TeraStation・LinkStationにE11エラーが発生!適切な対処方法と注意点を解説

TeraStation・LinkStationにE11エラーが発生!適切な対処方法と注意点を解説 TeraStation・LinkStationにE11エラーが発生!適切な対処方法と注意点を解説

TeraStationやLinkStationは、多くの企業や個人がデータ管理や共有に活用しているNAS(ネットワーク対応ストレージ)製品の一つです。しかしながら、長期間使用しているとエラーコードが表示されることがあります。その中でも「E11エラー」は特に注意が必要なエラーの一つです。このエラーは、ファンの異常や冷却機能の問題を示しており、放置するとデータ損失やハードウェアの故障につながるリスクが高まります。
この記事では、TeraStationやLinkStationにE11エラーが発生した際に考えられる原因やその症状を詳しく説明し、その上で具体的な対処方法をわかりやすく解説していきます。また、データ損失を防ぐために、問題を早期に解決することの重要性についても触れていきます。E11エラーが発生して困っている方はもちろん、予防策を知りたい方にも役立つ内容となれば幸いです。

目次

TeraStaionやLinkStationに表示されるE11エラーとは?


TeraStationやLinkStationに表示される「E11」エラーは冷却ファンの異常を示すエラーコードです。この「E11」エラー、「SYSTEM Error E11 Fan Failure」はファンの回転数が正常範囲を下回った・完全に停止したような場合に発生するものです。また、TeraStationやLinkStation内の温度が許容範囲を超えた際にも表示されることがあります。「E11」エラーは、TeraStationやLinkStationの冷却が不十分な状態でシステムが高温になり続けると、HDDや基板にダメージを与え、最悪の場合にはデータが損失する事態に繋がることもありえます。そのため、TeraStationやLinkStationに「E11」エラー、「SYSTEM Error E11 Fan Failure」が表示された時には早急に原因を特定し対処することが重要となります。

TeraStationやLinkStationにE11エラーが表示される原因

TeraStationやLinkStationに「E11エラー」が表示される主な原因を紹介します。

  1. 冷却ファンの回転数異常
  2. ファン自体の故障
  3. ほこりや汚れの蓄積
  4. 内部温度の異常上昇
  5. 設置環境の不備
  6. 温度センサーの不具合
  7. ファームウェアの不具合
  8. 電力供給の不安定
  9. 内部基板の異常
  10. 高負荷な作業による熱の発生

1.冷却ファンの回転数異常

TeraStationやLinkStationにE11エラーが表示される最も一般的な原因は、冷却ファンの回転数が規定範囲を下回ることが挙げられます。これは、ファンモーターの劣化や故障、回転部への異物の挟まりなどが原因で発生するものです。回転数が不安定になることで十分な冷却性能を発揮できず、E11エラーが表示されることがあります。

2.ファン自体の故障


TeraStationやLinkStationに搭載されている冷却ファンが物理的に損傷した時にも、E11エラーが表示されるものです。TeraStationやLinkStationなどのRAID機器は常時稼働していることがほとんどで、長期間の使用による摩耗や部品の破損、内部配線の断線が主な要因となることがあります。ファンが完全に動作を停止すると、システム内部の熱を排出できなくなり、TeraStationやLinkStation内の温度が急激に上昇するため、システムがエラーを検知することになります。

3.ほこりや汚れの蓄積

TeraStationやLinkStationの冷却ファンや排気口にほこりや汚れが溜まるとエアフローが阻害されてしまいます。そのような状態では冷却効率が低下し、ファンに過剰な負荷がかかってしまうものです。さらに、ほこりがファンの回転を妨げる・排気口を塞いでしまうとE11エラーが発生しやすくなります。

4.内部温度の異常上昇

冷却不足が続くと、TeraStationやLinkStation内部の温度が許容範囲を超えます。システムはこれを検知し、E11エラーを表示させることになります。この現象は特にTeraStationやLinkStationで高負荷の作業を行っている場合や複数のHDDを搭載したモデルで頻発することがあるものです。

5.設置環境の不備

デバイスの設置環境もE11エラーの原因となる重要な要素です。TeraStationやLinkStationを通気性の悪い場所、直射日光が当たる場所、高温多湿な環境に設置している際には冷却システムが正常に機能しにくくなるものです。また、壁や家具でTeraStationやLinkStationの排気口が塞がれているとシステム内部の熱が排出されず、温度が上昇してE11などのエラーを引き起こします。

6.温度センサーの不具合

内部温度を監視するセンサーが誤作動を起こすと実際にはTeraStationやLinkStationに問題が生じていなくともシステムが異常を検知し、E11エラーを表示させることがあります。この原因はセンサー自体の老朽化や接続不良、内部基板の問題などが関与している場合があるものです。

7.ファームウェアの不具合

デバイスの内部プログラムであるファームウェアが古い・不具合を抱えている時にもTeraStationやLinkStation内で冷却システムやセンサーの制御が正確に行われなくなります。この結果、本来は正常な状態であってもエラーが誤検知されることがあります。

8.電力供給の不安定

冷却ファンに十分な電力が供給されていないと回転数が低下し、TeraStationやLinkStationにE11エラーが発生することがあります。この現象は電源ケーブルの接触不良や、電力供給回路の問題に起因することが多いものです。また、同じ電源から他の機器を同時に使用している時には電力不足が発生し、その結果、エラーメッセージやエラーコードの表示に繋がることもありえます。

9.内部基板の異常

冷却ファン自体が正常に動作していても、TeraStationやLinkStationに搭載されている基板上の制御回路に問題が生じるとファンが正しく動作せず、E11などのエラーが発生することがあります。また、基板の故障や接続部分の損傷が原因となることもありえます。

10.高負荷な作業による熱の発生

RAIDの再構築や大容量データの転送など、TeraStationやLinkStationに対して高負荷な作業を長時間行うと、HDDやシステム全体から発生する熱が増大します。これにより、冷却ファンの負荷が高まり、E11などのエラーが表示される事もありえます。

TeraStationやLinkStationにE11エラーが表示された際に生じる症状例


TeraStationやLinkStationでE11エラーが発生すると、冷却システムの異常に関連する多くの症状が現れます。このエラーは放置すると更なるトラブルやデータ損失に繋がることがあるため、早期に症状を把握して適切に対応することが重要となります。以下ではE11エラー発生時に確認される具体的な症状例を紹介していきます。

  1. 本体のディスプレイや管理画面にエラー表示
  2. 異常な温度上昇
  3. 冷却ファンの異常な動作音
  4. 排気口からの異常な風や熱
  5. LEDランプの点灯・点滅
  6. データアクセス速度の低下
  7. 自動シャットダウンや再起動
  8. 管理画面での温度警告
  9. HDDの動作異常
  10. RAIDのデグレード状態
  11. ビープ音や通知音が鳴る(モデルによる)
  12. 長時間の動作中断
  13. 他のエラーコードの併発

1.本体のディスプレイや管理画面にエラー表示

・TeraStation本体のLCDディスプレイや管理画面に「E11」とエラーコードが表示されます。
・TeraStationやLinkStationの管理画面に表示されるエラーメッセージには「ファン異常」や「冷却不足」などの説明が追加される事もあります。

2.異常な温度上昇

・E11エラーが出た時にはTeraStationやLinkStation本体が通常時よりも明らかに熱くなります。
・特に底面や排気口付近を触ると高温になっていることがあります。
・内部温度が上昇すると、HDDや基板へのダメージリスクが高まります。

3.冷却ファンの異常な動作音

ファンが正しく動作していない場合、以下のような音が聞こえることがあります。
・うなるような異常な音。
・カタカタと異物が当たるような音。
・ファンが完全に停止している場合、通常のファン音が全く聞こえない。

4.排気口からの異常な風や熱

・TeraStationやLinkStationの排気口からの風が弱くなる、または全く感じられなくなる。
・冷却が追いつかず、排気口から異常に熱い風が出てくる。

5.LEDランプの点灯・点滅


・LinkStation本体のステータスLEDランプがエラーを示す点灯や点滅が発生する。
・LinkStationではランプの点滅パターン(例:ランプが赤で1回の長い点滅と1回の短い点滅がループする)でE11エラーの発生を知らせる事もあります。

↓LinkStationのランプが赤く点滅した場合にはこちらの記事もご確認ください。

6.データアクセス速度の低下

・システム内部の温度上昇に伴い、HDDやRAIDコントローラーの動作が不安定になり、データの読み書き速度が低下することがあります。
・ネットワーク経由でのファイル転送速度も遅くなる場合があります。

7.自動シャットダウンや再起動

・デバイスが過熱状態を検知し、安全のために自動的にシャットダウンすることがあります。
・システムが再起動を繰り返すこともあり、安定した動作ができなくなります。

8.管理画面での温度警告

・TeraStationやLinkStationに管理画面に「内部温度が高すぎる」という警告メッセージが表示されることがあります。
・温度センサーが異常値を記録している場合には異常な温度データが管理画面上で確認されます。

9.HDDの動作異常

・高温状態が続くと、TeraStationやLinkStation内でHDDの動作が不安定になります。
・「カリカリ」という異常な音が発生する。
・ディスクアクセスのエラーが発生しやすくなる。

10.RAIDのデグレード状態

・システムが高温になった際にはTeraStationやLinkStationに搭載されているHDDの一部を認識できなくなることで、RAIDがデグレード状態に移行してしまいます。
・データ保護機能が一部失われ、システム全体の安定性が低下することがあります。

11.ビープ音や通知音が鳴る(モデルによる)

・一部のTeraStationやLinkStationモデルでは、エラー発生時に断続的なビープ音や通知音が鳴ることも
あります。

12.長時間の動作中断

・システムが高温状態のまま放置されると、TeraStationやLinkStationの動作が不安定になり、一部またはすべての機能が停止する事があります。
・デバイスが完全に応答しなくなることもありえます。

13.他のエラーコードの併発


・TeraStationやLinkStation にE11エラーが表示された際には同時に、HDD関連のエラーが表示されることがあります。
・複数のエラーが生じる際にはファンの異常がシステム全体に影響を及ぼしていることも示唆されるものです。

・TeraStationやLinkStation内でHDDが故障した際に表示されるエラーコード、エラーメッセージ例

エラーコード エラーメッセージ
E07 HD ALL E07
All HD Not Found
E13 RAID Error E13
ARRAYx Error
E14 RAID Arrayx E14
Can’t Mount
E15 HDx Error E15
Many Bad Sectors
E16 HDx Error E16
HDx Not Found
E22 HDx Error E22
HDx Can’t Mount
E23 HDx Error E23
HDx Is Faulty
E30 HDx Broken E30
Replace the DISK
EM EMERGENCY MODE NO ARRAY INFO

↑TeraStationやLinkStationにエラーコードが表示されてお困りの方は該当する番号をクリックしてください。エラーコード別の対処方法もそれぞれ紹介しています。

14.筐体内部から異臭がする

極端なケースでは過熱により内部のプラスチック部品が焼けるような異臭が発生することもありえます。

TeraStationやLinkStationにE11エラーが出た時の対処方法


TeraStationやLinkStationでE11エラーが発生した場合には冷却システムに何らかの問題があることを示しているものです。適切な対処を行うことでシステムの安定性を取り戻し、デバイスやデータの安全性を確保することが見込めます。以下ではTeraStationやLinkStationにE11エラーが表示された場合に試せる具体的な対処方法を詳しく解説していきます。

  1. デバイスの再起動を試す
  2. 冷却ファンの動作確認と清掃を行う
  3. 設置環境を見直す
  4. 管理画面でエラーの詳細を確認する
  5. 温度センサーのリセット、調整を行う
  6. ファームウェアを更新する
  7. 専門業者に相談する

1.デバイスの再起動を試す

TeraStationやLinkStationでE11エラーが出る原因が一時的なセンサー異常やソフトウェア的な問題によるものである場合には本体の再起動を行うことで不具合を解消できることがあります。

・TeraStationやLinkStationを再起動する方法例

  1. 本体の電源ボタンを押してシャットダウンします。
  2. 完全に電源がオフになったことを確認し、数分間待機します。
  3. 再度電源を入れ、エラーが解消されているか確認します。

2.冷却ファンの動作確認と清掃を行う

TeraStationやLinkStationにE11エラーが表示された際には冷却ファンの動作確認を行うことも簡単に試せる対処方法になりえます。

・冷却ファンの動作確認

TeraStationやLinkStationに設置されている冷却ファンが物理的に故障している場合には交換や修理に出す事を検討する必要が出てきます。E11エラーが表示された際にはファンが正常に動作しているか確認することも重要となります。

・TeraStationやLinkStation内の冷却ファンの動作を確認する方法

  1. デバイスを慎重に開け、ファンを目視で確認します。
  2. ファンが回転していない場合や異常音がする際には故障していると判断する。
  3. ファンの交換が必要な時には正規の交換部品を用意する、もしくはNAS本体を修理に出すことを検討する。

※TeraStationやLinkStationにEから始まるエラーコードやエラーメッセージが表示される・正常に動作しなくなった際にNAS本体をメーカーや修理の専門業者、購入店などに修理に出すとデータが保存されているHDDやSSDは初期化される、もしくは新しいディスクに交換された上での修理対応になるものです。トラブルが発生したTeraStationやLinkStation内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には機器を修理に出す前にプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。

↓TeraStationの修理を行いたいと思った時にはこちらも参照ください。

↓LinkStationの修理を希望される方はこちら

・冷却ファンや排気口の清掃を行う

TeraStationやLinkStationの冷却ファンや排気口にほこりや汚れが溜まっていると、エアフローが阻害され冷却性能が低下し、E11などのエラー発生に繋がることがあります。そんな時には冷却ファンや排気口の掃除をする方法が自分で試せる対処方法として挙げられます。清掃することでファンの動作が改善される場合があるためです。

・TeraStationやLinkStationを掃除する方法例

  1. デバイスの電源を切り、プラグをコンセントから外します。
  2. 柔らかい布やエアダスターを使用して、ファンとその周辺を丁寧に清掃します。
  3. 排気口も同様にほこりを取り除き、エアフローを確保します。

※しかしながら、TeraStationやLinkStationなどのRAID機器は開封することを前提には作られておらず、個人でクリームルームなどの専用環境以外で開封するとかえって状況が重篤化することも多く起こりえるものです。
※TeraStationやLinkStationにEから始まるエラーコードやエラーメッセージが表示された際には個人で対応が難しいHDDや基板が損傷していることが多く、ファンの掃除を行うことで他の内部部品の損傷具合を悪化させることもありえます。特にHDDはほんの僅かな埃や塵が付着するだけでもデータが消失するトラブルが発生することもあるため、ファンの掃除によって埃や塵、ゴミの粒子がHDD内部に飛ぶと取り返しのつかない状態に陥ることも多く起こりえるものです。データを失いたくない方はNAS本体を安易に開封する前に専門家に相談することを優先しましょう。

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3.設置環境を見直す

設置環境が原因となり、TeraStationやLinkStation内部の冷却が妨げられていることもあります。E11エラーが出た際にはデバイスが十分な通気性を確保できる場所に設置されているか確認する方法も簡単に試せる対処方法として挙げられます。

・TeraStationやLinkStationの配置環境を改善する方法

  1. 周囲に少なくとも5cm以上のスペースを確保します。
  2. 壁や家具などが排気口を塞がないようにします。
  3. 直射日光や暖房機器の近くを避けます。
  4. 高温多湿の環境を避け、エアコンや扇風機を使用して室温を下げることも効果的です。

※TeraStationやLinkStation内の設置環境を変更、改善しても問題が解決しない・エラーコードやエラーメッセージ、ランプの赤点滅が解消されない時にはデータが保存されているHDDや重要基板が損傷していることが大半で注意が必要となるものです。

4.管理画面でエラーの詳細を確認する

TeraStationやLinkStationの管理画面(NAS Navigator2)ではE11などエラーに関する詳細な情報を確認することが可能です。TeraStationやLinkStationにアクセスができない・正常に起動しない・動作が不安定などのトラブルが生じた際にEから始まるエラーコードやエラーメッセージが表示された際には管理画面(NAS Navigator2)を開くことで症状発生の原因を特定するのに役立ちます。

・管理画面(NAS Navigator2)でエラーの詳細を確認する方法

  1. パソコンやスマートフォンから管理画面にアクセスします。
  2. 「システムログ」や「ステータス」セクションを確認し、エラーの詳細や内部温度情報を調べます。
  3. ファンの回転数や温度センサーのデータを確認します。

↓TeraStationやLinkStationにエラーコードやエラーメッセージが表示された場合にはこちらの記事もご確認ください。

5.温度センサーのリセット、調整を行う

温度センサーの誤動作によってTeraStationやLinkStationにE11エラーが生じている場合にはセンサーのリセットや調整を行う方法を試すことで機器が正常に戻る事が見込めます。状況に応じてシステム設定の初期化が有効な手段になりえることもありえるものです。
※設定初期化はシステム設定のみをリセットするもので、データには影響しないことがほとんどですが、TeraStationやLinkStationにEから始まるエラーコードやエラーメッセージが表示された際にはデータが保存されているHDDやSSDが物理的・機械的に故障していることがほとんどであるため、設定の初期化などを行うとファイルシステムの損傷を引き起こす他、データが意図しない形で上書きされることもあるため、注意が必要となります。トラブルが発生したTeraStationやLinkStationのバックアップが取れていない・不十分であるような時には安易に設定を変更、調整することは避けた方が良いものです。

6.ファームウェアを更新する

ファームウェアが古い・不具合が発生したような場合にも冷却システムや温度センサーが正しく動作せず、TeraStationやLinkStationにE11などのエラーを引き起こすことがありえます。そんな時にはファームウェアの更新を行う方法を試すことで問題が解消される場合があります。

・ファームウェアの更新を行う方法

  1. バッファローのウェブサイトから、使用中のモデルに対応した最新のファームウェアをダウンロードします。
  2. 管理画面にログインし、「ファームウェア更新」オプションを選択します。
  3. ダウンロードしたファイルをアップロードし、指示に従って更新を完了します。

※しかしながら、E11以外にE04・E06・E07・E13・E14・E15・E16・E17・E18・E19・E20・E21・E22・E23・E30・EMなどのエラーコードが表示されている時にファームウェアの更新を安易に試すとディスクの故障具合が悪化する・損傷箇所が増える・ファイルシステムが損傷する・データが意図しない形で上書きされるなど後悔する結果に直結することも多く起こりえるものです。TeraStationやLinkStationにEから始まるエラーが表示された際にデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めて先にプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。相談してから作業を進めても遅くはないものです。

7.専門業者に相談する

TeraStationやLinkStationにE11エラー、「SYSTEM Error E11 Fan Failure」が表示され、NASにアクセスができない・動作が遅くて使えない・機器が正常に起動しない・共有フォルダにアクセスができないなどのトラブルが発生した場合にNAS内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはデータ復旧業者に相談することが解決への近道になりえます。
TeraStationやLinkStationに保存しているデータが不要・消えても良い方はメーカーや修理の専門会社、購入店などにNASを修理に出す方法も選択肢に挙がってきますが、メーカーや修理の専門会社、購入店などにNASを修理に出した場合には、データが保存されているHDDやSSDは初期化される、もしくは新しいディスクに交換された上での修理対応となるため、TeraStationやLinkStationは動作可能な状態に戻ることが見込めますが、データは救出されない他、保証もされないため、NASに入っていたファイルやフォルダは全て消された上で返却されてくることになります。E11などのEから始まるエラーコードやエラーメッセージが表示され、正常に動作しなくなったTeraStationやLinkStationからデータを失いたくない方はデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。

・データ復旧業者の選び方

TeraStationやLinkStationにE11などのエラーコードが表示された際に早く安く確実にデータを取り出したいと思った時には復旧業者選びが重要となります。どこのデータ復旧業者を選べば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。

  1. 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
  2. 復旧・修理に要するスピードや対応が早い
  3. 復旧料金プランや復旧費用例がホームページに記載されている
  4. クリーンルームなど専用環境下で復旧・修理作業を行っている
  5. 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
  6. 復旧実績・復旧事例の有無

アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行う事から、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。TeraStationやLinkStationに限らず、NASやサーバーなどのRAID機器、HDD・SSD、パソコン、USBメモリ、SDカード、CFカード、ビデオカメラ、デジカメ、ドライブレコーダーなど、様々な機種に対して復旧実績も多くあり、安心です。

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TeraStationやLinkStationにE11エラーが出た際にやってはいけないこと


TeraStationやLinkStationでE11エラーが発生した時には適切な対処を行うことが重要ですが、誤った行動を取るとデバイスやデータにさらに悪影響を及ぼすことも多く起こりえます。以下ではTeraStationやLinkStationにE11などのエラーコードが表示された際にはやってはいけないことや注意すべき点を詳しく解説していきます。

  1. デバイスを長時間稼働させ続ける
  2. 無理に分解して修理を試みる
  3. 設置場所を適当に移動する
  4. 排気口を塞ぐような設置をする
  5. ほこりや汚れを不適切な方法で除去する
  6. システムの強制リセットを繰り返す
  7. ファームウェアの更新を適切な準備なしで行う
  8. 異音や異臭を放置する
  9. 高負荷作業を継続する
  10. エラーを無視して放置する

1.デバイスを長時間稼働させ続ける

TeraStationやLinkStationにE11エラーが出た時には冷却ファンの異常や温度上昇を示しており、そのまま使用を続けると内部温度がさらに上がり、HDDや基板に深刻なダメージを与えることが多いものです。
高温状態が続くとHDDの寿命が短くなるだけでなく、データの読み書きエラーが発生するリスクも高まります。

2.無理に分解して修理を試みる

内部の構造を知らずに本体を分解すると、ファンや基板に物理的な損傷を与えることも多く起こりえるものです。特に冷却ファンやセンサーは精密機器であり、不適切な工具を使う・力を加えることで故障を悪化させることがあります。そもそも、TeraStationやLinkStation、内蔵部品は個人で開封、分解することを前提には作られておらず、クリームルームなど専用環境ではない、普通の部屋やオフィスで機器を開封、分解するとそれだけで状態が重篤化することもありえるものです。

3.設置場所を適当に移動する

冷却を改善しようとして安易にデバイスを移動するのは危険な行為になりえます。移動中に振動や衝撃を与えると、TeraStationやLinkStationに搭載されているHDDが物理的、機械的に故障することが多いものです。
移動が必要な場合は、デバイスの電源を完全に切り、慎重に取り扱うようにしましょう。

4.排気口を塞ぐような設置をする

TeraStationやLinkStationの排気口に物を置いたり、狭い空間に設置してしまったりすると内部温度がさらに上昇し、冷却が困難になることもありえます。排気口は常に空気の流れが確保されるように注意しましょう。

5.ほこりや汚れを不適切な方法で除去する

水分を含む布や強力な洗剤を使用すると、基板やファンに更なるダメージを与えることもありえます。
清掃を行う際には乾いた柔らかい布や専用のエアダスターを使用しましょう。
※エアダスターを使うと埃や塵が機器の奥やディスク内に入り込み、データを消失させるトラブル発生に繋がることも多く起こりえます。TeraStationやLinkStationにアクセスができない・NASが起動しない・動作が遅いなどの不具合が出た際にデータを失いたくない方は無理に筐体本体を開けて自分で掃除を行う方法は試さないようにした方が良いものです。

↓TeraStationにアクセスができない状況でお困りの方はこちらも参照ください。

↓LinkStationにアクセスができない時はこちら

6.システムの強制リセットを繰り返す

エラー解消のためにシステムを頻繁にリセットすると、HDDやデータに悪影響を及ぼすこともありえます。
システムリセットは最終手段として慎重に行うべき対処方法でもあり、他の方法を試しても改善が見られない場合の他、E11などのエラーが出たTeraStationやLinkStation内のデータが必要ない状況に限って試しましょう。

7.ファームウェアの更新を適切な準備なしで行う

ファームウェアの更新はエラーの解消に有効な場合もありますが、不完全な手順や途中での電源遮断が発生すると、システム全体が動作不良になるリスクが高まります。
その他、TeraStationやLinkStation内のHDDやSSD、重要基板が少しでも故障しているような際にファームウェアの更新を行うとファイルシステムが損傷する・ディスクの故障箇所が増える・データが意図しない形で上書きされるなど、状態が重篤化することも多く起こりえるものです。

8.異音や異臭を放置する

TeraStationやLinkStationにE11エラーが発生している時にはファンや基板、HDDから異常な音や焦げ臭い臭いがすることがあります。このような兆候を無視すると、故障が進行する・取り返しのつかない状況に陥ってしまうこともありえます。異常が確認された際には、すぐに電源を切ることが最善の対処方法にもなりえるものです。

↓TeraStationやLinkStationから異音が聞こえる時にはこちらの記事もご確認ください。

9.高負荷作業を継続する

RAIDの再構築や大容量データの転送などの高負荷作業を行うと、内部温度がさらに上昇し、エラーの状態が悪化する他、他のエラーを引き起こすこともありえます。E11エラーが表示されているときには、負荷の高い操作は一時的に中止した方が良いものです。

10エラーを無視して放置する

「まだ動いているから大丈夫」と判断してエラーを放置するのは危険な行為になりえます。エラーは放置すればするほどシステムやデータに悪影響を及ぼすことが多いものです。

エラーが表示されたら、原因の特定と対応を速やかに行うことが必要となります。その上で少しでも悩んだり、困ったりした際には手を止めてプロのデータ復旧業者の無理相談を利用すれば期待する結果に繋がるものです。

まとめ、万が一、困った時には

TeraStationやLinkStationに表示される「E11エラー」、「SYSTEM Error E11 Fan Failure」は主に冷却機能に関連した問題を示す重要な警告となるものです。このエラーを放置するとTeraStationやLinkStation内部の温度上昇によりHDDや他のパーツに深刻なダメージを与え、最悪の場合にはデータが損失する事態に直結することもありえます。ここでは自分で試せる対処方法をまとめてきましたが、E11以外にもエラーが出ている・TeraStationやLinkStationにアクセスができない・NASが起動しない・ファイルやフォルダが開かない・共有フォルダにアクセスができない・動作が遅いなどのトラブルが発生しているような場合にはデータが入っている内蔵HDDやSSDが物理的・機械的に故障していることが多く、慎重な対応が求められるものです。万が一、TeraStationやLinkStationにE11などのエラーが出た際にデータを失いたくない・失敗したくないと少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者に相談することを検討しましょう。問題解決への近道になりえます。

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