暴走が起きた
QNAP製に限らず、NASは常時稼働し続ける機器であることから熱が籠りやすいものの、夏場や夏季休暇中に冷房が効かない室内でNASを運用している時には筐体が熱くなり、内蔵HDDやSSD、基板などの重要部品が故障する他、ファイルシステムが損傷することもありえます。
5.経年劣化(自然故障や寿命)
QNAP製に限らず、NASは24時間365日、稼働していることがほとんどであることからパソコンや外付けハードディスク、ポータブルSSDなどの記録媒体よりも機器に負担がかかりやすい傾向にあります。経年劣化(自然故障や寿命)で内蔵HDDやSSD、基板が故障するとNASが正常に動作しなくなり、ステータスランプやハードディスクランプが赤く点灯・点滅する状況に陥ることも多く起こりえるものです。
※HDDに物理障害が発生していなくとも、ファイルシステムの損傷や不適合、システムエラーが発生した際には論理障害が発生し、QNAPのNASが赤ランプ表示になることもありえます。そのような場合にも個人で対処することは難しい状況に陥っていることがほとんどです。電源の入り切りや再起動、電源ケーブルの抜き差しなど簡単にできる事を試すだけで機器に致命傷を与えることもありえます。赤ランプの状態になったQNAPのNAS内のデータを失いたくない方は余計な操作や作業を進めて後悔する前にデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
QNAPのNASが赤ランプ表示になった時にやってはいけないこと
QNAP製NASが赤ランプになる・緑と赤で交互に点滅する状態になった際にデータを失いたくない方は下記のような事を行わない様に注意しましょう。
- 通電し続ける
- 電源の入り切りや再起動、ケーブル類の抜き差しを繰り返す
- ディスクに対して物理的な作業を試す
- ディスクの交換とRAIDの再構築を試す
- ファームウェアを更新する
- 復旧ソフトを使う
- 分解、開封する
- 操作や作業を続ける
1.通電し続ける
QNAPのNASが赤ランプの状態になった際にデータを失いたくない方は本体の電源を切る・ケーブル類も抜いて電気が通らない様にすることから始めましょう。QNAP製NAS本体のランプが赤く点灯、点滅した時には内蔵HDDやSSD、基板など重要部品が機械的・物理的に故障していることが大半で、機器に通電し続けるだけでも状態が重篤化してデータが失われる危険性が高まるものです。
2.電源の入り切りや再起動、ケーブル類の抜き差しを繰り返す
QNAP製のNASが赤ランプ表示になった場合にはデータが保存されているHDDに物理障害が発生していることがほとんどです。そんな時に電源の入り切りや再起動、ケーブル類の抜き差しを行うとその都度、HDD内のヘッド(データを読み込むための針状の部品)が動作してプラッタ(データが記録されている円盤状の部品)と接触し、プラッタ上に傷や溝を作る他、データが入っている箇所そのものをえぐり取ってしまうことも起こりえます。
SSDが搭載されているQNAP製品でも赤ランプの状態になった際にはSSD内のメモリチップやコントローラに問題が生じていることが大半で同様に電源の入り切りや再起動、ケーブル類の抜き差しを行うとファイルシステムの損傷が進む・データが意図しない形で上書きされる事が多く注意が必要となります。
本体ランプが赤で点灯、点滅した際にQNAP製NAS内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には電源の入り切りや再起動、ケーブル類の抜き差しを繰り返すことは避けましょう。これらの行為を1回試しただけでも機器に致命傷を与えてしまうことも多いものです。
3.ディスクに対して物理的な作業を試す
・ディスクを直接、パソコンに接続する
QNAPのNASのランプが赤く点灯、点滅した際に内蔵ディスクを本体から取り外してパソコンに直接、接続することは止めておきましょう。NASに搭載されているHDDやSSDは複数のディスクを使ってRAIDを構成している他、ファイル形式やシステムも特殊なものが採用されています。USBメモリや外付けハードディスク、ポータブルSSDなどパソコンに接続するだけですぐに使用可能になる機器とは違い、QNAPのNAS内でRAIDを構成しているディスクを直接、パソコンに接続しても使えない仕様になっているものです。また、赤ランプの状態で異常を示しているディスクをNASから取り外して直接パソコンに接続した際には、その行為が状態を重篤化させる・ディスクの故障具合が悪化する・損傷箇所が増える・データが意図しない形で上書きされる等、後悔する結果に直結することも多く起こりえます。
・ディスクの状態を確認する
QNAPのNASのランプが赤く点灯、点滅した時には内蔵ディスクが故障していることが大半ですが、ディスクの状態を確認しようとNAS本体からディスクを取り外してパソコンに接続して診断ツールを試したり、S.M.A.R.T.を使ったりすることは避けた方が良いものです。パソコンに接続するだけで状態が悪化するのに対し、診断ツールやソフトの機能を試すようなことは新たなトラブルを引き起こす原因にもなりかねません。
4.ディスクの交換とRAIDの再構築を試す
QNAPのNASのランプが赤で点灯、点滅する時にはデータが保存されているHDDやSSDが物理的に故障していることを示していることが多いものです。そのため、故障が疑われるディスクを交換すればQNAPのNASに生じたトラブルを簡単に解決できると考えてしまうかもしれませんが、データを消失させる危険な行為になることも多く、注意が必要となります。
QNAPのNAS内の複数のディスクは同時期に製造されたものが搭載されていることがほとんどです。そのため、QNAP製NAS本体が赤ランプ表示になり、特定のディスクが故障した際には他のディスクも同様に故障しているか壊れかかっている事が大半です。そんな時に故障が疑われるディスクの交換を行い、RAIDの再構築作業を進めたとしても再構築が途中で止まる・失敗することがほとんどで、RAIDの再構築が正常に完了しなかった場合には全てのデータが失われる事態に直結することもありえます。
QNAPが赤ランプ表示になった際にNAS内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはディスクの交換およびRAIDの再構築作業は進めない様にしましょう。
どうしても自分で何かできるか試したいと思った時にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用してから操作や作業を進めても遅くはないものです。
5.ファームウェアを更新する
QNAP製NAS本体のランプが赤や緑色で点滅するような際にはファームウェアを更新すれば、問題が解決できるのでは?と考えてしまうかもしれませんが、データを失いたくない方は操作を進めないように注意しましょう。
QNAPのNASが赤や緑点滅になった時にはHDDやSSD、基板など重要部品が機械的・物理的に故障していることが大半で、部品が少しでも損傷している場合にファームウェアのアップデート操作を進めてもアップデートが終わらない・途中で止まる他、ファームウェアのアップデートを行うことでデータが意図しない形で上書きされる・部品の損傷具合が悪化する・ディスクの故障本数が増えるなど、状態を重篤化させるだけの行為になりかねません。ランプの点灯具合がいつもと違う・NASにアクセスができない・共有フォルダに入れない・NASが起動しないなどのトラブルが発生した際には安易にファームウェアの更新は行わないようにした方が良いものです。
↓共有フォルダにアクセスができない状況でお困りの方はこちらの記事もご確認下さい。
6.復旧ソフトを使う
QNAPのNASのランプが赤く点灯・点滅した際に自分でどうにかしようとデータ復旧ソフトをダウンロードしたり復旧ソフトの機能であるスキャンをかけてみたり、QNAPのNAS本体(筐体)からHDDやSSDを取り外してディスクの診断ソフトを試したりすることは避けた方が良いものです。
復旧ソフトでディスクに対してエラーの修復やデータの復旧が可能となるのは機器に軽度な論理障害が生じている場合に限られます。また、QNAPのNASが赤ランプ表示になった際には復旧ソフトで直せるような軽度な障害が発生している事は稀な事例になります。また、QNAPなどのNASは採用しているシステムが複雑であることから復旧ソフトでは対応しきれない部分が大半であることも注意点として挙げられるものです。
トラブルが発生したQNAPのNASに対して復旧ソフトや診断ソフトの機能を安易に使うとデータが意図しない形で上書きされる・故障の状態が悪化する・ファイルシステムが損傷する・他の障害や他のエラーを併発する等、後悔する結果に直結することが多く起こりえます。QNAPのNAS内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には復旧ソフトや診断ソフトを使う修理・修復方法は選択肢として除外した方が良いものです。
7.分解、開封する
QNAPのNASが赤ランプ表示になった時には内蔵HDDやSSDが物理的・機械的に故障していることがほとんどです。そのため、NASのデータを安全に復旧するためにはクリーンルームなどの専用環境下で専門の技術員が対応を行う必要が出てくるものです。人間の手術を専門の手術室で専門の医師が行うのと同じイメージです。QNAPのNASのランプが赤く点灯、点滅になる等の不具合が生じた際に普通の部屋やオフィス内で安易に機器を開封・分解する他、出張業者に復旧や修理作業を依頼する・クリーンルームなどが無い環境下でNAS、HDD、SSDの開封・分解を行うと全てのデータが失われる危険性も高まるものです。QNAP本体のランプが赤く点灯、点滅するようになってNASが正常に動作しなくなった際に機器から早く安く確実にデータを取り出したい場合にはクリーンルームを完備したデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
8.操作や作業を続ける
QNAPのNASが赤ランプ表示になった際にNAS内のデータを失いたくない方は手を止めることが最重要となります。QNAP製のNASにトラブルが発生した時に早く安く問題を解決したい・確実にデータを取り出したい場合には障害の種類(物理障害・論理障害)や障害の程度(軽度・中度・重度)や損傷箇所を特定し、症状が発生した原因を適切に見極める必要が出てきます。しかしながら、障害の種類や程度、故障箇所を正しく診断するには深い専門知識や高度な技術力に加え経験値が必須となるものです。
QNAPのNASのランプが赤く点灯、点滅する状態になり、共有フォルダにアクセスができない・NASが起動しない・エラーメッセージが表示される・ファイルやフォルダが開かないなどの症状が出た際に慌てて操作や作業を進めると取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえます。電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しを何度も試す・強制的に設定の変更を行う・無理やりバックアップを取ろうとする事なども行わない様に注意しましょう。QNAPのNASが赤ランプ状態になり、NASが正常に動作しなくなった際に操作や作業を進めると状況はどんどん悪化し続けてしまいます。少しでも困ったり悩んだりした際には手を止めて、プロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
↓QNAPのNASが起動しない状況でお困りの方はこちらも参照ください。
QNAP製NASの特徴
QNAPは、ネットワークアタッチトストレージ(NAS)の主要メーカーの一つで企業や家庭向けに幅広いモデルをラインナップしています。QNAPのNASはデータの保存、バックアップ、仮想化、メディアサーバー、監視ソリューションなど、多目的な用途に対応できる高機能な製品です。以下はQNAPのNASが持つ主な特徴です。
- 幅広い機能に対応
- 高性能なハードウェア
- 直感的な操作が可能なOS
- 独自の多機能アプリケーション
- 高度なセキュリティ機能
- 拡張性の高い設計
- 仮想化とコンテナ技術への対応
- 幅広いRAID構成に対応
- 柔軟なRAID管理と自動再構築
1.幅広い機能に対応
QNAPのNASはファイルの共有、バックアップ、マルチメディアの管理、仮想環境の構築など、さまざまなシーンで活用できます。企業から家庭まで、ニーズに応じた活用が可能です。
2.高性能なハードウェア
QNAPのNASは最新のプロセッサや高速なネットワークインターフェースが搭載されており、スムーズなデータ転送や処理を実現します。特定のモデルでは10GbEネットワークにも対応しているため、大容量ファイルの管理も効率的に行うことができるものです。
3.直感的な操作が可能なOS
QNAPのNASには「QTS」と呼ばれる使いやすいオペレーティングシステムが搭載されています。分かりやすいインターフェースで、初心者でも簡単に操作や設定ができるよう設計されています。
4.独自の多機能アプリケーション
QNAPのNASは独自のアプリケーションを豊富に備えています。これらのアプリケーションにより、ユーザーはNASの機能を柔軟に拡張し、さまざまな用途に対応が可能となります。
・QNAPのNASのアプリケーション例
アプリケーション | 機能概要 |
---|---|
File Station | ブラウザ上でファイル管理や共有ができ、外部ストレージとの連携が可能。 |
Photo Station | 写真や動画の整理・共有ができ、アルバム作成やコメント機能を備える。 |
Music Station | 音楽ファイルを管理・再生でき、インターネットラジオも楽しめる。 |
Video Station | 動画の整理・再生が可能で、メタデータ取得やストリーミングに対応。 |
Hybrid Backup Sync | ローカルやクラウドへのバックアップと同期を一元管理できる。 |
Virtualization Station | 複数の仮想マシンを作成・管理し、WindowsやLinuxを同時実行できる。 |
Container Station | LXCやDockerコンテナを使った軽量な仮想化環境を構築できる。 |
Surveillance Station | ネットワークカメラを管理し、録画や再生、アラート機能が利用可能。 |
QVR Pro | 監視システムとしてリアルタイム映像を保存・管理し、柔軟な設定が可能。 |
Qsync | デバイス間でファイル同期を行い、データの共有を簡単にする。 |
QuFirewall | ネットワークを保護するファイアウォール機能を備え、不正アクセスを防ぐ。 |
Qsirch | NAS内のファイルを高速で検索でき、フィルタリングも充実している。 |
5.高度なセキュリティ機能
QNAPのNASではデータを守るために暗号化や詳細なアクセス制御、二段階認証などが用意されています。これにより、重要な情報を外部の脅威からしっかりと守ることができます。
6.拡張性の高い設計
QNAP製のNASはストレージ容量の追加や新しいアプリケーションの導入が容易で、利用者のニーズに応じて柔軟にカスタマイズが可能です。長期間にわたって使用する場合でもシステムの規模を柔軟に拡大できます。
7.仮想化とコンテナ技術への対応
QNAPのNASは、Virtualization Stationを活用して複数の仮想OSを稼働させることが可能です。また、Container Stationによって、DockerやLXCなどのコンテナ技術を利用してアプリケーションを簡単に展開できます。
8.幅広いRAID構成に対応
QNAPのNASは多様なRAIDレベルに対応しています。RAID0、1、5、6、10の他、大規模ストレージ向けにはRAID50やRAID60なども選べます。これにより、データ保護とパフォーマンスをニーズに合わせて調整できます。
9.柔軟なRAID管理と自動再構築
QNAPのNASではRAIDの作成や管理が簡単に行える設計がなされています。ディスク故障時にはシステムを停止せずにHDDを交換できるホットスワップ機能があり、RAIDが自動で再構築されます。これにより、システム稼働を継続しながらデータの安全性の確保が期待できます。
これらの特徴によりQNAPのNASは信頼性が高く、多様なニーズに対応する製品として多くのユーザーに支持されているものです。しかしながら、QNAP製に限らずNASやHDD、SSDなどの記録媒体は永久的には使えないものでもあります。QNAPのNASが赤ランプ表示になり、共有フォルダにアクセスができない・機器が起動しない・ファイルやフォルダが開かない・エラーメッセージが出るなどのトラブルが発生した際には原因を見極めた上で適切な対応を行う必要が出てきます。
QNAPのNASが採用される環境例
QNAPのNASはその高い性能と多機能性から、さまざまな用途や環境で広く採用されています。以下は利用環境の一例になります。
1.企業のオフィス環境
・データ共有とバックアップ
QNAPのNASは、社内でのファイル共有やバックアップのためのストレージとして利用されています。複数の部署やチーム間でのデータのやり取りを効率化し、セキュリティも確保できるため、業務効率の向上が見込めます。
・仮想化環境
QNAP製品は仮想マシンの運用やアプリケーションの仮想化に対応しており、ITインフラの効率化に役立ちます。
2.中小企業
・コストパフォーマンスの高いストレージソリューション
QNAPのNASは中小企業にとって手頃な価格で導入でき、簡単にスケールアップできるため、成長する企業にとって理想的な選択になりえます。
・データの一元管理
QNAPのNASはデータの中央管理ができ、業務データの一元化が容易になります。クラウドバックアップ機能なども活用でき、重要なデータを安全に保管できます。
3.映像制作やメディア関連業界
・大容量ストレージと高速データ転送
QNAP製品は4Kや8K動画ファイルなど、大容量のデータを頻繁に扱うメディア業界で利用されています。10GbEネットワーク対応モデルを使用することで、編集作業時のデータアクセスがスムーズに行うことが期待できるものです。
・マルチメディア管理
Plex Media ServerやVideo Stationなどのアプリを利用して、メディアファイルを効率的に整理・管理ができます。
4.教育機関
・デジタル教材の保存と共有
学校や大学では、QNAPのNASを利用して教育用コンテンツを保存し、教員や学生がアクセスできるようにしています。オンライン授業やプロジェクトでの共同作業にも役立ちます。
・学生データの保護
セキュリティ機能が充実しているため、個人情報や研究データを安全に管理することが可能です。
5.ホームユーザーや趣味での使用
・ホームメディアサーバー
QNAPのNASは家庭内での映画、音楽、写真の管理に使われています。スマートテレビやモバイルデバイスと連携し、家族全員がコンテンツを楽しむことができます。
・個人データのバックアップ
家族写真や動画、重要なドキュメントを安全に保管するためのバックアップデバイスとして利用されています。
6.監視システムが必要な施設
・セキュリティ監視
工場や商業施設では、ネットワークカメラと連携して監視映像を保存・管理する用途でQNAPのNASが活躍しています。Surveillance StationやQVR Proを使ってリアルタイムでの監視と映像記録が可能です。
QNAP製NASの種類と型番
QNAPのNASは用途や規模に応じて多様なモデルが展開されています。以下では主なシリーズとその代表的な型番をまとめました。
・QNAP製NASの型番例
シリーズ | 型番例 | 特徴 |
---|---|---|
TS-x31P | TS-131P、TS-231P、TS-431P | エントリーレベルのホームユーザー向けモデル。低消費電力で静音設計。 |
TS-x53D | TS-253D、TS-453D、TS-653D | 中小企業向けの高性能モデル。2.5GbEポートを搭載し、高速データ転送が可能。 |
TS-x73A | TS-673A、TS-873A、TS-1273A | AMD Ryzen™プロセッサを搭載し、仮想化やコンテナアプリケーションに適している。 |
TVS-x72XT | TVS-472XT、TVS-672XT、TVS-872XT | Thunderbolt™ 3と10GbEを搭載し、クリエイティブプロフェッショナル向けの高速モデル。 |
TS-x77 | TS-877、TS-1277、TS-1677 | AMD Ryzen™ 7プロセッサを搭載し、高度な仮想化やデータ処理に対応している。 |
TS-x83XU | TS-883XU、TS-1283XU、TS-1683XU | 企業向けラックマウント型モデル。10GbEポートを標準装備し、高速ネットワーク環境に適している。 |
TS-x53Be | TS-253Be、TS-453Be、TS-653Be | ホームおよび小規模オフィス向けのバランスの取れたモデル。PCIeスロットで拡張性がある。 |
TS-x32PX | TS-832PX、TS-1032PXU、TS-1232PXU | 10GbE SFP+と2.5GbEポートを搭載し、高速ネットワーク接続が可能。 |
TS-x31K | TS-131K、TS-231K、TS-431K | ホームユーザー向けのエントリーモデル。シンプルなデザインと使いやすさが特徴。 |
TS-x53A | TS-253A、TS-453A、TS-653A | デュアルOS(QTSとLinux)をサポートし、IoTアプリケーションに適している。 |
TS-x51D | TS-251D、TS-451D、TS-651D | ホームエンターテインメント向けに設計され、4Kメディアのトランスコーディングが可能。 |
TS-x31X | TS-131X、TS-231X、TS-431X | 10GbE SFP+ポートを搭載し、エントリーレベルでありながら高速ネットワークに対応している。 |
TS-x53B | TS-253B、TS-453B、TS-653B | OLEDパネルとタッチボタンを備え、ユーザーフレンドリーなデザイン。PCIeスロットで拡張できる。 |
TS-x51+ | TS-251+、TS-451+、TS-851+ | インテル® Celeron® クアッドコアプロセッサを搭載し、マルチメディア用途に適している。 |
TS-x31 | TS-131、TS-231、TS-431 | ARM Cortex-A9デュアルコアプロセッサを搭載し、コストパフォーマンスに優れたモデル。 |
TS-x28A | TS-128A、TS-228A | 初心者向けのエントリーモデル。静音設計で、基本的なNAS機能がある。 |
TS-x77XU | TS-877XU、TS-1277XU、TS-1677XU | ラックマウント型で、AMD Ryzen™プロセッサを搭載し、企業向けの高性能モデル。 |
TS-x73U | TS-873U、TS-1273U、TS-1673U | ラックマウント型で、AMD Rシリーズプロセッサを搭載し、仮想化に適している。 |
TS-x63X | TS-963X、TS-1263XU、TS-1263XU-RP | 10GbEポートを搭載し、中小企業向けの高コストパフォーマンスモデル。 |
TS-x53BU | TS-453BU、TS-853BU、TS-1253BU | ラックマウント型で、PCIeスロットを備え、拡張性に優れた中小企業向けモデル。 |
TS-x31P2 | TS-231P2、TS-431P2、TS-431P2-1G | デュアルコアプロセッサを搭載し、ホームユーザー向けにパフォーマンスを強化したモデル。 |
TS-x31XU | TS-431XU、TS-831XU、TS-1231XU | ラックマウント型で、10GbE SFP+ポートを搭載し、エントリーレベルで高速ネットワークに対応している。 |
TS-x31KX | TS-431KX、TS-231KX | 10GbE SFP+ポートを搭載し、ホームユーザー向けに高速ネットワーク接続を実現している。 |
TS-x32XU | TS-432XU、TS-832XU、TS-1232XU | ラックマウント型で、10GbE SFP+と2.5GbEポートを搭載し、高速データ転送を実現している。 |
TS-x31S | TS-131S、TS-231S、TS-431S | SSD専用設計で、高速データアクセスと静音性を実現したモデル。 |
※アドバンスデータ復旧では、型番・種類を問わず、QNAPのNASに生じる様々な不具合やトラブルに対してデータ復旧・修理対応が可能です。
まとめ・万が一、困った時には
QNAPのNASが赤ランプで点灯・点滅する状態に陥った時には異常を示す重要なシグナルとなります。QNAPのNASが赤く点灯・点滅するような場合に共有フォルダにアクセスができない・機器が起動しない・エラーメッセージが表示される・「SYSTEM BOOTING」から変わらない・ファイルやフォルダの中身を見る事ができないなどのトラブルが発生した際には冷静に原因を精査し、適切な対処を行う必要が出てきます。
QNAPのNASが赤ランプの状態になった場合には機器内のデータが失われる危険性が高まっていることが大半で慎重な対応が求められるものです。電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試すだけでも機器に致命傷を与えてしまい、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえます。早く問題を解決したい・赤ランプ表示になったQNAPのNASから安く確実にデータを取り出したいと少しでも考えた場合には手を止めて、プロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。アドバンスデータ復旧はQNAPのNASに生じる様々なトラブルに対して数多くの復旧・修理実績もあり安心です。QNAPのNASが赤ランプ表示になった際に少しでも困ったり悩んだりした際には無料の相談から始めてはいかがでしょうか。