SDカードのデータ復旧ガイド|自力で復元する方法や専門家に相談するタイミング

SDカードのデータ復旧ガイド|自力で復元する方法や専門家に相談するタイミング SDカードのデータ復旧ガイド|自力で復元する方法や専門家に相談するタイミング

SDカードは写真や動画、業務に関する重要なファイルなど、多種多様なデータを保存できる記録メディアとして広く利用されているものです。しかしながら、ちょっとした操作ミスや予期せぬトラブルによって、突然SDカード内のデータにアクセスできなくなる・消えてしまうことがあります。そのような状況に陥った時には焦ってしまいがちですが、最初の行動次第で復元の可能性は大きく変わってくるものです。
本記事では、SDカードからデータを復旧したい場合について、自力で復元を試みる際の方法や専門家に相談した方が良いタイミング、注意点などを整理して解説していきます。

目次

SDカードからデータを復元する際に重要なのは初動対応


SDカードにトラブルが発生した場合には、最初の対応は復元の成功率に大きく影響してくるものです。慌てて誤った行動を取ってしまうと、元に戻せる可能性が大きかったデータまで失われてしまうこともありえます。ここでは、避けたい操作と初動で意識した方が良いポイントを紹介していきます。

  1. SDカードからデータが消えた直後にやってしまいがちな操作
  2. 復元の成功率に影響する初動のポイント

1.SDカードからデータが消えた直後にやってしまいがちな操作

下記のような行動はSDカードからデータの痕跡を上書きしてしまう、故障具合を悪化させる・損傷箇所を増やすなど、状態を重篤化させる原因になりえます。データ復元や修復作業を試す前には、まずは落ち着いて状況を整理することが重要です。

SDカードを何度も抜き差しする
パソコンやデジカメ、ドライブレコーダーなどSDカードが挿入されている機器の再起動を繰り返す
「フォーマットしてください」「修復しますか」といった表示に安易に同意する
復元ソフトをSDカード内や同じ保存領域に直接インストールする
空き容量を作ろうとしてSDカード内のデータを整理する
SDカードに新しいデータを書き込む
端子を強くこする、曲げる
乾燥、冷却などの不適切な物理的処置を試す
クリーンルームなど専用環境下以外でSDカードを分解、開封する

※SDカードからデータを復元したいと思うトラブルが生じた時には、まずは手を止めることから始めましょう。

2.復元の成功率に影響する初動のポイント

SDカードからデータが失われるトラブルに直面した際には慌ててしまうことも多いものですが、初動対応を正しく行うことで、後の復元作業でデータを安全に取り戻す可能性を高めることが期待できます。

・新規での書き込みを止める

SDカードからデータが消えた・誤フォーマットしたような時には即座に使用を中断し、SDカードを安全に取り外すことが重要です。

・状況を記録する

SDカードからデータを復元したいと思った時には、症状が出た時刻や直前の操作内容、表示されたメッセージをメモに取る・記憶しておくようにしましょう。

・保存先を確保する

復元されたデータを保存する際には別のストレージを用意し、元のSDカードには書き込まない事が重要となります。

・自動修復や初期化の促しに気を付ける

OSや機器の自動修復機能は、状況によってはデータの痕跡を変化させる、消去してしまう危険性があるため、注意が必要です。また、SDカードが物理的・機械的に故障した際にはフォーマット(初期化)を促すメッセージが表示されることも多く、安易に操作を進めない様に気を付けましょう。

・故障が疑われる場合は通電を控える

SDカードが正常に動作しない、認識しない、エラーメッセージが表示される、機器に割れや端子欠けがある、発熱などの兆候がある時は使用を止め、プロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。

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SDカードのデータが失われる主な原因とトラブル事例


SDカードからデータが消失する問題が発生した際には、いくつかの代表的な原因が挙げられます。大きく分けると、カード本体の機械的な損傷による「物理障害」と記録されたデータやファイルシステムに問題が生じる「論理障害」があります。さらに、それらに当てはまらない外的要因も存在しているものです。SDカードからデータが失われる事態に陥った時には複数の原因が同時に重なっていることも多く、症状の見極めが重要となります。

  1. 物理障害の例(端子破損・折れ曲がり・コントローラ不良など)
  2. 論理障害の例(誤削除・誤フォーマット・ファイルシステムのエラーなど)
  3. その他の原因(分類が難しい外的要因)

1.物理障害の例(端子破損・折れ曲がり・コントローラ不良など)

SDカードに下記のような問題が生じた時には物理障害が発生していると考えた方が良いものです。

接触端子の破損や摩耗
酸化や汚れによる接触不良
SDカードの折れ曲がりやひび割れなどの外形損傷
SDカードの認識不良
コントローラチップやメモリチップの故障
水没や高湿度環境による内部腐食
エラーメッセージが表示されてSDカードが正常に動作しない
SDカードを使用する機器の不具合や故障による物理的ダメージ

※SDカードを挿入して使用する機器に問題が生じた際にもSDカードに物理障害が発生することがあります。例えば、デジカメやGoProを落下させてカードが曲がった・水辺での撮影中にデジカメやカードが濡れた・車の事故時にドライブレコーダーにも衝撃が加わり、SDカードが物理的に破損したなどが挙げられます。

↓SDカードが認識しない状況でお困りの方はこちらの記事もご確認ください。

2.論理障害の例(誤削除・誤フォーマット・ファイルシステムのエラーなど)

SDカードに下記のような問題が生じた時には論理障害が発生していると考えた方が良いものです。

必要なファイルやフォルダを誤って削除した
フォーマットを誤って実行してしまい、データ領域が初期化された
ファイルシステムが破損した(FAT、exFAT、NTFSなど)
書き込み中に電源が遮断されたためにデータ構造が崩れた
ウイルスやマルウェア感染によるファイルの改ざんや不可視化

※具体的なトラブルとしては、旅行先で撮った写真を誤って削除した・SDカードをパソコンに接続した時にウイルスに感染した・ドライブレコーダーやデジカメが誤動作を起こして、録画データを上書きした・デジカメやGoProが録画している最中にフリーズしてデータが破損した等が挙げられます。

↓削除したファイルを復元したいと思った時はこちら

3.その他の原因(分類が難しい外的要因)

その他、SDカードからデータが失われる問題を引き起こす原因は下記のようなものが挙げられます。

長期間の使用によるメモリセルの経年劣化と読み書きエラーの増加
極端な温度変化や高温環境による不具合の発生
SDカードを挿して使用する機器の誤作動や制御エラー
互換性のない機器や不適切なカードリーダーの使用による問題発生

※具体的なトラブルとしては、古いカードリーダーでSDカードの読み取りが不安定になる・高温の車内に長時間放置した後、SDカードが認識不良に陥った・車内に放置されたドライブレコーダーのSDカードが夏場に熱で故障した・デジカメやGoProを高温環境で長時間使用してカードが不具合を起こした等が挙げられます。

↓デジカメで撮影したデータを復元したいと思った時にはこちらの記事もご確認ください。

【簡易チェック:物理障害か論理障害かを見分る方法】

カードが物理的に破損している、発熱がある→物理障害の危険性大
誤削除や誤フォーマット→論理障害の発生が推測される
見た目は正常だがデータが見えない、ファイルやフォルダが開かない→物理と論理、両方の可能性がある
エラーメッセージが表示されてSDカードが正常に動作しない→物理と論理、両方の可能性がある
水没や機器に不具合が起きた後にSDカードが認識しない→物理と論理、両方の可能性がある

※これらの原因によってSDカード内のデータにアクセスできなくなった場合でも、慎重に対応を行うことでデータを安全に復元できる可能性が高まるものです。

・WindowsのパソコンでSDカードが正常に動作しなくなった際に表示されるエラーメッセージ例

場所が利用できません。
フォーマットする必要があります。フォーマットしますか。
巡回冗長検査(CRC)エラー
I/O デバイスエラー
USBデバイスが認識されません。
指定されたファイルが見つかりません。
パラメーターが間違っています。
アクセスが拒否されました。
存在しないデバイスを指定しました。
ファイルまたはディレクトリが壊れているため読み取ることができません。
このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません。
ディスクは不明・初期化されていません
デバイスの準備ができていません

・MacでSDカードが正常に動作しなくなった際に表示されるエラーメッセージ例

セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。
ディスクでロック解除を妨げる問題が検出されました。

↑エラーが表示され、デバイスが正常に動作しない・認識しなくなった状況でお困りの方は各メッセージ内容をクリックしてください。エラーメッセージ別の対処方法もそれぞれ紹介しています。

SDカードからデータを復元する仕組み


SDカードで誤って「データを削除した」「初期化した」と慌ててしまう状況でも、場合によって、データそのものは直ちに消えていない可能性があります。これは、ファイルそのもの(データ領域)と場所情報(管理情報)が分かれて保存されているためです。ここでは、なぜSDカードに問題が生じた際にデータを復元できることがあるのか、また復元が難しくなる条件についても整理していきます。

  1. データは完全に消去されていない場合がある理由
  2. SDカードからデータを復元できる可能性が高いケース
  3. 復元が難しい状況に陥りやすいケース

1.データは完全消去されていない場合がある理由

SDカードからデータが失われてしまった・消えてしまった状況でも下記のような理由でデータは完全には消去されておらず、残っていることもありえます。

・管理情報とデータ本体は別

多くのSDカードはFAT/exFATで運用されており、ファイル名や保存場所を記す「管理情報(ディレクトリエントリ、FATやアロケーションビットマップなど)」と、実際の「データ領域(クラスタ)」が分かれているものです。削除やクイックフォーマットを行った後は、管理情報側の参照が外れる(未使用としてマークされる)状態でも、データ領域はそのまま残ることがあります。

・クイックフォーマットの性質

カメラやパソコンで行うクイックフォーマットは、主に管理情報を初期化する処理になります。クイックフォーマットを行った直後に新たにデータを書き込んでいない・コピーや移動など操作を行っておらず、上書きが進んでいなければ、データの領域から痕跡をたどって復元できる可能性が高まります。

・ウェアレベリングの性質

SDカード内部のコントローラは、メモリの偏りを避けるために物理ブロックを自動で割り当て直すものです。論理上は「削除」でも、物理領域の内容は新規の書き込みで上書きされるまでデータは消えずに残っていることもありえます。

・TRIM/Discard等の挙動

環境によっては、削除やフォーマットした時に「未使用領域を消去・整理する」命令が出されることがあります。このような場合にはデータ領域が早期に消去(または再利用)され、復元の可能性が一気に下がってしまいます。
※利用デバイス、OS、カードの組み合わせにより挙動は異なります。

2.SDカードからデータを復元できる可能性が高いケース

ここでは、SDカードにトラブルが生じてデータが失われる事態に陥った場合でも復元できる可能性が高いケースを紹介していきます。

ファイルを削除/クイックフォーマットした直後で、新規の撮影・保存を行っていない
ファイルシステムは壊れているが、データ領域に広範な上書きが行われていない
読み書きは不安定でも、物理破損や端子の損傷が見られない
動画や写真の断片化が少なく、ファイル構造が比較的整っている

※可能性の高さはSDカードの状態に依存します。

↓写真のデータを復元したいと考えた場合にはこちらも参照ください。

3.復元が難しい状況になりやすいケース

下記のような状態では、データの復元作業の難易度が高いことも推測され、自力で無理に復元方法を進めることは避けるようにした方が良いものです。

削除や初期化後に撮影やコピーを続けて、広範囲に上書きが進んだ
フルフォーマットや完全消去(SDカードやデバイスによっては実データの消去を伴う)を実行した
SDカードに物理障害(コントローラ故障、NAND不良、端子破損、基板損傷)が生じている

長時間の通電や自動修復を繰り返し、痕跡やデータ構造が変化した
暗号化や特殊記録方式が関与して、必要な鍵やメタ情報が失われている

※動画ファイルはサイズが大きく断片化しやすいため、一部が上書き・破損していると再生不可になることがあります。

↓動画のデータを復元したい方はこちらの記事もご確認ください。

SDカードから自力でデータを復元する方法


SDカードからデータを復旧したい時には、状況によっては自分で復元方法を試すことが選択肢に挙がってきます。ただし、適切な条件下で復元方法を進めなければ、かえって復元の可能性を下げてしまう・後悔する結果に直結することも多く起こりえるものです。ここでは、自力で復元方法を進める前の確認ポイントから復旧ソフトを使った復元方法、注意点までを解説していきます。

  1. 自力で復元方法を試す前に確認しておきたい条件と注意点
  2. 復旧ソフトを使ってデータを復元する場合の基本的な流れ
  3. 自力でのデータ復元が適しているケースと不向きなケース

1.自力で復元方法を試す前に確認しておきたい条件と注意点

SDカードからデータが失われるトラブルが発生した際に自力で復元方法を試したいと考えた時には下記のような条件を確認した上で操作や復元作業を進めましょう。万が一、条件に合わない時に無理に操作や復元作業を進めると取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。

・自力でSDカードのデータ復元作業を進めることができる条件例

物理的な破損(端子欠け、折れ曲がり、チップ破損など)がない
SDカードが認識されている(ドライブとして表示されている)
削除やフォーマット後に新しいデータを一切書き込んでいない
消えたデータ量が少ない
データ復元対象のSDカードとは別に、ソフトをインストールできるパソコンや保存用ストレージを用意している
データの重要度が低い
失敗しても良い・データが消えても構わない

※SDカード内のデータの重要度が高い・失敗が許されない・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困る・早く安く確実に問題を解決したいと考えた場合には無理に復元作業を進めることは止めて、プロのデータ復旧業者の無料相談を利用することも優先しましょう。相談してから操作や自力での復元作業を進めても遅くは無いものです。

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・自力でSDカードからデータを復元したい場合の注意点

無料の復旧ソフトの利用は機能制限があることが多い
復旧ソフトのスキャンをかけることでデータが意図しない形で上書きされる・故障箇所が増える・損傷具合が悪化することも多く起こりえる
復旧ソフトは機器に軽度の論理障害が発生している場合にしか使えない
中度以上の論理障害もしくは軽度でも物理障害が生じている機器に復旧ソフトを使うとデータの復元ができないばかりか取り返しのつかない状況に陥ってしまう
長時間の通電や復旧ソフトによる繰り返しのアクセスによってSDカードが完全に壊れることもありえる
復元作業はSDカードに直接行わず、別ストレージへ保存する事が前提

※復旧ソフトを使った復元方法はメリットよりもデメリットが多いものです。失敗したくない方は選択肢から外すようにしましょう。

2.復旧ソフトを使ってデータを復元する場合の基本的な流れ

SDカードに問題が発生した際にどうしても復旧ソフトを使って自分でデータの復元を試みたい時には下記のような手順を踏むことになります。

  1. 復旧ソフトを信頼できるサイトからダウンロードする
  2. 復元したいデータが入っているSDカード以外のドライブに復旧ソフトをインストールする
  3. 復旧ソフトを起動し、復元対象のSDカードを選択する
  4. スキャン方法を選び、実行する
  5. 復元されたデータをプレビューで確認する
  6. 復元したいファイルにチェックを入れ、保存先をSDカード以外のストレージに指定して復旧する

・代表的な復旧ソフト例

EaseUS Data Recovery Wizard、Recuva、PhotoRec、TestDisk、MiniTool Power Data Recovery ・DiskDigger、復旧天使、R-Studioなど

・無料の復旧ソフトと有料の復旧ソフトの違い

項目 無料版の復旧ソフトの特徴 有料版の復旧ソフトの特徴
復元データの表示 ファイル名のみ/サムネイル表示のみが多い プレビュー+実データの復元
復元できる容量 容量の制限あり 大容量に対応
対応フォーマット 画像や動画が中心 画像・動画・文書・メールなど幅広い
復元費用 無料 復旧ソフトによって料金は異なる

※有料版の復旧ソフトであってもSDカードのデータが復元されないばかりか状態の悪化を招くことも多く、注意が必要となります。

3.自力でのデータ復元が適しているケースと不向きなケース

【適しているケース】

軽度の論理障害(誤削除、誤フォーマット直後など) のみが生じている
SDカードは見た目で無傷で、安定して認識される場合
復元希望のファイルやフォルダはバックアップがある、一部欠損しても影響が小さいデータなど

【不向きなケース】

物理障害(端子損傷、コントローラ故障、基板破損など)が疑われる状況である
水没や高温の影響がある、衝撃などが加わっている
SDカードに重要な業務データが含まれている
復元作業に失敗すると二度と取り戻せないデータがSDカードに保存されている
思い出のデータ、無くしたくないデータが入っている
暗号化や特殊なファイルシステムを使用しているなど

※SDカードのデータに問題が起きて、自力で復元したいと考えた時には上記のような条件や手順を理解してから復元方法を進めるか検討するようにしましょう。

↓SDカードの損傷・破損が疑われる時にはこちらも参照ください。

データ復旧業者に相談するタイミングと選び方


SDカードからデータを復旧したい時には、自力で復元方法を進めることで問題の解決が見込めることもありますが、それは少ないケースであることがほとんどです。ここでは、SDカードにトラブルが生じた場合にプロのデータ復旧業者に相談した方が良いタイミングや判断の目安、信頼できる専門業者を選ぶ際のポイントも紹介していきます。

  1. 復旧業者に相談した方が良いタイミング
  2. 自力復元でデータが失われるリスクが高まるケース
  3. 早期に復旧業者に相談した方が良い理由
  4. データ復旧業者の選び方

1.復旧業者に相談した方が良いタイミング

SDカードに保存しているデータが重要・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困る・破損している恐れがある・早く安く確実に問題を解決したい場合には、初期段階からプロのデータ復旧業者に相談するのが適切です。
誤削除や誤フォーマットした後でも上書きが進むと復元作業の難易度が上がる他、後悔する結果に直結することが多いため、確実に取り戻したいファイルやフォルダがSDカードに入っているのであれば、まずはデータ復旧業者の無料相談を利用することから始めましょう。業務や法的に提出期限のあるデータは、時間のロスを避けるためにも早めの相談が推奨されるものです。

2.自力復元でデータが失われるリスクが高まるケース

下記のような症状がSDカードに発生している場合には自力で復元方法を進めるとデータが失われるリスクが高く、注意が必要となります。

SDカードが認識しない、読み込まない
エラーメッセージが表示されてSDカードが正常に動作しない
複数のファイルを誤って削除した
フォルダごとデータを消した
気が付いたらSDカードからデータが消えている
パソコンやカメラなどSDカードが入っているデバイスがフリーズする
ファイルやフォルダが文字化けしていて開かない
SDカードが高温になっている
1年以上SDカードを使っていて経年劣化の疑いがある
SDカードを誤って初期化、フォーマットした
動画が再生されない
ファイルのコピーや移動ができない
認識ができていても容量が0、もしくは本来の数値ではない表示になる
水没や落下など物理的負荷の履歴がある

3.早期に復旧業者に相談した方が良い理由

SDカードからデータが失われるトラブルが発生した時には慌ててしまうことも多いものです。ここでは早めにプロのデータ復旧業者に相談した方が良い理由も紹介していきます。

上書きや状態が悪化するリスクを最小化に留められる
時間的制約のある案件(業務納期、法的提出期限など)は早期対応が有利
初動から専門家が対応することで結果的に早く安く確実にデータを復元できることの方が多い
安全に復元作業を進めるにはクリーンルームなどの専用環境や高度な技術力、専門知識を持った技術員が対応する必要がある

※例えば、人間の手術を手術室で専門の医師が対応を行って初めて成功するのと同様にSDカードなどの記録メディアに対して、安全にデータ復元作業を進めるには、クリーンルームなどの専用環境、専門の技術員が対応することが必要不可欠になることがほとんどです。

4.データ復旧業者の選び方

SDが認識しない・データを誤削除した・誤ってフォーマットした・エラーメッセージが表示されて正常に動作しない等のトラブルが発生した場合に早く安く確実にデータを取り出したいと考えた時には復旧業者選びが重要となります。どこのデータ復旧業者を選べば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。

  1. 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
  2. 復元・修理作業のスピードや対応が早い
  3. 復旧料金プランや復旧費用例が公式サイトに明記されている
  4. クリーンルームなど専用環境下や専用ラボでデータの復元、修理対応を行っている
  5. 情報の守秘義務やセキュリティ管理が徹底されている
  6. データ復旧の実績や事例紹介が豊富である

アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復元・修復作業を行うことから、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。HDD、SSD、パソコン、NASやRAIDサーバー、SDカード、USBメモリ、ビデオカメラ、ドライブレコーダーなど様々な機種に対してデータ復旧の実績も数多くあり、安心です。

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やってはいけない操作とその理由


SDカードからデータが失われるトラブルが発生した際には、焦ってさまざまな操作や復元方法を試したくなります。しかしながら、特定の行動はデータ復元の可能性を大きく下げてしまうリスクを伴うものです。ここでは、特に避けたい操作やその理由を整理していきます。

  1. フォーマットを実行する
  2. 新しいデータの書き込みを行う
  3. 通電を続ける、電源の入り切りを繰り返す

1.フォーマットを実行する

フォーマットはファイルシステムや管理情報を初期化して、データ領域を新規利用可能としてマークするものです。クイックフォーマットでも管理情報が消去され、上書きが始まればデータの復元が困難な状態に陥ることが大半です

・特に注意したい事例

エラーメッセージの表示、「フォーマットする必要があります。フォーマットしてください」などが出てもすぐに実行しないことが重要です。
SDカードからデータが失われる症状が出た際には機器の電源を切り、現状維持を保つことを心がけましょう。

2.新しいデータの書き込みを行う

新たな撮影やファイルの保存、コピーなど、問題が出たSDカードに対して操作を行うと、既存のデータ領域が上書きされてしまう危険性が高まります。一度上書きされた部分は元のデータを取り戻すことがほぼ不可能になるため、復元したいデータがSDカードにある場合には機器の使用を止めることが最善の対処方法にもなりえます。困った時こそ、手を止めることから始めましょう。

・特に気を付けたい事例

データを復元する前には、SDカードに対して新たな写真や動画の撮影、音楽やファイルのコピーは行わないことが重要です。復旧ソフトのインストールも別のストレージに行いましょう。

3.通電を続ける、電源の入り切りを繰り返す

SDカードからデータを復元したいトラブルが生じた際には通電し続ける・長時間のスキャンやアクセスを繰り返すと、弱っているカードに高負荷がかかり、完全に故障する事態に直結することがあります。また、電源の入り切りや再起動を繰り返すことによってファイル構造のさらなる破損を招く・データの上書きを促進する・故障箇所が増えるなど取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。

・特に注意したい事例

複数のエラーメッセージが出る・電源の入り切りや再起動を行ってもエラーの表示が消えない・動作が不安定な場合には、むやみに作業や操作を進めて後悔する前にプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。

※これらの操作を避けることで、データ復元の成功率を保ちやすくなります。

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日常的にできる予防策


SDカードのトラブルは突然起こるものですが、普段からのちょっとした心がけでリスクを大きく減らすことが期待できます。ここでは、日常的に実践できる予防策をまとめていきます。

  1. こまめなバックアップを習慣化する
  2. 安全な取り扱いと保管を心がける
  3. 信頼できるメーカー品を選ぶ
  4. 定期的に新しいカードに更新する

1.こまめなバックアップを習慣化する

SDカードからデータを失わない予防策で最も確実な方法はバックアップです。パソコンやクラウド、NASなどに定期的にコピーを保存しておけば万が一、SDカードが破損してもデータを失わずに済みます。大切な写真や動画、業務上消えると困るデータは、すぐに保存する習慣をつけましょう。
※バックアップは外付けHDDやポータブルSSD、USBメモリなど物理的なバックアップ先に限らず、クラウドサービスの活用もおすすめです。災害時や複数の記録媒体が同時に故障した際にもデータを守ることができます。また、メーカー独自の診断ツールやOS標準のチェック機能を利用することで、SDカードの不調を早めに察知でき、トラブルを未然に防ぐことも期待できます。

2.安全な取り扱いと保管を心がける

SDカードは衝撃や静電気、水分に弱い記録メディアの1つです。SDカードを抜き差しする際にはデバイスの電源を切った状態で行う他、ケースに入れて保管するとより安心です。高温多湿や直射日光の当たる場所に置くのも避けましょう。

3.信頼できるメーカー品を選ぶ

SDカードに限らず、価格だけで製品を選ぶと品質にばらつきが出ることがあります。長期間の利用を想定するなら耐久性や信頼性の高いメーカー品を選ぶことがデータを失わずに済む結果に繋がります。

4.定期的に新しいカードに更新する

SDカードは消耗品の1つです。数年単位で使い続けるとエラーや不具合が起きやすくなります。特に業務用途や大切な記録を残す状況では、定期的に新しいカードに切り替えることが推奨されるものです。

※しかしながら、どんなに気を付けていても、予防策を講じていてもある日突然、SDカードからデータが失われるトラブルが発生してしまうことは多く起こりえるものです。そんな時には慌ててしまうかもしれませんが、早く安く確実にデータを復元したいと少しでも考えた場合には手を止めることから始めましょう。余計な操作や復元作業を進めて後悔する前にプロのデータ復旧業者の無料相談を利用した方が希望する結果に繋がることが多いものです。

SDカードの種類と特徴(復元時の注意点付き)


ここでは、SDカードの種類や特徴とともにデータ復元作業を進める上での注意点も紹介していきます。

カードの規格や形状 主な用途や特徴 復元時の注意点
SD / SDHC / SDXC カメラ、録画機材など幅広く利用。容量は2GB〜2TBと幅広いラインナップを誇る 容量が大きいほどスキャン時間が長くなる
microSD / microSDHC / microSDXC スマホ、ドライブレコーダー、ドローン、アクションカメラ、ICレコーダーでの使用が多い 小型で衝撃や振動、経年劣化、寿命による故障や紛失リスクが高い
CFexpress / XQD 高速連写や4K/8K動画向け 専用機材が必要で復元のコストが高くなる

↓SDカードの寿命が疑われる時にはこちらの記事もご確認ください

代表的なメーカーと特徴(復元時の注意付き)

SDカードの代表的なメーカーや特徴は下記のとおり。

メーカー 特徴 復元時の注意
SanDisk 世界的シェアNo.1。高耐久・高速モデルが豊富 高速規格は対応リーダーの取得が必須
Panasonic 国内流通の信頼性が高く、業務用モデルも展開している 古い規格は部品の入手が困難
Samsung コスパと耐久性のバランスが良い 海外流通品は偽物に注意が必要
Kingston 幅広い価格帯と容量が自慢。互換性が高い 安価モデルは速度低下しやすい
Transcend コスパ重視。産業用もあり 産業用は高耐久だが、流通量が少ない
Lexar プロ向け高速カードで有名 高速モデルは復元のコストが高め
Toshiba(Kioxia) 安定性と国内でのシェアが高い 古いToshibaロゴ品は経年劣化に注意が必要
Sony XQDやCFexpressなど特殊規格に強い 専用機材が必要で復元費用が高めになる
PNY 北米で人気。コスパが高い 国内流通が少なく真贋確認が必要
ADATA ゲーミング系も展開している 安価帯は耐久性に差がある

SDカードが使用される機器一覧

SDカードを挿入して使用する機器は下記のようなものが挙げられます。

機器カテゴリ 具体例
カメラ系 デジタルカメラ、一眼レフ、ビデオカメラ、ハンディカム
モバイル端末 スマートフォン(Android)、タブレット
車載・屋外機器 ドライブレコーダー、GoProなどアクションカメラ
家庭・娯楽デバイス ゲーム機(Nintendo Switchなど)、オーディオレコーダー、音楽プレーヤー
監視・業務機器 防犯カメラ、ネットワークカメラ、ICレコーダー

※利用シーンが多いほど問題が生じるリスクも高まるため、正しい復元方法を知っておくことも大切です

↓スマホからデータを取り出したい・救出したい場合にはこちらも参照ください。

↓ドライブレコーダーで撮影したデータを復元したいと思った時はこちら。

まとめ|SDカードからデータを復元したい場合は正しい判断が重要

SDカードからデータを復元したい時に最も重要となるのは、初動の行動です。誤ってファイルやフォルダを削除した・フォーマットを行ってしまった・SDカードが認識しない・エラーメッセージが表示される・ファイルやフォルダが開かない・データのコピーができない等の問題が生じた場合でも、その後の行動次第でデータ復元の可能性は大きく変わるものです。
慌てて電源の入り切りや機器の再起動を行う、フォーマットを実行する、新たなデータを書き込むなど、状態を悪化させる前に現状を保ったまま手を止めることから始めましょう。特に、問題が生じたSDカードは使用を止めることが、データを守る上で欠かせません。
ユーザー自身でSDカードに生じた障害の種類(論理や物理)、障害の程度(軽度、中度、重度)を見分けることは難しく、早く安く確実にデータを取り出したいと考えた場合にはプロの復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。アドバンスデータ復旧はハードディスク、SSD、パソコン、USBメモリ、NASやRAIDサーバー、SDカード、ビデオカメラ、ドライブレコーダーなど様々な機種に対してデータ復旧の実績も数多くあり、安心です。もちろん相談も無料です。万が一、困ったり悩んだりした時には相談から始めてはいかがでしょうか。

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