LANDISK(ランディスク)はIODATA製のNAS(ネットワークアタッチトストレージ)として、多くの家庭や小規模オフィスで利用されています。LANDISKはデータの保存や共有に非常に便利な製品ですが、長期間使用していると故障の兆候が現れることがあります。
突然、LANDISKが正常に動作しなくなると大切なデータにアクセスできなくなり、不安や焦りを感じるかもしれません。LANDISKが故障する前にはいくつかのサインが現れることがあり、これに気づくことで問題を早期に解決したり、重大なデータを損失するリスクを回避したりすることが可能となります。
本記事では、LANDISKが故障する際に見られるサインやその原因、具体的な解決方法について詳しく解説します。
- 1. LANDISKが故障する主な原因
- 2. LANDISKが故障した際に生じる症状例
- 2.1. 1.電源が入らない、起動しない
- 2.2. 2.起動途中でフリーズする
- 2.3. 3.異常音が鳴る
- 2.4. 4.ストレージが認識されない
- 2.5. 5.データにアクセスできない
- 2.6. 6.ネットワーク接続が不安定または不能になる
- 2.7. 7.データ転送速度が低下する
- 2.8. 8.管理画面にアクセスできない
- 2.9. 9.エラーメッセージやエラーコードが表示される
- 2.10. 10.LANDISK本体のランプが赤点灯、赤点滅状態になる
- 2.11. 11.空き容量が異常に表示される
- 2.12. 12.LANDISK本体が過熱している
- 2.13. 13.突然、LANDISKがシャットダウンする
- 2.14. 14.ファームウェアの更新中にエラーが生じる
- 2.15. 15.リモートアクセスが失敗する
- 2.16. 16.LANDISKが再起動を繰り返す
- 2.17. 17.保存データが一部破損している
- 2.18. 18.動作全体の遅延が生じる
- 3. LANDISKが故障した場合の対処方法
- 4. LANDISKが故障した時にやってはいけないこと
- 5. LANDISKシリーズと型番例
- 6. LANDISKの故障を未然に防ぐために
- 7. まとめ・万が一、困った時には
LANDISKが故障する主な原因
LANDISKは便利なNASデバイスの1つですが、使用状況や環境により故障することがあります。以下では、LANDISKが故障する主な原因について詳細に解説していきます。
- ハードウェアの経年劣化(自然故障)
- 電源トラブル
- ソフトウェアやファームウェアの不具合
- 物理的な衝撃や環境要因
- ネットワーク関連のトラブル
- セキュリティやマルウェアの影響
1.ハードウェアの経年劣化(自然故障)
LANDISKを長期間使用すると内部のハードウェアが劣化し、故障の原因になることがあります。特にストレージデバイスや冷却システムの劣化が大きな影響を及ぼすものです。
- HDD(ハードディスクドライブ)の故障
- SSD(ソリッドステートドライブ)の故障
- 冷却ファンや電源ユニットの故障
1.HDD(ハードディスクドライブ)の故障
LANDISKに搭載されるHDDは内部で高速回転するディスク(プラッタ)と、それを読み取るヘッドで構成されています。この機械的な構造が原因で、以下のような経年劣化(自然故障)が発生します。
・不良セクタの発生
特定のデータ領域が読み取れなくなる現象。HDDのプラッタが摩耗することで発生します。
・ヘッドクラッシュ
ディスクを読み取るヘッドが物理的に損傷し、プラッタそのものに傷を付けるケースです。これによりデータが永久に失われる事態に直結することもありえます。
・異音の発生
LANDISKが稼働している最中に異常な音がする場合には内部部品、HDDが摩耗している、LANDISK内の全てのデータが失われる危険性が高まっていることがほとんどで慎重な対応が求められるものです。
2.SSD(ソリッドステートドライブ)の故障
最近のLANDISKモデルにはHDDではなくSSDが搭載されている事もあります。SSDは物理的な部品の摩耗が少ない一方で、以下のような特有の経年劣化(自然故障)が発生するものです。
・書き込み上限の超過
SSDのフラッシュメモリセルには書き込み回数に制限があり、上限を超えるとデータ保持能力が低下します。
・コントローラーの故障
SSDの動作を管理する制御プログラムが破損、コントローラーが故障すると、LANDISK全体が認識されなくなることもあります。
・不揮発性メモリセルの劣化
データを保存するメモリセルが劣化した際には読み書き速度が低下する他、データが失われる危険性が高まります。
3.冷却ファンや電源ユニットの故障
冷却ファンが劣化すると内部温度が上昇し、LANDISKの基板やストレージに多大なダメージを与えることもあります。また、電源ユニットの寿命が尽きて故障した際にはLANDISKが全く起動しなくなる事態に直結することもありえるものです。
↓LANDISKが起動しない状況でお困りの方はこちらも参照ください。
2.電源トラブル
電源の安定供給がLANDISKに限らず、NASデバイスにとって重要となりますが、様々な理由で電源トラブルが発生してLANDISKの故障に繋がることがあります。
・停電や電圧変動
突然の停電や雷などによる電圧変動は、LANDISKの内部基板やストレージデバイスに深刻なダメージを与えることがあります。突然の停電の他、法定停電、計画停電など事前に停電することがわかっていても電力が回復した後にLANDISKにアクセスができない、NASが起動しないなどの症状が出ることが多いものです。電圧が急上昇する「雷サージ」は電子部品を焼損させ、重篤な故障の原因になることもありえます。
↓停電の後にLANDISKにトラブルが発生した時にはこちらの記事もご確認ください。
・不適切なシャットダウン
データの読み書き中に正しくシャットダウンを行わなかった時にはファイルシステムが破損し、LANDISKの動作が不安定になる、内部部品が故障してデータが消失するトラブルを引き起こすこともあります。
・自然災害の影響
雷、暴風、大雨、豪雪などの自然災害は電源環境を悪化させ、LANDISKに間接的または直接的なダメージを与える・故障の原因になることがあります。雷による電圧変動や、豪雨での浸水によるショートは特に注意が必要となります。
3.ソフトウェアやファームウェアの不具合
LANDISK内部の制御プログラムやファームウェアに不具合が生じた場合も故障の原因になりえます。
・ファームウェアの不具合
古いファームウェアを使い続けた、更新中にエラーが発生した、ファームウェアのアップデートが失敗した、正常に作業が完了しなかった際にはLANDISKの故障の原因になる他、NASが起動しなくなったり、共有ファイルへのアクセスが制限されたりする症状を引き起こすことがあります。
・設定の不具合
ユーザーが誤った設定を行うことで、LANDISKが意図した通りに動作しなくなることがあります。特にネットワーク関連の設定ミスはデバイスが認識されない主な原因の一つとなり、LANDISKが故障した?と混同する事態に陥ることもありえます。
・データの破損
不意のシャットダウンやデータ操作中のトラブルが原因となり、ファイルシステムやストレージデバイス自体が破損してLANDISKの故障に繋がることもあります。
4.物理的な衝撃や環境要因
LANDISKは精密機器であるため、物理的な衝撃や環境の変化による影響を受けやすい特徴も持っています。
・落下や振動
LANDISKを高い位置から落としたり振動が多い場所で使用したり、移動時に衝撃が加わったりすると内部のHDDや基板が故障することがあります。HDDの場合はヘッドクラッシュが発生し、SSDでも基板やコントローラーが故障するとLANDISK内の全てのデータが失われることも多く、注意が必要となります。
※引っ越しや配置換え、大掃除を行った際にはLANDISKや内蔵ディスクに振動や衝撃が加わり、故障することが多いものです。
LANDISKが振動や衝撃によって故障した場合には個人で対処ができない重篤な障害が発生していることがほとんどです。少しでもLANDISKに振動や衝撃が加わったかもしれない、LANDISKが起動しない、アクセスができない等のトラブルが発生した時には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。
・高温、湿度の影響
高温多湿の環境下ではLANDISK内部の部品が腐食したり、結露が発生したりすることで基板がショートして故障の原因になることもありえます。特に電気回路に水分が部品に付着すると重大な障害が発生するため注意が必要となります。
5.ネットワーク関連のトラブル
LANDISKはネットワークを通じて使用されるため、ネットワーク関連の問題も故障の一因となります。
・LANケーブルやルーターの不具合
接続が不安定になると、LANDISKがネットワーク上で認識されなくなることがあります。物理的な接触不良やケーブルの断線、故障が原因になる事もありえます。
・IPアドレスの競合
他のデバイスとIPアドレスが競合すると、LANDISK内の共有フォルダにアクセスができなくなることもあります。
6.セキュリティやマルウェアの影響
LANDISKがネットワークに接続されている場合にはセキュリティ関連の問題が故障を引き起こすこともありえます。
・ランサムウェアやウイルス感染
外部からの攻撃により、LANDISK内部のデータが暗号化されたことが原因でNASが使用不能になる他、故障する事もありえます。
・設定のセキュリティ不足
不適切なセキュリティ設定を行ったことが原因で不正アクセスやデータが破損するトラブルを引き起こすこともあります。
LANDISKが故障した際に生じる症状例
LANDISKが故障した際に発生する症状を紹介していきます。
- 電源が入らない、起動しない
- 起動途中でフリーズする
- 異常音が鳴る
- ストレージが認識されない
- データにアクセスできない
- ネットワーク接続が不安定または不能になる
- データ転送速度が低下する
- 管理画面にアクセスできない
- エラーメッセージやエラーコードが表示される
- LANDISK本体のランプが赤点灯、赤点滅状態になる
- 空き容量が異常に表示される
- LANDISK本体が過熱している
- 突然、LANDISKがシャットダウンする
- ファームウェアの更新中にエラーが生じる
- リモートアクセスが失敗する
- LANDISKが再起動を繰り返す
- 保存データが一部破損している
- 動作全体の遅延が生じる
1.電源が入らない、起動しない
・電源ボタンを押してもLANDISKが反応せず、本体のインジケーターランプが点灯しない。 |
---|
・電源アダプターを接続してもLANDISKがまったく動作を開始しない。 |
・LANDISKが起動せず、立ち上がらない。 |
・ファンの回転音や内部の動作音も全く聞こえない。 |
2.起動途中でフリーズする
・電源を入れるとLANDISKが起動プロセスを開始するものの、途中でフリーズし操作不能になる。 |
---|
・LANDISK本体のランプがエラー表示のまま変化しない。 |
・LANDISKの起動音が途中で止まり、操作ができなくなる。 |
3.異常音が鳴る
・LANDISK内のHDDから「カリカリ」「カチカチ」など異常な音が聞こえる。 |
---|
・LANDISK内の冷却ファンが通常よりも大きな音を出し、異常な振動を伴う。 |
・LANDISKの電源ユニットから「ジリジリ」といった異常な音がする。 |
4.ストレージが認識されない
・LANDISKの管理画面やログ上でHDDやSSDが「認識されていません」と表示される。 |
---|
・LANDISKに複数のストレージを搭載している場合に一部のストレージだけが認識されなくなる。 |
・ストレージ全体が空の状態として表示され、保存されているはずのデータが表示されない。 |
5.データにアクセスできない
・LANDISKに保存されているファイルを開こうとすると、「ファイルが壊れている」、「アクセスできません」などのエラーメッセージが表示される。 |
---|
・特定のフォルダが開けない、または中身が表示されない。 |
・共有フォルダや共有ファイルのデータが突然消えた。 |
↓共有フォルダにアクセスができない時にはこちらの記事もご確認ください。
6.ネットワーク接続が不安定または不能になる
・ネットワーク上でLANDISKが認識されず、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの複数の端末からアクセスができない。 |
---|
・LANケーブルを接続しているにもかかわらず、接続状況が「オフライン」または「未接続」と表示される。 |
・接続が頻繁に切れるため、安定したデータ転送ができない。 |
7.データ転送速度が低下する
・LANDISK内のファイルのコピーや転送が通常よりも極端に遅くなる。 |
---|
・データの転送が途中で停止し、再試行しても同じ箇所で止まる。 |
・LANDISKに保存されている大容量ファイルを移動中にエラーが発生する。 |
8.管理画面にアクセスできない
・管理画面を開こうとするとエラーメッセージが表示され、アクセスができない |
---|
・IPアドレスを直接入力しても管理画面に接続できない。 |
・管理画面にはアクセスができても、動作が遅い、または途中でフリーズして作業が進まない。 |
9.エラーメッセージやエラーコードが表示される
・管理画面やディスプレイ上に「ストレージエラー」「ネットワークエラー」「ファームウェアエラー」などのエラーメッセージが表示される。 |
---|
・エラーコードが表示される |
・LANDISKに表示されるエラーコードの意味と対処方法例
エラーコード | 意味 | 対処方法例 |
---|---|---|
5000101・5020204 | 接続機器への接続数が上限。 | 数分待って、再度接続を試す。 |
5000102・5000103・5020000・5020203・5030000・6000100・7000100 | 通信に失敗。 | 数分待って、再度接続を試す。 |
5010000 | インターネットに接続できなかった。 | 端末がインターネットに正しく接続されているかを確認する。 |
5020101・5020201 | PINコードが間違っている。 | PINコードを確認した上で再度入力する。 |
5020102・5020202 | LANDISKがインターネットに接続されていない。 | ネットワーク環境を確認する。 |
5020103 | 利用している環境では接続ができない。 | ネットワークおよびLANDISKの設定を確認する。 |
6000200 | Remote Link 3機能の利用を開始できなかった。 | 数分待って、再度接続を試す。 |
10.LANDISK本体のランプが赤点灯、赤点滅状態になる
・LANDISK本体のステータスランプが赤色で点滅した際には内蔵HDDやSSDが故障、異常が生じていることを示している。 |
---|
・LANDISKのHDDランプが赤点灯、赤点滅状態になった時には特定のディスクに重篤な障害が発生していることがほとんどで慎重な対応が求められる。 |
※LANDISKに接続ができない、NASが起動しない、共有フォルダにアクセスができないなどの症状が出て、本体のランプが赤色で点灯、点滅するような時にはデータが入っているディスクが物理的・機械的に故障していることが大半です。そのような場合に電源の入り切りや再起動を試す、LANDISKに対して通電し続けるだけでも状態が重篤化して取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。LANDISKに何かしらの症状が出て故障が疑われる際にランプの色が赤になった際にデータを失いたくない・早く安く問題を解決したいと少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
↓LANDISKのランプが赤く点滅した時にはこちらも参照下さい。
11.空き容量が異常に表示される
・LANDISKの空き容量が突然0GBと表示される、または異常に大きな数値が表示される。 |
---|
・実際にはLANDISKに十分な空き容量があるにもかかわらず、「容量不足」の警告が出る |
・LANDISK内のデータ容量が不正確で、一貫性がない。 |
12.LANDISK本体が過熱している
・LANDISK本体が通常使用時よりも異常に熱くなり、触ると明らかな高温を感じる。 |
---|
・高温によって冷却ファンが常時フル稼働しているような音がする。 |
※LANDISKが高熱になった際には使用中に自動的にシャットダウンすることや内蔵HDDやSSD、基板などの重要部品が故障する原因になることも多く、注意が必要となります。
13.突然、LANDISKがシャットダウンする
・使用中に突然LANDISKの電源が切れ、再起動しない場合がある。 |
---|
・LANDISKの動作中に複数回シャットダウンが発生し、操作が中断される。 |
14.ファームウェアの更新中にエラーが生じる
・LANDISKに対してファームウェアの更新を開始すると、途中で止まる、更新ができない |
---|
・ファームウェアの更新が失敗してLANDISKが正常に起動しなくなる。 |
15.リモートアクセスが失敗する
・外部からLANDISKにリモート接続しようとすると認証エラーが表示される。 |
---|
・LANDISKへの接続に成功してもデータの読み書き中に頻繁に切断される。 |
16.LANDISKが再起動を繰り返す
・電源を入れるとLANDISKが再起動を続けて、正常に操作できない。 |
---|
・一定の間隔で再起動が発生し、使用が不可能な状態になる。 |
17.保存データが一部破損している
・LANDISK内の特定のファイルが破損して開けなくなる。 |
---|
・LANDISKからデータをコピーするとエラーが発生して正常に移動できない。 |
・LANDISKに保存している写真や動画などのマルチメディアデータが破損して開かない、再生不能になる。 |
18.動作全体の遅延が生じる
・LANDISK全体の応答が遅くなり、操作に数秒から数分の遅延が発生する。 |
---|
・設定変更やデータアクセスが極端に遅く、使用に支障が出る。 |
LANDISKが故障した際には上記のような症状が出ることがあります。各症状を観察して故障箇所の特定や原因の絞り込みを行うことが重要となります。
しかしながら、LANDISKにアクセスができない・NASが起動しない・ランプが赤点灯、赤点滅になるなどのトラブルが発生した場合にはデータが保存されているHDDやSSDが物理的、機械的に損傷していることが大半で、データが失われる危険性が高まっているものです。LANDISKに何かしらの症状が出て故障したかも?と思った時に機器内のデータを失いたくないと少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
LANDISKが故障した場合の対処方法
LANDISKが故障した際に簡単に試せる対処方法を解説します。
- 電源や接続の確認を行う
- ディスクの状態を確認する
- 再起動とリセットを試す
- ディスクの交換とRAIDのリビルドを行う
- ファームウェアを更新する
- LANDISKを修理に出す
- 復旧業者に相談する
1.電源や接続の確認を行う
LANDISKが反応せず、故障が疑われる時には電源供給や接続環境からチェックしてみましょう。
・電源アダプターの動作確認を行う方法
LANDISKにアクセスができない、起動しないなどの症状が出てNASが故障した?と思った時には電源アダプターが正常に動作しているかを確認する方法が簡単に試せる対処方法として挙げられます。別の電源アダプターを試すことでアダプター自体が故障している可能性も排除できるものです。同時に断線や接続プラグの緩みがないか確認することも重要となります。
・電源コンセントの確認を行う方法
LANDISKが起動しない、電源がつかないなどのトラブルが発生してNASの故障が疑われる時には別の電化製品を同じコンセントに接続して問題がないかも確認しておきましょう。
・LANケーブルやネットワーク接続を確認する方法
LANDISKに接続ができない、共有フォルダにアクセスができないなどの不具合が出た時には、LANケーブルが正しく接続されているか確認することも簡単に試せる対処方法として挙げられます。LANポートの埃を清掃し、別のケーブルを使用して動作を確認することも有効な手段になりえることがあります。
2.ディスクの状態を確認する
LANDISKにアクセスができない、NASが起動しないなどのトラブルが発生し、機器の故障が疑われる時にはHDDやSSDが物理的、機械的に損傷していることが大半でデータを失いたくない方は慎重な対応が求められるものです。LANDISKの場合はランプの色や点滅の仕方で問題箇所の特定ができることもあります。
・LANDISKのランプを確認する方法
LANDISK本体や内蔵部品に故障が生じている場合にはランプがいつもと違う色や点滅の仕方で異常を知らせてくれることが多いものです。
ランプの種類 | 注意したい色と状態 | 意味 |
---|---|---|
STATUSランプ | 赤点滅 | 内蔵HDDやSSDに障害が生じている・直近の処理でエラーが生じた・エラーが発生した状態で止まった |
HDDエラーランプ | 赤点灯 | 内蔵ディスクが接続されていない・認識していない |
HDDエラーランプ | 赤点滅 | 特定のHDDが故障、損傷した・問題が発生している |
LANDISKが正常に動作しなくなった際に本体のランプが赤色で点滅、点灯した場合にはデータが失われる危険性が高まっていることがほとんどで慎重な対応が求められます。緑色で点滅状態になった場合でも1時間を経過してもLANDISKにアクセスができない・繋がらないような時には同様にデータが保存されているHDDやSSDに重篤な障害が発生していることが大半で、注意が必要となります。ランプでLANDISKの異常・故障を感知した場合には電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試すだけでも取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえます。LANDISK内のデータを失いたくない・早く安く確実に取り出したいと少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
↓LANDISKのランプが緑色で点滅し、正常に動作しなくなった場合にはこちらの記事もご確認ください。
・LANDISKのブザー音を確認する方法
LANDISKからブザー音がピピピピもしくはピッピッピッと繰り返し鳴る・ピーピーピー・ピーポーなどと聞こえる場合にも注意が必要となります。短音の繰り返しや長音が鳴る時には、LANDISK内でデータを保存しているディスクが故障している・RAID崩壊が生じていることを知らせていることが大半です。LANDISKから聞き慣れないブザー音が鳴った際にもデータが失われる危険性が高まっているため、心配な方・LANDISK内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には専門家に相談することが解決への近道になりえます。
・管理画面でディスクの状態を確認する方法
LANDISKが正常に動作せず、故障したのでは?と考えた時には管理画面でHDDやSSD、RAID構成の状態を確認することも自分で試せる対処方法として挙げられます。
・LANDISKの管理画面でNASの状態を確認する方法
- LANDISKのIPアドレスをブラウザに入力してログインする。
- 「HDD管理」または「ストレージ情報」を確認する。
- 各HDD、SSDのステータスをチェックし、エラーや異常がないかを確認する。
※管理画面でディスクにエラーが出ている・異常が発生しているような場合には個人で対処ができない重篤な障害が生じていることが大半で注意が必要となります。まずは、管理画面に表示されている内容をメモに取る、スマートフォンなどで写真を撮ることから始めましょう。適切な復旧方法を進めていくために重要な情報になりえます。
3.再起動とリセットを試す
LANDISKが故障しているのではなく動作不良を起こしている場合には再起動やリセットする方法が自分で試せる対処方法として挙げられます。
・LANDISKを再起動する方法
LANDISKを再起動したい時には本体の電源ボタンを長押ししてシャットダウンした後、数分間待機し、本体が冷却された後に再起動する形になります。
※LANDISKにアクセスができない・NASが起動しない・共有フォルダにアクセスができない等の症状が出ている時にはすぐに機器を再起動してしまうかもしれませんが、データを消失させるリスクが高まる危険な行為となることも多いため注意が必要となります。データが保存されているHDDやSSDが少しでも故障しているような場合に再起動を試すと状態が重篤化してしまいます。1度の再起動でも機器に致命傷を与えてしまうこともありえます。そのため、LANDISKが故障したかも?と少しでも考えた時には何度も再起動を行うようなことは止めておきましょう。
↓LANDISKに接続・アクセスができない状態でお困りの場合にはこちらも参照ください。
・リセットを試す方法
LANDISKが故障して、正常に動作しなくなった際に状態を改善しようとしてリセットボタンを使用すると初期化が実行されてしまいます。LANDISKからデータを失いたくない方は安易に操作を進めないように注意しましょう。
4.ディスクの交換とRAIDのリビルドを行う
LANDISKにアクセスができない、NASが起動しない、ランプが赤点滅・赤点灯の状態になるような症状が出ている時にはHDDやSSDが物理的・機械的に故障していることが大半です。そんな時には故障したディスクを交換してRAIDのリビルド(再構築)を実施する方法が自分で試せる対処方法として挙げられるものです。
・ディスクの交換とRAIDのリビルドを行う方法例
- LANDISKの電源をオフにします。
- 故障HDDを取り外し、同じ仕様の新しいHDDを挿入します。
- LANDISKを再起動し、RAIDのリビルドが自動的に開始される
※しかしながら、LANDISK内で1台のディスクが故障した時には他のディスクも同様に故障しているか壊れかかっていることがほとんどです。そのため、特定のディスクを交換後、RAIDのリビルドが実施されるだけで複数のディスクが取り返しのつかないくらい故障する、データが意図しない形で上書きされる、損傷箇所が増える、ディスクの故障本数が増えるなど後悔する結果に直結することも多く起こりえるものです。LANDISKに何かしらの症状が出て正常に動作しなくなった際にNAS内のデータを失いたくない方は無理に作業や操作を進めることは避けましょう。どうしても作業や操作を試したい方はプロのデータ復旧業者の無料相談を利用してから作業や操作を進めても遅くは無いものです。
5.ファームウェアを更新する
LANDISKが正常に動作せず、故障した?と考えられる時に自分で試せる対処方法としてはファームウェアを更新する方法が挙げられます。LANDISKのファームウェアを更新することで、動作の安定性を改善できることがあるためです。
・ファームウェアを更新する方法
- IODATAのホームページを開く。
- 最新のファームウェアをダウンロードして更新を行う。
※LANDISKに接続ができない、NASが起動しない、共有フォルダにアクセスができない、ランプが赤点滅になる等のトラブルが発生している時には内蔵HDDやSSD、重要基板が物理的、機械的に故障していることが大半で、ファームウェアの更新を行っても問題が解決できないばかりか状態を重篤化させ、データを消失する事態に直結することもありえます。そのため、LANDISKが故障した?と思われる症状が出た際にデータを失いたくない方はファームウェアの更新を行う方法は無理に試さない方が良い対処方法としても挙げられるものです。
6.LANDISKを修理に出す
LANDISKが故障した際に機器内のデータが不要・LANDISKが動作可能な状態に戻れば良い方はNASを修理に出す方法が選択肢に挙がってきます。しかしながら、故障したLANDISKをメーカーや購入店、修理の専門業者に修理に出した場合にはデータが入っているディスクは初期化される、もしくは何も入っていないディスクに交換された上での修理対応となるため、LANDISK自体は動作可能な状態に戻ることが見込めますが、データは全て消去された上で手元に戻ってくることになるため注意が必要となります。また、メーカー修理の場合、修理期間が数週間から数か月単位と長期間にわたって機器を預けることになるため、その間はLANDISKが使えず、業務に支障が出る事態に繋がることもありえます。LANDISKが故障した際にNASを修理に出す方法はデータが不要・無くなっても良い、時間に余裕がある場合に限定して選択するようにしましょう。
※メーカー等でLANDISKのデータ復旧対応が可能となるのは、機器に軽度な論理障害が発生した場合に限られるものです。LANDISKに接続ができない・NASが起動しない・共有フォルダにアクセスができない・筐体のランプが赤色で点灯、点滅して正常に動作しないような場合には内蔵HDDやSSD、基板が物理的・機械的に故障していることが大半でメーカーでは対応が難しい物理障害が発生していることがほとんどです。LANDISKが故障した際に早く安く確実にデータを取り出したいと考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。その方が希望する結果に繋がるものです。
↓LANDISKの修理を検討されている方はこちら
7.復旧業者に相談する
LANDISKに何かしらの症状が出て、本体および内部部品の故障が疑われる際にLANDISK内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはデータ復旧業者の無料相談を利用することが問題解決への近道となります。LANDISK本体および内部部品が故障した際には障害の種類(論理障害・物理障害、もしくはその両方)や障害の程度(軽度・中度・重度)や故障箇所の特定を正しく行った上で適切に対応を行う必要があります。しかしながら、障害の種類や程度、故障箇所を特定するには深い専門知識や高度な技術力、経験値も必須となることから個人で判別することは難しいものです。LANDISKに接続ができない・NASが起動しない・共有フォルダにアクセスができない・筐体のランプが赤色で点灯、点滅するような症状が出てNASが故障した際にバックアップが無い・早く安く確実にLANDISKからデータを取り出したいと少しでも考えた場合にはデータ復旧業者に連絡することを優先しましょう。
・データ復旧業者の選び方
LANDISK本体や内部部品が故障して、機器が正常に動作しなくなった時には慌ててしまうことも多いものです。少しでも困ったり不安に感じたりした際にはデータ復旧業者の無料相談を利用しましょう。どこの復旧会社に相談したら良いのか悩んだ時には下記のような点を確認すると選択がスムーズになります。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧、修理に要するスピードや対応が早い
- 料金プランや復旧費用例がホームページに記載されている
- クリーンルームなど専用環境下で修理・復旧作業を行っている
- 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
- 復旧実績・復旧事例の有無
アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行うことから、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。LANDISKなどのNASやRAIDサーバー、外付けハードディスク、SSD、パソコン、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、ドライブレコーダーなど様々な機種に対して復旧実績も多くあり、安心です。
LANDISKが故障した時にやってはいけないこと
LANDISKが故障した際に誤った対応を行うと状況を悪化させたり、大切なデータを失ったりするリスクが高まるものです。以下ではLANDISKが故障した場合に避けるべき行動を挙げ、それぞれの理由を詳しく解説していきます。
- 電源を何度もオンオフする
- 故障したディスクをそのまま使用し続ける
- ファームウェアの更新を試みる
- 強制リセットや初期化を安易に行う
- 適合しないHDDや部品を取り付ける
- 強引にデータ復旧を試みる
- 冷却システムの分解や改造を行う
- LANケーブルやポートを無理に操作する
- 普通の環境下で分解や修理を行う
- 操作や作業を止めない
1.電源を何度もオンオフする
LANDISKの故障が疑われる時に電源のオンオフを繰り返すとハードウェアや内蔵HDD/SSDに余計な負荷がかかり、さらなる故障やデータ破損を引き起こす事が多く、注意が必要となります。LANDISK内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には電源ボタンを何度も押す・電源ケーブルの抜き差しを繰り返すなどは行わないように注意しましょう。LANDISKに複数の端末から接続ができない・NASが起動しない・共有フォルダにアクセスができないなどのトラブルが発生している際には内部部品が物理的・機械的に故障していることが大半であるため、電源のオンオフを行うだけでも機器の故障具合が悪化する他、致命傷を与えてしまうことも多く起こりえるものです。データを失いたくない方はLANDISK本体の電源を切ることが最善の対処方法にもなりえます。
2.故障したディスクをそのまま使用し続ける
LANDISK内で故障したHDDやSSDを無理に使い続けると、データが完全に読み取れなくなる・データが全て消失するリスクが高まります。また、RAIDのリビルドが正しく行えなくなり、データが意図しない形で上書きされる等、後悔する結果に直結することもありえます。
3.ファームウェアの更新を試みる
LANDISKが正常に動作しておらず、故障が疑われる状態でファームウェアの更新を行うと途中で更新が失敗する・止まることがほとんどで、ファームウェアの更新操作を行うことでかえって状況が重篤化することもありえるものです。ファームウェアの更新はLANDISK内のデータのバックアップが他にある・データが無くなっても良い場合に進めましょう。LANDISKからデータを失いたくない方は症状が出た時点でプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先した方が良いものです。
4.強制リセットや初期化を安易に行う
リセットや初期化を行うとLANDISKの設定やデータが完全に消去される事もありえます。特にデータのバックアップが取れていない場合には、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。LANDISKにトラブルが発生して故障したかも?と頭によぎった場合に強制リセットや初期化する方法は機器内のデータが不要な場合にのみ試した方が良い対処方法として挙げられます。
5.適合しないHDDや部品を取り付ける
互換性のないHDDや部品を使用すると、LANDISKが正常に動作しなくなるだけでなく、機器本体にダメージを与えることもありえます。ディスクが故障した場合には使用しているLANDISKに適合するディスクを選ぶ必要が出てくるものです。
※安易にLANDISK内から故障が疑われるHDDを取り外して交換を行うとそれが適合するディスクであってもデータが失われる事態に直結することもありえます。LANDISKが正常に動作しなくなった際には個人では対処が難しい障害がHDDやSSD、基板に発生している・物理障害が生じていることが大半であるため、機器内のデータが消えると困る方はそもそもディスクの取り外しや部品の取り付け作業は行わないようにした方が良いものです。どうしてもディスクの取り外しや交換、部品の取り付けを行ってみたいと考えた場合には実際に作業を進める前に専門家に相談した上で進めましょう。後悔する結果になることを防げます。
6.強引にデータ復旧を試みる
LANDISK本体や内蔵HDD、SSDが故障した場合に無理にデータ復旧ソフトを使うと、データがさらに破損する事があります。また、データ復旧ソフトの機能によって、元のデータが意図しない形で上書きされてしまう・部品の破損箇所が増える・ディスクの故障具合が悪化する・ディスクの故障本数が増える等のトラブルを引き起こすことも多いものです。そもそも、データ復旧ソフトは機器に軽度の論理障害にしか対応していない他、LANDISKなどのRAID機器は複雑なシステムで運用されていることもあり、復旧ソフトの機能では対処が難しいことがほとんどです。故障した・トラブルが発生したLANDISKの中に失いたくないデータが1つでも入っている場合にはデータ復旧ソフトを使う方法は選択肢から外した方が良いものです。
↓LANDISKからデータを取り出したい・復旧したい方はこちらの記事もご確認ください。
7.冷却システムの分解や改造を行う
LANDISK本体や内部部品が故障した際に冷却ファンや部品を分解・改造する行為はさらに深刻な故障を引き起こす事が大半で、注意が必要となります。そもそも、LANDISKなどの精密機器は分解、開封することを前提には作られておらず、個人で分解・開封・改造を行うとそれだけで状態を重篤化させてしまうこともありえます。特にLANDISKにHDDが搭載されているモデルを使っている場合に内部の掃除やファンの交換を行おうとするとそれだけで故障の悪化を招くことも多く起こりえるものです。
8.LANケーブルやポートを無理に操作する
LANDISKに接続ができない、共有フォルダにアクセスができない等のトラブルが発生した際にLANケーブルを無理に抜き差ししたり、LANポートに過度な力を加えたりすると、ポートや基板がさらに損傷することもあります。
9.普通の環境下で分解や修理を行う
LANDISKや内蔵HDD、SSD、基板などは繊細な精密機器です。LANDISK本体や内蔵部品が故障した際に早く安く確実にデータの取り出しや修理を行うにはクリーンルームなど専用環境下で、深い専門知識や高度な技術力、経験値を持った技術員が作業を実施する必要が出てきます。人間の手術を専門の手術室で専門の医師が行うのと同じイメージです。個人で故障したLANDISK本体や内蔵ディスクを開封・分解する他、出張修理業者やクリーンルームが無い会社で修理・データ復旧作業を行うことは状態を悪化させるだけでなく、大事なデータが消失する危険性が急激に高まる行為となるため、やめた方が良いものです。
10.操作や作業を止めない
LANDISKが故障した?と思われる症状が発生した後に無理に操作を進めたり作業を行ったりすることは避けましょう。復旧の難易度が上がり、重要なデータが完全に失われる事態に陥ってしまうこともありえます。少しでも困ったり悩んだりした際には手を止めて専門家のアドバイスを聞くようにしましょう。
LANDISKシリーズと型番例
LANDISKの主なシリーズと型番例とともにそれぞれの特徴についてまとめました。
シリーズ名 | 型番例 | 主な特徴 |
---|---|---|
HDL-TAシリーズ | HDL-TA1/E、HDL-TA2/E | 個人向け、小型、静音、省電力 |
HDL-Tシリーズ | HDL-T1NV/E、HDL-T4NV/E | 家庭向け、使いやすいシンプルモデル |
HDL-AXシリーズ | HDL-AX2/E、HDL-AX4/E | 高速アクセス、クラウド連携対応 |
HDL2-AAシリーズ | HDL2-AA4/E、HDL2-AA8/E | RAID 1対応、HDD2台搭載、データ保護を重視 |
HDL4-Xシリーズ | HDL4-X4/E、HDL4-X8/E | RAID 5/10対応、HDD4台搭載、大容量データに最適 |
HDL6-Xシリーズ | HDL6-X12/E、HDL6-X16/E | RAID 5/6対応、ビジネス用途や大容量データ対応 |
多くのユーザーに支持されているLANDISKではあるものの、ある日突然、故障して、NASにアクセスができない・起動しない等のトラブルが発生してしまう事は多く起こりえるものです。アドバンスデータ復旧では、種類・型番を問わず、LANDISKに生じる様々な不具合やトラブルに対してデータ復旧対応が可能です。
LANDISKの故障を未然に防ぐために
LANDISKは便利なNAS製品ですが、故障した際には大事なデータが失われる事態に陥ってしまうこともありえます。ここでは、LANDISKの故障を未然に防ぐ・長寿命化と安全な運用のための具体的な対策を詳しく解説していきます。
- 定期的なバックアップを実施する
- 環境を改善する
- 電源環境の安定化を図る
- ネットワーク環境の整備を行う
- 定期的なHDD/SSDの健康状態チェックを実施する
- 使用状況に応じた負荷管理を行う
1.定期的なバックアップを実施する
LANDISKに保存されているデータが一度失われると、復旧には大きな労力がかかる事もありえます。そのため、定期的にデータをバックアップする習慣をつけることが重要となります。
※LANDISKの動作が不安定・すでにアクセスができない、起動しないなどのトラブルが発生した後に無理にバックアップを取ろうとすることは避けましょう。状態が悪化してしまいます。
・具体的なバックアップ方法
外付けHDDやSSDを使用して、LANDISK内の重要データをコピーする。 |
---|
クラウドストレージサービス(Google Drive、OneDriveなど)を活用してリモートでデータを保存する。 |
RAID構成を活用してデータ冗長性を確保する(RAID1やRAID5を推奨)。 |
2.環境を改善する
LANDISKなど精密機器が過熱した際にはハードディスクや内部コンポーネントの故障の主な原因になりえます。特に高温多湿な環境では、故障のリスクが大幅に高まるものです。
・改善方法
LANDISKを風通しの良い場所に設置し、直射日光が当たる場所や暖房器具の近くを避ける。 |
---|
家具の中など、閉鎖された空間に置くのを避ける。 |
通気口や冷却ファンの清掃を行う。 |
冷却ファンの状態を確認する。(冷却ファンが正常に回転していない場合には、交換を検討する) |
3.電源環境の安定化を図る
電源の不安定さや突然の停電は、LANDISKの基板やHDDに重大なダメージを与える事があります。
・電力安定化のための対策方法
UPS(無停電電源装置)を導入する。 |
---|
雷サージ保護タップを使用する。 |
電源アダプターの定期点検を行う。 |
4.ネットワーク環境の整備を行う
ネットワーク接続が不安定だと、LANDISKのデータ共有やバックアップ機能が正常に動作しなくなる場合があります。
・整備方法
LANケーブルの品質確認を行う。 |
---|
ルーターやスイッチングハブを点検する。 |
IPアドレスの競合を防ぐ。 |
5.定期的なHDD/SSDの健康状態チェックを実施する
HDDやSSDは消耗品であり、使用頻度や経年劣化によって故障するリスクが高まります。健康状態を定期的に確認することで、トラブルを未然に防ぐことが見込めます。
・チェック方法
LANDISKの管理画面でHDDの状態を確認する。 |
---|
外付けケースを使用してPCに接続し、「CrystalDiskInfo」などのツールでSMART情報をチェックする。 |
※HDDやSSDの健康状態をチェックする方法はLANDISKからディスクを取り外す必要があり、パソコンに直接、HDDやSSDを繋ぐだけで状態が重篤化する・故障具合が悪化する・データが意図しない形で上書きされることもあるため、無理に試さない方が良い方法としても挙げられるものです。
6.使用状況に応じた負荷管理を行う
過度なアクセスや同時接続が多すぎると、LANDISKの負荷が高まり、動作が不安定になることがあります。
・対策
同時接続数を管理し、過剰なアクセスを制限する。 |
---|
定期的に再起動を行い、システムリソースをリフレッシュする。 |
まとめ・万が一、困った時には
LANDISKは多くの家庭やオフィスで使用されている信頼性の高いNAS製品の1つです。しかし、電子機器である以上、使用状況や環境によっては故障することがあります。本記事では、LANDISKが故障する原因や対処方法について詳しく解説してきましたが、LANDISKに接続ができない・NASが起動しない・共有フォルダにアクセスができない・本体のランプが赤や緑色で点滅して正常に動作しない等のトラブルが発生した際にはHDDやSSD、基板などの重要部品が物理的・機械的に故障していることが大半で慎重な対応が求められるものです。電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試しただけでも機器に致命傷を与え、後悔する結果に直結してしまうこともありえます。LANDISKが故障した?と思われる症状が出た際に機器内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。問題解決への近道となります。アドバンスデータ復旧はLANDISKに生じる様々なトラブルに対して多くの復旧実績もあり、安心です。