SDカードが破損!?そんな時に試したい復元方法

SDカードが破損!?そんな時に試したい復元方法 SDカードが破損!?そんな時に試したい復元方法

スマートフォンやデジタルカメラ・携帯電話などでデータの保存用として、バックアップ用としてSDカードを使用されている方も多いかと思います。スマートフォンなどを使用している際に「SDカードが破損しています」などのエラーが表示されてしまって慌てたことはないでしょうか?SDカードは差し込むだけで簡単に使える外部記録媒体です。ここでは写真やスクリーンショット、動画など大事なデータをSDカード内に保存していた際に破損などのエラーが出てしまう・読み取りができなくなった・認識ができない時の対処方法を紹介していきます。

SDカードとは

SDカード(SDメモリーカード・エスディーメモリーカード・SD Memory Card)はデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォン、パソコン、タブレット、ポータブルゲーム機、携帯電話などの携帯機器、テレビなどの家電機器などで使用されているフラッシュメモリーに属するメモリーカードのことです。

SDカードが破損してしまう状況とは

SDカードが破損してしまう状況はSDカードに「物理障害」or「論理障害」が発生してしまっていることが推測されます。物理障害とはSDカード自体に故障が発生してしまっていることを言い、論理障害とはSDカードを誤った使用方法で使った場合やファイルフォーマットの故障、機器の誤動作など不可抗力的な面であることが多いです。

  1. 物理障害が原因であるケース
  2. 論理障害が原因であるケース

1.物理障害が原因であるケース

1-1.折れ曲がりや加圧が加わってしまった・.接続部分の破損など

SDカードなどのメモリーカードはとても薄くコンパクトに設計されています。小さい機器であるためスマートフォン、デジカメ、携帯電話から取り外す時など脱着を行う時に折れ曲がってしまう・破損してしまうことがあります。接続部分は特に繊細で脆い構造であるものも多いためSDカードを差し込む時に向きや裏表を間違ったまま差し込んでしまうと故障の原因となり、認識ができなくなります。特に接続部分が破損してしまう危険性があるためです。microSDカードは使用頻度が上がっている一方で低コスト化が進められている機種です。接続部分が構造的にむき出しの状態であるため表面上に傷が少しでも入ってしまうと読み書きがまったくできなくなってしまうことや認識ができなくなってしまうことが起こりえます。microSDカードはチップが一体化された構造になっており、見た目で確認できる傷やクラックが入ってしまうと中のデータの救出が難しくなってしまいます。

↓SDカードが認識しない・読み込まない時にはこちらも参照ください。

1-2過電圧

microSDカードなどは常時接触しているタイプの機種であるため、過度の電圧がかかってしまうと直接影響を受けてしまいます。電圧だけではなく静電気なども直接影響を受けて破損してしまうこともあるため注意が必要です。現在、メディアの中は静電気の対策がされているものが多いものの間接的には静電気の影響を受けてしまうことがあります。SDカードはコントローラチップや基盤が壊れてしまってもメモリチップが無事であればデータの復元・データの復旧が見込めますがコントローラチップが壊れてしまうとデータにアクセスすることは専門知識が無いと難しい面が多いです。

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1-3.水没

コーヒーなど飲み物をこぼしてしまった・海やプールなど水の中に落としてしまったなどスマートフォンや携帯電話、デジカメ、タブレットなどを水没させてしまった際も注意が必要です。中に入っているmicroSDカードなども水没してしまうと、むき出しの接続部分が壊れてしまいます。SDカードの表面上に傷が少しでも入ってしまうと読み書きができなくなる・認識ができなくなる等、水などで汚れてしまった際にも同じことが起きるといえます。

1-4.書き換え回数

メモリ内のデータ書き換え回数には制限があります。使用上での限界は30万回から100万回が限界といわれています。

1-5.データを保存できる期間

メーカーの動作保証期間は短い期間のもので2年から3年です。書き換えなどを行っていない・温度や湿度など条件の良い環境で保存したSDカードでのデータの保存期間の限界は10年程度ともいわれています。書き込みを繰り返すと保持される期間も短くなります。再利用は避けましょう。

1-6.脱着回数

コネクタ・端子部分(電極として直接、機器に接触する部分)が摩擦によって消耗してしまうと接触不良が起こるようになります。その結果、正常な読み取りや書き取りができなくなります。コネクタ部分の脱着回数の限界は製品に使われている材質やメディアによって異なるものの1000~2000回ともいわれています。SDカードやmicroSDカードはとても小さく薄いメディアのため、外部からの衝撃や圧力・影響に大きく作用されて破損してしまいます。物理障害が発生しやすいメディアのため取扱いには注意しましょう。

2.論理障害が原因であるケース

データを書き込みしている最中にSDカードを抜いた・microSDカードを差し込んでいる機器のバッテリーが切れてしまって強制的に停止してしまった・誤った使用や接続している機器側の思わぬトラブルなどでカード内部のファイルに障害が発生してしまった結果、データの読み書きができなくなる・認識ができなくなることが発生します。SDカードはFATフォーマットと呼ばれるファイルシステムが採用されており、読み書きの途中で急にカードを抜いてしまうとファイルフォーマットの全体が壊れてしまうことが頻繁に発生してしまいます。ファイルの読み書きを行う中でバックアップを取る機能も付いていないメディアでもあるため、データのバックアップは別途取っておくことも考えましょう。

↓CFカードのトラブルでお困りの方はこちらも参照ください

SDカードが破損してしまった時の対処方法


スマートフォンなどで使用している際に「SDカードが破損しています」等のエラーが出ても慌てずに対処していきましょう。

  1. SDカードが破損しているかを確認する
  2. フォーマットを行う
  3. データ復元・データ復旧ソフトの利用

1.SDカードが破損しているかを確認する

いつもSDカードを使用している機器や端末とは違う機器や端末(パソコンや違うスマートフォン)で動作をチェックしましょう。デジカメやスマートフォンで使用できなかったものがパソコンなどで正常に認識されればSDカード自体は破損していない可能性が高まります。

↓撮影した動画が破損している等でお困りの方はこちらも参照ください

2.フォーマットを行う


読み書きができない・認識不良の場合は初期化作業(フォーマット作業)を行うとSDカードが使えるようになることがあります。しかしながら「SDカードをフォーマットしますか?」とエラー表示が出た際にすぐにフォーマットしてしまうと中のデータが消えてしまいます。中のデータが大事な場合は特に気をつけましょう。ポップアップでエラー表示が出た際には慌てずに一先ずキャンセルボタンを押しておきましょう。せっかく復元可能なデータの復旧が難しくなる事態は避けたいものです。

↓フォーマットしますか?等のエラーのメッセージが出た時の対処方法はこちら

2-1.フォーマット(初期化)する方法

中に保存されているデータよりもSDカード自体を動作させることを優先したい場合にはフォーマット作業を行いましょう。フォーマットする方法は下記3種類あります。

①Windows・パソコン内でフォーマットを行う方法(標準で装備されている機能)
②スマートフォン・デジカメなどSDカードを挿入している機器自体でフォーマットを行う
③フォーマットアプリを使用する方法
通常、フォーマット作業を行う際には①or②にてフォーマットを行うことが多いものです。①②でフォーマットができない際には③フォーマット専用のアプリを利用する方法があります。フォーマットアプリは、SDメモリカードフォーマッターというアプリがあります。フォーマット(初期化)を行うことで読み書きができない・認識不良のSDカードの状態の改善が見込ます。しかし、確実にうまくいくものでもないためフォーマット作業は最後の手段にしておきましょう。

3.データ復元・データ復旧ソフトの利用

フリーソフトの中にはSDカードにも使えるソフトもあります。1.2.を試してみて改善が見込めなかった際には復旧ソフトを使用する手段があります。しかし、復旧ソフトで確実にデータ復元ができるものではないことと、ソフトをかけてしまうと状態の悪化や上書きが進んでしまうこともあるため復旧ソフトの使用は慎重に考えてから行いましょう。

データ復元ソフト・無料アプリ

無料の復元ソフト 有料の復元ソフト
Recuba(無料アプリ),Disk DiggerRecoverit,Photo Rec,Mini Tool Photo Recovery Freeなど Disk Drill,EaseUS Data Recovery Wizard,Recoverit有料版など

症状が改善しない時には


SDカードの破損が疑われる場合に抜き差しや電源の入り切り、再起動を繰り返してしまうと状態が悪化してしまうこともあります。症状の原因がわからないまま作業を重ねると復旧が難しくなることもあります。作業方法やデータ保存状況に少しでも心配や不安がある際には一旦触るのを止めてデータ復旧専門会社に連絡することを考えましょう。SDカードの保証期間は家電と比べて1年限りのものではなく3年や5年など長い保証期間が付いているものも多いです。しかし、メーカー保証は修理やデータ復旧の保証ではなく同等品の交換対応がほとんどです。中のデータは保証されないためデータが大事な場合にはまず、データの復旧業者に相談することを優先しましょう。

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SDカードの種類

SDカードは大きく分けてSDカードとmicroSDカードに分かれます。
・SDカード(デジカメ、パソコン、ビデオカメラ、テレビ、プリンタなどで使用される)
・microSDカード(スマートフォン、タブレット、携帯電話、オーディオプレーヤー、ボイスレコーダー、ドライブレコーダーなどで使用されるSDカードの1/4の大きさのもの)
SDカードは容量によってSDカード、SDHCカード、SDXCカードの3種類に分かれ、SDでもmicroSDでも同じ基準です。SDカード・microSDカード<SDHCカード・microSDHCカード<SDXCカード・microSDXCカードの順で容量が大きくなります。

SDカードの種類 メーカー例
SDXCカード・microSDXCカード(64GB、128GB、256GB、512GB、1TB、2TB)
SDHCカード・microSDHCカード(4GB・8GB・16GB・32GB)
SDカード・microSDカード(2GB)
SANDISK、レキサーメディア、キオクシア、グリーンハウス、リーダーメディアテクノ、トランセンド、エレコム、IODATA、SONY、HI-DISC、Silicon Power、キングストン、バッファロー、パナソニック、Team、SUPER TALENT、ロジテック、ADATA、プリンストン、三菱ケミカルメディア、radius、ADTEC、ESSENCORE、Gigastone、サムスン、富士フイルム、HP、TDK、Angelbird、ダダンドール、セルスター、BLUEDOT、カーメイト、ケンウッド、LZeal Information Technology、アクシス、コムテック、PQI、innowa、Patriot Memory、KINGMAX、UMAX、SB C&S、ペンタックスなど

↓ビデオカメラのデータ復旧が必要になった時はこちらも参照ください。

↓ボイスレコーダーからデータを取り出したいと思った時にはこちら
↓ドライブレコーダーがエラーになってお困りの方はこちらの記事もご確認ください

まとめ・困った状況になった際には

破損したと思われる・認識しないSDカードが無事に使えるようになればそれが一番です。しかしながら、自分でできることを試して改善が見込めない場合や作業の流れや方法に不安が少しでもある場合はプロの復旧業者に任せることも検討しましょう。結果、悩む時間が短縮され料金も抑えられることも多いものです。スマートフォンや携帯電話の販売店では復元作業の受付をしていません。また、SDカードの購入店でも復旧作業は行っていないことが多いので注意しましょう。データ復元業者を選ぶ際には信頼できる業者を選ぶことも大切です。技術力を判断する基準としてはAI技術を持っているかもチェックしましょう。アドバンスデータ復旧は費用も抑えられAI技術も持っているのでおすすめです。

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