WD製のSSDが認識しない時の原因と対処方法|データを守る確認手順

  • 2025.10.22
  • SSD
WD製のSSDが認識しない時の原因と対処方法|データを守る確認手順 WD製のSSDが認識しない時の原因と対処方法|データを守る確認手順

WD(Western Digital)のSSDがPCで認識されなくなるトラブルは、突然起こることが多く、原因の特定も簡単ではないことがほとんどです。ケーブルをPCに接続してもWDのSSDが認識しない、データにアクセスできない、エラーメッセージが表示される、デバイスマネージャーに名前が出てこない…こうした症状は、接続の不具合からSSD内部の制御チップやファームウェアの異常まで、さまざまな要因で発生してしまいます。
突然、WD製のSSDが認識しなくなり、データにアクセスができなくなった…そんな時には慌ててしまうことも多いものです。
本記事では、「WD製のSSDが認識しない」場合に考えられる原因や確認した方が良いポイント・対処方法について順を追って解説していきます。SSD内のデータ消失を防ぐためにも誤った操作を避け、落ち着いた対応が重要となります。

目次

WD製のSSDが認識しない時に生じる症状例


WD製のSSDが認識されなくなった時には様々な症状が現れることがあります。軽度な接続不良に見えたとしても、認識不良が起きているSSDの内部ではチップの損傷やファームウェアの不具合、コントローラの異常が悪化しているケースもあるため、早めの確認が大切です。ここでは、WDのSSDが認識しなくなった時に多く見られる症状を詳しくまとめていきます。

  1. エクスプローラーやディスクの管理上にSSDが表示されない
  2. デバイスマネージャーに名前が出てこない
  3. BIOS/UEFIで認識されない
  4. 新しいSSDを接続しても初期化の画面が表示されない
  5. WD Dashboardでドライブが検出されない
  6. ファイル名やフォルダ名が文字化けして開かない
  7. エラーメッセージが表示される
  8. アクセスはできるが動作が極端に遅い
  9. LEDランプの点灯の仕方が異常

1.エクスプローラーやディスクの管理上にSSDが表示されない

WDの外付けSSDをWindowsのPCに接続しても認識しない場合には、エクスプローラーやディスクの管理上にSSDの情報が何も表示されない、もしくは「未割り当て」と表示されることもありえます。そのような場合にはファイルシステムの破損やパーティション情報の消失が原因であることが推測される他、SSDが物理的に故障していることも多いものです。

2.デバイスマネージャーに名前が出てこない

WDのSSDが認識しない時には、デバイスマネージャーの「ディスクドライブ」一覧にWDのSSDが表示されない状態に陥ることもありえます。その際にはケーブルの接触不良やSSD内の制御チップの故障が疑われる他、SATAケーブルやUSB変換基板の不具合によって症状が引き起こされていると推測ができるものです。

3.BIOS/UEFIで認識されない

起動時のBIOSまたはUEFI画面でPCに内蔵されているWD製のSSDが検出されない場合には、物理的な接続不良や電源供給の問題、SSD自体の物理的故障が生じていることが大半です。WD製に限らず、長期間使用しているSSDでは、コントローラの劣化も認識しない原因になることがあります。

4.新しいSSDを接続しても初期化の画面が表示されない

新品のWD製SSDをPCに接続しても認識されない時には、フォーマットしようと思っても初期化・フォーマットを促す画面が出ないこともありえます。新品のWD製SSDが認識しない・フォーマットができないような場合には初期不良、BIOS設定の不備やドライバーの未対応、ファームウェアの不具合など、ハード・ソフト両面の要因が考えられるものです。

5.WD Dashboardでドライブが検出されない

Western Digitalのツール「WD Dashboard」でSSDが検出されないトラブルが発生することもありえます。そんな時には、SSDのファームウェアや制御チップの異常が疑われる状況となります。特にWD Blue SA510シリーズでは、過去にファームウェアの不具合が原因で認識されない事例が確認されているものです。

6.ファイル名やフォルダ名が文字化けして開かない

WDのSSDが一時的に認識されても、フォルダ名やファイル名が意味不明な文字列に変わるケースも起こりえます。これはファイルシステムの破損やメタデータの崩壊、SSDの物理的故障によって引き起こされることが多く、データを失いたくない方は慎重な対応が求められます。繰り返しアクセスを試みると、データが意図しない形で上書きされる危険性も高まります。

7.エラーメッセージが表示される

WD製に限らず、SSDが認識しない時にはエラーメッセージが表示されることも多いものです。エラーメッセージが表示されて、SSDが使えなくなった場合には機器が物理的・機械的に故障していることがほとんどである他、電源の入り切りやケーブルの抜き差しを繰り返す・PCに繋いで通電し続けるだけでも状態が重篤化する・データが失われる事態に直結することも多く、注意が必要となります。認識しなくなったWDのSSDに保存しているデータを失いたくないと少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。

・WindowsのPCでWDのSSDが認識しなくなった時に表示されるエラーメッセージ例

場所が利用できません。
フォーマットする必要があります。フォーマットしますか。
USBデバイスが認識されません。
アクセスが拒否されました。
ディスクは不明・初期化されていません。
I/O デバイスエラー
巡回冗長検査(CRC)エラー
パラメーターが間違っています。
存在しないデバイスを指定しました。
デバイスの準備ができていません。
指定されたファイルが見つかりません。
このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません。
ファイルまたはディレクトリが壊れているため読み取ることができません。

・MacでWDのSSDが認識しなくなった時に表示されるエラーメッセージ例

セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。
ディスクでロック解除を妨げる問題が検出されました。

↑エラーが表示され、WD製のSSDが認識しなくなった状況でお困りの方は各メッセージ内容をクリックしてください。エラーメッセージ別の対処方法もそれぞれ紹介しています。

8.アクセスはできるが動作が極端に遅い

WDのSSDを使っている際にファイルの読み書きが極端に遅くなったり、コピー操作で停止したりする場合には、SSD内のセルの劣化や不良セクタの増加が進んでいる事もありえます。動作不良を放置すると完全に認識しなくなる事態に陥るため、注意が必要となります。

9.LEDランプの点灯の仕方が異常

認識しないWD製SSDが外付けタイプのSSDだった場合には、PCに接続した際にLEDランプが点灯しない・常時点滅を続けるなどの異常が見られることがあります。そのような場合にはSSD内の基板や電源ラインの故障、ファームウェアのエラーによって制御が停止していることも推測されるものです。

※上記のような症状がWD製SSDを使用している際に発生した場合には、いずれも単なる接続ミスやソフトウェア設定の問題に見えたとしても、内部で重大な障害が発生しているサインであることが多いものです。「認識したりしなかったりを繰り返す」状態は、SSD内部で障害具合が悪化している前兆であることがほとんどであるため、通電を続ける前に原因を見極めることが重要となります。

WD製SSDが認識しない原因は


WD製のSSDが認識されない原因は、大きく分けて「ソフトウェア面の不具合」と「ハードウェア面の障害」に分類されます。特にSSDは内部制御が高度なため、わずかな設定不良やファームウェアの不具合でも認識エラーが引き起こされることがあるものです。ここでは、WDのSSDが認識しなくなった場合に考えられる原因を整理していきます。

  1. ケーブルや接続端子の不良
  2. ドライバーやOS側の設定トラブル
  3. ファイルシステムやパーティション情報の破損
  4. BIOS/UEFI設定の問題
  5. ファームウェアの不具合
  6. SSD本体の劣化やコントローラの故障
  7. 外付けのケースや変換基板の不具合
  8. 静電気・過電流・落下などの外的要因

1.ケーブルや接続端子の不良

WD製に限らず、SSDが認識しなくなる原因の中で最も多い原因の1つは、SATAケーブルやUSBケーブルの断線・接触不良が挙げられます。ケーブルが緩んでいる・断線している、端子にホコリや酸化被膜が付着しているような場合には、信号が正しく伝わらずSSDが認識されなくなってしまうものです。特に外付けタイプのSSDは、USBハブ経由の接続では電力不足が発生することがあり、その際にも認識ができなくなるトラブルが発生することがあります。

2.ドライバーやOS側の設定トラブル

WindowsやmacOSなどのシステム側で、SSDを認識するためのドライバーが正しく動作していないことが原因で問題が発生するケースもありえます。OSのアップデート後にSSDが認識されない、「ディスクの管理」に表示されないような時には、ドライバーの破損や互換性の問題、設定上の不具合の他、OSのアップデートによってSSDが物理的に故障してしまうことも起こりえます。ドライバーだけの問題でSSDが正常に動作しない・認識されない場合には、デバイスマネージャーでSSDの状態を確認した上で、必要に応じてドライバーを更新する方法が有効な対処方法になりえることがあります。

3.ファイルシステムやパーティション情報の破損

論理障害が発生したことによってSSD内部のファイルシステムが破損すると、WD製に限らず、SSDは認識できなくなってしまいます。SSDが「未割り当て」と表示される・ファイル名やフォルダ名が文字化けしている・ファイルが開かないような場合には、パーティション情報が損傷していることが原因で症状が引き起こされていることも多いものです。ファイルシステムが破損、パーティション情報に不具合が出ている時に電源の入り切りやケーブルの抜き差し、再起動を行うと状態が重篤化する他、フォーマットを行うとデータが消失するため、慎重な対応が求められます。

4.BIOS/UEFI設定の問題

SSDがBIOS画面でも検出されない時には、SATAモードの設定やブート順位の誤設定が原因でSSDが認識されなくなるトラブルを引き起こす事もありえます。BIOSのバージョンが古い場合には、最新のSSDを正しく認識できないこともありえるため、メーカーのホームページを見て更新を検討する必要が出てきます。

5.ファームウェアの不具合

WD製のSSDの中には、ファームウェアの不具合によって認識されなくなる事例が報告されています。特にWD Blue SA510シリーズでは、旧バージョンのファームウェアを使用していると、SSDがコンピュータから検出されないトラブルが確認されているものです。そのような時にはWDの「Dashboard」ツールを使用して、最新のファームウェアへ更新する方法を試すことで問題が改善されることもありえます。

6.SSD本体の劣化やコントローラの故障

長期間使用されたSSDは、内部メモリセルに書き換え限界が来た・コントローラの故障が原因で認識されなくなることがあります。SSDが読み取り専用モードに移行している・動作が極端に遅い時も同様にSSDの劣化が読み取れるサインであることがほとんどです。特に電源の投入回数が多いSSDや高温環境での運用しているような場合には、劣化の進行が早くなる・寿命が短くなる傾向にあるものです。

↓SSDの寿命について詳しく解説した記事はこちら。

7.外付けのケースや変換基板の不具合

外付けSSDやSATA-USB変換ケースを使用している場合に認識不良が起きた際には、ケース内部の変換基板や電源回路が故障していることも推測される状況となります。ケースを交換すると正常に認識されることもありますが、WD製に限らず、SSDが認識できなくなった時にはSSD自体が物理的・機械的に故障していることの方が圧倒的に多いため、安易にケースを買い替えると余計な出費に繋がってしまいます。

8.静電気・過電流・落下などの外的要因

SSDは精密な電子部品で構成されているため、静電気の影響や電源トラブル、物理的な衝撃によって内部回路が損傷することがあります。SSDはHDDよりも衝撃に強い傾向にありますが、過信するようなことは無いようにしましょう。WD製に限らず、SSDが認識しなくなった際に通電し続ける・電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなどを繰り返すと障害具合が悪化して、データ領域まで破損する危険性が高まります。

※WDのSSDが認識しなくなった際に原因を正確に見極めるには、ソフトウェア的な判断だけでなく、物理的な検査が必要となるものです。初期化やフォーマットを行ってしまうとSSD内のデータは消えてしまいます。認識しなくなったSSD内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には状態を維持したままプロのデータ復旧業者に相談することが安全です。

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WD製SSDが認識しない場合の対処方法


WD製のSSDが認識されない場合には、原因ごとに適した確認と対処方法を段階的に進めてことが大切です。しかしながら、SSDが認識しなくなった時点で機器が物理的・機械的に故障していることも多く、無理に作業や操作を進めるとデータを失うリスクもあるため、慎重な対応が求められるものです。

  1. 接続や電源を確認する
  2. 別のポートやPCで動作確認を行う
  3. デバイスマネージャーやディスクの管理を開く
  4. WD Dashboardを使用して状態を確認する
  5. BIOS/UEFIでSSDを確認する
  6. ドライバーの更新を行う
  7. 外付けケースやケーブルを交換する
  8. 認識されない場合は通電を止める

1.接続や電源を確認する

WDのSSDが認識しない時にすぐに試せる方法としては、基本的な物理接続を確認する方法が挙げられます。

・具体的な確認方法

  1. ケーブルがしっかり接続されているか確認する。
  2. 可能であれば別のSATAケーブルやUSBケーブルに交換する。
  3. 外付けSSDの場合は、USBハブ経由ではなくPC本体に直接接続する。
  4. 電源供給不足を防ぐため、PCに接続されている他のUSB機器を一時的に外してみる。

上記の手順でWDのSSDが認識できた場合には、接触不良や電力不足が原因だった可能性が考えられるものです。

2.別のポートやPCで動作確認を行う

WDの外付けSSDが認識しない時には、同じPCの別ポート、または別のPCで接続を試みる方法も選択肢に挙がってきます。別の環境でWDのSSDが認識された時には、元のPC側のポートやドライバーに問題があったと判断ができるものです。

3.デバイスマネージャーやディスクの管理を開く

WD製に限らず、WindowsのPCでSSDが認識しない場合には、「デバイスマネージャー」や「ディスクの管理」を開き、SSDが表示されているか確認することも大切です。

・WDのSSDの情報がPC上に表示されている場合には

WDのSSDがWindowsのPCで認識しない時には「未割り当て」「初期化されていません」と表示されることがあります。このような場合はパーティション情報が破損していると考えられるものです。そんな時には破損箇所の修復を行う必要が出てきますが、ユーザー自身では対処が難しい他、誤ってフォーマットを実行するとデータが失われるため、認識しなくなったWD製SSD内のデータを早く安く確実に取り出したいと考えた時には余計な操作を進めて後悔する前にプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。

・WDのSSDの情報がPC上に表示されない場合には

接続不良・電源供給不足・あるいはSSDの内部制御の不具合・機器本体の故障が疑われる状況となります。通電し続ける・電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなどを行っただけでも状態が重篤化することがほとんどであるため、データを失いたくない方は手を止める・早めに専門家のアドバイスを受けるようにした方が良いものです。

↓SSDからデータを取り出したい・復旧したいと考えた場合にはこちらの記事もご確認ください。

4.WD Dashboardを使用して状態を確認する

WDのSSDが一時的に認識しない時にはWestern Digitalのツール「WD Dashboard」を使用して、SSDやファームウェアの状態を確認する方法も自分で試せる対処方法として挙げられます。

・具体的な手順

  1. 最新バージョンのDashboardをインストールする。
  2. SSDが検出されるか確認する。
  3. ファームウェア更新の案内が出た場合には、画面に沿ってアップデートを行う。

※WD Blue SA510シリーズでは、古いファームウェアにより認識されなくなる不具合が報告されているものです。そのため、ファームウェアを更新することによって問題が改善する場合があります。
※SSDがまったく認識されていない時にはWD Dashboardが起動しない状況に陥ることもありえます。そのような場合には通電状態を確認する段階で手を止めましょう。
※認識が不安定なSSDにファームウェアの更新を行うと、途中で通信が途切れ書き込みが失敗する危険性も高まります。

5.BIOS/UEFIでSSDを確認する

WD製に限らず、SSDが認識しない場合には、PCの起動時にBIOSまたはUEFI画面を開き、SSDが一覧に表示されているか確認することも選択肢に挙がってきます。SSDが認識されていない時には、SATAモード設定上に問題が生じている・ブート順位が間違っていることが原因で症状が引き起こされていることもありえます。そんな時にはBIOS設定を変える方法も自分で試せる対処方法になりえますが、そもそもBIOSは初期設定で正しく設定されていることからBIOSについて考えることは少ないものです。BIOSを安易に変更すると状態が重篤化するばかりかSSDが全く動作しなくなる・データが意図しない形で上書きされる事態に直結することもあるため、認識不良が出たSSD内のデータを失いたくない方はプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。

↓PCが起動しなくなった時にはこちらも参照下さい。

6.ドライバーの更新を行う

WDのSSD本体が物理的・機械的に故障していない状況で認識ができない場合には、ドライバーに問題があることも少なからずありえます。そんな時にはデバイスマネージャーからSSDを選び、ドライバーの更新を行う方法が有効な手段になりえることがあります。Windows Updateを実施することで互換性の不具合が解消されることもありますが、更新しても改善しないことも多く、その際にはSSD自体が故障していると判断がつくものです。しかしながら、SSDが故障している状況ではドライバーの更新や再インストール、Windows Updateなどを行っただけでも状態が悪化することもあるため、注意が必要となります。

↓Windows Updateの後にSSDが認識しなくなった時にはこちらの記事もご確認ください。

7.外付けケースやケーブルを交換する

外付けタイプのWD製SSDが認識されない場合には、SATA-USB変換基板の損傷やケース、ケーブルの故障が原因であることもありえます。そのような時には別のケースや変換ケーブルに交換して動作を確認することで、問題発生の切り分けが可能となります。しかしながら、外付けSSDが認識しなくなった場合にはWD製に限らず、SSD側に問題があることがほとんどであるため、ケースやケーブル類の交換を行うとその際に通電が起きてショートする・基板が取り返しのつかないくらい壊れてしまうことも起こりえるものです。そもそもSSDは壊れにくい機器でもあり、認識しなくなった時点でユーザーでは対処が難しい物理障害が発生していることが大半です。作業や操作を進めることで状態が重篤化することも多いことからSSD内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には専門家の意見を聞くようにしましょう。後悔する結果になることを防げます。

8.認識されない場合は通電を止める

PCに接続してもWDの外付けSSDが認識しない・通電しても反応が無い、LEDが点灯しない、エラーメッセージが表示されるなどの症状が出た際には、SSD内部に物理障害が生じていることが多いものです。このような状況で通電を続ける・何とか使おうとすると、データ領域が上書きされる・コントローラが完全に停止する・故障具合が悪化する・損傷箇所が増えるおそれがあります。そのため、SSD内のデータを失いたくない方は操作を中止して、現状のままプロのデータ復旧業者に相談することが安全です。

※WD製SSDが認識しなくなった時には上記のような対処方法を行うことで SSDの状態を見極めることができることもありますが、重要なデータが保存されている・失敗したくない・早く安く確実にデータを取り出したいと考えた場合には、初期段階での操作を避ける・手を止めることから始めましょう。少しでも困ったり悩んだりした際には早めに専門家のアドバイスを聞くことが重要となります。

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WDのSSDが認識しない時にやってはいけないこと

WDのSSDが認識されなくなった時に慌てて操作を続けるとデータが完全に消失してしまう危険性も高まるものです。ここでは、WD製SSDが認識しないトラブルが発生した場合に誤った対応で状態を悪化させないために注意したいポイントを整理していきます。

  1. 通電や再接続を繰り返す
  2. フォーマットや初期化を実行する
  3. 復旧ソフトをすぐに試す
  4. SSDの分解や基板交換を試みる
  5. 安易に操作や作業を進める

1.通電や再接続を繰り返す

WD製に限らず、SSDが反応しない・認識しないような時には、電源の入れ直しやケーブルの抜き差しを何度も行うのは危険な行為となりえます。SSD内部のコントローラが不安定な状態で電流が流れると、チップや回路が焼損する・取り返しのつかないくらい壊れてしまうこともありえます。特にSSDが途中で認識したり消えたりを繰り返す時には、障害具合が悪化しているサインであることが多いため、データを失いたくない方は使用を止めることが重要となります。

2.フォーマットや初期化を実行する

WDのSSDが認識しなくなった場合に「フォーマットしてください」「初期化が必要です」などのエラーメッセージが表示されても、慌てて操作を進めないようにしましょう。ファイルシステムの破損が原因で一時的に認識されないだけのこともあり、フォーマットを実行すると元のデータ構造が上書きされ、復旧作業の難易度が上がるばかりか復旧自体が困難になることも起こりえます。

3.復旧ソフトをすぐに試す

WDのSSDが認識しない・ファイルやフォルダが文字化けしてデータが開かない・データにアクセスができないなどの問題が出た時には、復旧ソフトの機能を試したくなるかもしれませんが、止めておきましょう。市販のデータ復旧ソフトを自己判断で使うと、損傷具合が悪化する・故障箇所が増える・意図しないデータの上書きが起こることも多いものです。論理障害の発生が考えられたとしても、SSD内部では物理的なエラーが進行していることがあり、スキャン処理がSSDに多大な負荷をかける・致命傷を与えてしまうこともありえます。認識しないWD製SSD内のデータが重要な場合には、復旧ソフトを使う前に専門家のアドバイスを聞くことが安全です。

4.SSDの分解や基板交換を試みる

WD製に限らず、SSDが認識しなくなった時には機器自体が物理的・機械的に故障していることが大半です。そんな時に安易にSSDを分解する他、別の基板と交換することは非常に危険な行為として挙げられます。そもそもSSDなどの精密機器はユーザーが分解・開封することを前提には作られておらず、クリーンルームなどの専用環境下では無いオフィスや普通の部屋で開封するとそれだけで状態が重篤化する他、基板やチップの損傷が進む・静電気で回路が破損する・取り返しのつかないくらい壊れてしまうことも起こりえます。WD製SSDは基板ごとに暗号化キーが管理されているモデルもあり、その機種は他の基板ではデータが読み取れないものです。SSDは繊細な記録メディアの1つです。安易に分解して基板に傷や圧力をかける・静電気によって致命傷を与えることは避けるようにしましょう。

5.安易に操作や作業を進める

WDのSSDが全く認識されない、アクセス時にエラーメッセージが表示される、ファイル名やフォルダ名が文字化けしていて開かないなどの症状が出ている場合には、それ以上操作を行わず、状態を維持することが最も重要となります。早く安く確実にデータを取り出したいと考えた場合にはプロのデータ復旧業者に相談することが最善の対処方法にもなりえます。SSDはHDDと比べて不具合が起きにくい機器でもあり、認識しない・エラーが出るなどの問題が出た時にはユーザー自身で対処が難しい物理障害が生じていることがほとんどです。そんな時に通電を続ける・電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを行っただけでも障害具合が悪化して、復旧作業の難易度が大きく上がる傾向にあります。
WDのSSDが認識しないなどのトラブルが発生した際には、焦って操作を重ねるよりも「現状維持」を優先することが、データを守る上で大切です。

WD製SSDが認識しない時にデータを保護するには

WDのSSDが認識されなくなった場合には、内部で起きている障害の種類や損傷箇所を正しく見極めることが、データを守る上で最も重要となってきます。表面上は単なる接続不良に見えても、制御チップの故障やメモリセルの異常、ファームウェアの破損など、内部で深刻なエラーが進行しているケースもありえます。ここでは、WD製SSDが認識しない時にデータを保護する方法について紹介していきます。

  1. SSD内部の問題が考えられるケースでは
  2. データを守るために意識したい行動
  3. プロのデータ復旧業者に相談するタイミング

1.SSD内部の問題が考えられるケースでは

WD製に限らず、SSDが認識しなくなった時には「論理障害」「物理障害」のどちらか、もしくは両方が発生しているのかを把握することが大切です。発生している障害の種類や症状によって対応の方針も異なってくるものです。

・論理障害の例

ファイルシステム破損、誤って強制終了した後にフォルダが開けない、エクスプローラーで一瞬だけ見えるが開くとフリーズする、フォーマット要求が出るなど。

・物理障害の例

通電してもLEDが点かない、SSD本体が異常に発熱する、エラーメッセージが表示される、SSDが全く動作していないように見える、認識が数分おきに消える・再接続すると一時的に見える、WD DashboardでSSDが検出されない、容量が「0MB」と表示される、SMART情報が空欄のままになる、アクセスランプが点灯しっぱなしで応答しないなど。

※これらの症状はいずれも、SSD内部のコントローラやメモリチップに異常が発生している可能性を示していることが大半です。
※最初は論理障害だけが生じていたとしても無理やり使い続けようとする・電源の入り切りや再起動を繰り返したことによって物理障害を引き起こすことも多く、注意が必要となります。
※WD製に限らず、SSDはHDDと比べて故障しにくい特徴も持っていますが、認識しない時点で重篤な物理障害が生じていることも多いものです。そのため、安易に操作や確認作業を続けると取り返しのつかない状況に陥ってしまうこともありえます。

2.データを守るために意識したい行動

WDのSSDが認識不良を起こした際には、状態を悪化させないことが大切です。
・通電を繰り返さない(内部で通電エラーが発生していると、障害具合が悪化する)
・ケーブルやPCを頻繁に変えて試し続けない(電圧変化で回路に負担がかかる、故障具合が重篤化する)
・データ復旧ソフトを試す場合は、軽度な論理障害に限り、SSDが安定して認識される状態のみで行う
・障害の種類や故障箇所が不確かな場合は復旧ソフトの利用は避ける
・不安定な状態で操作や作業を進めることは止める
※SSDの構造上、故障具合が悪化すると、データの復旧自体が困難になることも起こりえます。そのため、認識不良が一度でも発生した段階で、SSDの使用が止めて現状を保つことが安全です。

3.プロのデータ復旧業者に相談するタイミング

WDのSSDが認識しない・エクスプローラーやディスクの管理上にSSDが表示されない・デバイスマネージャーに名前が出てこない・BIOSやWD DashboardでもSSDが検出されない・容量が0MBまたは空欄で表示される・エラーメッセージが表示される・ファイル名やフォルダ名が文字化けして開かない・データにアクセスしようとするとフリーズする・ランプの点灯の仕方がおかしいなど、SSDが使えなくなった時には慌ててしまうことも多いものです。WD製のSSDが認識しなくなった際に機器内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者に相談することが問題解決への近道となります。SSDが認識しなくなった時には、すでに重篤な物理障害が発生していることも多く、自力でどうにかしようと電源の入り切りやケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試しただけでも機器に致命傷を与えてしまうこともありえます。認識しなくなったWD製SSDから早く安く確実にデータを取り出したいと考えた場合には復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。

・データ復旧業者の選び方

WDのSSDが認識しなくなった際に少しでも困ったり悩んだりした時には手を止めてプロのデータ復旧業者に連絡した方がすぐに問題が解決され、費用も抑えられるものです。どこの復旧業者を選べば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。

  1. 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
  2. 復旧作業のスピードや対応が早い
  3. 復旧料金プランや復旧費用例が公式サイトに明記されている
  4. クリーンルームなど専用の環境下や専用ラボで復旧・修理対応を行っている
  5. 情報の守秘義務やセキュリティ管理が徹底されている
  6. データ復旧の実績や事例紹介が豊富である

復旧業者は数多く存在していますが、技術力や復旧サービスの内容には大きな差もあるものです。どこの復旧業者に出しても同じように早い対応と費用を抑えたデータ復旧ができるわけではないため注意しましょう。アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめの復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行うことから、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。PC(Windows・Mac・自作・タブレット型)、外付け・内蔵HDD、SSD、SDカード、USBメモリ、NASやRAIDサーバー、ビデオカメラ、ドライブレコーダーなど、様々な機種に対して復旧・修理実績も多くあり、安心です。

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まとめ・WDのSSDが認識しなくなった時には慎重な対応を心がけましょう。

WD製SSDが認識されない場合には、その原因は接続不良から内部チップの損傷、機器の物理的故障まで幅広く考えられるものです。SSDが認識しなくなった時には慌ててしまうことが多いものの、データを失わないためには、問題発生時の「初期対応」と「判断の早さ」が鍵となります。SSDは精密な電子部品で構成されていることから、認識しない等のトラブルが発生した際に電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなどを安易に試すと故障具合や障害の程度が重篤化して、データの復旧作業の難易度が上がるばかりか取り返しのつかない状況に陥ってしまうこともありえます。
WD製SSD内のデータが大事、無くなったり取り出しができなくなったりしたら困る時、早く安く確実に問題を解決したいと思った際には、早期にプロのデータ復旧業者に相談する他、状態を悪化させないことが最も確実なデータ保護に繋がるものです。アドバンスデータ復旧はSSDに生じるさまざまなトラブルに対して数多くの復旧実績もあり安心です。万が一、困った時には相談してみてはいかがでしょうか。

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