Droboは多くのユーザーにとって信頼性の高いストレージソリューションとして利用されていますが、突然起動しない・立ち上がらなくなるトラブルに見舞われることがあります。Droboの中に大事なデータを保管している際に起動しなくなった時には焦りや不安を感じるのは当然です。
本記事ではDroboが起動しない原因を詳しく解説し、初心者でも簡単に試せる対処方法を紹介します。さらに、対処する際に注意すべきポイントややってはいけないことについても触れていきます。Droboが起動しなくなった時にこの記事の内容が参考になれば幸いです。
Droboが起動しない原因
Droboが起動しない時には下記のような原因が考えられるものです。
- 電源関連の問題
- ハードウェアの故障
- ドライブの問題
- 内部ソフトウェアや制御プログラムのエラー
- 設定の不整合やファームウェアの不具合
- 外部要因
1.電源関連の問題
・電源ケーブルやアダプターの不良
電源ケーブルやアダプターが破損・劣化・断線している場合の他、接触不良が発生している際にはDroboが起動するために必要な電力が不足するためDroboが正常に動作しない状態に陥ってしまいます。ケーブルの断線やアダプターの熱劣化が原因となり、Droboが起動しない・電源が入らない、立ち上がらなくなることは多く起こりえるものです。
・コンセントや電源タップの接触不良
コンセントや電源タップにしっかりと接続されていない、ホコリや酸化によって接触不良を起こしていると、Droboへの電力供給が不安定になり、起動しない原因になることもあります。
・電圧の不安定さや停電の影響
電圧が規定値以下になっている場合や短時間でも停電が発生した時にはDroboが起動しなくなることがあります。このような状況では電圧調整装置(UPS)が使用されていない環境で特に問題が顕著になります。停電や瞬電が起きた後にDroboが起動しない、アクセスができない、共有フォルダに入れない、エラーメッセージが表示される・ランプが赤く点滅しているなど、機器が正常に動作しなくなった時にはデータが失われる危険性が高まっていることが多く、慎重な対応が求められるものです。
↓停電の後、NASに問題が発生した時にはこちらも参照ください。
2.ハードウェアの故障
・内部コンポーネント(基板や電源ユニット)の故障
Droboの内部にある基板や電源ユニットが経年劣化や過電流などで故障していると、デバイス自体が起動しなくなります。基板上のコンデンサーの膨らみや電源ユニットからの異常音が聞こえることで故障したサインになることもありえます。
・ファンの動作不良や過熱によるシャットダウンが行われる
冷却ファンが動作していない時にはDrobo内部が異常に加熱し、安全のために起動が停止されることもあります。この問題は長期間メンテナンスされていない場合やホコリの蓄積が原因となることがありえるものです。
3.ドライブの問題
・HDDやSSDの物理的故障
Droboに接続されているドライブ(HDDやSSD)が一つでも物理的に故障をしていると起動しない原因になることが多く、注意が必要となります。特にヘッドクラッシュやモーター不良などが原因でDroboが起動しない状態に陥っている時には、全てのデータが失われるリスクが高まっているものです。電源ボタンのオンオフやケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試しただけでもデータが入っているディスクに致命傷を与えることも多く、注意が必要となります。起動しなくなったDrobo内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。
・ディスクの認識不良
Droboに挿入されているドライブが認識されない場合にはディスク(HDDやSSD)の故障の他、接続不良、ファイルシステムの不具合など色々な原因が推測されるものです。Drobo内でディスクが認識しない場合もHDDやSSDが物理的・機械的に故障していることが多く、慎重な対応が求められます。
・互換性の問題
Droboが起動しない際にディスクが認識しない時には互換性のないドライブを使用していることが原因で症状発生に繋がっていることもありえます。万が一、Drobo内に新しいディスクを挿入した後に機器が起動しなくなった時には元々のディスクが故障しているか、新しいディスクに互換性が無いかを確認する必要が出てくるものです。
・ドライブに不具合が生じている
ドライブのフォーマットやデータ構造が異なる、RAID情報が崩れていると、正常に起動できないこともありえます。
4.内部ソフトウェアや制御プログラムのエラー
起動時に必要なプログラムが破損している時にもDroboは起動できなくなってしまいます。Droboは起動時に内部のプログラムを読み込みますが、このプログラムが破損している場合には、進行中の起動プロセスが途中で停止することがあります。特に電源を頻繁に抜き差しする環境や経年劣化で発生しやすい問題として挙げられます。
5.設定の不整合やファームウェアの不具合
Drobo内の設定データが不整合を起こしている場合や内部プログラムの更新が正しく行われていない時にはDroboが起動しなくなるケースもあります。このような場合にはDroboや管理画面上にエラーメッセージが表示される、ランプが赤点滅になるなど異常を知らせることが多いものです。
6.外部要因
・雷や電気的なショックによるダメージ
雷サージや急激な電圧変動が発生した際には、Drobo内部の電子部品が損傷することがあります。このような問題は電源ユニットや基板に直接影響を与えます。雷や停電、瞬電によってDrobo内のHDD、SSD、基板が故障することは多く、その結果、Droboが起動しない、アクセスができないなどの症状を引き起こすことが多いものです。
↓雷が鳴ったあと、NASに不具合が生じた時にはこちらの記事もご確認ください。
・長期間の使用による劣化
Drobo本体や内部の部品が長期間の使用によって劣化した時には起動時に必要な性能が発揮できず、動作しない場合があります。
Droboが起動しない原因を特定するには、電源やケーブル、内部ドライブの状態、起動時のランプの挙動などを注意深く確認する必要が出てきます。症状が出た原因を正確に突き止めることで、次の対策を検討する材料にもなってくるものです。
Droboが起動しない時に生じる症状例
Droboが起動しない時には下記のような症状が出ることがあります。
- 電源ランプが点灯しない
- ランプの点滅が異常
- 冷却ファンが動作しない
- 異音が聞こえる
- 共有フォルダにアクセスできない
- ネットワーク上でDroboが見つからない
- ドライブが認識されない
- フォルダ内のデータが表示されない
- デバイスが異常に発熱する
- 管理ソフトウェアが応答しない
1.電源ランプが点灯しない
Droboが起動しない時には電源ボタンを押しても電源ランプが一切点灯しない状態になることがあります。この症状は電源アダプターやケーブルが劣化している、内部の電源ユニットが故障している他、HDDやSSD、基板が損傷していることも多く、注意が必要となります。また、発生頻度は低いもののDroboに接続しているコンセントや電源タップが正常に機能していない場合も同様に電源ランプが点灯せず、Droboが起動しないトラブルを引き起こすこともあります。
2.ランプの点滅が異常
・電源ランプが不規則な点滅を繰り返す
Droboの電源ランプが通常の動作時とは異なる不規則な点滅を繰り返し、正常に起動しない、アクセスができないトラブルを引き起こすこともありえます。特に、高速点滅や間隔の異なる点滅が見られる場合にはエラーが発生していることが多いものです。この症状は、電圧が不安定、基板の不具合、または電源ユニットの異常、HDDやSSDの故障が原因であることが多く注意が必要となります。
・ステータスランプが赤色に点灯、点滅する
通常、Droboのステータスランプは正常であれば青や緑に点灯しますが、赤色で点灯、点滅している場合には内蔵ドライブ(HDDやSSD)にエラーが発生している・物理的、機械的に故障している・システム全体に問題が発生していることが多く、データを失いたくない方は慎重な対応が求められます。赤色のランプはユーザーに注意を促す他、Drobo内のデータが消失するサインであることも多いものです。Droboが正常に起動しなくなった際にランプの点滅の仕方がいつもと違う場合には機器の電源を切り、ケーブル類も取り外して通電されないようにすることから始めましょう。
・全てのランプが同時に点滅する
Droboのすべてのランプが同時に点滅し続けて起動しない時には内部ソフトウェアや制御プログラムが正常に動作していないことが考えられます。この症状はプログラムが起動プロセスを完了できず、エラーが発生していることを示していることが多いものです。
3.冷却ファンが動作しない
Drobo内部の冷却ファンが回転せず、全く動作音が聞こえない、起動しない状態に陥ることもありえます。この問題はファンの故障や電力が十分に供給されていないことが原因で症状を引き起こしていることが多いものです。ファンが動作しない時にはDrobo内部の熱が蓄積し、HDDやSSD、基板の故障リスクが高まる・データが消失する・さらなる問題の発生に繋がることもあり、注意が必要となります。
4.異音が聞こえる
Droboの起動時に通常とは異なる音が聞こえる場合があります。たとえば、断続的なクリック音やビープ音が聞こえる場合には内部のコンポーネントや装着されているドライブ(HDDやSSD)にエラーが発生している、重篤な障害が発生していることもありえます。特にHDDのヘッドクラッシュやモーターの不具合などが原因で異常な音が出るとともにDroboが起動しないときには機器内の全てのデータが消失する危険性が高まっているため、慎重な対応が求められるものです。
5.共有フォルダにアクセスできない
Drobo自体が起動しているように見えても、ネットワーク上で共有フォルダが表示されない・アクセスできないトラブルが発生することもありえます。この症状は、Droboが完全に起動できていない、またはネットワーク設定やアクセス権限の問題が原因となる場合があるものです。
↓共有フォルダにアクセスができない状況でお困りの方はこちらも参照下さい。
6.ネットワーク上でDroboが見つからない
Droboが正常に起動しない時にはネットワーク上で検出されず、管理ソフトウェア「Drobo Dashboard」にも表示されないことがあります。この問題はネットワーク接続が正常では無い、またはDrobo自体がハードウェアエラーやソフトウェアエラーを起こしていることも考えられるものです。
7.ドライブが認識されない
Droboが起動しない時には、内蔵HDDやSSDが認識されないトラブルが発生することもあります。ドライブが認識されない場合には、Drobo内でデバイス全体が起動プロセスを完了できず、動作が停止する、正常に起動できない状態に陥ることがあります。この症状は特定のドライブが物理的に故障している・互換性の問題・BeyondRAID情報の不具合が原因となり、発生することが多いものです。
↓Droboが認識しない状況でお困りの方はこちら
8.フォルダ内のデータが表示されない
Droboが正常に起動しない際には共有フォルダ自体にはアクセスができても、フォルダ内のデータが表示されない状態に陥ることもありえます。この症状はファイルシステムのエラーやドライブの故障によるデータの破損が原因で発生することがあります。
9.デバイスが異常に発熱する
Drobo本体が通常以上に熱を持っている場合にも起動しない、立ち上がらないなどの症状が出ることがあります。冷却ファンが動作していない、電源ユニットが過剰に負荷を受けていることが原因として考えられるものの、発熱はハードウェア全体に悪影響を与え、さらなる障害が発生することも多く、注意が必要となります。データを失いたくない方はすぐにDroboの電源を切る・ケーブル類も取り外した方が良いものです。
10.管理ソフトウェアが応答しない
Droboが正常に起動しない時にはDrobo Dashboardを使用してもDroboが検出されず、「デバイスが見つかりません」等のエラーメッセージが表示される事もありえます。この症状は内部プログラムが正常に動作していない、起動していない、ハードウェアに問題があることを示していることが多いものです。
Droboが起動しない場合の対処方法
Droboが起動しない時に簡単に試せる対処方法を紹介します。
- 電源周りを確認する
- ドライブを適切に処置する
- 過熱への対処を行う
- ネットワーク関連を確認する
- 内部ソフトウェアや制御プログラムの復旧を行う
- Droboを修理に出す
- 復旧業者に相談する
1.電源周りを確認する
・電源ケーブルとアダプターの確認を行う方法
Droboが起動しない場合にはまずは、電源ケーブルやアダプターに問題がないか確認する方法が簡単に試せる対処方法として挙げられます。ケーブルの断線や接触不良、アダプターに破損がないかを目視で確認しましょう。また、電源ケーブルやアダプターが発熱している場合には機器内部で不具合が発生していることもありえます。電源ケーブルやアダプターが明らかに損傷しているような時には別の同型アダプターやケーブルに交換して試すことも有効な対処方法になりえます。
・コンセントや電源タップを確認する方法
Droboが起動しない時には接続されているコンセントや電源タップが正常に機能しているか確認する方法もすぐに試せる対処方法として挙げられます。他のデバイスを同じコンセントに接続して動作確認を行い、問題がある場合には異なるコンセントに挿し直しましょう。
・電源周りを清掃する方法
電源タップにホコリが溜まっている時には、接触不良の原因になることもありえます。Droboが起動しない際に万が一、ほこりや塵が溜まっているような場合には掃除も行いましょう。
・電源ユニットをリセットする方法
Droboが正常に起動しない際に本体の電源ユニットにリセット機能が搭載されている時にはリセットする方法も試せるものです。リセットボタンが無い時には電源ケーブルを抜いてから数分待ち、再度接続することでシステムがリセットできることもあります。
2.ドライブを適切に処置する
・ドライブを取り外して起動を確認する方法
Droboが正常に起動しない時には機器に搭載されているすべてのHDDやSSDを一旦取り外し、本体だけで起動を試みる方法が自分で実施できる対処方法として挙げられます。この操作により、特定のドライブが故障して起動を妨げているかを確認できることがあるものです。ドライブを全て取り外した後にDroboの筐体が正常に起動した場合には取り外したドライブを1つずつ挿入して問題のドライブを特定する形になります。
※Droboが起動しない際に内蔵HDDやSSDが1台でも故障しているような場合には他のディスクも同様に故障しているか、壊れかかっていることがほとんどです。そのような時にDroboから全てのディスクを取り外し、筐体の動作確認を行った後、ディスクを元の位置に戻すとそれだけで状態が重症化する、ディスクの故障具合が進む、データが意図しない形で上書きされる、ディスクの故障本数が増える、ファイルシステムが損傷する、BeyondRAIDの情報が崩れるなど後悔する結果に直結することも多く起こりえるとのです。Droboが起動しなくなった際に機器に保存しているデータを失いたくない方は無理に試さないようにしましょう。
・ドライブの互換性を確認する方法
Drobo内のドライブ(HDDやSSD)を変更、交換した後に機器が起動しなくなった時にはDroboに設置したドライブが機種に対応しているか確認する必要が出てきます。互換性のないドライブが装着されている場合には、認識エラーや起動不良の原因となることもありえるためです。
・ドライブベイの清掃を行う方法
Droboを長期間使用している場合にはドライブベイ内部にホコリや汚れが溜まり、接続不良の原因になることがあります。柔らかいブラシやエアダスターを使って清掃し、接続部分が清潔であることを確認しておきましょう。
3.過熱への対処を行う
・ファンの動作確認を行う
Droboが起動しない時には本体の冷却ファンが正常に動作しているか確認することも重要です。動作音がしない場合にはファンそのものが故障していることもありえます。ファンが動作していない時には交換や修理を行う必要が出てきますが、ファンが壊れるとDrobo内部が高温になり、データが保存されているHDDやSSDが物理的・機械的に故障する事態に直結することも多いため注意が必要となります。
・本体周辺の通気性を確保する
Droboが起動しなくなった時に密閉された空間や通気性の悪い場所に設置されている場合には熱によって本体もしくは内蔵部品が故障していることもありえます。部品が故障していない時にはDrobo本体を通気性の良い場所に移動して周囲に十分なスペースを確保することで過熱を防げる・冷却されることによって不具合が解決することも期待できるものです。
・Drobo本体を冷却する
Droboなどの機器は長時間、長期間に渡って稼働させることが多く、本体を触って高温になっている時には、一旦電源を切って冷却する方法も有効な手段になりえることがあります。内部温度が下がることで、温度センサーが正常に動作して再起動する事が可能になることがあるためです。
4.ネットワーク関連を確認する
・LANケーブルを確認する
Droboをネットワーク接続で使用している際に正常に動作しない時にはLANケーブルが正しく接続されているか確認することも重要となります。ケーブルを目視で破損、損傷しているような場合は新しいものに交換する方法が自分で試せる対処方法として挙げられます。また、ケーブルの接続部分がしっかり固定されているか確認しておきましょう。
・ルーターやスイッチを再起動する
Droboが正常に動作しない・ネットワーク上で認識されない場合にはルーターやスイッチに問題があることもありえます。そんな時にはこれらの機器の電源を一旦切り、数分待ってから再起動する方法が試せます。
・固定IPアドレスを確認する
Droboに固定IPアドレスを割り当てている際に正常に起動しない・共有フォルダにアクセスができないような場合には、設定が正しいかを確認しておきましょう。IPアドレスの重複や変更が原因でネットワーク上に認識されないこともありえるためです。必要に応じて設定をリセットすることを考える必要が出てきます。
5.内部ソフトウェアや制御プログラムの復旧を行う
・リセットボタンを使用する方法
Droboが起動しない際にリセットボタンがある場合には、説明書に従ってリセット操作を行う方法も自分で試せる対処方法として挙げられます。リセット操作により、一部の設定を初期化して起動できる事があるためです。ただし、データには影響しない操作を選択する必要があります。
※リセットボタンを押す方法は安易に試すと設定が消える他、内蔵HDDやSSDが少しでも故障しているような時に行うとデータが消失するリスクも高まります。Drobo内のデータを失いたくない方は無理に操作や作業を行って後悔する前に専門家に相談することを優先しましょう。
・ファームウェアのアップデートを行う方法
Droboが正常に動作しない際に一時的にでも起動可能な時間がある場合には、ファームウェアのアップデートを行う方法も簡単に試せる対処方法になりえます。Droboが起動しない際に内蔵HDDやSSD、重要基板が少しでも物理的・機械的に故障していない時には最新のファームウェアをダウンロードして適用することで問題が解決することもあります。しかしながら、Droboが起動しない時点でファームウェアのアップデートを行うことができない他、ファームウェアのアップデートを試す事で状態が重篤化することも多く、注意が必要となります。Droboが起動しなくなった際にデータを失いたくない方は無理に試さない方が良い対処方法としても挙げられるものです。
6.Droboを修理に出す
Droboが起動しなくなった際にデータが不要で機器の修理だけ希望される方は購入店や修理の専門業者、代理店などに相談する方法も選択肢の1つになりえます。
しかしながら、起動しないなどのトラブルが発生したDroboを修理に出した場合にはデータが入っているディスクは初期化される、もしくはディスクは新しいものと交換された上での修理対応となるため、データは完全に消去された状態で手元に戻ってくることになります。また、購入店や修理の専門業者、代理店などにDroboを修理に出した際には修理作業が完了するまでに数週間から数か月単位で時間を要することが大半で、その間はDroboが使えず、業務が滞ってしまう事態に直結することもありえるものです。
↓Droboを修理したいと考えた時にはこちらの記事もご確認ください。
7.復旧業者に相談する
Droboが起動しない状態に陥った時には慌ててしまうことも多いものです。Drobo内のデータが大事、無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者に相談することを検討しましょう。Droboが起動しなくなった時には内蔵HDDやSSD、基板など重要部品が故障したことが原因で症状発生に繋がっていることが大半で慎重な対応が求められます。電源ボタンのオンオフ、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試しただけでも機器に致命傷を与えて後悔する結果に直結することも多く起こりえるものです。Droboが起動しなくなった際に早く安く確実にデータを取り出すには機器に発生した障害(物理・論理)、障害の程度(軽度・中度・重度)、損傷箇所の特定を行った上で深い専門知識と高い技術力、経験値を持った技術員が修理、データ復旧作業を行う必要が出てきます。Droboが起動しなくなった際に早く問題を解決したい、費用を抑えてデータを取り出したいと少しでも考えた場合には手を止めて専門業者の無料相談を利用した方が希望する結果に繋がります。
・データ復旧業者の選び方
Droboが起動しなくなった場合には慌ててしまうことも多いものです。少しでも困ったり不安に感じたりした際にはデータ復旧業者の無料相談を利用しましょう。どこの会社に相談したら良いのか悩んだ時には下記のような点を確認すると選択がスムーズになります。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧、修理に要するスピードや対応が早い
- 料金プランや復旧費用例がホームページに記載されている
- クリーンルームなど専用環境下で修理・復旧作業を行っている
- 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
- 復旧実績・復旧事例の有無
アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行うことから、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを可能としています。NASやRAIDサーバー、外付けハードディスク、SSD、パソコン、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、ドライブレコーダーなど様々な機種に対して復旧実績も多くあり、安心です。
Droboが起動しない時にやってはいけないこと
Droboが起動しない場合にデータを失いたくない方は下記のようなことを行わないように注意しましょう。
- 電源を入れ続ける
- 内部を開けて分解する
- データ復旧を試みる前にドライブを取り外す
- 自分で修理や改造を試みる
- 強い力でドライブを挿入・取り外しする
- 異常な音がしている状態で動作を続ける
- Drobo Dashboardで設定を変更する
- 異常な環境下で操作を行う
1.電源を入れ続ける
Droboが起動しないからといって電源ボタンを何度も押す、頻繁に電源ケーブルを抜き差しする事はやめておきましょう。このような行為は内部コンポーネントや基板、HDDやSSDにさらなる負担をかけ、故障具合を悪化させる事態に繋がることもありえます。電源ユニットやコンデンサーが過負荷状態になるとDroboが完全に故障するリスクも高まるものです。Droboが起動しない際に問題があると感じた時点で電源ケーブルやアダプターは取り外し、通電されないように努めましょう。
2.内部を開けて分解する
Droboが起動しないなどのトラブルが発生した際に機器を分解して直接コンポーネントを触るのは大変危険な行為になりえます。多くのDrobo製品には独自の設計が施されており、分解するとそれだけで状態が重篤化することもありえます。静電気や誤った操作によって基板や重要部品を破損させるリスクも高まるものです。特に電子機器に関する知識や経験がない、自信が無い場合には内部をいじらないことが推奨されます。Droboが起動しない、立ち上がらないなどの症状が出た際にデータを失いたくない方は手を止めて自己解決を図ろうとするのは避けた方が良いものです。
3.データ復旧を試みる前にドライブを取り外す
Droboが起動しなくなった際に筐体の中に装着されているHDDやSSDを取り外して、別のデバイスで読み取ろうとすることは止めておきましょう。Droboは「BeyondRAID」という独自のRAID技術を採用しており、通常のRAID構成とは異なるものです。そのため、他の機器でDroboに搭載されていたドライブを直接接続するとデータが破損する・読み取り不能になる・データが意図しない形で上書きされる・故障具合が悪化する・ファイルシステムが損傷することも多く起こりえます。ドライブをどうしても取り外したい場合には、専門知識を持つ技術者に相談に相談した上で進めましょう。
4.自分で修理や改造を試みる
Droboが起動しない際には動作可能な状態に戻すために修理を行いたいと考えるかもしれません。しかしながら、Droboが起動しなくなった時点で内蔵HDDやSSD、重要基板が物理的、機械的に故障していることが大半で、個人では対処することが難しい状態に陥っていることがほとんどです。また、Droboなどの精密機器は個人で分解することを前提には作られていません。起動しないなどのトラブルが発生したDroboから早く安く確実に修理、データ復旧作業を行うには深い専門知識や高度な技術力、経験値も必須となるものです。また、Droboや内蔵HDD、SSD、重要基板を触る際にはクリーンルームなどの専用環境も必要となります。人間の手術を専門の手術室で専門の医師が行うのと同じイメージです。個人で安易にDrobo本体や内蔵ディスクを開封・分解する他、出張修理業者やクリーンルームが無い会社で修理・データ復旧作業を行うことは状態が悪化するだけでなく、データが失われる危険性が急激に高まる行為となるため注意しましょう。
5.強い力でドライブを挿入・取り外しする
HDDやSSDをDroboに挿入または取り外す際に、力を入れすぎるとドライブベイやコネクタが破損することもありえます。特にドライブが正常に取り付けられていない状態で起動しようとすると、コネクタ部分がショートしてさらに大きな故障を招く恐れがあります。ドライブを扱う際には慎重に行動し、力任せの操作は避けましょう。
6.異常な音がしている状態で動作を続ける
Droboが起動しない際にクリック音や異常なビープ音が発生している場合には無理に操作や作業を進めないように手を止めることが重要となります。これらの音は、ハードウェアやドライブが物理的に故障していることを示すサインです。この状態で操作や作業を続けるとドライブ内部のデータがさらに損傷を受ける危険性も高まるものです。Droboが起動しない場合に異音が確認された時にはすぐに電源を切り、ケーブル類も取り外して専門家に相談することをお勧めします。
7.Drobo Dashboardで設定を変更する
Droboが起動しない状況で管理ソフトウェア「Drobo Dashboard」を使用して設定を変更するのは避けましょう。特にフォーマットやリセット、再構築の設定を無理に実行すると全てのデータが消失する危険性が高まる他、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえます。Dashboardがデバイスを認識していない場合には無理に操作を続けるのではなく、問題の原因を慎重に調査する、失敗したくない、早く安く確実にデータを取り出したいと少しでも頭によぎった時には専門の復旧業者に相談することを優先しましょう。
↓Droboからデータを復旧・取り出したいと考えた場合にはこちらの記事もご確認ください。
8.異常な環境下で操作を行う
Droboを高温多湿の環境や通気性の悪い場所で動作させると、過熱によるさらなるトラブルを引き起こすことがあります。また、埃や湿気が内部に侵入すると基板やコンポーネントが腐食する他、HDDやSSDが取り返しのつかないくらい故障してしまうこともありえます。Droboが起動しなくなった時には機器本体を適切な環境に移動させ、余計な負荷をかけないように努めた方が良いものです。
Droboの種類と主な特徴例
Droboの種類を「HDD」「NAS」「ラックマウント」などに分けて解説します。
種類 | 主な型番 | 特徴 |
---|---|---|
デスクトップ型(HDD/外付けストレージ) | Drobo 5D, Drobo 5D3 | 高速なThunderbolt対応。クリエイターや個人ユーザー向け。 |
Drobo 4D | USB 3.0対応でエントリーユーザー向け。 | |
ネットワーク型(NAS) | Drobo 5N, Drobo 5N2 | ネットワーク経由でアクセス可能。家庭や小規模オフィス向け。 |
ラックマウント型(iSCSI対応) | Drobo B810i | 中小企業向けのiSCSI SAN対応。 |
Drobo B1200i | 大規模ストレージ対応。12ベイ搭載でスケーラブルな拡張が可能。 | |
エンタープライズ型(ハイエンドストレージ) | Drobo 8D | 高速Thunderbolt 3対応。大量データ向けのパフォーマンスに最適化。 |
Drobo B810n | 中規模ネットワーク向け。複数ユーザーでのデータ共有に対応。 |
多くのユーザーから利用されているDroboではありますが、ある日突然、起動しない・立ち上がらない等の問題が発生することは多く起こりえるものです。アドバンスデータ復旧では、種類・型番を問わず、Droboに生じる様々な不具合やトラブルに対してデータ復旧対応が可能です。
まとめ・万が一、困った時には
Droboが起動しないなどのトラブルが生じた時には慌ててしまうことも多いものです。まずは落ち着いて、機器の使用を止めることが重要となります。よくわからないまま操作や作業を進める・電源ボタンのオンオフ・ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試しただけでも状態が重篤化し、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。起動しなくなったDrobo内のデータが大事・早く安く確実に取り出したいと考えた時にはデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。アドバンスデータ復旧は独自技術やAI技術を持っておりDroboに生じる様々なトラブルに数多くの復旧実績もあって安心です。Droboが起動せず、少しでも困ったり悩んだりした際には手を止めて無料の相談から始めてはいかがでしょうか。