Nintendo Switchのデータ復元方法|本体メモリとSDカードの復旧手順の違い

Nintendo Switchのデータ復元方法|本体メモリとSDカードの復旧手順の違い Nintendo Switchのデータ復元方法|本体メモリとSDカードの復旧手順の違い

Nintendo Switchは、その多彩なゲーム体験と高い可搬性で多くのユーザーに愛されています。しかしながら、ゲームの進行状況を保存するセーブデータやダウンロードしたゲームコンテンツ、自分で撮ったキャプチャ画像・動画などのデータが失われてしまうことは、非常に不安な状況となります。Nintendo Switchからデータが喪失するトラブルは誤操作や機器の故障、SDカードの破損などが原因で発生することがあるものです。
本記事では、Nintendo Switchのデータ復元方法に焦点を当て、特に本体メモリとSDカードのデータ復旧手順の違いを詳しく解説していきます。それぞれのデータがどのように保存され、復元されるのか、またデータの喪失時に最も有効な対策について、実際の手順や注意点を含めて紹介します。

Nintendo Switchの本体メモリの役割とデータ復元方法


Nintendo Switchでは、ゲームの進行状況やユーザー設定などのセーブデータは本体メモリに保存がされていきます。この本体メモリに保存されるデータは、ゲームの進行において非常に重要な役割を果たすもので、ゲーム内のキャラクターのレベルやアイテム、プレイ状況を保持するものです。ここでは、Nintendo Switchのデータを復元したいと考えた場合の本体メモリの役割について解説していきます。

  1. Nintendo Switchの本体メモリに保存されるデータとは?
  2. 本体メモリのデータ復元方法
  3. 本体メモリからデータを復元する場合の注意点

1.Nintendo Switchの本体メモリに保存されるデータとは?

本体メモリには、主に以下のデータが保存されます。

・ゲームの進行状況(セーブデータ)

セーブデータはNintendo Switchのゲームを進める上で最重要となるデータであり、キャラクターのレベルや取得したアイテム、ゲーム内の設定などが本体メモリに保存されていきます。セーブデータはゲームが進行する際に更新され、プレイヤーの進行状態を反映するものです。

・ユーザー設定やプロフィールデータ

ユーザーごとのプロフィールやゲーム設定(音量、画面設定など)も本体メモリに保存されます。この情報があることから、次回にプレイした際にも前回の設定をそのまま使用することが可能となります。

2.本体メモリのデータ復元方法

Nintendo Switch Onlineの「セーブデータお預かり」機能を利用することで、セーブデータをバックアップし、他のNintendo Switch本体や修理後の本体に復元することができます。この機能を活用すると、万が一、Nintendo Switchのセーブデータを失った場合でも、本体メモリに保存されたデータを元に戻すことが可能となるものです。

・「セーブデータお預かり」機能を使った復元方法

Nintendo Switch Onlineに加入していないと、この「セーブデータお預かり」機能は利用できません。加入している時にはゲーム終了時に自動的にセーブデータがオンラインサーバーにバックアップされていきます。

・具体的な復元手順

  1. HOMEメニュー→「SYSTEM設定」を開く。
  2. 「データの管理」→「セーブデータお預かり」を選択する。
  3. 復元したいゲームのセーブデータを選択する。
  4. 「セーブデータをダウンロード」を選ぶ。
  5. バックアップされていたデータが本体に復元される。

・ゲームを再ダウンロードする方法

ゲーム自体を万が一、誤って削除してしまった場合でもNintendo eShopから再ダウンロードすることが可能です。

  1. Nintendo eShopにログインする。
  2. 左側のメニューから「再ダウンロード」を選択する。
  3. 「購入済みのゲームのリスト」から再ダウンロードしたいゲームを選ぶ。
  4. 「クラウドアイコン」をクリックする。
  5. ダウンロードを開始する。

・バックアップされていないセーブデータの復元方法

セーブデータお預かり機能に未対応のゲームでは、手動でバックアップを取っておく必要があります。セーブデータは本体メモリに保存されているため、バックアップが無いと復元できなくなることも起こりえます。

3.本体メモリからデータを復元する場合の注意点

ここでは、Nintendo Switchの本体メモリに保存されるデータを復元したい場合の注意点を解説していきます。

・初期化後の復元は再加入後180日以内なら可能

Nintendo Switch の本体メモリを初期化してしまった場合でもNintendo Switch Onlineに再加入して、加入後180日以内であれば、オンラインに保存されていたセーブデータを復元することが可能となります。この期限を過ぎると、サーバーからデータが削除され、復元ができなくなるため注意しましょう。
もし、加入しているNintendo Switch Onlineの期限が切れた後に本体メモリのデータを復元したい状況に陥った時には、再加入後180日以内と言わず、できるだけ早く復旧手続きを行うことが重要となります。

Nintendo Switchの使用時にSDカードの役割とデータ復元方法


Nintendo Switchに挿入するSDカードは、ゲームデータや追加コンテンツ、キャプチャ画像(スクリーンショット)や動画などを保存するために使用されます。注意点としては、セーブデータは本体メモリに保存が行われ、SDカードには保存されないものです。ここでは、Switch内でSDカードに保存されたデータの復元方法やカードが故障した場合の対応方法を詳しく説明していきます。

  1. SwitchでSDカードに保存されるデータとは?
  2. SDカードのデータ復元方法
  3. SDカードからデータを復元したい場合の注意点

1.SwitchでSDカードに保存されるデータとは?

Nintendo Switchに挿入して使用するSDカードには、以下のデータが保存されます。

・ゲームデータ(ダウンロード版ソフト)

ダウンロード版のゲーム本体やゲーム内の追加コンテンツ(DLC)などは、SDカードに保存されます。結果、ユーザーは多くのゲームをSwitch本体にインストール・SDカードを使用してストレージを拡張することが可能となります。

・キャプチャ画像や動画

キャプチャボタンで撮影した画面のスクリーンショットや動画も、SDカードに保存されます。これらは、後から見返したり、SNSでシェアしたりするために便利なデータとなります。

・追加コンテンツ(DLC)

DLCやゲーム内で購入したコンテンツは、SDカードに保存され、ゲーム本体と共に使用されます。

2.SDカードのデータ復元方法

SDカードに保存されたSwitchのデータ(ゲームデータやキャプチャ画像・動画など)を自分で復元する方法は、パソコンにSDカードを接続して復元ソフトを使う方法が選択肢に挙がってくるものです。以下では具体的な手順を紹介していきます。

・具体的な対応手順

手順 解説
1.PCにSDカードを接続する Switchから取り外したSDカードをPCに挿入し、カードリーダーを使用して接続しましょう。
2.復元ソフトを使用する 市販のデータ復元用のソフト(例:EaseUS Data Recovery、Recoveritなど)をインストールし、PC上で起動します。復元ソフトは、機器内の失われたデータをスキャンし、復元できる可能性のあるファイルを表示するものです。
3.スキャンと復元を試す スキャンを実行した後、復元したいファイル(ゲームデータ、キャプチャ画像や動画)を選択し、保存場所を指定して復元を実行する流れになります。注意点として、復元先にSDカードを選ばないようにして、データが上書きされないようにしましょう。

・一部の復旧ソフトで失われたSDカード内のデータを復元できる可能性がある

SDカードに保存されているデータは、必ずしも完全に復元できるわけではないものです。特に、上書きされたデータや破損したデータは復元が難しい他、ソフトの機能を使うことで機器が取り返しのつかないくらい壊れる・上書きが進むことも多く起こりえます。無料の復旧ソフト・有料の復旧ソフトを問わず、ソフトの機能でデータの復元が可能なのは機器に軽度の論理障害が生じている場合にのみ限定されます。ユーザー自身で機器に生じた障害の種類(論理・物理、もしくはその両方)、障害の程度(軽度・中度・重度)、損傷箇所の特定を行うことは難易度が高いものですが、復旧ソフトを使うことで、一部のゲームデータやキャプチャ画像・動画を復元できる場合もあります。

↓画像のデータを復元したいと考えた場合にはこちらの記事もご確認ください。

↓動画のデータを復元したい方はこちら。

3.SDカードからデータを復元したい場合の注意点

SDカードに保存されたNintendo Switchのデータを復元したい時には下記のような注意点が挙げられます。

・データが上書きされた場合の復元作業の難易度について

データが上書きされた場合には、その復元は非常に困難な状態に陥ります。特に、SDカードに新しいデータを書き込んでしまうと、元のデータが上書きされ、復元できなくなるリスクが高くなるものです。そのため、Nintendo Switchのデータに限らず、SDカードに入っていたデータを復元したいと考えた時には上書きされないように機器の使用を止めることが最優先となります。通電し続ける・電源の入り切りや再起動を試すなど、ユーザー自身が意図的にデータの上書き処理を行っていなかったとしても上書きが進むこともあるため注意が必要です。

・SDカードが破損している時には特に注意

SDカードが破損している場合には、データ復元の成功率は低くなります。デバイス自体に物理的な損傷(例えば、圧力や水濡れによる破損)があると、復元ソフトでスキャンしてもデータを読み取れなくなってしまいます。このような場合は、プロの復旧業者に相談することが推奨されるものです。
※SDカードが認識しない・エラーメッセージが表示されて正常に動作しないような場合にもSDカードが物理的に損傷・破損していることが大半で、無理に確認作業を行う・機器への抜き差しや別のデバイスに挿し直すなどを行うだけでも状態が重篤化してしまうため、慎重な対応が求められます。

↓SDカードの損傷・破損が疑われる時にはこちらも参照ください。

↓SDカードが認識しない状況でお困りの方はこちらの記事もご確認ください。

Nintendo Switchからデータを復元する必要が出る状況は


Nintendo Switchでデータの復元作業が必要となる場面は、操作ミスから本体の深刻な故障まで幅広く存在しているものです。ここでは代表的なケースを整理し、どのような状況でデータの復元を検討した方が良いのかを解説していきます。

  1. 意図しないデータの削除
  2. Switch本体の故障
  3. SDカードの損傷
  4. システムエラーやアップデートによるトラブル
  5. パフォーマンスの低下
  6. 本体の譲渡や売却
  7. 修理やメンテナンス時

1.意図しないデータの削除

・セーブデータやゲームデータを誤って削除した場合

セーブデータやゲームの進行状況を誤って削除してしまうことがあります。その結果、大切なゲームの進行や成果が失われてしまう事も多く起こりえるものです。

・対処方法例

Nintendo Switch Onlineに加入している場合には、セーブデータお預かり機能を使ってオンラインバックアップされたデータを復元することができます。また、SDカードに保存されているゲームデータやキャプチャ画像は、PCに接続してデータ復元ソフトで復元を試みる方法が選択肢に挙がってきます。
※バックアップ設定を行っていたニンテンドーアカウントを削除してしまった場合には、セーブデータの復元はできなくなるため、注意が必要となります。

2.Switch本体の故障

Nintendo Switch本体の故障により、本体メモリに保存されたセーブデータやゲーム進行情報が失われることがあります。修理に出す際には、データが消失する可能性があるため、事前にバックアップを取る事が推奨されるものです。

・対処方法例

修理が行われた後には、Nintendo Switch Onlineのバックアップ機能を利用してセーブデータを復元することができます。

3.SDカードの損傷


SDカードが故障すると、ゲームデータやキャプチャデータ、追加コンテンツが失われることがあります。カードの物理的な損傷やデータの破損が原因として考えられるものです。

・対処方法例

PCにSDカードを接続して、復旧ソフト使ってデータの復元を試みる方法が選択肢に挙がってきます。ただし、カード自体に物理的な破損がある・経年劣化や寿命の疑いがある・機器が認識しない時には復旧ソフトを使ってもデータは復元できないため、注意が必要となります。

※Nintendo Switch本体を落とした、水に濡らした、長時間の使用で過熱、熱暴走が起きた等、物理的なトラブルの発生によって、内部メモリやSDカードにアクセスできなくなることがあります。見た目に異常がなくても内部では損傷が進んでいることがあるため、復元の必要性が高くなることもありえます。

↓SDカードからデータを取り出したいと考えた時にはこちらの記事もご確認ください。

4.システムエラーやアップデートによるトラブル

システムのアップデート後にセーブデータが消失した、エラー画面が繰り返し表示される、ゲームが起動しない、セーブデータにアクセスできないなどの症状が出ることもありえます。このような状況では誤操作で状態を悪化させるリスクもあるため、落ち着いて対応することが大切です。

・対処方法例

Nintendo Switch Onlineでバックアップされたデータを復元するか、システムのリセットを試みる方法が選択肢に挙がってきます。

5.パフォーマンスの低下

ゲームやアプリケーションが読み込めない・読み込み時間が極端に長い・本体ではなく、カードに対してエラーメッセージが表示される、頻繁なフリーズが起きるような場合には、データの破損やストレージに不具合が生じる前兆であることも考えられるものです。このようなトラブルが発生した時にも復元作業が必要となります。

・対処方法例

機器が遅くても動いている場合にはバックアップを取り、異常が深刻化する前に復元対応を進めることを検討しましょう。セーブデータお預かり機能を使ってオンラインからデータを復元する他、カードに対してエラーメッセージが表示された時には復旧ソフトを利用する方法も有効な手段になりえます。

6.本体の譲渡や売却

Nintendo Switchを他のユーザーに譲渡する、または売却する際には、初期化を行う前にセーブデータやゲームデータの移行を行う必要が出てきます。初期化を行うと、保存していたデータは消去されてしまいます。重要なデータを残したい場合には、事前にバックアップを取り、復元できる環境を整えておく必要があります。

・対処方法例

セーブデータお預かり機能を使用してデータをバックアップした後、譲渡後に復元するようにしましょう。また、データの消去を行い、個人情報を守ることも重要となります。

7.修理やメンテナンス時

修理に出したSwitchの本体は、初期化された状態で返却されることがあり、その際にはデータが消失してしまう危険性があります。修理やメンテナンスを行う際には事前のバックアップと復元手段の確保が大切です。

・対処方法例

Switchを修理に出す前にはバックアップを取る、またはセーブデータお預かり機能を利用しましょう。修理後にデータを復元することができます。

Switchのデータを復元した後の管理と予防策


Switchのデータ復元作業が完了した後に、次に重要なのは復元したデータを適切に管理する・再度のデータ損失を防ぐための予防策を講じることが挙げられます。ここでは、Switchのデータを復元した後に行いたい管理方法や予防策について説明していきます。

  1. データ復元後の管理方法
  2. データ損失のリスクを防ぐ予防策
  3. 予防策としてのバックアップの種類

1.データ復元後の管理方法

・定期的なバックアップの実施

セーブデータや重要なゲームデータが失われないようにするためには、定期的なバックアップが最も重要となります。Nintendo Switch Onlineの「セーブデータお預かり」機能を有効にして、定期的にバックアップを行うことで、万が一のトラブルに備えることができます。

・バックアップ設定の確認と更新

セーブデータのバックアップ設定が正しく行われているかを定期的に確認することも重要です。特に、ゲーム内で新しい進行状況が更新された際には、バックアップが行われるか確認しておくとよいでしょう。

2.データ損失のリスクを防ぐ予防策

・SDカードや本体の適切な保管

カードは物理的な衝撃や振動、摩擦に弱いため、使用しない時には安全な場所に保管して、過度の衝撃や湿気に晒されないようにしましょう。Switch本体やカードを保護するためには、専用のケースやカバーを使用することがおすすめです。

・デバイスの初期化前にデータのバックアップを取る

Switch本体の初期化を行う際には、必ずセーブデータやゲームデータをバックアップすることが重要です。初期化を行うと、保存されているデータは消去されるため、バックアップを取ってから作業を進めるようにしましょう。

・システムのアップデートと保守

Nintendo Switch本体やカードのファームウェアのアップデートを適宜行い、システムの不具合やエラーを回避することも大切です。また、システムが正常に動作しているかを確認し、定期的にデータ管理を行うことで、未然にトラブルが発生することを防ぐことが期待できるものです。

3.予防策としてのバックアップの種類

・オンラインバックアップ

Nintendo Switch Onlineの「セーブデータお預かり」機能を利用して、データをオンラインで保存すると、機器の故障や破損が起きた状況などに備えることが可能となります。インターネットの接続さえあれば、Switch本体が違う筐体だったとしてもデータの復元は可能で、複数のデバイスにわたってバックアップが行えます。

・物理的なバックアップ

SDカードのデータに関しては、PCや外部ストレージに定期的にコピーを保存することで、物理的な破損や誤操作によるデータ損失を防ぐことができます。外部ドライブに保存しておくと、問題が発生した場合にもすぐにデータを復元できることが多いものです。

まとめ・Nintendo Switchのデータを復旧したいと思った時には

Nintendo Switchのセーブデータやゲームデータが失われた場合には、迅速かつ正確な復元方法を知っておくことは非常に重要です。本記事では、本体メモリとSDカードの復元手順を詳しく解説し、それぞれの違いに注目してきました。本体メモリは主にセーブデータやゲーム進行状況を保存しており、Nintendo Switch Onlineの「セーブデータお預かり」機能を使って、インターネット経由で簡単にデータの復元が可能です。これに対して、SDカードは主にゲームデータやキャプチャ画像、動画を保存しますが、復元にはPCを使用した復元ソフトの利用やプロの復旧業者への相談も選択肢に挙がってきます。
Nintendo Switchは多くのユーザーに愛されているゲーム機器ですが、精密機器であることから衝撃や振動、発熱などによる劣化、水濡れなどのトラブルによってある日突然、データが失われる事態に陥ってしまうことも起こりえます。そのような場合に通電し続ける・電源の入り切りや再起動などを行うことで機器に致命傷を与えてしまうことも多いため、慎重な対応が求められるものです。
セーブデータはNintendo Switch Onlineの「セーブデータお預かり」機能を利用することで、データが消失した場合でも、別の本体でデータを復元することができます。また、機器の物理的な破損に備えて、外部ストレージへのバックアップを定期的に行うことが重要です。SDカードが認識しない・破損した・エラーが出たような場合に画像や動画など失いたくないファイルやフォルダを保存している時にはプロの復旧業者に相談することも検討してみましょう。

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