Droboが急に認識しなくなった、電源は入るのに動作しない、赤いランプが点滅している、ファイルやフォルダにアクセスができない…そんなトラブルが発生していませんか?
「Droboが故障して中に入っているデータが消えてしまったのでは?」と不安になる方も多いはずです。
RAIDのような冗長構成を備えたDroboでも、機器の故障やHDDの損傷、内部システムの不具合などによって突然使えなくなることがあります。
本記事では、Droboに生じやすい故障パターンやその場合に現れる症状、やってはいけない対応、そしてデータを安全に守るための対処法について、専門知識がなくても理解できるよう、わかりやすく解説していきます。
Droboが突然使えなくなった…まず確認したいこと
Droboが急に使えなくなった・ランプが点かない・NASが認識しない・ファイルやフォルダにアクセスができない・異音がするなど、何らかのトラブルが発生すると不安になりますよね。まずは慌てず、現状を正しく把握することが大切です。
以下のチェックポイントを順に確認することで「Droboが故障したのか、それとも一時的な不具合か」を切り分ける手がかりになります。
- 通電しているか(ランプが点灯しているか)
- 接続ケーブルやポートに問題はないか
- ランプの状態に異常がないか
- ファンの音・HDDの回転音が聞こえるか
- Drobo Dashboardに表示されるか(管理ソフトでの認識)
- HDDを取り外してPCに単体で接続するのは危険
1.通電しているか(ランプが点灯しているか)
Drobo本体の電源ボタンを押しても全く反応しない場合には、ACアダプタや電源ケーブルの劣化・接触不良などが考えられます。
一方で、LEDが一部でも点灯している時にはDroboの内部で何らかの処理が行われている可能性があります。
2.接続ケーブルやポートに問題はないか
Droboが正常に動作せず、故障が疑われる時にはUSBやThunderbolt、電源ケーブルが正しく接続されているかを確認することも重要です。
ケーブル類の接続不良や断線、不具合によってDroboが故障した?と誤認することもありえるためです。
※ケーブルの抜き差しを試すことで壊れかけていたDroboが完全に故障することも多いため、慎重に確認作業を進めましょう。
3.ランプの状態に異常がないか
赤やオレンジの点滅・点灯は、HDDの故障やDrobo本体の異常を示しているサインであることが大半です。
複数のドライブベイで赤点滅・オレンジ点灯が同時に発生している場合には、RAID崩壊や重度障害の恐れがあるため注意が必要となります。
※BeyondRAIDの構成によりHDDの故障が1台でもDrobo全体の機能が停止することもありえます。
※オレンジ色は機種によっては黄色に見えることがあります。
4.ファンの音・HDDの回転音が聞こえるか
完全に無音になる場合はDrobo本体、もしくは内蔵HDDが故障して正常に起動していないと考えられるものです。ただし、ファンが静かなモデルもあるため、「Drobo Dashboardでの認識の有無」も合わせて確認しておきましょう。異音(カチカチ音・引っかき音など)が聞こえる時には、HDDに発生している物理障害が進行している恐れがあります。
※Drobo内にHDDではなく、SSDが搭載されている時には異常に気付きにくいこともありえます。Droboが正常に動作しない・ファイルやフォルダにアクセスができない・起動しないような症状が出ている時にはすでに重篤な障害が発生している・機器が故障している事も多く、注意が必要となります。
5.Drobo Dashboardに表示されるか(管理ソフトでの認識)
WindowsやMacのエクスプローラーでは表示されなくても、Drobo専用の管理ソフト「Drobo Dashboard」で状態を確認できる場合があります。
Drobo DashboardにDrobo本体が表示されている時には、ハードウェアとしての接続自体は確立していることを意味しているものです。この状態でデータにアクセスできない場合には、HDDの故障やRAID構成の異常が疑わる状況となります。
一方で、DashboardにDroboがまったく表示されない場合には、電源周り・接続・本体基板・HDDの故障など、ハードウェア部分に異常が生じていると考えられるものです。
※接続中のままDroboがフリーズするトラブルが発生することもありえます。
※ソフトが最新バージョンか、セキュリティソフトによってブロックされていないかも確認することも重要です。
6.HDDを取り外してPCに単体で接続するのは危険
Droboに使われているディスクは専用のRAID構成(BeyondRAID)で管理されており、単体でPCに接続しても読み取れません。
安易な操作はデータの消失やRAID構成を破損させることがあるため、HDDの取り外しは止めておきましょう。後悔する結果に直結してしまいます。
※BeyondRAIDで構成されていたHDDを直接パソコンに接続するとそれだけでHDDが取り返しのつかないくらい故障する他、フォーマットを促される・データが意図しない形で上書きされることもあるため注意が必要となります。
ここまでの確認でDrobo本体やHDDに何らかの異常が見られる・機器の故障が疑われる場合にはDrobo内のデータが失われる危険性が高まっていることも多く、慎重な対応が求められます。
少しでも困ったり悩んだりした場合やDroboからデータを失いたくない方は早めにプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。
次はDroboに生じる代表的な故障パターンを症状別に整理していきます。
Droboでよくある故障パターンとその兆候
Droboが使えなくなった場合に何が起きているのかを見極める為には「どんな故障が起こりやすいのか」・「その前兆となるサイン」を理解しておくことが重要となります。ここでは、Droboでよく見られる故障パターンとそれぞれの兆候を整理して紹介します。
- 電源が入らない/通電しない
- ランプの異常点灯や異常点滅
- 青ランプが進まない(起動時)
- アクセス不能/認識しない
- 内部HDDの複数台同時故障
- RAID構成情報の破損
- 再起動を繰り返す/フリーズする
- ファンが高速回転して止まらない
- 本体基板の損傷
1.電源が入らない/通電しない
兆候例:Drobo本体の電源ボタンを押しても反応がない/LEDが全て消灯/まったく電源が入らない
補足:上記のようなサインがDroboに生じた場合には、ACアダプタが劣化している・断線している・あるいは電源回路(Drobo本体側)に障害が発生している可能性があります。コンセントやタップ、他機器と共有している電源環境も含めて確認しておきましょう。別のACアダプタやコンセントを使っても反応がなければ、Drobo本体側の故障が疑われる状況となります。
↓Droboが起動しない状況でお困りの方はこちらも参照ください。
2.ランプの異常点灯や異常点滅
兆候例:赤・オレンジのランプが点灯または点滅している/ランプのパターンが通常と異なる
補足:Drobo本体のランプに異常が出た時にはHDDの故障、RAID構成エラー、システムエラーなど、Droboが何らかの異常を検知している状態であることが大半です。Drobo本体のランプが赤やオレンジ(橙色や黄色)の状態になった時にはデータが失われる危険性が高まっていることを示していることがほとんどであるため、データを失いたくない方は機器の電源を切り、早めにプロのデータ復旧業者に相談することを優先した方が良いものです。
3.青ランプが進まない(起動時)
兆候例:Droboの起動時に青ランプが途中で止まる/すべて点灯したまま先に進まない
補足:Droboの青ランプは起動中や容量の使用状況を示すなど、正常に動作しているサインであることが多いものの、動作が進まないまま固まっているような場合には、起動処理やRAID情報の読み込みに失敗している可能性があります。Drobo Dashboardへの認識状況も併せて確認することが重要です。
4.アクセス不能/認識しない
兆候例:PCに接続してもDroboが認識されない/Drobo Dashboardに表示されない/ネットワーク上で見つからない/ファイルやフォルダにアクセスができない
補足:Droboの中でも、PCに直接接続するDAS型(Drobo 5D/Drobo 5C/Drobo Minなど)では、USBケーブルやThunderboltの接続不良、断線、端子の変形、ポートの接点不良によってトラブルが発生することがあります。NAS型(Drobo 5N/ Drobo 5N2など)であればネットワークの設定不良やファームウェアの不具合、HDDの故障、基板の損傷などによって症状が引き起こされることがあるものです。
DAS型NAS型、どちらのDroboでもデータにアクセスができない・機器が認識されなくなった時には物理障害が生じていることが多く、ケーブルやポートを変えても改善しない・設定を確認してもDroboにアクセスができない場合は慎重な対応が求められます。電源の入り切りや再起動など簡単にできることを試しただけでも機器に致命傷を与えることも多いため、Drobo内のデータを失いたくない方は機器の使用を止め、データ復旧業者に連絡することを優先しましょう。
↓共有フォルダにアクセスができない時にはこちらの記事もご確認ください。
5.内部HDDの複数台同時故障
兆候例:複数ベイHDDランプが赤点灯/再起動しても変化なし/カチカチ・カコンという異音を伴うことも
補足:長時間の連続稼働や高温環境、振動、老朽化したHDDの劣化などによってDroboに搭載されている複数のドライブが同時に故障することもありえます。Droboの設計上、HDD1台の故障には耐えられても2台以上が同時に故障するとBeyondRAIDでもデータの復旧が難しくなることも多く起こりえます。ランプが赤く点灯もしくは点滅する・再起動してもDroboが正常に動作しない場合の他、異音が少しでもするような時にはHDDが故障しているサインとして捉えた方が良いものです。
6.RAID構成情報の破損
兆候例:Drobo Dashboard上で「ドライブを再構築中」「異常な構成」などと表示される/突然すべてのHDDランプが赤く点灯する
補足:RAID構成情報が破損すると、一部のHDDだけに問題が生じたとしても全体が使えなくなってしまいます。Drobo独自のBeyondRAIDは柔軟性が高い反面、一般的なRAIDと違って解析作業の難易度が高く、自力での修復は困難な状態に陥ります。ログ解析やRAID再構築には高度な技術力や深い専門知識、経験値が求められるため、Drobo内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用した方が良いものです。
7.再起動を繰り返す/フリーズする
兆候例:Droboが何度も再起動する/途中で止まる/ファンは回るが応答がない
補足:Droboが再起動を繰り返したり、フリーズしたりするような症状が出た場合にはRAID構成の破損やファームウェアの異常、本体基板の不具合、HDDの故障が原因となり、正常な起動ルートに入れないことも起こりえます。このような場合にDroboの電源が入ったまま放置する・自分で電源の入り切りやケーブルの抜き差しなどを行うことで状況が悪化する危険性が高まります。
8.ファンが高速回転して止まらない
兆候例:Droboに搭載されているファンが高速で回転し続ける/本体が異常に熱い
補足:冷却制御が正常に行えない場合や温度センサーの異常、マザーボードの障害によってDrobo内のファンが高速で回転して止まらない・本体が高温になって熱暴走を引き起こすなどの問題が出ることがあります。Droboが高温になる状態が続くとHDDを含む内部部品に深刻なダメージを与えることも多く、注意が必要となります。
9.本体基板の損傷
兆候例:Drobo DashboardにDroboが認識されない/電源は入るが起動しない/ファンは回るが反応が無い
補足:停電・落雷・静電気・経年劣化・温度変化などによって、制御基板が損傷することもありえます。このような場合には外見や操作上では判断しづらく、部品単位での診断や専門設備を用いた通電テストを行う必要が出てくるものです。
※基板が損傷した時には同時にデータが入っているHDDも故障することが多く、データを失いたくない方は慎重な対応が求められます。
↓停電の後、NASに問題が発生した時にはこちらも参照ください。
※Droboが正常に動作しなくなった際に少しでも故障が疑われるサインが出た時には機器の使用を止めることが最善の対処方法として挙げられます。Drobo内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。希望する結果に繋がります。
Droboが故障するとどうなる?取り出せないデータの行方
Droboに何らかの故障が発生すると、「保存していたデータにアクセスできない」「ドライブが空に見える」「共有フォルダが開けない」「Droboが起動しない」といった深刻な問題が生じてしまいます。ここでは、Droboが故障した際に何が起きるのか、そしてデータはどうなるのかについて詳しく解説していきます。
- Droboが故障した時に起きること
- Droboが故障してもデータがすぐに消えるわけではない
- Drobo内のデータはどこにある?
- DroboのRAID(BeyondRAID)が復旧を難しくする理由
1.Droboが故障した時に起きること
・ファイルが見えない/RAID崩壊と似た状態に
ファイルが一見消えたように見える状況でも、実際にはDroboのBeyondRAID構成が読み取れなくなっているだけで、データ自体が消失した状態では無い事もありえます。RAID崩壊と似た状態といえますが、Drobo特有の構造のためにデータを復旧するには特殊な対応が必要となります。
・OSからもデバイスが見えない
故障の影響で、DroboがWindowsやmacOSからまったく認識されないことがあります。エクスプローラーやFinder上に表示されない、ディスクユーティリティでも確認できないといった症状は、機器内部の制御系の異常やRAID情報の破損が関係していると推測できるものです。
・異音はしないのに操作不能に
HDDの異音や異常ランプがないために「問題ない」と判断してしまう方もいますが、Droboでは基板の障害やRAID構成の崩壊、ファームウェアの破損など、外見から判断できない深刻な障害が故障の原因となることもありえます。
2.Droboが故障してもデータがすぐに消えるわけではない
Droboが物理的・論理的に故障した場合でも内部のHDDに保存されていたデータそのものが即座に消えるわけではないものです。あくまで「アクセスできなくなる」「取り出せなくなる」ことが大半ですが、Drobo独自のBeyondRAIDは内部構造が特殊で通常のRAIDと異なる挙動を示すことから、自己判断で操作や作業を進めるとデータが完全に消失する危険性が高くなります。
・よくあるデータ消失パターン
Drobo Dashboard上でエラーが出て認識しない:物理障害やRAID構成破損によって、管理ソフト上からDroboが検出されない状態になります。
HDDを取り外して他の機器で読み込もうとした:DroboのHDDは独自のBeyondRAIDを採用していることもあり、別の機器やPCでは正しく認識されず、データを壊す恐れがあります。
フォーマットしてしまった:WindowsやmacOS上でDroboを接続した場合にフォーマットや初期化を促され、誤って実行してしまうケースがあります。その際にはDrobo内の全てのデータが消失する事態に直結してしまいます。
3.Drobo内のデータはどこにある?
Drobo内部のデータは、複数台のHDDに分散された形で保存されているものです。BeyondRAIDでは、使用しているHDDの本数や容量、故障の状態に応じて動的にデータの配置が変化するため、一般的なRAIDツールやOSでは構成を読み解けません。そのため、例え全てのHDDが無事だったとしても正しい手順を踏まないとデータを復旧することは困難な状態となります。
4.DroboのRAID(BeyondRAID)が復旧を難しくする理由
Drobo独自のBeyondRAIDは柔軟な拡張性を実現する一方で、HDDごとにデータの保存構造が異なり、冗長性やパリティの管理方式も特殊な構造を持っています。そのため、構成を正確に解析できなければデータの整合性が保てず、誤った操作で機器に致命的なダメージを与えてしまうこともありえます。HDDを取り外して他の機器に接続しても内容は一切読み取れず、かえって障害を悪化させてしまう例も多く報告されているものです。
Droboはなぜ自分で直すのが難しいのか
Droboが故障した時には、ユーザーが自力で修復を試みるのは非常に困難な状態に陥ることが大半です。外観上は問題がなさそうに見えても、内部ではDrobo特有のRAID技術(BeyondRAID)や制御基板の異常、さらにはHDDに物理障害、論理障害などが発生しているなど、症状が発生した原因が複合的に絡んでいることが多く、一般的なRAID機器以上に慎重な対応が求められます。
- Drobo特有のBeyondRAID構成が復旧を難しくする
- 本体制御基板がデータアクセスを司っている
- 実はHDDが起点となっているケースが多い
- 自己判断の操作が取り返しのつかない事態を招く
1.Drobo特有のBeyondRAID構成が復旧を難しくする
Droboで採用されているBeyondRAIDは各ドライブにデータが不均等かつ独自の構造で保存されており、冗長性やパリティの管理方法も特殊なものです。そのため、一般的なRAID復旧ツールやOS標準のファイルシステム修復コマンドでは対応ができません。Droboが故障した・データにアクセスができない・NASが起動しないなどのトラブルが発生した際にRAID構成の把握や再構築および、データを復旧するにはクリーンルームなどの専用環境に加え、深い専門知識や高度な技術力、経験値を持った技術員による作業が必須となります。
2.本体制御基板がデータアクセスを司っている
DroboはHDD単体では動作しない仕組みになっており、データへのアクセスやRAID構成の読み込みはすべて本体の制御基板が担っているものです。Drono内で基板が故障、障害が発生するとHDD自体には異常がなくてもデータを一切読み出せなくなってしまいます。別のDroboの筐体に差し替えても認識されないことが多く、「基板交換で直る」といった汎用的なアプローチは通用しないものです。
3.実はHDDが起点となっているケースが多い
Drobo本体の異常に見えても、実際には内蔵HDDの劣化や故障が引き金となっているケースが大半です。代表的なHDDの故障には、ヘッド損傷・プラッター傷・モーター異常といった物理障害、セクタ不良やファイルシステム破損などの論理障害が含まれます。Droboは複数HDDで構成されるため、たとえ1台のディスクが故障した場合でもBeyondRAIDが破損、RAIDが崩壊したような場合にはアクセス不能や起動不能といった重大なトラブルを引き起こすものです。
・正常に見えても実は深刻な状態かもしれない
LEDランプが緑や青で点灯している、Drobo Dashboardで一部の情報が表示されるなど、一見「問題なさそう」に見える状態でも、実際にはRAID構成情報が破損していることもありえます。視覚的な正常さに惑わされて再起動やHDDの入れ替えなどを行うと、Droboに生じている障害の状態を深刻化させ、データの復旧が極めて難しくなることも起こりえるものです。
4.自己判断の操作が取り返しのつかない事態を招く
Droboが認識しない・起動しない・データにアクセスができないなどの症状が出ている際に、ユーザーがHDDの抜き差しや順番の入れ替え、BeyondRAIDの再構築を試みるのは非常に危険な行為として挙げられます。特にDroboは独自の構造を持っているため、データの並び方や格納位置の検出が非常に難しく、試行錯誤の操作が全てのデータを消失させる事態に直結することも多く起こりえるものです。
※このように、Droboは見た目では判断できない複雑な仕組みを持つため、故障が疑われる・何かしらの症状が出ている際に自力での対応は極めて難しい状態となります。Droboが故障・正常に動作しなくなった場合に機器内のデータが大事・早く安く確実に問題を解決したいと少しでも頭によぎった時には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
Droboのモデル別に見られる代表的な故障例
DroboにはUSB/Thunderbolt接続型とNAS型があり、モデルごとに起こりやすいトラブルや症状には違いがあります。ここでは代表的な型番をもとに、故障例とその傾向をわかりやすく整理していきます。
- Drobo 5D/5D3など(USB/Thunderbolt接続モデル)で起こりやすいトラブル
- Drobo 5N/5N2など(NAS接続モデル)で起こりやすいトラブル
- 共通して多い内部要因(全モデル共通)
- モデル別の傾向と注意点
1.Drobo 5D/5D3など(USB/Thunderbolt接続モデル)で起こりやすいトラブル
・青ランプが止まったまま起動しない
・Drobo Dashboardに認識されない
・HDDを差し替えても動作が変わらない
・USB/Thunderboltケーブルの断線や接触不良
・macOS/Windowsのアップデート後に認識しなくなる
・ACアダプタが劣化・断線していて通電しない
※接続型Droboでは、PCとの通信障害(ドライバ・OS非互換)や電源ユニットの故障も含まれるため注意が必要です。
2.Drobo 5N/5N2など(NAS接続モデル)で起こりやすいトラブル
・LANケーブルを接続してもネットワーク上に出てこない
・Drobo Dashboardで表示されない/IPアドレスが不明
・電源は入るが共有フォルダにアクセスできない
・本体からファン音がするだけで反応が無い
・ブラウザ経由で管理画面にアクセスできない
・起動中にランプが止まり、永遠に進まない
・Drobo本体のランプが赤やオレンジ、黄色で点灯、点滅する
・Droboが起動しない
・Droboが認識されない
※NASモデルのDroboでは、ネットワーク設定やIPの競合、DHCPサーバーの挙動が原因で「故障と誤認」されることも少なからずありえます。
↓Droboが認識しない状況でお困りの方はこちらも参照ください。
3.共通して多い内部要因(全モデル共通)
・HDDの物理障害(ヘッド不良/モーター不良/プラッター傷など)
・HDDの論理障害(セクタ不良/フォーマット障害/パーティション破損など)
・Drobo本体の制御基板の故障
・BeyondRAID構成の読み込み不能によるアクセス不能
※いずれのモデルでも、根本原因として「HDDの劣化・障害」が大半を占めており、Droboに搭載されているディスク1台の故障がBeyondRAID全体の崩壊に繋がることがあります。
4.モデル別の傾向と注意点
モデル名 | 接続方式 | 起きやすいトラブル | 備考 |
---|---|---|---|
Drobo 5D/5D3 | USB/Thunderbolt | 通電しない/青ランプ停止/Dashboard非認識 | OS・ドライバの互換性にも注意 |
Drobo 5N/5N2 | LAN(NAS型) | ネットワーク非認識/データ共有不可/管理画面に入れない | IPアドレス誤認識やDHCP関連も考慮 |
Drobo全般 | 共通 | HDDの故障・RAID崩壊・ファイルシステムの不具合・論理障害や物理障害の発生・制御基板不良 | 正常に見える場合でも内部に障害が発生していることが多い |
注意:モデル別の故障内容は「傾向」であり、すべての個体に当てはまるわけではありません
同じDroboモデルでも故障内容は個体ごとに異なるため、本内容はあくまで「代表的な傾向」として挙げています。特定の症状が見られない場合でも、内部では深刻な障害が進行していることもありえます。Droboにアクセスができない、認識しない、NASが起動しないなどの症状が出ている時には自力では対応が難しい障害が発生している・HDDが物理的・機械的に故障していることが多く、データを失いたくない・早く安く確実にデータを取り出したいと少しでも考えた場合には早めにプロのデータ復旧業者に相談することを検討した方が良いものです。
↓Droboからデータを復旧・取り出したいと考えた場合にはこちらの記事もご確認ください。
Droboが故障したと感じたらどうすべきか
Droboが正常に動作しない、HDDが認識しない、エラーメッセージが出る、データにアクセスができない…そのような異常に気づいた場合には、「何をすべきか」よりもまず「何をしてはいけないか」を優先して考えることが大切です。初動の判断次第で、その後の復旧可否が大きく変わってくることもありえます。
- まずは機器の電源を切り、通電を止める
- 安易な再起動・ケーブル抜き差しは避ける
- 状態の記録を残しておく
- 自力での復旧作業は一旦ストップする
- できるだけ早めに復旧業者へ相談を
- 復旧を急ぐよりも「失敗しない初動」を優先
1.まずは機器の電源を切り、通電を止める
Droboで故障が疑われる時には、電源を入れたまま・通電状態を続けるだけでも状態が悪化するリスクがあります。ヘッドやプラッターの接触、制御系統の破損などによるデータ消失を避けるためにも、症状が出た後には速やかに電源を切るのが安全です。
2.安易な再起動・ケーブル抜き差しは避ける
電源の入り切りやケーブルの抜き差しを繰り返すことは厳禁です。Droboに発生する障害は複数のディスクが同時に故障・基板が損傷することによって引き起こされることが多く、症状を重篤化させる原因になりえます。
3.状態の記録を残しておく
Droboが正常に動作せず、故障が疑われる場合には状態を確認、記録しておくことも重要です。
・インジケーターランプの色や点灯パターン
・エラーメッセージの内容(Dashboardの表示やエラーコード)
・異音の有無やパターン
これらの情報は復旧作業時の重要な診断材料になります。わかる範囲でメモに残しておきましょう。
4.自力での復旧作業は一旦ストップする
Droboで採用されているBeyondRAIDは市販の復旧ソフトや汎用のRAID再構築ツールでは対応できないものです。自力で無理に対処しようとすると状態が重篤化し、データが失われる事態に直結することもありえます。Droboが正常に動作せず、故障が疑われる時にはデータが入っているHDDやSSDが物理的・機械的に故障していることが大半です。電源の入り切りや再起動など簡単にできることを試しただけでも機器に致命傷を与えてしまうこともありえます。そのため、無理をせずデータ復旧業者への相談を検討する段階に移行するのが適切です。
5.できるだけ早めに復旧業者へ相談を
Droboに発生した障害は時間経過で状況が悪化しやすい特徴があります。まだ、完全に障害の状態が進行していないうちにプロのデータ復旧業者へ状況を伝え、初期診断・アドバイスを仰ぐのが復旧成功への近道になります。無料相談窓口を活用することで、リスクを最小限に抑えた上で適切な方針を立てられるものです。
6.復旧を急ぐよりも「失敗しない初動」を優先
「早く何とかしよう」と焦るほど、危険な操作に踏み出してしまいがちです。データ復旧作業は一発勝負です。失敗した後には再挑戦できる可能性は低下していきます。初動で正しい判断ができれば、後の復旧作業は大きく有利になるものです。
故障した・トラブルが発生したDroboからデータを取り出したい場合には
Droboにアクセスできない、認識しない、起動しない、ランプが赤や橙、黄色などで点滅する、エラーメッセージが出る等、Droboの故障が疑われる時には慌ててしまうことも多いものです。少しでも悩んだり困ったりした際にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することが問題解決への近道となります。Droboに入っているデータが不要・消えても良い方はメーカーの代理店や修理の専門業者、購入店に相談する方法も選択肢として挙げられますが、メーカーの代理店や修理の専門業者、購入店にDroboを修理に出した場合にはデータが入っているディスク(HDDやSSD)は初期化される、もしくは新しいディスクに交換された上での修理対応となるため、Droboは使える・動作可能な状態に戻ったとしてもデータは復旧されず、保存されていたファイルやフォルダ、設定などは全て消された上で返却されてきます。Drobo内に保存しているデータが無くなったり取り出せなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
・データ復旧業者の選び方
Droboの故障が疑われる際に早く安く確実にデータを取り出したいと思った時には復旧業者選びが重要となります。どこのデータ復旧業者を選べば良いのか悩んだ場合には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧作業のスピードや対応が早い
- 料金プランや復旧費用例が公式サイトに明記されている
- クリーンルームなど専用環境下や専用のラボで復旧・修理対応を行っている
- 情報の守秘義務やセキュリティ管理が徹底されている
- データ復旧の実績や事例紹介が豊富である
データ復旧業者は数多く存在していますが、復旧技術やデータ復旧サービス内容には大きな差もあるものです。どこの復旧業者に出しても同じように早い対応と費用を抑えたデータ復旧ができるわけではないため注意しましょう。アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行うことから、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。NASやRAIDサーバー、外付けハードディスク、SSD、パソコン、SDカード、USBメモリ、ビデオカメラ、ドライブレコーダーなど、様々な機種に対して復旧・修理実績も多くあり、安心です。
やってはいけない操作|Droboが故障した時のNG対応
Droboが故障した場合には多くの方が「なんとか自分で直せないか」と考えてしまいがちです。しかし誤った操作や判断がかえって状況を悪化させ、データの復旧を極めて難しくしてしまうことがあります。Droboの特殊な構造を踏まえた上で、ここでは、特に避けたい操作について詳しく整理していきます。
- 電源のON/OFFや再起動を何度も行う
- ケーブルの抜き差し・接続変更を安易に繰り返す
- HDDやSSDの交換を自己判断で行う
- RAIDの再構築や修復コマンドを実行する
- Droboからディスクを抜き出してPCへ直結する
- ファームウェアの更新を安易に試みる
- 修理業者や出張サービスに依頼する
- 復旧ソフトを安易に使用する
- 長時間そのまま稼働させ続ける
- 普通の環境下で開封・分解する
- BeyondRAID構造を自己解析しようとする
1.電源のON/OFFや再起動を何度も行う
Droboにアクセスができない・認識しない・起動しないなど、機器の故障が疑われる場合に、焦って電源を何度も入れ直す、再起動を行うことは非常に危険な行為になりえます。Droboが故障する原因の多くはディスクに生じた障害が起点になっていることが大半です。内蔵HDDに物理障害(ヘッド損傷やプラッター傷など)が発生していた場合には、通電するたびにヘッドが動いて、プラッター表面を削ってしまう恐れがあります。1度通電するだけでも発生した障害が重篤化することも多く、繰り返しの電源操作はデータの消失に直結するものです。Droboが正常に動作しなくなった場合にデータを失いたくない方は機器の電源を切ることを優先しましょう。
※SSDが搭載されているDroboであっても電源のON/OFFや再起動によって物理的な損傷が進行し、データの読み出しが困難になることも多く起こりえます。
2.ケーブルの抜き差し・接続変更を安易に繰り返す
USB・Thunderbolt・Ethernetなどのケーブルを抜き差しして接続し直す操作も注意が必要です。内部のHDDやSSDがすでに不安定になっている・壊れかけているような状態で物理的にケーブル操作を行うと、通電タイミングが変わり、障害の状態が悪化するケースが少なくありません。また、接続変更によって基板上のコントローラーが故障することも多く起こりえるものです。
3.HDDやSSDの交換を自己判断で行う
BeyondRAID構成において、HDDやSSDの取り外しや交換を誤った順序・タイミングで行うとRAID情報が大きく崩れてしまいます。Droboは通常のRAIDとは異なり、交換した瞬間から自動的にリビルドが始まることが多く、異常状態でリビルドを実行するとデータが意図しない形で上書きされる・RAID情報が壊れる・症状が悪化するなどデータが消失する事態に直結することが多いものです。複数台のディスクが連鎖的に障害を起こしている状況では、交換作業自体が致命傷を与えることが多いため、注意が必要となります。
4.RAIDの再構築や修復コマンドを実行する
Drobo Dashboard上から修復コマンドやRAIDの再構築(リビルド)操作を実行できる機能がありますが、これも非常に危険な操作として挙げられます。故障したHDDやSSDの状態を適切に把握せずにリビルドを行えば、まだ読めたデータまで失われる危険性が高まります。特に複数のディスクに不具合が出たDroboでリビルドを行うと失敗する・リビルド操作が終わらない事例が頻発しており、データの復旧自体が困難な状態に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。
※Droboが認識不良になった際には、Dashboardに「修復」や「更新」メニューが出てくることがありますが、HDDやSSDに障害が生じている状態で実行すると、データ領域が初期化されてしまうこともありえます。特にNASモデルでの実施はリスクが高いとされています。
↓RAIDのリビルドとは?下記では、失敗例や危険性について詳しく解説しています。
5.Droboからディスクを抜き出してPCへ直結する
DroboのHDDを取り外して直接PCや外付けケースに接続しても、一般的なパソコンやデータ復旧ソフトでは中身を読み取ることはできません。BeyondRAID独自のフォーマット構造によって、ファイルシステムそのものがOS非対応のため、操作を誤ると初期化を促される・パーティションが消去されるなど重大なトラブルを引き起こすことが多いものです。Droboに搭載されていたディスクを直接PCに接続するだけでデータの復旧作業がより困難になることも多いため、試さない様にしましょう。
6.ファームウェアの更新を安易に試みる
エラーメッセージを解消しようとしてファームウェアの更新を試みる方もいますが、Droboの故障が疑われる状況でファームウェアの更新を行うとデータ構成が書き換えられ、復旧自体が難しくなることも多く起こりえます。ファームウェアの更新は「正常稼働している機器に対してのみ」実行したい作業となります。
7.修理業者や出張サービスに依頼する
Droboから安全にデータを復旧するにはクリーンルームなどの専用環境とノウハウが要求されるものです。そのため、クリーンルーム設備を持たない業者やPCを修理する感覚で出張作業を行う業者に依頼すると、開封作業やHDD分解が不適切に行われ、復旧が完全に不可能となる危険性が高まります。Droboから早く安く確実にデータを復旧したい時には慎重な業者選定が重要です。
↓Droboを修理したいと思った時にはこちらも参照ください。
8.復旧ソフトを安易に使用する
復旧ソフトは軽度の論理障害には有効なケースもありますが、Droboに故障が疑われる状況では物理障害・RAID情報の崩壊・独自構造が絡んでいることがほとんどで、そもそも正常動作しないことが大半です。無理に復旧ソフトで解析を進めようとすると、データの上書きや状態の悪化を招きかねません。アクセスができない・起動しない・エラーが出る・ランプが赤点灯になるようなトラブルが発生した機器には復旧ソフトを使う対処方法は選択肢から外した方が良いものです。
9.長時間そのまま稼働させ続ける
トラブルが発生した状態のまま長期間Droboを稼働させ続けるのも非常に危険です。BeyondRAIDは内部で自動補正・再配置を試みる動作を行うため、何かしら問題が出たまま動かし続けるだけでデータ損失が広がってしまいます。エラーメッセージやランプ異常が出た・データにアクセスができない・正常に起動しないなどの症状が生じた時には、直ちに電源を切ることが安全です。
10.普通の環境下で開封・分解する
故障が疑われるDroboを普通の環境下(クリーンルームなどの専用環境下では無い・オフィスや家など)で分解・開封することは避けましょう。クリーンルームなどの専用環境下でなければHDD内部に微細な塵埃が入り、プラッターに傷を付けるリスクが高まります。HDDの開封作業は専門設備と技術が必須です。
11.BeyondRAID構造を自己解析しようとする
Droboのデータ構成は一般的なRAIDとは全く異なり、分散配置・動的なパリティ計算・RAIDレベル混在など複雑なアルゴリズムを採用しています。そのため、安易にRAID解析ツールなどを使うと、元データが完全に失われる危険性が高まるものです。
※Droboにトラブルが発生して故障が疑われる時に何より重要なのは「これ以上、いじらない。手を止める」ことです。通電し続ける・HDDの交換・復旧ソフトの利用・リビルド操作などはどれもデータが失われるリスクが高く、判断を誤ると復旧作業の難易度が飛躍的に高まります。そのため、早く安く確実にデータを取り出したいと少しでも考えた場合には専門技術を持つプロのデータ復旧業者に状況を正確に伝え、診断を仰ぐのが最も安全な対応となります。
故障することがあるDroboのシリーズや型番
Drobo製品はモデルによって接続方式や用途が異なりますが、すべての機種で物理障害・論理障害・RAID崩壊などのトラブルが発生するリスクがあります。以下は主なシリーズと型番を整理した一覧です。
・デスクトップ型(直接接続モデル)
シリーズ | 型番・バリエーション | 主な特徴 |
---|---|---|
Drobo 5Dシリーズ | 5D、5D3、5Dt(Turbo Edition) | Thunderbolt/USB3.0 |
Drobo 5C | PDR-5C | USB Type-C専用 |
Drobo 8D | PDR-8D | Thunderbolt3 |
Drobo mini | PDR-MINI | 小型モバイル型 |
Drobo S | PDR-S | eSATA/USB2.0 |
Drobo Gen2 | – | USB2.0(旧世代) |
・NAS型(ネットワーク接続モデル)
シリーズ | 型番・バリエーション | 主な特徴 |
---|---|---|
Drobo 5Nシリーズ | 5N、5N2(Gold Edition含む) | NAS専用 |
Drobo FS | DRDS2-A | 初期NASモデル |
・法人、上位RAIDモデル
シリーズ | 型番・バリエーション | 主な特徴 |
---|---|---|
Drobo B800シリーズ | B800fs、B800i | iSCSI/NAS |
Drobo B810シリーズ | B810n、B810i | 法人向けNAS/iSCSI |
Drobo B1200i | B1200i | 大型法人RAID |
・その他レガシーモデル
シリーズ | 型番 | 主な特徴 |
---|---|---|
Drobo Pro | PDR-PR1 | 初期法人向け |
Drobo Elite | DR-EL1A31 | iSCSI対応 |
※アドバンスデータ復旧ではDroboのシリーズや型番、モデルを問わず、費用を抑えたデータ復旧対応が可能です。
まとめ|Droboの故障に気づいたら、慌てず正しく行動を
DroboはBeyondRAIDという独自技術による柔軟性の高さから多くのユーザーに利用されていますが、その一方で、故障や障害が発生した際には非常に慎重な対応が必要となる機器でもあります。
万が一、Droboにアクセスできない、認識しない、起動しない、エラーメッセージが出るなどのトラブルが起きた場合には、自己判断で安易な操作を行うことは大変危険です。特に以下のような操作は故障や発生した障害の状態をさらに重症化させる原因になりえます。
・電源のON/OFFを繰り返す
・HDDの抜き差しや交換を行う
・RAIDの再構築(リビルド)操作を試す
・データ復旧ソフトを使用する
・内蔵ディスクを単体でPCに接続する
・Drobo本体を普通の環境下で開封する
これらの行為は、故障が疑われるDrobo内の構造を破壊する等、取り返しのつかない状況へ発展することが少なくありません。Droboから早く安く確実にデータを復旧したい場合には「簡単に試せること」を行う事が最も危険な対応として挙げられます。Droboは故障の原因がHDD単体に生じる障害に留まらず、制御基板の異常やRAID構成情報の破損などが複合するケースが多く、データを復旧するには専用の設備や対応する技術員の高度な解析技術、深い専門知識、経験値が不可欠となります。
Droboに何かしらのトラブルが発生した時には、まずは電源を切って通電を止め、状態を悪化させないことが重要です。そして早めにプロのデータ復旧業者に相談することが、データを守る最大のポイントとなります。アドバンスデータ復旧はDroboに生じる様々なトラブルに対して、数多くの復旧実績もあり安心です。もちろん相談も無料です。もし、少しでも困ったり悩んだりした際にはまずは無料相談から始めてはいかがでしょうか。