Dynabookが突然起動しなくなった場合には、多くの人が焦りや不安を感じるものです。重要なデータが消えてしまうのではないか、修理が必要なのではないかと心配になることもあるでしょう。Dynabookは信頼性の高い、高品質なパソコンの1つではありますが、精密機器であるため、永久的には使えず、Dynabookが起動しない・立ち上がらない・電源が入らない・画面が真っ暗になる等の症状が出てしまうことも多く起こりえるものです。本記事では、Dynabookが起動しなくなった際に簡単に試せる対処法や注意点、やってはいけないことまで初心者でもわかりやすく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
Dynabookが起動しない時に見られる症状例
Dynabookが起動しない場合には下記のような症状が出ることがあります。
- 電源が全く入らない
- 起動時にロゴ画面で停止する
- 画面が真っ暗なまま進まない
- 起動途中でエラーメッセージが表示される
- パソコンが再起動を繰り返す
- 起動音やファンの音だけが聞こえる
- 外部モニター接続時のみ表示できる
- キーボードやタッチパッドが反応しない
1.電源が全く入らない
Dynabookの電源ボタンを押してもランプが点灯せず、ファンやハードディスクの動作音が一切しない状態に陥ることもありえます。この状態では、パソコンが完全に反応を示さず、画面も暗いままで起動しません。一般的に、Dynabookなどのパソコンが起動しない時には電源関連に問題があると推測されることが多いものの、ハードウェア全体が動作していないため、目視では状況を特定しづらい特徴も挙げられます。
2.起動時にロゴ画面で停止する
Dynabookの電源を入れると、東芝やDynabookのロゴ画面が表示されるものの、そこから先に進まず、起動できないトラブルが発生することもあります。この症状が出た際にはDynabookに限らず、パソコンでキーボードの入力を受け付けない、カーソルが点滅しているだけで進展しない状態に陥ることもありえます。ロゴ画面で停止してDynabookのパソコンが正常に起動しない場合には、内部のシステムが途中で動作を停止している可能性を示唆していますが、この段階で具体的な状況を特定するのは困難であることが大半です。
3.画面が真っ暗なまま進まない
Dynabookの電源ボタンを押すとランプが点灯し、ファンやハードディスクの動作音が聞こえるものの、画面には何も映らず、真っ暗なままで起動しない状態が続くことがあります。この症状は、Dynabookのパソコン本体が一部の動作を行っているものの、ディスプレイに情報を正しく出力できていない場合に見られることが多いものです。Dynabookに限らず、パソコンの画面が真っ暗なまま進まない時には内部で何が動作しているかがわかりにくいため、ユーザーにとって特に不安を感じやすい現象の一つとして挙げられます。
4.起動途中でエラーメッセージが表示される
Dynabookの電源を入れた際にエラーメッセージが画面に表示され、起動しない状態に陥ることもありえます。例えば、「Operating System Not Found(オペレーティングシステムが見つかりません)」や「No Bootable Device(起動可能なデバイスがありません)」といったメッセージが代表的なエラーメッセージです。これらのエラーメッセージは、何らかの理由でDynabookなどのWindowsのパソコン内のシステムが正常に起動できないことを示しているものです。エラーメッセージが表示され、Dynabookが起動しなくなった時にはそのメッセージ内容が技術的なものであるため、初心者には内容を理解しづらいことも多く、注意が必要となります。
・DynabookなどWindowsのパソコンが起動しない時に表示されるエラーメッセージ例
Boot Device Not Found |
---|
No boot device is available |
No bootable devices found |
No Boot Device Found |
No Bootable Device – Insert Boot Disk and Press Any Key |
Insert system disk in drive. Press any key when ready |
Hard Disk Not Detected |
Reboot and Select Proper Boot Device or Insert Boot Media in Selected Boot Device and Press a Key |
・DynabookなどWindowsのパソコンがブルースクリーン状態になって表示されるエラーメッセージ例
「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。自動的に再起動します。」 |
---|
「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。自動的に再起動します。」 |
「Windowsの準備をしています コンピュータの電源を切らないでください」 |
「memory management(0x0000001A)」 |
「Your PC ran into a problem and needs to restart.」 |
「Your PC/Device needs to be repaired」 |
「CRITICAL_PROCESS_DIED (0x000000EF)」 |
「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA (0x00000050)」 |
↓パソコンがブルースクリーン表示になってお困りの方はこちらも参照下さい。
5.パソコンが再起動を繰り返す
Dynabookの起動を試みた場合に一旦は電源が入り、ロゴ画面やWindowsの起動画面が表示されるものの、その後は意図せず、再起動が行われる現象が見られることがあります。このようなループ状態では、ユーザーはパソコンの操作が一切できず、起動プロセスが永遠に繰り返されるため、非常にストレスを感じる症状の一つとして挙げられるものです。
6.起動音やファンの音だけが聞こえる
Dynabookの電源ボタンを押した際に、ハードディスクや冷却ファンなどの内蔵部品が動作している音は聞こえるものの、画面に何も表示されず、起動しない状態に陥ることもあります。このような場合には、パソコン内部では一部の動作が行われているものの、ユーザーには進展が見えないため、問題が発生している箇所を特定しにくい状況となります。
7.外部モニター接続時のみ表示できる
Dynabookのノートパソコンが起動しない際に内蔵ディスプレイの画面には何も表示されないものの、外部モニターを接続した場合のみ正常に画面が表示される現象もあります。このような場合にはノートパソコンの内蔵ディスプレイや表示設定に問題がある可能性が示唆されますが、初期段階では詳細を判断するのが難しいものです。
8.キーボードやタッチパッドが反応しない
Dynabookの電源が入り、画面も表示されているように見えるものの、キーボードやタッチパッドの入力を一切受け付けないこともありえます。この症状が出た際にはDynabook自体は起動しているものの、操作不能な状態であるため、ユーザーが次に何をすればよいのかわからず混乱しやすい状況に陥ってしまいます。
上記の症状は、Dynabookで起動トラブルが発生した際によく見られるものです。それぞれの状況に応じた対処方法を検討する際の基盤となる情報として、詳細に記録しておくと後々に役立つ事でしょう。
Dynabookが起動しない場合に試せる対処方法
Dynabookが起動しない時に簡単に試せる対処方法を紹介します。
- 電源周りを確認する
- BIOS設定を確認する
- セーフモードで起動を試す
- リカバリーメディアで修復を試みる
- メモリやストレージの確認を行う
- 修復ツールを使う
- 復旧業者に相談する
1.電源周りを確認する
Dynabookが起動しない際には電源周りを確認する方法が簡単に試せる対処方法として挙げられます。
・ACアダプターとバッテリーを確認する方法
- ACアダプターが起動しないDynabookに正しく接続されているか確認する。
- パソコンの電源が切れていることを確認する。
- バッテリーを取り外す。
- 放電作業を行う。(約10秒~15秒)
- 他のコンセントにACアダプターを接続し直す。
- ACアダプターのみでDynabookの電源を入れる。
- Dynabookが起動するか確認する。
※バッテリーは取り外せるモデルの場合のみ取り外してからDynabookの電源ボタンを長押ししてパソコンの放電作業を行いましょう。
※ACアダプターやバッテリーが故障している場合には交換する方法が有効な対処方法になりえます。
※Dynabookが起動しない際には他のパソコンでACアダプターが正常に動作するか確認する事も効果的な対処方法として挙げられるものです。
・完全にパソコンを放電する方法
Dynabookなどパソコンが起動しない時には完全に放電する方法も有効な手段になりえます。
- 起動しないDynabookからACアダプターとバッテリーを取り外す。
- 外部デバイス(USBメモリ、外付けHDD、SSDなど)もすべて取り外す。
- Dynabookの電源ボタンを10~15秒間押し続け、内部の静電気を放電する。
- バッテリーとACアダプターを接続し直し、起動しなかったDynabookの電源を入れる。
- Dynabookが起動するか確認する。
※Dynabookに限らず、起動しないパソコンに対して完全に放電する方法は、静電気の蓄積が原因でシステムが誤動作している場合に簡単かつ、効果的な方法として挙げられるものです。
・停電や雷の影響がある場合の対処方法
停電や雷の影響でDynabookなどのパソコンが起動しない場合にも電源周りを確認する方法が試せます。
- 起動しないDynabookからACアダプターとバッテリーを取り外す。
- 外部デバイス(USBメモリ、外付けHDDなど)もすべて取り外す。
- 別のACアダプターや電源ケーブルに交換する。
- コンセントに雷ガード付きのタップを使用し、電源が安定するか確認する。
- バッテリーとACアダプターを接続し直し、起動しなかったDynabookの電源を入れる。
- Dynabookが起動するか確認する。
※雷や停電が生じた後には、Dynabookなどの精密機器内で電源関連の部品が損傷している可能性が高いことから、慎重に動作確認を行う必要が出てきます。雷や停電によってDynabook内のマザーボードやストレージ(HDDやSSD)が故障することも多く、そのような場合に電源の入り切りや再起動、ケーブル類の抜き差しを行っただけでも機器に致命傷を与えてしまうこともありえます。注意しましょう。
・外部ディスプレイを使う方法
Dynabookの電源は入っているものの画面が真っ暗、何も映らないような場合には内蔵ディスプレイが故障していることが推測されるものです。そんな時には、外部ディスプレイを使う方法が有効な手段になりえます。
- 外部モニターを用意する
- 起動しなかったDynabookを外部モニターに接続する。
- Dynabookのディスプレイ切り替えキー(通常「Fn + F5」)を押す。
- 外部モニターにDynabookの画面内容が表示されるか確認する。
2.BIOS設定を確認する
Dynabookが起動しない時にはBIOS設定を確認する方法も自分で試せる対処方法として挙げられるものです。
・BIOSの初期化と起動デバイスを確認する方法
- Dynabookの電源を入れた直後に「F2キー」を連打してBIOS画面を開く。
- BIOS画面の設定内で「Restore Default Settings(初期設定に戻す)」を選択する。
- 起動デバイスの順序を確認し、「HDD」または「SSD」が最初に設定されていることを確認する。
- 変更を保存してDynabookを再起動する。
※Dynabookなどのパソコンが起動しない際にBIOS設定が誤って変更されている時には、初期化することで問題が解決することがあります。
※しかしながら、BIOSは本来、何もしていなければ正しく設定されているものであり、普段、Dynabookなどのパソコンを使う上でBIOS設定について考えることは少ないものです。自分でBIOS設定を変えた、BIOS画面を開いたことが無いような場合にはこの方法は無理に試さないようにしましょう。
・CMOS電池を交換する
マザーボードのボタン電池、CMOS電池の残量が無い場合にもDynabookが起動しない等のトラブルを引き起こすことがあります。そのような時にはCMOS電池を交換する方法が自分で試せる対処方法として挙げられます。しかしながら、CMOS電池を交換した際にはBIOSも一緒に初期化される為、Dynabookに限らず、パソコン内の全てのデータは消去されてしまいます。起動しなくなったDynabook内のデータを失いたくない方は別の対処方法を優先した方が良いものです。
・CMOS電池を交換する方法
- 新しいCMOS電池を用意する。
- Dynabookから電源ケーブルやバッテリーなどの付属品を全て取り外す。
- パソコンを開封する。
- マザーボード上でCMOSと表記されたボタン電池を探す。
- マザーボードからCMOS電池を取り外す。
- 新しいCMOS電池をマザーボードに取り付ける。
- パソコンを閉じる。
- 電源ケーブルやバッテリーなどの付属物を再度接続して、パソコンが起動するか確認する。
- BIOSの設定を行う。
※CMOS電池を交換する方法を試す際にはDynabookに限らず、パソコンを開封してマザーボードを触る必要が出てきます。マザーボードは特に繊細な部品であり、直接触るだけで取り返しのつかない状況に陥ってしまうこともありえます。失敗したくない・修理作業や交換手続きに少しでも不安を感じた場合には手を止めることから始めましょう。
3.セーフモードで起動を試す
Dynabook等のパソコンが正常に起動しない時にはセーフモードで立ち上げる方法を試すことで問題が解決できることも少なからず、ありえます。
・Dynabookをセーフモードで起動する方法
- Dynabookの電源ボタンを押して起動時に「F8キー」を連打する。
- 「セーフモード」を選択する。
- Windowsが正常に起動するか確認する。
- セーフモードでDynabookを起動できた場合には最近インストールしたソフトウェアやドライバを削除する。
※通常の起動方法でDynabookが起動しなかった場合にセーフモードで起動できた時には、システム全体ではなく一部のソフトウェアやドライバに問題がある可能性が考えられるものです。
4.リカバリーメディアで修復を試みる
Dynabookが起動しない時にはリカバリーメディアを使って修復を試みる方法も自分で試せる対処方法として挙げられます。
・リカバリーメディアでシステムの修復を行う方法
- 事前に作成していたリカバリーディスクやUSBメモリを起動しないDynabookに挿入する。
- パソコンの電源を入れ、「F12キー」を連打して起動メニューを開く。
- リカバリーメディアを選択し、システム修復オプションを実行する。
※システムファイルの破損が原因となり、DynabookなどのWindowsのパソコンが起動しない時には、この方法を試すことで問題が解決することがあります。しかしながら、この対処方法は予めリカバリーメディアを作成していた時のみ、対応が可能となるものです。
5.メモリやストレージの確認を行う
Dynabookなどのパソコンが起動しない場合には、メモリやストレージ(HDDやSSD)など重要部品が物理的、機械的に故障していることが大半で、データを失いたくない方は慎重な対応が求められます。メモリやデータも保存されているHDDやSSDが故障した場合には個人で修理や復旧作業を進めることが難しい物理障害が発生していることが多い為です。
・メモリの抜き差しを行う方法
メモリの接触不良が原因でDynabookなどのパソコンが起動しない場合には下記方法を試すことで問題が解決することもありえます。
- Dynabookの電源を完全に切り、ACアダプターとバッテリーを取り外す。
- パソコンの裏蓋を開け、メモリを取り外して接点部分を柔らかい布で掃除する。
- メモリを再装着し、蓋を閉じて電源を入れる。
- Dynabookが正常に起動するか確認する。
・ストレージ(HDD/SSD)の接続を確認する方法
発生頻度は低いものの、Dynabookなどのパソコンが起動しない際にストレージが正しく接続されていないことが原因で症状が引き起こされている場合には、下記方法を試すことで改善する可能性があります。
- Dynabookの裏蓋を開け、HDDまたはSSDの接続部分を確認する。
- ストレージを取り外し、接続端子を清掃した上で再装着する。
※しかしながら、Dynabookが起動しない際にメモリやストレージ(HDDやSSD)が少しでも物理的、機械的に故障していた時にはメモリやストレージの状態確認や抜き差し、パソコンの再起動を行うだけで状況が重篤化する他、取り返しのつかないくらい部品が壊れてしまうこともありえます。起動しなくなったDynabook内のデータを失いたくない方はパソコン本体を開封することから止めておいた方が良いものです。少しでも困ったり悩んだりした際にはプロの修理・復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
6.修復ツールを使う
Dynabookが起動しない際にパソコン本体は壊れていない・HDDやSSD、マザーボードが物理的・機械的に損傷していないと断言できる場合には修復ツールを使う方法も自分で試せる対処方法として挙げられます。
・Windowsの自動修復機能を使用する方法
Dynabookに限らず、Windowsのパソコンにはシステムが正常に動作しない時に自動的にシステムを修正できる機能が搭載されています。Dynabookが起動しない場合にハードウェアが物理的に故障していない、ファイルシステムに問題があるなど、論理障害のみが生じた事によって症状が引き起こされている時にはWindowsの自動修復機能を使う方法が有効な手段になりえます。
- Dynabookが正常に起動しない。
- 「自動修復を準備しています」などのエラーメッセージが表示される。
- 自動修復が実行される。
- 自動修復が成功すればWindowsが自動的に立ち上がる。
- Dynabookが起動する。
※自動修復が完了するまでに長時間かかる事もありえます。
※起動しないDynabookがノートパソコンタイプである場合にWindowsの自動修復機能を使いたい時にはバッテリーで稼働させるのではなく、ACアダプターを接続した上で作業を進めるようにしましょう。
※修復ツールは正常に起動しないDynabookなどのWindowsのパソコンに論理障害のみが生じている場合に試せる機能になります。症状が発生した原因が不明・パソコン内のデータが大事、無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてプロの修理・復旧業者に相談することを優先しましょう。相談してから対処方法を進めても遅くはないものです。
・スタートアップ修復を使ってエラーを修復する
Windowsの自動修復機能を使って問題が解決できなかった時には、スタートアップ修復を使う方法も選択肢の1つに挙がってきます。
※スタートアップ修復とはDynabookに限らず、OSであるWindowsが起動する段階でパソコンの起動に必要なファイルを確認し、問題があれば修復を行ってくれる機能のことを指します。
・スタートアップ修復を使って正常に起動しないDynabookのエラーを修復する方法
- Dynabookが正常に起動しない。
- Windowsの自動修復ができなかった→「Windowsが正しく読み込まれませんでした」or「PCが正常に起動しませんでした」等のエラーメッセージが表示される。
- 「詳しい修復オプションを表示する」or「詳細オプション」をクリックする。
- 「オプション選択画面」が表示→「トラブルシューティング」を選択。
- 「トラブルシューティング」画面→「詳細オプション」をクリック。
- 「詳細オプション」画面→「スタートアップ修復」を選択。
- スタートアップ修復を実行したいアカウントを選択→パスワードを入力→「続行」ボタンを押す。
- スタートアップ修復作業が実施される。
※手動でスタートアップ修復を実施したい時には詳細オプションから画面を起動させましょう。
※スタートアップ修復で問題が解決できた時にはWindowsが自動的に起動しますが、失敗した際には「スタートアップ修復でPCを修復できませんでした」等のエラーメッセージが表示されます。
※スタートアップ修復はDynabookに限らず、パソコン全体に対してチェックをかけるため、過度な負荷がかかる作業として挙げられます。スタートアップ修復を行うことで正常に起動しないDynabook本体や内蔵部品の故障具合が重篤化することもありえます。起動しなくなったDynabookからデータを失いたくない・早く安く修理したい、データを取り出したいと少しでも考えた場合には安易に操作を進めることは避けましょう。スタートアップ修復に失敗した後に作業を繰り返すと全てのデータが失われる危険性も高まります。
・システムの復元を使う
Dynabookが起動しない際にハードウェア(HDDやSSD、マザーボードなど)が物理的、機械的に故障していないと断言できる時には復元ポイントを使う方法も自分で試せる対処方法の1つとして挙げられます。
※システムの復元とは、Windowsのパソコンが正常に起動していた時点の状態に戻す機能の事を指します。
・システムの復元を使って正常に起動しないDynabookの問題を解決する方法
- Dynabookが正常に起動しない。
- Windowsの自動修復ができなかった→「Windowsが正しく読み込まれませんでした」or「PCが正常に起動しませんでした」とエラーメッセージ表示される。
- 「詳しい修復オプションを表示する」or「詳細オプション」をクリックする。
- 「オプションの選択」画面が表示→「トラブルシューティング」をクリック。
- 「トラブルシューティング」画面が表示→「詳細オプション」を選択。
- 「詳細オプション」が表示→「システムの復元」をクリック。
- 復元ウィンドウが表示→「次へ」を選択。
- 復元ポイントを指定→「次へ」をクリック。
- 確認画面が表示→「次へ」を押す。
- 最後の確認画面で「次へ」をクリック。
- パソコンの状態が復元ポイントに戻り、自動的に再起動される
※Dynabookに限らず、パソコンの状態が復元ポイントまで戻った時には復元ポイント作成後に作成・更新したファイルやフォルダ、設定内容は全て消去されてしまいます。また、復元ポイントを使う方法を試した際にはパソコン内のデータが意図しない形で上書きされる・重要なファイルやフォルダが消失する危険性も高いため、失敗したくない・データを失いたくない方は安易に試さない方が良い対処方法としても挙げられるものです。
※ハードウェア(HDDやSSD、マザーボードなど)が物理的・機械的に故障している時に復元ポイントを使う方法を実施すると取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえます。
Dynabookが起動しなくなった際に経年劣化(自然故障や寿命)が疑われる・停電や瞬電があった・雷の影響が考えられる・パソコンが水没した・振動や振動が加わったかもしれない等、少しでもパソコンが物理的・機械的に故障していると考えられる場合にはスタートアップ修復や復元ポイントを使った対処方法は試さないようにした方が良いものです。少しでも悩んだり困ったりした際には手を止めてプロの修理・復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
7.復旧業者に相談する
Dynabookが起動しない・電源が入らないなどのトラブルが発生した場合にはマザーボードやストレージ(HDDやSSD)、メモリなどの重要部品が物理的、機械的に故障していることが大半で、データを失いたくない方は慎重な対応が求められるものです。Dynabookが起動しなくなった際に機器内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することが問題解決への近道となります。
起動しなくなったDynabook内のデータが不要・消えても良い方はメーカーや購入店、修理の専門会社にパソコン本体を修理に出す方法も選択肢に挙がってきますが、メーカーや購入店、修理の専門会社に起動しなくなったDynabookを修理に出した際にはデータが入っているディスクは初期化される、もしくは新しいディスクに交換された上での修理対応になるため、起動しなくなったDynabook自体は起動可能な状態に戻ることが見込めますが、データの救出や復旧作業は行われない為、パソコンに保存していたファイルやフォルダ、設定、ソフト、アプリケーション、ドライバ等のデータは全て消去された状態で、手元に戻ってくることになります。Dynabookが起動しない・電源が入らない等のトラブルが生じた際にパソコンが動作可能な状態に戻る修理作業よりもデータの取り出しを優先したい場合にはデータ復旧業者に相談することから始めましょう。
・データ復旧業者の選び方
Dynabookが起動しないなどの問題が出た際に早く安く確実にデータを取り出したいと考えた時には復旧業者選びが重要となります。どこのデータ復旧業者を選べば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧・修理に要するスピードや対応が早い
- 復旧料金プランや費用例がホームページに記載されている
- クリーンルームなど専用環境下で修理・復旧作業を行っている
- 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
- 復旧実績、事例の有無
アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で修理・復旧作業を行う事から、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。パソコン(Windows・Mac・自作・タブレット型)、ハードディスク(HDD)・SSD、NASやサーバーなどのRAID装置、SDカード、USBメモリ、ビデオカメラ、ドライブレコーダーなど様々な機種に対して復旧・修理実績も数多くあり、安心です。
Dynabookが起動しない原因は
Dynabookが起動しない原因は多岐にわたります。ここでは、Dynabookが起動しない場合の主な原因を紹介していきます。
- 電源周りのトラブル
- 停電や雷の影響
- 内部ハードウェアの問題
- 外部要因の影響
- 設定やソフトウェアの問題
- ほこりの蓄積や過熱
- マルウェアやウイルスの影響
1.電源周りのトラブル
Dynabookが起動しない時には電源周りに問題が生じたことが原因で症状が引き起こされている事も推測されるものです。
・バッテリーの劣化または完全放電
Dynabookに限らず、ノートパソコンのバッテリーは使用年数が経つと劣化し、十分に充電できなくなることがあります。また、長期間使用していなかった、極端に放電した状態が続いた時には充電が開始されず、パソコンの電源が入らないトラブルが発生することもありえます。バッテリーとACアダプターの接続が不安定な場合もDynabookが起動しないトラブルが生じる原因として挙げられるものです。
↓ノートパソコンが充電できない状況でお困りの方はこちらも参照ください。
・ACアダプターの故障
ACアダプターが断線している、もしくはコネクタ部分が破損している場合にもDynabookに十分な電力が供給されません。このような場合にもDynabookの電源ランプが点灯しない、または一瞬点灯して消えて起動しないといった症状が発生することがあります。また、アダプター内部の部品劣化により、見た目では正常に見えても電力供給ができず起動できない状況に陥ることもありえます。
2.停電や雷の影響
停電や雷の影響でDynabook等のパソコンが起動しない状態に陥ることも多く起こりえるものです。
・停電後の動作不良
突然の停電が発生した場合にはDynabookの起動プロセスや内部ハードウェアに影響を及ぼすことがあります。特に停電時にDynabookに限らず、パソコンが動作中だった場合には内部ストレージ(HDDやSSD)への書き込みが途中で中断され、システムファイルが破損する、データが失われる事態に直結することもありえます。その他、停電の影響でDynabookの電源は入るものの、OSが正常に立ち上がらない現象が発生することも起こりえるものです。
・雷による過電流や過電圧の発生
雷が原因となり、電力供給ラインに過電流や過電圧が生じると、Dynabookなどのパソコンに内蔵されている電源ユニットやマザーボード、その他の部品が故障することがあります。これにより、Dynabookの電源を押しても完全に反応がなくなることや、特定の部品のみが動作しなくなることもありえます。特に、ACアダプターが雷サージの影響を受けると、パソコンが起動する為に必要な電力を供給できなくなってしまいます。
↓雷が発生した後にパソコンに不具合が生じた時にはこちらの記事もご確認ください。
3.内部ハードウェアの問題
Dynabookが起動しない際には内部ハードウェアの損傷や故障が原因で症状が引き起こされていることが多く、パソコン内のデータを失いたくない方は慎重な対応が求められるものです。
・ストレージ(HDD/SSD)の故障
データの保存以外にも起動ドライブとして使われるHDDやSSDが物理的、機械的に破損している場合には、システムが起動できなくなり、Dynabookに限らず、パソコンが立ち上がらなくなってしまいます。特にパソコンから異音がする場合や、パソコンの起動時に「Operating System Not Found」などのエラーメッセージが表示される時には、ストレージに問題があると考えて慎重な対応が求められるものです。
※Dynabookに限らず、パソコンが起動しない際にストレージ(HDDやSSD)が少しでも故障しているような場合には電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試すだけで機器に致命傷を与える他、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえます。起動しなくなったDynabook内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてプロの修理・復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
・マザーボードの損傷
マザーボードはパソコン全体の動作を管理する重要な部品の1つです。過熱や長期間の使用による劣化、物理的な損傷(落下など)により、マザーボードが正常に機能しなくなると、Dynabookに限らず、パソコンは完全に起動しなくなってしまいます。マザーボードが故障した際にも個人で修理はできない状況に陥っているため、データが不要な方はパソコンのメーカーや購入店、修理の専門業者に相談することを検討しましょう。データが無くなると困る方は先にプロの復旧業者に相談することを優先した方が良いものです。
※Dynabookに限らず、パソコンが起動しなくなった際にメーカーや購入店、修理の専門業者に機器を修理に出した場合にはデータが入っているHDDやSSDは初期化される、もしくは新しいディスクと交換された上での修理作業となるため、Dynabook自体は起動できる状態に戻ることが期待できるものの、修理後はパソコン内に入っていたデータは全て消去された上で手元に戻ってくることになります。注意しましょう。
・メモリの接触不良
Dynabook内部のメモリがスロットにしっかり装着されていない場合やほこりが接点に蓄積していると、正常に起動できなくなってしまいます。このような場合にはDynabookの電源ランプが点灯しても画面は暗いままで、BIOSやOSにアクセスできない症状が出るものです。Dynabookに限らず、ノートパソコンを頻繁に持ち運ぶと振動が原因となりメモリが緩むことも少なからず、ありえます。
4.外部要因の影響
Dynabookが起動しない際には、外部要因の影響によって症状が引き起こされていることもあります。
・USBデバイスの干渉
Dynabookが起動する時にUSBデバイス(外付けハードディスク、ポータブルSSD、USBメモリ、プリンタなど)が接続されていると、これらのデバイスがパソコンの起動を妨げる事もありえます。特に、起動の優先順位が誤って外部デバイスに設定されていた場合には、パソコンがOSを認識せずに停止して立ち上がらなくなってしまうため、注意が必要となります。
・電力供給の不安定さ
不安定な電力環境(例:電圧が安定しないコンセント)にDynabookなどの精密機器が接続されている場合には、パソコンの電源ユニットが適切に動作せず、電源が入らない、起動しない状態に陥ることがあります。このような場合には、他のコンセントを使用することで問題が改善することもありえます。
・内部部品への水や液体の浸入
Dynabookなどのパソコンに水や液体がこぼれて水濡れ、水没した場合には、内部の基板や電子部品がショートしてシステム全体が動作しなくなることがあります。この状態では、Dynabookの電源が入らない、または起動しても途中で停止するなどの症状が出ることが大半です。
※液体の種類による影響
水やお茶などの液体は電気を通しやすいため、Dynabookにかかった時には即座にショートを引き起こす可能性があります。一方で、コーヒーやジュース、スープ、カップラーメンの汁、お酒などの粘性が高い液体がDynabookにかかった場合には、乾燥後も内部に残った成分が部品間の接触不良やさらなる腐食を引き起こすことがあるため、注意が必要となります。液体がDynabook等のパソコンにかかった後に起動しない等の問題が出た時には機器の電源を切り、早めにプロの修理・復旧業者の意見を聞くようにした方が良いものです。
↓パソコンが濡れた・水没した時にはこちらの記事も参照ください。
5.設定やソフトウェアの問題
Dynabookが起動しない際には設定やソフトウェアに問題があることが原因でトラブルが生じていることもありえます。
・BIOS設定の誤り
BIOSの設定が変更されている、設定が破損しているような場合にも、Dynabookなどのパソコンは正常に起動しなくなってしまいます。特に、BIOSで起動ドライブの順序が変更されていると、OSが読み込まれずに起動が停止します。また、電池切れによりBIOS設定がリセットされることも、問題を引き起こす要因の1つとして挙げられるものです。
・Windowsの起動ファイルの破損
Windowsの起動ファイルが破損している場合にもOSが正常に読み込めず、エラーメッセージが表示されます。これには、ウイルス感染やアップデートの失敗、システムシャットダウン中のエラーなど、さまざまな要因が挙げられるものです。
・BitLockerのパスワード要求
Windowsに搭載されているドライブ暗号化機能「BitLocker」が有効になっている時には、セキュリティ上の理由から起動時にパスワードを要求されることがあります。この現象は、次の場合に発生しやすい傾向にあります。
・BitLockerのパスワードの入力を求められてDynabookなどのWindowsのパソコンが起動しない状況例
システムの設定が変更された |
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BIOSのアップデートや変更が行われた |
ハードウェアの構成(例:HDDやSSD)が変更された |
起動デバイス(HDDやSSD)が故障した |
※BitLockerのパスワードを入力できない、わからない場合にはシステムは起動を継続できず、ユーザーがアクセスを制限される他、パソコンが正常に立ち上がらなくなってしまいます。
↓BitLockerの回復キーがわからない状況でお困りの場合にはこちら
・システムファイルやドライバに問題がある
基本的なシステムファイルやドライバが深刻な問題を抱えている時にはDynabookに限らず、Windowsのセーフモードですら起動しない状態に陥ることもありえます。このような場合には、パソコンの画面が真っ暗のまま停止することが一般的です。
6.ほこりの蓄積や過熱
Dynabookは精密機器の1つです。内部の温度が上がると熱暴走を引き起こす他、起動しない等のトラブ発生に繋がることがあります。
・冷却ファンの故障やほこりの蓄積
Dynabookなどのパソコン内部にほこりが溜まると冷却ファンの回転が妨げられ、内部温度が上昇します。その結果、過熱が続くとセンサーが作動してシステムが安全のために自動的に電源をオフにすることがあります。これが繰り返されると、電源を入れてもすぐにシャットダウンする・起動できない状態が頻発することも起こりえるものです。
↓パソコンが熱い・熱暴走の疑いがある時にはこちらも参照下さい。
7.マルウェアやウイルスの影響
Dynabookに限らず、パソコンがマルウェアやウイルスに感染すると起動しない・ファイルやフォルダが開かない・データが消去される等の問題が発生することがあります。
・システムファイルの改ざん
悪意のあるプログラム(マルウェアやウイルス)がシステムファイルを改ざんしたり削除したりすることで、Dynabook等のパソコンが正常に起動しなくなることがあります。特に、OSの起動プロセスに影響を与えるウイルスは、パソコンを完全にロックダウンさせることもありえます。
※Dynabookが起動しなくなった際には原因が複雑に絡み合う場合もあるため、慎重な検査と切り分けが重要となります。
Dynabookが起動しない時にやってはいけないこと
Dynabookが起動しない場合にデータを失いたくない・早く安く確実にパソコンを修理したい方は下記のようなことを行わないように注意しましょう。
- 電源ボタンを何度も押す
- 分解を試みる
- 無理に乾かそうとする
- 強制的にパスワードや設定を回避しようとする
- 過剰な力でケーブルや部品を扱う
- ソフトウェアを利用する
- 初期化やOSの再インストールを行う
- 放置する
1.電源ボタンを何度も押す
Dynabookが起動しない時に慌てて電源ボタンを連続して押したり、強く押し続けたりするのは避けましょう。これは、以下のような問題を引き起こす危険性が高まるものです。
・誤作動が起きる
Dynabookなどのパソコンが起動しない際に電源ボタンを何度も押すとその都度、システムの稼働がオンとオフを短時間で繰り返すことになり、内部の電気回路や部品に負荷がかかり、ハードウェアの劣化や故障を招く原因になりえます。
・データの損失
Dynabookに限らず、電源ボタンを繰り返し押すと起動プロセスが中断されるたびに、ストレージ(HDDやSSD)内のデータが破損するリスクが高まります。
・適切な対処方法
Dynabookが起動しないなどのトラブルか発生した際に電源ボタンを押す場合には落ち着いて1回押し、その後の反応を待つようにしましょう。
1回試して問題が解決しない、早く安く確実に起動しないDynabookを修理したい・データを取り出したいと考えた場合には手を止めてプロの修理・復旧業者の無料相談を利用することを優先した方が良いものです。
↓パソコン内のデータを取り出したい・復旧したいと思った時にはこちらも参照ください。
2.分解を試みる
Dynabookが起動しないからといって、内部の部品を確認しようと分解するのは避けましょう。特に、次のリスクが伴います。
・保証の無効化
製品保証期間内の場合、個人でDynabookなどのパソコン、ストレージ(HDDやSSD)を分解、開封すると保証を無効になることがあります。
・部品の故障
素人が内部部品に触れると、静電気や誤操作によってメモリ、マザーボード、HDD/SSDなどが故障する他、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえます。
・修理や復旧が困難になる
分解、開封時に部品の位置や接続を正確に戻せない場合には、専門の修理、復旧業者でも修復が難しくなることもありえます。
※Dynabookに限らず、パソコンは精密機器の1つです。起動しなくなったパソコンから安全に修理や復旧作業を行うためにはクリーンルームなどの専用環境下で専門の技術員が対応を進める必要が出てきます。人間の手術を専門の手術室で専門の医師が行うのと同じイメージです。個人でパソコンなどの精密機器を普通の環境下(家やオフィスなど)で開封・分解する他、出張業者に修理や復旧作業を依頼する・クリーンルームが無い環境下でパソコンおよびストレージ(HDDやSSD)の開封・分解・修理作業を行うことはデータが消失する危険性が高まる他、状況が重篤化することがほとんどです。失敗したくない・早く安く確実にパソコンを修理したい・データを取り出したいと考えた場合には普通の環境下でパソコンを分解したり開封したりすることは避けましょう。
↓パソコンが壊れたかも?と思った時にはこちらも参照ください。
3.無理に乾かそうとする
水没や液体こぼれが原因となり、Dynabookが起動しなくなった時には、誤った方法で水分を乾燥させようとするとさらに状況が悪化してしまいます。特に以下のようなことは行わないようにしましょう。
・ドライヤーでの乾燥
高温の風を当てることで、内部部品が熱で変形する、さらなるショートを引き起こす事も多く起こりえるものです。
・振る・叩く
パソコン内に侵入した液体が内部でさらに広がり、故障箇所を増やす原因に繋がります。
・そのまま電源を入れる
Dynabookなどのパソコンが水没によって起動しなくなった際に内部が完全に乾燥していない状態で電源を入れると内部部品がショートして修理や復旧が不可能になってしまうこともありえます。
※Dynabookなどのパソコンが起動しない際に液体が関与している場合には、電源を切り、バッテリーを外して乾燥環境で放置することが推奨されるものです。また、Dynabookなどのパソコンが水没して、起動ができなくなった際には自分で修理や確認作業を進めることはせず、専門業者に相談するのが最善の対処方法にもなりえます。
4.強制的にパスワードや設定を回避しようとする
・BitLockerのパスワードが求められる場合
Dynabookに限らず、Windowsのパソコンが正常に起動しない、使えなくなった際にBitLockerのパスワードを忘れた時には、無理に設定を解除しようと試みることはやめておきましょう。以下のような問題が発生してしまいます。
・データの永久消失
BitLockerは強力な暗号化機能を持つため、誤った解除操作を行うと、データが完全に消失するリスクが高まります。
・システムのさらなる不安定化
無理に設定を変更しようとすると、Windowsの起動ファイルや設定が破損することもありえます。
5.過剰な力でケーブルや部品を扱う
Dynabookが起動しない際にACアダプターや内部部品の接続を確認する場合には無理に引っ張ったり押し込んだりしないようにしましょう。特に以下のリスクが高まります。
・コネクタの破損
力をかけすぎると、ACアダプターの端子や内部部品の接続部分が故障し、さらにDynabookが起動できなくなる状態に陥ることもあります。
・静電気による故障
Dynabookなどのパソコンは精密機器の1つです。部品に触れる際に静電気対策をしていないとデリケートな電子回路が破壊されることもありえます。
6.ソフトウェアを利用する
パソコンに対する起動問題を解決しようと、インターネット上で見つけた不明な修復ソフトウェアをインストールするのは避けましょう。これには以下のリスクが伴います。
・ウイルス感染
信頼性の低いソフトウェアはシステムをさらに不安定にする可能性があり、個人情報が流出するリスクも高まります。
・データの破損
不適切な操作をするソフトウェアがシステムファイルやユーザーデータを消去してしまうこともありえます。
・データの上書きや損傷具合の悪化
復旧ソフトはパソコンなどの記録メディアに対して軽度の論理障害が発生した場合にしか使えないものです。Dynabookなどのパソコンが起動しない時にはストレージ(HDDやSSD)に物理障害が発生していることが大半で、ソフトの機能を使うとデータが意図しない形で上書きされる、部品の損傷具合が悪化する、故障箇所が増えるなど、状況が重篤化することがほとんどであるため、注意が必要となります。
7.初期化やOSの再インストールを行う
Dynabookが起動しない等の問題が出た際にパソコン内のデータを失いたくない方は初期化(フォーマット)やOSの再インストールを行わない様にしましょう。以下のような危険性があります。
・工場出荷時の状態に戻る
初期化やOSの再インストールを実施した際にはパソコンは工場出荷時の状態に戻り、保存されているファイルやフォルダ、設定、ソフト、アプリケーション等は全て消去されてしまいます。
・初期化やOSの再インストールを行ってもトラブルが解決できないことが多い
Dynabookに限らず、パソコンが正常に起動しなくなった時にはHDDやSSD、マザーボードなどの重要部品が物理的・機械的に故障していることが大半です。そのような時に無理やり初期化やOSの再インストールを行おうとしても失敗する他、問題が解決できない事の方が多いものです。自分でパソコンを修理したいと思った場合でも初期化やOSを再インストールする方法は最後の手段として考えておきましょう。
8.放置する
Dynabookが起動しない際に時間が経てば直ると考えて、放置する事もやめておいた方が良いものです。以下の理由から早期の修理・復旧対応が推奨されます。
・問題の悪化
Dynabookに限らず、起動しなくなったパソコンを放置することで、内部部品がさらに劣化する、腐食が進むこともありえます。その結果、修理や復旧作業の難易度が上がる事態に直結することもあります。
・データ消失のリスク
早期に対応しないと、HDDやSSDなどストレージに保存しているデータが取り出せなくなる危険性が高まります。Dynabookが起動しないなどの問題が発生したら、できる限り早く状況を確認し、適切な修理・復元対応を行うことが重要となります。
※Dynabookが起動しない場合には、慌てずに冷静に対処することが大切です。電源ボタンの連打や分解、水没後の誤った乾燥方法などの行動は、問題を悪化させるだけでなく、修理や復旧が不可能な状態に陥ってしまう危険性も高まります。原因を特定できない場合や失敗したくない、早く安く確実に問題を解決したい時は、専門の修理・復旧業者に相談するのが最善の対処方法になりえます。冷静な判断と慎重な対応がトラブルを最小限に抑える鍵となるものです。
Dynabookとは?
Dynabook(ダイナブック)は、ノートパソコンを中心としたブランドで、もともとは東芝が開発した製品ラインです。1985年に世界初のノートパソコン「Dynabook T100」を発表し、モバイルコンピューティングの先駆けとして高い評価を得ました。その後、2018年にシャープが東芝のパソコン事業を買収し、「Dynabook株式会社」として独立。現在はシャープの完全子会社として事業を展開しています。
Dynabookは軽量でコンパクトなデザイン、高い耐久性、長時間のバッテリー駆動が特徴で、ビジネス用途から個人利用まで幅広いニーズに対応しています。また、セキュリティ機能も充実しており、特に法人向けモデルでは、指紋認証や顔認証などの最新技術が搭載されています。日本国内外で高い信頼を得ているブランドの1つです。
Dynabookのパソコンの特徴
以下に、Dynabookのパソコンの特徴を詳しくまとめました。
特徴カテゴリ | 詳細説明 |
---|---|
軽量・コンパクトなデザイン | Dynabookのパソコンは、モバイル性を重視して設計されており、軽量で薄型の筐体が特徴です。特に、ビジネスユーザーや外出が多い人に適した設計が施されており、長時間の持ち運びでも負担が少ない点が魅力です。また、薄さを追求しながらも耐久性を確保しているため、日常の利用から過酷な使用環境まで幅広く対応可能です。 |
高性能な処理能力 | 最新のIntelやAMD製プロセッサを搭載しており、マルチタスク処理や動画編集、プレゼンテーション資料の作成など、幅広い作業に対応できます。特に法人向けモデルでは、業務効率を最大化するために設計されたスペックが備わっており、信頼性の高い動作が可能です。 |
セキュリティ機能の充実 | Dynabookはセキュリティを重視しており、指紋認証や顔認証などの生体認証機能を多数のモデルに搭載しています。また、法人向けモデルではTPM(Trusted Platform Module)チップやデバイス管理機能が搭載され、企業の情報セキュリティポリシーに準拠する設計がなされています。 |
長時間駆動バッテリー | 一部モデルでは最大20時間近いバッテリー駆動時間を実現しており、外出先での作業や移動中の利用において、電源を気にせず作業を続けることができます。また、急速充電機能を搭載したモデルもあり、短時間で効率的にバッテリーを補充できる点が魅力です。 |
耐久性の高さ | Dynabookのノートパソコンは、MIL規格に準拠した耐久テストをクリアしているモデルが多く、落下や衝撃、振動、湿度、温度変化など、厳しい条件下でも使用可能です。これにより、オフィスだけでなく、外出先や過酷な環境下での使用にも適しています。 |
高解像度ディスプレイ | FHDや4Kディスプレイを搭載しており、映像や画像の細部まで鮮明に表示可能です。目に優しいブルーライトカット機能を備えているモデルもあり、長時間の作業でも目の負担を軽減します。ディスプレイは狭額縁設計が採用され、スタイリッシュな外観と広い視野角を提供します。 |
静音性と冷却性能 | Dynabookのパソコンは、静音設計が施されており、オフィスや静かな場所での使用でも動作音が気になりません。さらに、効率的な冷却システムを搭載し、パソコンが高負荷状態でも安定して動作するよう設計されています。これにより、快適な作業環境が保たれます。 |
法人向けの特化機能 | Dynabookは法人向けモデルにおいて、リモート管理やセキュアなリモートアクセス機能などを搭載しています。企業が求めるセキュリティ基準を満たす設計やカスタマイズ可能な設定が多くのモデルで利用可能です。また、企業のIT管理者に便利な専用ツールや、導入後のサービスも充実しています。 |
静かで快適なキーボード | キーの配列や打鍵感に配慮し、長時間のタイピングでも疲れにくい設計がされています。特にビジネスユーザーに向けたモデルでは、静音性が高く、会議中や公共の場でも使用しやすい仕様となっています。バックライト付きキーボードを採用したモデルもあり、暗い場所でも快適に作業が行えます。 |
環境への配慮 | Dynabookのパソコンは、省エネルギー性能や環境に配慮した設計がなされています。各種環境認証を取得しており、エネルギー効率を高めた部品を採用することで、地球環境への負荷を軽減しています。これにより、サステナブルな社会を目指す企業にも適した選択肢となっています。 |
Dynabookのパソコンの種類
以下は、Dynabookのパソコンの種類を詳しく解説したものになります。それぞれのシリーズの特徴を深掘りし、具体的なモデル例も挙げています。
シリーズ名 | 特徴 | 代表的な型番 |
---|---|---|
Portégéシリーズ | 軽量で高性能なモバイルパソコンシリーズ。1kg未満のモデルも多く、出張や外出が多いビジネスユーザーに最適。耐久性と長時間バッテリー駆動に優れ、セキュリティ機能(指紋認証・顔認証)も充実している。MIL規格テストに準拠した堅牢性が特徴。 | X30L-K、X40-J、X30W-J |
Tecraシリーズ | 法人向けのスタンダードモデル。コストパフォーマンスと耐久性を重視しており、大規模導入に適している。豊富なインターフェースを備え、教育機関や中小企業での利用にも適している。14インチや15.6インチのディスプレイサイズを中心に展開される。 | A40-K、A50-J、A30-J |
Satellite Proシリーズ | 中小企業や個人事業主向けのモデル。業務用として必要な機能を備えつつ、コストを抑えた設計。デスクトップ代替としても利用可能で、画面サイズやストレージオプションが豊富。初心者にも扱いやすいシンプルな設計が特徴。 | C50-H、C40-H、E50-D |
Dynabook Gシリーズ | 高性能な個人向けモデルで、美しいデザインと快適な使用感を追求。4Kディスプレイや最新のグラフィックスカードを搭載したモデルもあり、動画編集やオンラインゲームなどの高負荷な作業にも対応可能。耐久性が高く、長期使用に適している。 | G83/F、G83/P、G73/K、G83/W |
Dynabook Kシリーズ | エントリーユーザーや学生向けに設計されたモデル。コストを抑えつつ基本性能を提供し、学習や家庭での利用に適している。一部モデルにはタッチスクリーンや2-in-1設計が採用され、柔軟な使い方が可能。特に耐久性が高く、教育現場での利用にも最適。 | K50/AB、K40/A、K50/KB |
Dynabook Xシリーズ | プレミアムラインに位置づけられる高性能モデル。薄型軽量でありながら高い耐久性を持ち、ビジネスやクリエイティブ用途に対応。洗練されたデザインと高解像度ディスプレイを備え、最高水準のユーザー体験を可能としている。。カスタマイズ可能なオプションも豊富。 | X40-J、X30L-G、X30L-K |
Dynabook Tシリーズ | 主に家庭用として設計されたモデル。コストパフォーマンスに優れ、日常利用から軽いクリエイティブ作業まで幅広く対応。カラーバリエーションやディスプレイサイズが豊富で、家族全員での使用にも適している。 | T55/J、T75/P、T65/F |
Dynabook Sシリーズ | スタイリッシュなデザインと堅牢性を兼ね備えた個人向けモデル。モバイル性も意識されており、外出時の持ち運びに適している。最新プロセッサやストレージオプションが選べるため、性能重視のユーザーにも対応可能。 | S40/B、S30/W、S40/AB |
Dynabook Qシリーズ | 法人向けの高耐久モデルで、セキュリティ機能が特に強化されている。多くのインターフェースを備え、大規模なオフィス環境での利用やリモートワークに適している。堅牢な設計で、長時間の利用にも耐える設計が特徴。 | Q73/K、Q83/F、Q40/A |
※どんなに優れているパソコンであっても永久的には使えないもので、Dynabookが起動しない・電源が入らない等のトラブルはある日、突然発生してしまうものです。アドバンスデータ復旧ではDynabookに限らず、パソコンに生じる様々な不具合や障害について機種や型番を問わず修理や復旧対応が可能です。
まとめ・万が一、困った時には
Dynabookが起動しない問題に直面すると、最初は途方に暮れるかもしれません。Dynabookに限らず、パソコンが起動しなくなった時にはストレージやメモリ、マザーボードなど重要部品が物理的、機械的に故障していることも多く慎重な対応が求められるものです。電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試しただけでも状態が重篤化する他、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえます。Dynabookは多くのユーザーに支持されている信頼性の高いブランドですが、電子機器である以上、起動しない等のトラブルが発生することは避けては通れないものです。起動しないDynabook内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。アドバンスデータ復旧は独自技術やAI技術を持っており高度な技術力で復旧・修理作業を行うことから迅速な対応と費用を抑えたデータ復旧サービスを実現しています。Dynabook限らず、パソコンに生じる様々なトラブルに対して多くの復旧・修理実績もあり安心です。