QNAP製のNASは法人・個人問わず多くの方に愛用されている機種の一つです。しかしながら、ある日突然、QNAP製のNASが起動しないといったトラブルが生じてしまうこともありえます。共有フォルダにアクセスができない・ランプが点灯、点滅しているのに使えない・休み明けに出社したらNASが起動しない・引っ越しや配置換えの後に動かない等、NASに何かしら不具合が出て使えなくなってしまった時には慌ててしまうものです。QNAP製のNASが起動しない・アクセスができないなどのトラブルが生じた際には内部部品が故障していることが大半で慎重な対応が求められます。ここでは、QNAP製のNASが起動しない場合の原因や対処方法を紹介していきます。
QNAP製のNASが起動しない原因を簡単に判別するには
QNAP製のNASが起動しない場合には下記の手順で原因の判別が可能です。
- QNAP製のNASの電源を切る
- NASの電源を入れる
- LEDが光るor光らない
- 短いビープ音が鳴るor鳴らない
- 長いビープ音が鳴るor鳴らない
- Qfinderで認識ができるorできない
1.QNAP製のNASの電源を切る/2.NASの電源を入れる/3.LEDが光るor光らない
1から3まで進めて、QNAP製のNAS本体のLEDが光らない時には、ACアダプターや電源ユニットなど電力供給に原因があると判断できます。LEDが光る場合には電力供給には問題が無いため4.に進みましょう。
4.短いビープ音が鳴るor鳴らない
QNAPのNASから短いビープ音が鳴らない時には、マザーボード(基板)・BIOS・メモリが故障してしまったことが推測されるものです。短いビープ音が鳴った場合には5.に進みましょう。
5.長いビープ音が鳴るor鳴らない
長いビープ音が鳴らない時にはファームウェアが破損してしまっていることが考えられます。長いビープ音が鳴った場合には6.へ進んでください。
6.Qfinderで認識ができるorできない
Qfinderで認識ができない場合にはネットワークの異常やLANポートの故障が考えられるものです。
・QNAPのNASが起動しない場合にHDDを取り外して確認する方法は
上記で紹介したQNAP製のNASが起動しない等の異常が出た際の原因を特定する方法以外にもHDDをNASから抜いて確認する方法も選択肢の1つとして挙げられます。
- QNAP製のNASの電源を切る
- 本体からHDDを取り外す
- NASの電源を入れる
- LEDが光るor光らない
- 短いビープ音が鳴るor鳴らない
- HDDのランプを確認する
※6の項目でHDDのランプが赤く点灯した時にはHDDの交換を行うとトラブルが解決できることもありますが、できないことの方が圧倒的に多いものです。安易にHDDの交換を行うとデータが消失してしまう事ことも多く、注意が必要となります。
QNAP製のNASが起動しない時にはデータが保存されている内蔵HDDが故障したことが原因で症状発生に繋がっていることが多く、HDDに少しでも損傷が起きている時にNASからHDDを取り外し、本体に戻したり他のHDDの交換を行ったりするとそれだけでRAIDのリビルド(再構築)がかかるため、データが上書きされる・損傷具合が悪化する・データが消えてしまう事態に繋がることもありえます。
大変リスクがある対処方法の1つであるため、どうしても作業を進めたいと思った時には先にプロのデータ復旧業者に相談してから進めた方が良いものです。
QNAP製のNASが起動しない・電源が入らない主な原因は
QNAP製のNASが起動しない原因は下記のようなものが挙げられます。
- 電力供給の問題
- マザーボード(基板)・BIOS・メモリの故障
- ファームウェアの破損
- ネットワーク上の問題
- 内蔵HDDの故障
- 冷却ファンの故障
- RAIDカードの損傷
- ソフトウェアの不良
QNAP製のNASが起動しない・電源が入らない等のトラブルが生じた時には発生原因を特定することが重要となります。しかしながら、QNAP製のNASが使えなくなった場合には個人で原因を特定することは困難であることが大半で、無闇に操作や作業を行うとデータが消失する事態に繋がることも多く、注意が必要となります。
QNAP製のNAS内のデータが無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた時には操作を進める前にプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。希望する結果に繋がります。
1.電力供給の問題
QNAP製のNASが起動しない際に電源を入れてもLEDが光らない・冷却ファンが回らない時にはACアダプターや電源ユニットの故障してしまっていることが推測されるものです。まずは、ケーブルが抜けていないか緩んでいないか、損傷していないかをチェックしましょう。電源を入れてもQNAPのNASが起動しない時にケーブル類が損傷していない・緩んでいない等、目視で異常が確認できない際にはほとんどの場合でデータが保存されている内蔵HDDが故障したことが原因で症状が引き起こされていることが多いものです。
HDDが故障した場合には個人での対応は困難な状況となりえます。QNAP製のNASが起動しなくなった際にNAS内のデータが不要な方は修理業者へ、データを取り出したい方はデータ復旧業者に連絡することを検討しましょう。
※電源ユニットはNAS本体に電力を供給するための役割を担っている部品です。電源ユニットが故障した際にはNASが起動しない・アクセスができない等の不具合を引き起こすことがあります。
↓QNAP製のNASに接続、アクセスができない状態でお困りの方はこちらも参照下さい。
2.マザーボード(基板)・BIOS・メモリの故障
QNAP製のNASの電源ボタンを押して電力供給に問題が無いものの起動時に短いビープ音が鳴らない場合には、マザーボード(基板)・BIOS、メモリの故障が考えられるものです。起動に時間がかかっているだけの時もあるため、システムが起動し終わるまでしばらく待つことも重要です。待っても短いビープ音が鳴らない・起動しない場合にはデータ復旧の専門会社・修理業者に連絡することを検討しましょう。そのまま通電し続ける・電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試すだけでも状態が重篤化し、データが消失する事態に繋がることも多く起こりえるものです。
3.ファームウェアの破損
QNAP製のNASに電力は供給されている・起動時の短いビープ音は鳴ったものの、次に鳴るはずの長いビープ音が聞こえない時にはファームウェアが破損してしまっていることが推測されるものです。破損の状態が悪化しないようにまずは本体の電源を切ることを優先しましょう。そのまま使い続けようとするとデータが失われる危険性が高まってしまいます。
4.ネットワーク上の問題
QNAP製のNASにアクセスができない場合には、機器本体の問題ではなくネットワーク上の異常や不具合が原因であることも少なくありません。
- 接続がタイムアウトになる
- ネットワーク上にQNAPのNASが表示されない
- 不完全なファイルが転送されてしまう
などの症状が出た場合にはネットワーク接続に問題が生じている事が推測されるものです。
まずは
・ネットワーク接続を確認する
・パソコンや他のデバイスでネット環境の使用に異常が無いかチェックする
・最新のファームウェアやOSがインストールされているか確認する
ことから始めましょう。QNAPのネットワーク設定を変更すれば問題が解決できることもありますが、その確率は低いものです。QNAPのNASにアクセスができない・起動しないといった症状が出た際にはデータが保存されているHDDが故障したことによって不具合が生じている事がほとんどです。QNAPのNASが正常に使えなくなった際にデータを失いたくない方はプロのデータ復旧会社の無料相談を利用することを検討しましょう。
↓NASにアクセスができない時にはWindowsのPC側で試せる方法やメーカーを問わず対処できる方法も数多くあります。詳しくはこちらの記事で解説しています。
5.内蔵HDDの故障
QNAP製のNASが起動しない・いつものように使えない等、何かしらトラブルが生じた時には内蔵HDDが故障した事が原因となり、症状発生に繋がっていることが大半であるため、慎重な対応が求められるものです。まず、QNAP製のNASなどは外付けHDDやSSD、パソコンと比べても稼働時間が長いことから内蔵されているHDDに負荷がかかりやすく、HDDが少しでも損傷し、NASが起動できなくなっている場合には個人で対応する事は難しい状態に陥ってしまっています。
ランプが赤く点灯や点滅している時やエラーメッセージが表示されているには特に注意しましょう。HDDが故障しているサインとなります。QNAP製のNAS 内のデータが無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた時にはデータ復旧の専門業者の無料相談を利用する事を優先しましょう。HDDの故障が疑われる際に電源の入り切りや再起動を行ったり、通電し続けたりするだけでも状態が重篤化し、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。
6.冷却ファンの故障
QNAPのNASを長い間使っている・ホコリっぽい所に設置している場合には、塵やホコリが詰まって冷却ファンが回らない・故障してしまった事が原因となりNASが起動しない等のトラブル発生に繋がることもありえます。
7.RAIDカードの損傷
NASに搭載されている部品の中でRAIDコントローラカードはRAID機能の構成・制御・運用を担っているものです。RAIDコントローラカードが故障、損傷したことが原因となり、QNAPのNASが起動しない等のトラブルが発生することもありえます。RAIDカードは特殊な部品であるため、個人で交換を行うことは難しいものです。互換性のあるRAIDカードを探すことやRAIDカードの交換作業にも専門知識が必須となるもので、RAIDコントローラカードが損傷した際には専門の復旧業者に連絡することを検討しましょう。
8.ソフトウェアの不良
NAS内のストレージが物理的に故障していなくてもファイルシステムの整合性が乱れるとソフトウェアの不良・論理障害が発生したことが原因となり、起動しない等のトラブルが生じる事もありえます。
・ソフトウェアの不良が原因となりQNAPのNASが起動しなくなる例
- 強制終了を行った
- 誤った手順でシャットダウンした
- 停電や落雷によって電力が遮断された
- 管理画面で操作ミスや誤フォーマットを行った
※1から4の例は論理障害ではなく物理障害を引き起こすことも多く、注意が必要です。
※NASやサーバーにトラブルが起きた時に個人で筐体の故障なのか、物理障害や論理障害が発生しているのかを判別することは困難であることが多いものです。無闇に確認作業やいつものように使い続けようとするだけで状態が重篤化してしまい、復旧作業の難易度が上がる他、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも起こりえます。少しでも悩んだり困ったりしたときには手を止めて専門の復旧会社の無料相談を利用することを優先しましょう。
↓停電の後、NASに何かしらの不具合が生じた時にはこちらも参照ください。
QNAP製のNASが起動しない時に注意したい症状
QNAP製のNASが起動しない状態になった時には下記のような症状が出ていることが多いものです。
- エラーメッセージが表示される
- QNAPのNAS本体のランプが赤点滅・赤点灯になる
- QNAPのNASからビープ音(ブザー音)が聞こえる
1.エラーメッセージが表示される
QNAP製のNASの一部には本体のディスプレイ(LCDパネル)部分に「SYSTEM BOOTING」等のエラーメッセージが表示されることがあります。「SYSTEM BOOTING」は内蔵HDDに障害が発生しているサインであることがほとんどで、慎重な対応が求められるものです。エラーメッセージが表示され、NASが起動しない・アクセスができない等の不具合が出た時には機器が故障したと考え、電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試すことは避けましょう。
状態が重篤化し、データが消失する事態に繋がることも多く起こりえるものです。
↓QNAPのNASがSYSTEM BOOTING表示になってお困りの方はこちら
2.QNAPのNAS本体のランプが赤点滅・赤点灯になる
QNAP製のNAS本体のランプが点滅・点灯している時には色や回数をチェックしましょう。点滅や点灯の仕方によってNASの状態や故障原因を推測する事が可能となります。しかしながら、ランプの点灯・点滅だけで原因を決めつけてしまう事は大変危険です。機器の不具合やトラブルが発生してしまう原因は様々で、原因を正しく判別するには深い専門知識や経験値、判断力も必須となるものです。
よくわからないまま作業や操作を続けるとそれだけでデータが消失する危険性も高まってしまいます。特にHDDランプ(インジケーターランプ)が赤色に点滅・点灯している時には内蔵されているHDDが故障してしまっていることが大半で、慎重な対応が求められるものです。機器内に保存しているデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも頭によぎった時には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
・QNAP製のNASのステータスランプの色や点灯・点滅の仕方と推測されるNASの状態や障害例
ランプの色や点滅パターン | ランプの内容からわかるQNAP製のNASの状態や障害例 |
---|---|
赤ランプの点灯 | ・内蔵HDDの故障や異常の発生 ・ハードディスクドライブが無効になっている ・HDDに不良セクタが発生した/不良セクタを検出した ・HDDにアクセスができない(データの読み取りや書き取りを行っている最中にエラーが生じた) ・ディスクの容量がいっぱいになってしまっている(最大の容量まで達した) ・ディスクの容量がもうすぐいっぱいになる ・システムファンが機能していない ・HDDが読み取り専用のモード(低下モード)になっている ・RAID5もしくはRAID6で構成されているドライブに障害が発生した ・自己診断エラーの発生 |
赤い点滅を繰り返す(0.5秒ごとの間隔) | ・NASのボリューム/HDDの状態が低下モードになっている (ドライブの障害とエラーを併発していることも少なくない為、注意が必要な状態) ・RAID1/RAID5/RAID6を構成しているドライブに障害が発生している |
緑色と赤色が交互に点滅する(0.5秒ごとの間隔) | ・システムファームウェアの更新を行っているサイン ・RAID構成のリビルド(再構築)が進行中 ・NASの初期化を行っている/初期化されている ・内蔵HDDがフォーマットされている ・RAID容量の拡張が進行途中(オンライン) ・RAIDの種類/レベル移行の進行途中(オンライン) |
緑色と赤色が交互に点滅する(0.5秒ごとの間隔) | ・システムファームウェアの更新を行っているサイン ・RAID構成のリビルド(再構築)が進行中 ・NASの初期化を行っている/初期化されている ・内蔵HDDがフォーマットされている ・RAID容量の拡張が進行途中(オンライン) ・RAIDの種類/レベル移行の進行途中(オンライン) |
緑色に点滅(0.5秒ごとの間隔) | ・NASが起動している最中 ・NASが構成されていない ・内蔵HDDがフォーマットされていない |
緑色に点灯 | ・QNAPのNASが正常に動作している/準備ができている |
緑色に点滅(2秒ごとの間隔) | ・NASがスリープモードになっている |
3.QNAPのNASからビープ音(ブザー音)が聞こえる
QNAP製のNASからビープ音が鳴っている時には音の鳴り方や回数をチェックしましょう。ビープ音の種類によってNASの状態や主な障害内容、故障原因を推測することが可能となります。しかしながら、ビープ音の鳴り方だけで原因を決めつけることは避けましょう。機器の不具合やトラブルが発生してしまう原因は様々で、原因を正しく判別するには深い専門知識や経験値、判断力も必須となるものです。
安易に判断して操作や作業を進めるとデータが失われるリスクが高まってしまいます。少しでも悩んだり困ったりした際には手を止めてプロのデータ復旧・修理業者に相談することを優先しましょう。後悔する結果になることを防げます。
↓QNAP製のNASを修理したいと考えた時にはこちらも参照ください。
・QNAP製のNASのビープ音の鳴り方・音の種類と推測されるNASの状態や障害例
ビープ音の鳴り方や音の種類 | ビープ音からわかるQNAP製のNASの状態や障害例 |
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短いビープ音(0.5秒程度の音)が1回鳴る | ・NASが起動している/起動中を示すサイン ・NASがシャットダウンされる時の音(ソフトウェア上でのシャットダウン時) ・システムファームウェアの更新が行われた ・リセットボタンが押された時の合図 |
短いビープ音(0.5秒程度の音)が3回鳴る | ・NAS前面のUSBポートから外部のストレージ機器にNASからデータをコピーできない時のサイン |
長いビープ音(1.5秒程度の音)が1回鳴る | ・NASの電源が入り、動作できる準備ができた音 ・NASを強制終了して電源がオフになった時に鳴る音(ハードウェア上のシャットダウン時) |
長いビープ音(1.5秒程度の音)が2回鳴る | ・NASのボリューム/HDDが低下モードの状態になっている ・ユーザーがHDDドライブの再構築を開始させる時に鳴る ・ディスクの容量がいっぱいになってしまっている(最大の容量まで達した) ・ディスクの容量がもうすぐいっぱいになる |
短いビープ音(0.5秒)と長いビープ音(1.5秒)が5分おきに3回鳴る | ・システムファンが動作していない/機能していない |
QNAP製のNASが起動しない場合の対処方法
QNAP製のNASが起動しない場合に試せる復旧方法を紹介します。
- QNAP製のNASの状態確認
- ランプの色や点灯の仕方を確認
- エラーメッセージを確認
- QNAPのNASが起動しない時には1回だけ電源の入り切りを試す
- ファームウェアのアップデートを試す
- 復旧業者に相談
※QNAP製のNASが起動しない・正常に動作しない場合には機器本体やデータが保存されている内蔵HDDが故障していることが大半でデータ消失の危険性が迫っている状況となります。少しでも悩んだり困ったりした際にはプロのデータ復旧業者に相談してから作業を進めましょう。無理は禁物です。
1.QNAP製のNASの状態確認
QNAP製のNASが起動しない等のトラブルが発生したら機器の状態を確認することから始めましょう。
・QNAP製のNASのランプの点灯・点滅の仕方
LED/ランプの種類 | 確認すべき所 |
---|---|
システムステータスランプ | ・NASの状態/障害の内容によって赤色や緑色に点灯、点滅する。 ※赤色に点灯・点滅している際にはデータが失われるサインであることがほとんどです。 データを失いたくない方はプロのデータ復旧業者に相談することを検討しましょう。 |
LANランプ | ・NASがネットワークに接続されているか等、アクセス状況によってオレンジ色に点灯、点滅を示す。 |
HDDランプ | ・HDDの症状や障害によって赤色に点灯。緑色の点滅はアクセス中、点灯はHDDドライブにアクセスが可能なサイン。 ※赤色に点灯した際にはデータが失われるサインであることがほとんどです。 データを失いたくない方はデータ復旧の専門業者に相談することを検討しましょう。 |
USBランプ | ・USB機器のアクセス状況や機器が検出されているかなどUSBポートの接続の状況によって青色に点灯、点滅する。 |
ディスプレイの表示(一部のモデルのみ) | ・障害内容の詳しい状況を表示させる(通知の場合もあり) |
・電源ケーブルなどが抜けていないかをチェック
QNAP製のNASが起動しない・電源が入らない・共有フォルダにアクセスできない等のトラブルが発生している際には電源ケーブルや電源タップも確認してみましょう。よく見ると電源ケーブルが抜けていた・抜けかけていたなど、電力供給に不足や問題が出たことによって症状の発生に繋がってしまっていることも少なくありません。
電源ケーブルやプラグを挿し直しても問題が解決できない時にはケーブルやプラグなど、周辺機器が故障した・データが保存されているHDDに障害が発生したことが原因となり、症状発生に繋がっていることが推測されるものです。
ケーブルに問題がある場合には代わりのケーブルに交換を行う事で解決が見込めることも稀にありますが、互換性が無いケーブルや元々、付属していたケーブルと見た目は似ていても中身や電圧が違うケーブルを挿すとショートしてしまい、取り返しのつかない状況に陥ってしまう事も多く起こりえます。また、QNAPのNASが起動しない・いつも通りに使えなくなった際にはほとんどの場合で内蔵HDDが故障したことが原因となって症状が発生しているものです。余計な操作や作業を行うことで状態が重篤化し、データが消失する事態に陥ってしまう事も多いため、少しでも不安に感じたり、困ったりした際には無理に作業は進めずにプロのデータ復旧業者に連絡することを優先しましょう。
↓共有フォルダにアクセスができない状態でお困りの方はこちら
2.ランプの色や点灯の仕方を確認
QNAP製のNASが起動しない・アクセスができない等のトラブルや症状が発生した場合にはランプの色や点灯・点滅の仕方を確認しましょう。特にシステムステータスランプ・HDDランプが赤色で点灯、点滅の状態になった時には要注意です。データが失われるサインであることが多いものです。データを失いたくない方は機器の電源を切る事から始めましょう。システムステータスランプが緑色と赤色で交互に点滅するような時にも慎重な対応が求められるものです。
データが保存されているHDDがフォーマットされている事やRAID構成のリビルド(再構築)がかかっている事があり、そのような場合には意図せず、データが消えてしまっていることもありえます。フォーマットとは機器を工場出荷時の状態に戻す作業のことで、フォーマットが行われるとデータは全て消えてしまいます。また、リビルド(再構築)もデータが失われてしまう事が多い操作の為、意図せず緑色と赤色のランプが点滅を繰り返している時にはその場でプロのデータ復旧業者に連絡すべき事態となりえます。
3.エラーメッセージを確認
筐体(本体)にディスプレイが設置されているモデルのQNAP製のNASの場合には不具合が生じた時に「System Error! Pls. Check Logs」などのエラーメッセージが表示されることがあります。エラーメッセージが表示された際には「Enter」を押してメッセージと内容をチェックしましょう。QNAP製のNASが起動しない・アクセスができない等のトラブルが生じた際にエラーメッセージが表示された時には致命的なエラーや障害が発生している事も多く、慎重な対応が求められます。
例えば、ディスプレイに「SYSTEM BOOTING」・「Error Message NAS HDD1 Ejected」と表示された場合には内蔵HDDが故障している・重篤な障害が発生しているサインである事がほとんどです。また、ディスプレイの他、アラート通知メールで「Message:RAID Group is inactive RAID Group」「Message: [Hardware Status] Failed to access the installed drive. Check the Host: 3.5″ SATA HDD 1 for errors.」などのエラーメッセージが出た際に電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試すだけでも状態が悪化し、データが失われてしまう危険性も高まります。エラーメッセージをチェックして少しでも不安に思ったり悩んだりした際には手を止めてデータ復旧の専門業者に相談してから操作を進めましょう。
4.QNAPのNASが起動しない時には1回だけ電源の入り切りを試す
QNAP製のNASが起動しない・アクセスができないといったトラブルが生じている時に簡単に試せる復旧方法はNASの電源を一度切って、再度入れ直す方法が挙げられます。しかしながら、NASが起動しない・アクセスができない際には内蔵HDDの故障によって症状が発生している事が大半で、安易に電源の入り切りや再起動を行う事でデータが消失する事態に繋がることもあることを認識しておく必要が出てきます。データが消えても良い・どうしても自分で改善できるか試したい場合にのみ電源の入り切りを試しましょう。
QNAP製のNASの中に保存しているデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には機器の電源を切ってケーブルを抜き、通電されないようにすることが重要です。1回だけの電源の入り切りでHDDに致命傷を与えてしまうことも多く起こりえるものです。何度も電源の入り切りや再起動を行ってしまうとそれだけ状況が重篤化して取り返しのつかない状況に陥ってしまうこともありえます。注意しましょう。
5.ファームウェアのアップデートを試す
QNAP製のNASが起動しない・アクセスができないといったトラブルが生じた際にファームウェアのアップデートを行えば症状が改善できるかもと考えるかもしれませんが、データを失いたくない方は試さない様にしましょう。QNAP製のNASが正常に動作しない際にファームウェアのアップデートを行ってしまうと問題の解決ができないだけでなく、データの上書きが進む・NASに保存されているRAID構成やファイルシステムの構造が消えてしまう他、内蔵HDDに少しでも損傷が起きている時にファームウェアのアップデート作業を進めてしまうと途中で操作不能になり、更新自体が失敗することが多いものです。
ファームウェアのアップデートが正常に終了しなかった際には機器が初期化され、データそのものが消失してしまう事態に繋がることも多く起こりえます。QNAP製のNASに生じた問題を早く解決したい・費用を抑えて確実にデータを復旧したい、保存しているファイルやフォルダを取り出したいと少しでも考えた場合にはファームウェアのアップデートは安易に進めない方が良い対処方法の1つとなります。
6.復旧業者に相談
QNAP製のNASが起動しない・ランプが赤点滅、赤点灯になる・エラーメッセージが表示された・NASにアクセスができない等のトラブルが起きた際にQNAP製のNASの中に入っているデータを失いたくないと少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することが問題解決への近道となります。
QNAP製のNASが起動しない際にNASに入っているデータが不要・消えても良い方はメーカー修理や修理の専門会社に依頼する方法も選択肢として挙げられますが、メーカー修理や修理の専門会社にQNAP製のNASを修理に出した場合には内蔵HDDは初期化される、もしくは新しいHDDに交換された上での修理対応となるため、QNAP製のNASなどの機器本体は起動できる・動作可能な状態に戻ることが見込めるものの、データの復旧作業は行われず、NASに入っていたファイルやフォルダは全て消去された上で手元に戻ってくることになります。
また、修理期間も数週間から数か月単位と長期間に渡ることが大半で、NASを預けている間は業務が滞ってしまう事態に繋がることもありえます。QNAP製のNAS内に保存しているデータが無くなったり取り出しができなくなったりしたら困る・早く問題を解決したい・費用を抑えて復旧したいと少しでも頭によぎった場合にはデータ復旧の専門業者に相談することを優先しましょう。
・データ復旧業者の選び方
QNAP製のNASが起動しない・アクセスできない等、何かしら不具合や症状が出た際にはデータが失われる危険な状態を示していることが多く、慎重な対応が求められるものです。どこの復旧業者に相談すれば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧、修理に要するスピードや対応が早い
- 料金プランや復旧費用例がホームページに記載されている
- クリーンルームなど専用環境下で修理・復旧作業を行っている
- 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
- 復旧実績・復旧事例の有無
データ復旧業者は数多く存在していますが、サービス内容や復旧技術には大きな差もあるものです。アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行うからこそ、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを提供しています。
QNAP製のNAS 、ReadyNAS、TeraStationやLinkStation、LANDISKなどのNASやRAIDサーバー、外付けHDD、SSD、パソコン(Windows・Mac・自作)、USBメモリ、SDカードなど様々な機種に対して復旧・修理実績も多くあり、安心です。
起動しないQNAP製のNASからデータを取り出したい場合は
QNAP製のNASが起動しないといったトラブルが生じた時には本体に内蔵されているHDDを取り外してパソコンに直接、接続すれば自分でデータを取り出せるかもと考えるかもしれません。しかしながら、QNAP製のNAS に限らず、NASに搭載されているHDDはRAIDを構築しているため、外付けHDDのようにパソコンに直接繋いだとしてもファイル形式やシステムが異なることからNASに保存しているファイルやフォルダを見たり開いたり確認することができないものです。
そればかりか安易にRAIDを構成していたHDDを直接パソコンに繋ぐだけで状態が重篤化する・データの上書きが進む・ファイルシステムが破損する・「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」「フォーマットされていません」等のエラーメッセージが表示される等、新たな問題が発生する他、データ復旧自体が困難な状況に繋がってしまう事も多く起こりえるものです。
QNAP製のNASが正常に動かなくなった際にデータの取り出しを行いたい方は本体からHDDを取り外すことは避けましょう。内蔵HDDをパソコンに直接繋ぐ行為は機器内のデータを消失させるだけでデメリットしか無い作業となります。データを失いたくない方は無理に作業を行わずに専門の復旧会社に相談することを優先しましょう。
※NASに搭載されているHDDを取り外してパソコンに直接、接続した際には「フォーマットしますか?」等のエラーが出て、慌ててフォーマット操作を行ってしまうと中に入っていたデータは全て消去されてしまいます。万が一、誤ってフォーマットしてしまった時には手を止めて、すぐにプロのデータ復旧業者に連絡を入れましょう。
※NAS装置からHDDを取り外さなくてもフォーマットを促すメッセージが表示されることもあるため注意が必要です。そのような場合も余計な操作を行わずにその場でプロのデータ復旧業者に相談を行いましょう。データが保存されているHDDが故障しているサインとなるため、電源の入り切りや再起動を行うだけでもデータ消失のリスクが高まってしまいます。
↓QNAPのNASからデータを取り出したい・復旧したいと思った時にはこちらも参照ください。
QNAP製のNASに症状やトラブルが生じた時にやってはいけないこと
QNAP製のNASを使っている時に症状や不具合が発生した時には状態を悪化させないことが最重要となります。下記はNASにトラブルが発生してしまった時にやってはいけない事の一覧です。データを無くしたくない方・復旧したい時に早く問題を解決したい方・費用を抑えたい方は特に注意して行わないようにしましょう。
- 電源のオン/オフや再起動を繰り返す
- 通電を続ける
- NASからHDDを取り外して単体でパソコンに繋ぐ
- RAIDのリビルド(再構築)を行う
- HDDを交換・入れ替えを行う
- 操作や作業を続ける
1.電源のオン/オフや再起動を繰り返す2.通電を続ける
NASに不具合が出ている・障害が発生してしまっている時に電源のオン/オフや再起動を繰り返す・通電し続けるだけでも状況が重篤化する・データの復旧自体が難しくなるケースに直結することも多く起こりえるものです。自力でできるかもと何度も繰り返すことは大変危険です。困った時には手を止めることが大切です。
3.NASからHDDを取り外して単体でパソコンに繋ぐ
QNAP製のNASは内蔵されている複数のHDDを使ってRAIDを構築しています。(RAIDとは複数のメディアを1つのドライブとして認識させる技術の事です。)そのため、単体でHDDを取り外してパソコンに繋いでも中のデータは見ることはできず、単体で繋ぐことによってHDD内のシステム破損を引き起こす・状況の悪化を進める・データの上書きを進める等、リスクだけがある行為のため、行わないように気をつけましょう。
4.RAIDのリビルド(再構築)を行う5.HDDを交換・入れ替えを行う
RAIDを構成しているHDDが1台故障した際には他のHDDも同じように故障しているか壊れてかけていることがほとんどです。そのため、リビルド(再構築)を行うことで負荷がかかってしまい、複数のHDDに致命傷を与え、取り返しのつかないくらいに重症化してしまう事も多く起こりえるものです。また、リビルド(再構築)自体も失敗してしまうことも少なくなく、複数のハードディスクに物理障害が発生してしまうとデータの復旧自体が難しくなることもありえます。
RAIDを構成しているHDDが故障した際にはデータ復旧の専門業者に相談することを優先しましょう。リビルド(再構築)はハードディスクの交換や入れ替えだけでもかかってしまう為、データを失いたくない方はHDDの交換や入れ替え等は行わない様に注意した方が良いものです。
↓RAIDのリビルド(再構築)とは?下記では、失敗例や危険性についても詳しく解説しています。
6.操作や作業を続ける
QNAP製のNASが起動しない・アクセスができないなど、何かしら症状が出た際に問題を解決したい・データを復旧したい場合には障害の種類(論理障害もしくは、物理障害)や障害の程度(軽度・中度・重度)や故障箇所の特定を正しく行った上で症状発生原因を適切に見極める必要が出てきます。しかしながら、障害の種類や程度、故障箇所を特定するには深い専門知識や高度な技術力が必須となることから個人で判別することは難しいものです。
よくわからないまま、電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできる事を試すだけでもディスクに致命傷を与えてしまい、データが消失してしまう事態に繋がることも多く起こりえるものです。よくわからない・原因が特定できないまま機器を動かし続けることは危険です。早くトラブルを解決したい・復旧料金を抑えたい・中に入っているデータが大切なものだと一つでも頭をよぎった時には復旧業者の無料相談を利用しましょう。
QNAP製のNASの型番例
QNAP製のNASの型番例を紹介します。
TS-128A、TS-130、TS-131K 、TS-133 |
---|
TS-230、TS-231K、TS-231P3-4G、TS-233、TS-251B-2G、TS-251D-2G、TS-253D-4G、TS-253E-8G、TS-262-4G、TS-264-8G、TS269L-6/8 |
TS-364-4G/8G、TS-410E-8G、TS419U2-12/4/8、TS-431K 、TS-431KX-2G、TS-431P3-4G、TS-431X3、TS-432PXU-2G、TS-432PXU-RP-2G、TS-433-4G、TS-451D2-4G、TS-453B-4G、TS-453D-4G、TS-453E-8G、TS-459U-SP+ Turbo NAS、TS-462-2G、TS-464-4G/8G、TS-464eU-4G、TS-464U-8G、TS469L-12/8、TS-469U-RP Turbo NAS、TS469URP-12/16/8/4、TS-473A-8G |
TBS-464-8G |
TS569L-20/15/10/5 |
TS-653D-8G、TS-664-8G/4G、TS669L-24/18/12/6、TS-673A-8G |
TS-h686-D1602-8G、TS-h886-D1622-16G、TS-h973AX-32G |
TVS-672XT-i3-8G、TVS-675-8G、TVS-872X-i3-8G、TVS-872XT-i5-16G、TVS-h1288X-W1250-16G、TVS-h474-PT-8G、TVS-h674-i3-16G、TVS-h874-i5-32G |
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AXELBOX AXEL-873A/16TB/B、AXELBOX AXEL-873A/32TB/B、AXELBOX AXEL-873A/8TB/B |
HS-264-8G、HS-453DX-8G |
上記は一例です。アドバンスデータ復旧ではQNAPのNASに生じる様々な不具合や障害に対して、機種や型番を問わずデータ復旧・修理対応が可能です。
まとめ・万が一、困った時には
QNAP製のNASが起動しない・アクセスができない・エラーメッセージが表示された・本体のランプが赤く点灯、点滅している等のトラブルが起きた時には一旦、機器の使用を止めることから始めましょう。本体やHDDに障害が生じている時に電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試すことや通電を続けるだけでもデータが消失する・復旧自体が難しくなる事態に繋がることも多く起こりえるものです。
起動ができなくなったQNAP製のNASからデータを復旧するには深い専門知識や高度な技術力も必要となり、相談する復旧会社選びも重要となります。QNAP製のNASに何かしらトラブルが生じた際にどこの会社に相談したら良いか悩んだ時には独自技術やAI技術を持っている復旧業者であるかをチェックしましょう。高い技術力を持っている会社に頼むことで短時間での復旧が可能となり、復旧料金も抑えられるものです。アドバンスデータ復旧は独自技術やAI技術を持っているデータ復旧会社です。NASのデータ復旧に多くの実績もあり安心です。