BuffaloのNAS、LinkStationが故障して、起動しない・LinkStationにアクセスができない・ファイルの共有ができない等、何かしら不具合が生じた時には慌ててしまうことも多いものです。LinkStationの本体を見るとランプが赤く点灯、点滅している・エラー音が鳴っているなど、LinkStationにいつもと違う状態になった場合にはLinkStationの修理が必要かもと考えるのではないでしょうか。LinkStationが故障してしまう原因は様々で、トラブルが発生した時には慎重な対応が求められるものです。ここでは、LinkStationの修理を行いたい時に試せる修復方法や注意したいことについても紹介していきます。
LinkStationの修理が必要になる症状は
LinkStationに下記の様な症状が発生した時には修理することを検討しましょう。
- LinkStationのランプが赤点灯、赤点滅になる・ランプが消えてしまう
- LinkStationにアクセスができない
- ピーピーなどエラー音が鳴る・異音がする
- EMモード等、エラーコードが表示される
- 故障したHDDを交換しても共有フォルダにアクセスができない
- NasNavigator2にLinkStationが表示されない
- リビルドが終わらない・失敗した
- LinkStationが起動しない・電源が入らない
↓LinkStationにアクセスできない状況でお困りの方はこちら
LinkStationの修理・修復方法を紹介
簡単にできるLinkStationの修理・修復方法を紹介します。
- NASの管理ページで「更新」ボタンを押す
- RAIDアレイの再構築を行う
- 再フォーマットを試す
- ファームウェアのアップデートを行う
- 初期化する
- 故障したHDDを交換する
- データ復旧業者に相談する
1.NASの管理ページで「更新」ボタンを押す
LinkStationが使えない時にNASの管理ページを見ると、NASのアイコンに「EMモード」と表示されている・「!ビックリ」マークが付いている・ドライブが検出できない等のトラブルが発生している時には、まず、「更新」ボタンを押してみましょう。「WEB設定を開く」からページを開けるようであればIPアドレスの管理ページにWEB上からアクセスを行い、ログインを行ってみてください。
↓LinkStationがEMモードになった時にはこちらも参照ください。
2.RAIDアレイの再構築を行う
LinkStationに不具合が出た時には、管理ページの設定画面→「ディスク」ページからRAIDアレイの再構築を行うことで状況が改善・修理できることもあります。しかしながら、LinkStationに何かしらトラブルが生じた時には内蔵HDDが故障したことが原因で症状発生に繋がっていることが多く、安易にRAIDアレイの再構築を行ってしまうと状態が重篤化するばかりか早く安く復旧や修理可能だったものが修理不可能な状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。LinkStationの中に保存しているデータが大事・無くなったり取り出せなくなったりしたら困ると少しでも頭によぎった場合には手を止めてプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
3.再フォーマットを試す
LinkStationを修理したいと思った時に中に入っているデータは不要なものである場合には「初期化」画面から再フォーマットを試す方法も選択肢として挙げられます。しかしながら、再フォーマットや初期化作業を進めてしまうとLinkStation内のデータは全て消えてしまうため注意しましょう。LinkStationの故障が疑われる際にNASが動作できるように戻したい・機器の修理だけ希望する場合にのみ進めた方が良い対処方法となります。
4.ファームウェアのアップデートを行う
LinkStationのファイルやフォルダが開かない・NASNavigator2で機器が検出されない・WEB設定画面にアクセスができない・割り当てフォルダが開かない等の問題が出ている・EMモードやスタンバイモード、復旧モードと表示された場合にはNASの起動用ソフトであるファームウェアが破損・故障したことによって症状発生に繋がっていることが推測されます。そんな時にはファームウェアのアップデートを行うことで状況が改善されることがあります。
・LinkStationのファームウェアのアップデート方法は
- Buffaloのホームページからアップデート専用のプログラムをインストールする
- 「LSUpdater」を起動する
- 読み込みができなくなったLinkStationのスキャンを行う
- スキャンが成功できたら「ファームウェア更新」ボタンを押す
- ファームウェアのアップデートが開始される
ファームウェアのアップデート方法を紹介しましたが、実際にアップデートを進めるためには事前準備や一時的に設定の変更が必要な箇所が多いなど、簡単には進めることができない方法でもあります。また、ファームウェアのアップデートは失敗することが多く、アップデートを行ったとしても修理や修復ができないばかりか状態を悪化させ、修理・修復作業の難易度を上げてしまうことにも繋がりかねません。特にEMモードが表示される・LinkStationにアクセスができない等の不具合が出ている際にファームウェアのアップデートを行ってしまうとHDDの故障を悪化させることや修理や修復自体が困難となってしまう事態に陥ってしまうこともありえます。LinkStationに保存しているデータが大切なもの・無くなったり取り出せなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には作業を進める前にプロのデータ復旧業者に相談することを優先した方が良いものです。
※TeraStationでも同様のトラブルが発生した際にはファームウェアのアップデートを行うことが選択肢として挙げられますが、データを消失するリスクは変わらない為、注意しましょう。
5.初期化する
LinkStationに行った設定がおかしくなったり、設定情報を失念してしまったりした場合には「FUNCTION」ボタンを押したまま、電源ボタンを押す事でLinkStationの初期化を行うことが可能となります。しかしながら、初期化を実施すると設定は全て消えてしまいます。注意しましょう。
6.故障したHDDを交換する
LinkStationに何かしらトラブルが生じた際には内蔵HDDが物理的に故障している・物理障害が発生したことが原因で症状を引き起こしていることが多いものです。RAID1・RAID5・RAID6などでLinkStationを運用している場合にはRAIDを構築しているHDDのうち、1台(RAID1・RAID5の場合)もしくは2台(RAID6の場合)が故障したとしても、故障したHDDを交換すればLinkStationの修理が可能となることがあります。しかしながら、LinkStationに不具合が出た時にはHDDが複数、故障しているか故障しかかっていることがほとんどで、HDDの交換を行うことでRAIDのリビルド(再構築)がかかり、LinkStationの修理・修復ができないばかりか修理不可能な状況に繋がってしまうことも多く起こりえるものです。これは、LinkStationに内蔵されている複数のHDDは同時期に製造されているものが搭載されており、壊れる時期も同時期であることが多いことが要因として挙げられます。個人で安易にHDDの交換作業を進めると、内蔵HDDの故障具合を進めてしまい、他の障害の併発や修理や修復作業の難易度を上げてしまうこともありえます。LinkStationのデータのバックアップが取れていない・不十分・無くなったり取り出せなくなったりしたら困ると少しでも頭によぎった場合にはHDDの交換を進める前にプロのデータ復旧業者に相談した方が良いものです。
※LinkStationをRAID0で運用していた場合や、設定が意図せず変わってしまった・うまく設定ができていなかった等のトラブルが生じてRAID0になっていた際にはHDDの交換を行ったとしても修理はできない・データの復元・修復はできないため注意しましょう。
7.データ復旧業者に相談する
LinkStationにアクセスができない・ランプが赤く点滅している・エラーコードが表示される等、何かしら不具合が生じている際には内蔵HDDが故障したことが原因で症状発生に繋がっていることがほとんどで慎重な対応が求められるものです。HDDの中には様々なデータが保存されており、HDDが故障した際にはLinkStationが起動しない・動作しないだけでなく、データが無くなってしまう危険性が高まっている状況となります。LinkStationなどのNASは複数のHDDを使ってRAIDを構築しているものの、ディスクが1台故障した時には他のディスクも壊れかけているか、同時に故障していることがほとんどです。そのため、HDDの交換や入れ替えによる修理・修復作業を行ったとしても、元の使える状態に戻らない・機器が直らない事の方が多く注意が必要となります。複数台のHDDが故障している場合やHDD以外の部品、RAIDコントローラカードや基板、チップの損傷やRAID崩壊などのシステムに関する不具合が生じている際にはプロのデータ復旧業者でないと対応が難しい状態となります。早く安く修理したい・データも大事、ファイルやフォルダが無くなったり取り出せなくなったりしたら困ると思った方はトラブルが発生したらすぐにプロに連絡した方が良いものです。まだ使えるかも・確認だけしたいと機器の使用を続けてしまうとデータを消失させてしまう等、取り返しのつかない状態に陥ってしまう事も多く起こりえます。
↓LinkStationからデータ復旧を行いたいと思った時にはこちらも参照ください。
LinkStationの部品が壊れた時に修理したい場合には
LinkStationの部品が故障した際に交換、修理を行いたい場合には下記のような対応が必要です。
- ACアダプタの故障
- コネクタ・電解コンデンサの破損
- NAS本体の故障
1.ACアダプタの故障/2.コネクタ・電解コンデンサの破損
LinkStation内のデータは不要で、NASが起動しないといった症状が出ている際にACアダプタの故障やコネクタの破損が考えられる場合にはメーカーで部品を購入する・メーカー修理に出す方法が選択肢として挙げられます。ACアダプタ等の付属品が故障している場合にはBuffaloのお客様サポートページから型番に対応している新品の部品を購入しましょう。コネクタや電解コンデンサの破損や故障が疑われる際にはメーカー修理に出すことを検討する必要が出てきます。その他、基板やチップヒューズなど様々な内部部品の故障によってLinkStationに不具合が生じることがありますが、内部部品の損傷具合の把握と互換性のある部品の調達や修理、調整作業は繊細なはんだ付けも必須となり、難易度も高いため個人で対応することは難しいものです。内部部品の損傷が起きた際にLinkStation内のデータが不要な方はメーカー修理に出す事を検討しましょう。
3.NAS本体の故障
TeraStationを落下、転倒させたなど物理的な衝撃が加わった・他の製品のケーブルを間違って挿した場合や停電、落雷の後に過電流が起きた・水没した・地震や大雪、台風などの自然災害の影響を受けた・経年劣化などでNAS本体が故障したと考えられる時に中のデータが不要でLinkStationの修理のみ行いたい方はメーカー修理に出す事を検討しましょう。メーカー修理に出した場合には内蔵HDDは初期化される、もしくはディスクそのものが交換対応となるため、データは消えてしまう対応となることを理解しておく必要が出てきます。また、NAS本体の故障が疑われる際には筐体ではなくHDDが故障していることが多く、筐体を修理したとしても元の様に使えるように戻る事は少ないものです。NAS本体の故障が考えられる際にデータが不要で機器本体が使えるようになれば良い方以外はデータ復旧業者に連絡することを優先しましょう。
↓停電の後、NASにトラブルが発生した時にはこちらの復旧方法もお試しください。
LinkStationが故障して修理が必要になる原因例
LinkStationが故障して修理が必要になる原因は下記のようなものが挙げられます。
- 電源ケーブルやACアダプタの破損や損傷
- NASの筐体(外装部分)の破損や損傷
- 内蔵HDDの故障
- システムやファームウェアの破損
1.電源ケーブルやACアダプタの破損や損傷
電源ケーブルの断線やACアダプタなど電源周りの機器が損傷するとLinkStationが起動しない等の症状を引き起こすことがあります。NAS本体のランプが点かない・動作しているように見えない時には修理・修復作業を進める前に電源供給に問題が無いか確認することも重要です。
2.NASの筐体(外装部分)の破損や損傷
LinkStationの電源が入らない場合にはNASの筐体(外装部分)が損傷、破損していることも考えられるものです。しかしながら、NASが起動しない・共有フォルダにアクセスができない等の不具合が出ている時には原因が筐体側にあるのか内蔵HDD側にあるのかを判別することは難しく、LinkStationがいつものように使えなくなった場合にはほとんどの場合で内蔵HDDが故障したことによって引き起こされていることが多いため、安易に筐体の故障と判断してしまうことは危険です。LinkStation内のデータが不要で筐体の修理のみ行いたい方はメーカー修理に出す事で動作可能な状態に戻ることがあります。
↓共有フォルダにアクセスできない状態でお困りの方はこちら
3.内蔵HDDの故障
LinkStationが故障、修理が必要になる場合には内蔵HDDが故障したことが原因であることが一番多いものです。HDDは消耗品でもあり、ディスクの寿命は3年から5年と言われています。また、LinkStationなどのNASはパソコンや外付けHDDとは違い、電源を切ることが無く稼働し続ける機器でもあるため、その分寿命が短くなってしまうこともありえます。HDDが故障してしまった場合にはクリーンルーム等、専用環境下での作業が必須となります。人間の手術を専用の手術室で行うのと同じイメージです。また、HDDの分解や部品の交換および調整、修理を進めるためには専門知識や高度な技術力、互換性のある部品の調達、経験値や判断力も必須となるものです。個人で開封や分解などを行ってしまうと取り返しのつかない状況に陥ってしまうため、データが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも頭によぎった際には余計な操作や修理作業は行わずにプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
4.システムやファームウェアの破損
システムやフォルダ構成、ファームウェアの破損によってLinkStationに問題が生じることも起こりえるものです。大雪や台風、落雷など自然災害の影響での停電や突然の停電による読み込み中、書き込み中の強制終了が起きた場合や計画停電の後でもシステムやファームウェアの破損、HDDの故障が起きることも多いため注意が必要です。「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか」といったエラーメッセージが出た場合には機器が物理的に壊れてしまっているか、壊れかけているサインでもあるため電源の入り切りや再起動を行うだけでも状況が重篤化してしまいます。データを失いたくない方は早めにプロのデータ復旧業者の無料相談を利用した方が良いものです。
LinkStationの修理を進める前に確認したい箇所は
LinkStationではトラブルが発生した際にランプやエラーコードを見る事で状況の把握ができることがあるため、修理が必要かもと思った時には確認しておきましょう。
- ランプの色と点灯の仕方を確認する
- エラーコードを確認する
- ランプが赤色になってEから始まるエラーコードが表示された時には
1.ランプの色と点灯の仕方を確認する
LinkStationでは、ランプの色や点灯・点滅回数によってNASの状態を把握することが可能となります。ランプが赤色で点滅している場合には深刻な問題が生じていることが多いため、早めにプロのデータ復旧業者に相談すべき事態となりえます。
2.エラーコードを確認する
LinkStationに問題が生じた際にはランプの点灯以外にもエラーコードを見ておきましょう。
・LinkStationに重篤な問題が起きていることを示すランプの赤色点滅とエラーコード例
- E01、E02、E03、E04、E06、E13、E14、E15、E16、E17、E20、E21、E23、E30
・LinkStationに注意すべき状況が起きていることを示すランプの橙色点滅とエラーコード例
- I11、I25
3.ランプが赤色になってEから始まるエラーコードが表示された時には
LinkStationのランプが赤色になる・点灯、点滅している・E04、E06、E15、E16のエラーコードが出ている場合には内蔵HDDが物理的に故障していることが推測されるものです。通電し続ける・電源の入り切りや再起動を行う・ファームウェアのアップデートを試す・HDDの交換やRAIDのリビルドを実施してしまうと修理作業の難易度を上げるばかりかHDDの状態が悪化し、データ消失に繋がる重篤な障害が併発することも多く、慎重な対応が求められます。LinkStation内のデータが大事・無くなったり取り出せなくなったりしたら困る方はランプが赤色になった時点で少しでも早くプロの修理・データ復旧会社に連絡することを優先しましょう。
↓LinkStationが赤ランプ・赤点滅になった時にはこちらも参照ください。
LinkStationを修理したい時にやってはいけないこと
LinkStationを修理したい・データの取り出しを行いたい時には下記のようなことを行わない様にした方が良いものです。
- 通電し続ける
- 電源の入り切りや再起動を繰り返す
- ファイルやフォルダの閲覧、データの保存や書き込み
- HDDを単体でパソコンに繋ぐ
- データが大事な方はHDDの交換や入れ替え作業
- RAIDのリビルド(再構築)を実施する
- データ復旧ソフトを使う
1.通電し続ける
LinkStationに何かしら症状が出た時には電源を切ることが最重要となります。通電し続けるだけでも状況が重篤化することも多く、データを消失させたくない・修理費用を抑えたい場合にはNASの電源を切り、電源コードも抜いてしまった方が良いものです。
2.電源の入り切りや再起動を繰り返す
LinkStationなどのNASに不具合が生じた際には電源の入り切りを行えば状況が改善できる・自分で修理が可能になることもありますが、電源の入り切りや再起動は何度も繰り返してはいけません。試すとしても1回だけに留めておきましょう。何かしらLinkStationに問題が起きた場合には内蔵HDDに故障や損傷が生じていることがほとんどで電源の入り切りや再起動を行うだけでも状態を悪化させる他、データが保存されているプラッタに傷や溝を作ってしまうことも多く、最悪の場合にはデータが入っている箇所そのものをえぐり取ってしまう事も起こりえるものです。早く問題を解決したい・費用を抑えて修理したいと思った時にはNASの電源を切ることから始めましょう。
3.ファイルやフォルダの閲覧、データの保存や書き込み
LinkStationにトラブルが生じた際に、使用を続けようとすることは避けた方が良いものです。まだ使えるかもとデータの閲覧を試す事や書類や動画、写真、音楽データの新規作成や既存ファイルの更新、保存などを行うことも避けましょう。論理障害、物理障害どちらの障害が発生していたとしてもデータの書き込み・読み込みを行ってしまうと故障したHDDが動作してしまうため、データ消失に繋がることもありえます。また、修理やデータの復旧自体が困難な状況に陥ってしまうこともあるため、何かしら不具合や症状が出た際には機器の使用は止めた方が良いものです。
4.HDDを単体でパソコンに繋ぐ
複数のHDDを使ってLinkStationでRAIDを構築している場合には単体でディスクをパソコンに繋いだとしても外付けHDDのように使用はできない・ファイルやフォルダなど中身を見ることはできない仕様となっています。また、NASからHDDを取り出してパソコンに繋ぐだけでも状態を悪化させる・システムファイルが破損する・データの上書きが進む・フォーマットするようにエラーメッセージが出る等、修理ができないばかりか逆の結果に繋がってしまうデメリットだけが目立つ行為となります。試さない様にしましょう。
5.データが大事な方はHDDの交換や入れ替え作業
LinkStationの修理を行いたい場合には、自分で修復・修理を実施する方法としてHDDの交換や入れ替えを行うことが選択肢として挙げられますが、ディスクの交換・入れ替え作業による修理手続きを進めてしまうとRAIDのリビルド(再構築)が自動的にかかってしまい、ファイルシステムが壊れる・症状の悪化を進める等、データ消失に繋がる結果に繋がることが多いものです。LinkStation内のデータが不要で機器を修理して使えるように戻れば良い方以外は作業を進めない様に注意しましょう。
6.RAIDのリビルド(再構築)を実施する
NASは複数のHDDを利用してRAIDを構築しており、トラブルが生じた時にはリビルドを行えばデータが再構築されるため不具合の解決が見込めると思われがちですが、LinkStationの修理を考える程、何かしらのトラブルが発生した際にリビルドを行ってしまうとリビルドが失敗する・途中で止まる・HDDの故障が悪化する・新たな障害が併発するなどデータ消失に繋がるリスクが高まってしまいます。LinkStationのデータは不要で機器の修理だけ希望される方は試すことで状況が改善できることがありますが、データを消失させたくない方は安易に試さないようにした方が良いものです。
7.データ復旧ソフトを使う
LinkStationに不具合が生じた際に自分で修理・データの復旧を行いたいと考えた際にはデータ復旧ソフトを利用する方法が頭に浮かぶかもしれません。しかしながら、LinkStationの修理を考える程、何かしら問題が起きている時には内蔵HDDが物理的に故障したことによって症状発生に繋がっていることがほとんどで、データ復旧ソフトの機能を使ってしまうと修復・復旧ができないばかりかソフトを使わなければ早く安く復旧できたものが復旧不可能な状況に陥ってしまうことも多く起こりえます。これは、データ復旧ソフトで問題が解決できる前提がHDDに軽度な論理障害のみが生じている時のみに限られるためであり、NASに問題が発生した際には中度以上の論理障害、もしくはほとんどの場合で物理障害が生じているものです。ソフトを使った修復方法はデータを永遠に消失してしまうリスクも含んだ対処法となるため、データが無くなったり取り出せなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には無闇に試さないようにしましょう。万が一、途中まで作業を進めてしまっていたとしてもその場で操作を止めて、プロのデータ復旧業者に相談することを優先した方が良いものです。
LinkStationの修理とHDDからデータを取り出したい場合の選択肢は
LinkStation内のデータは不要でNAS自体が動作可能な状態に修理したい場合には「メーカーや購入店」へ、LinkStation内のデータの取り出しを優先したい方は「データ復旧業者」に連絡することを検討しましょう。
- メーカーや購入店に相談する
- データ復旧業者の無料相談を利用する
1.メーカーや購入店に相談する
LinkStationが起動しない・電源が入らないなど、NAS本体の故障が疑われる時やLinkStation内のデータが不要で機器の修理だけ行いたい場合には「メーカーや購入店」に相談することを検討しましょう。メーカー(Buffalo)や購入店にLinkStationを修理に出した際には内蔵HDDに保存されているデータは初期化される、もしくは何もデータが入っていない新しいディスクに交換される対応となるため注意が必要です。メーカーや購入店、修理業者などで行われる修理・修復作業は機器自体を動作可能な状態に戻すことを目的にしており、保存されているデータについては保証がされません。そのため、LinkStationを修理したいと考えた際に機器が動作できるように戻ることよりもデータの取り出しを優先したいと少しでも頭に浮かんだ場合には先にデータ復旧業者に連絡を入れた方が良いものです。また、メーカー修理に出した場合には修理が完了するまで数週間から数か月単位と長期間かかることが多いため、その間は業務が滞ってしまうことにも繋がりかねません。メーカーのデータ復旧サービスも基本的には軽度な論理障害のみを対象としている他、LinkStationにトラブルが生じた時には高確率でHDDに物理的な損傷、物理障害が発生していることが多いため、メーカーのデータ復旧サービスを利用しても高額な修理金額を提示されたり復旧ができなかったり依頼をしてから復旧ができないと時間が経ってから連絡が来てしまうことも多いものです。早く安く確実にLinkStationからデータを取り出したい方は専門のデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先した方が希望する結果に繋がります。
2.データ復旧業者の無料相談を利用する
LinkStationにアクセスができない・WEB画面上にNASが表示されないランプが赤や橙で点滅する・エラーコードが確認できる等、何かしら不具合が起きている時にはほとんどの場合で内蔵HDDの故障が原因で症状発生に繋がっていることが多いものです。LinkStationに保存しているデータが大事なもの・早く安く確実にデータを取り出したいと思った時にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することが問題解決への近道となります。LinkStationには複数のHDDが搭載されていてRAIDを構築していることが多く、1台故障した際には他のディスクも壊れかけているか同時に故障していることが多いものです。そのため、自分でHDDの交換による修理・修復作業を行ったとしても元のように使えるように戻らない・直らない事の方が多く、注意が必要です。また、LinkStationはHDDが1台しか搭載されていないモデルもあり、ディスクが壊れてしまった場合にデータの取り出しを行いたい時にはプロのデータ復旧業者でないと対応が難しい状況にもなりえるため、早く安く修理とデータの取り出しを希望される方は、何かしら不具合が出てしまったらすぐに業者に連絡を入れましょう。自分でもう少し確認してみたい・エラーが出ている、ランプが赤点滅になっているけど使えそうと安易に使用を続けてしまうとデータ消失のリスクが高まるだけでなく、操作や作業を続けなければ早く安く復旧できたものが復旧不可能な状況に陥ってしまうことも起こりえるものです。
・データ復旧業者の選び方
LinkStationの修理を考える程のトラブルが生じた際にデータの取り出しを優先したい場合にはデータ復旧に相談することから始めましょう、業者選びで悩んだ時には下記のような項目をチェックすることで困らずに済みます。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧、修理に要するスピードや対応が早い
- 復旧費用例や料金プランがホームページに記載されている
- クリーンルームなど専用環境下で修理・修復作業を行っている
- 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
- 復旧実績・復旧事例の有無
LinkStationに症状や不具合が出た時には慌ててしまうことも多いものです。データ復旧業者に相談した場合には深い専門知識や高度な技術力を持って症状が発生した原因や故障、損傷箇所の特定・障害の種類(論理および物理障害)を的確に判断した上で適切な対応が可能となります。しかしながら、データ復旧業者は数多く存在しており、どこの会社に連絡したら良いのか悩んでしまうかもしれません。アドバンスデータ復旧は1から6、全ての項目を満たしているおすすめのデータ復旧会社です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧作業を行うからこそ、早い対応と費用を抑えたデータ復旧とLinkStationの修理を可能としています。復旧実績も多く、安心です。
LinkStationの種類・型番例
LinkStationの種類 | 型番例 |
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パソコンのデータ用・高速モデル | LS720Dシリーズ・LS710Dシリーズ・LS520DGシリーズ・LS510DGシリーズLS410Dシリーズ・LS411Dシリーズ・LS420D・LS-V4.0TLJ・LS-V3.0TLJ・LS-V3.0TL・LS-V2.0TL・LS-V2.0TLJ・LS-V1.5TL・LS-V1.0TLJ・LS-V1.0TL・LS-V500Lなど |
パソコンのデータ用・スタンダードモデル | LS220DGシリーズ・LS210DGシリーズ・LS-CH2.0TL・LS-CH1.5TL・LS-CH1.0TL・LS-CH500Lなど |
テレビ録画用のモデル | LS411DXシリーズなど |
アドバンスデータ復旧は上記以外の型番・機種のデータ復旧・修理対応も可能です。
まとめ・万が一困った時には
LinkStationなどNASの中には大事なデータを保存していることが多く、何かしら不具合や症状が出てしまった際には慌ててしまうことも多いものです。LinkStationの修理が必要かもと思った時には機器の電源を切り、電源ケーブルも抜いて通電されないようにする・状態が悪化しないようにすることから始めましょう。LinkStationの修理を考える程のトラブルが発生した際には搭載されているHDDが故障したことが原因で症状発生に繋がっていることがほとんどで、電源の入り切りや再起動など簡単にできることを行ってしまうだけでも取り返しのつかない状況に陥ってしまう事も多く起こりえるものです。早く安く機器を修理したい・データが無くなったり取り出せなくなったりしたら困ると思った方はプロのデータ復旧業者の無料相談を利用しましょう。アドバンスデータ復旧は独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で作業を行うからこそ、早い対応と費用を抑えたLinkStationのデータ復旧・修理、両方を可能としています。実績も多く安心です。