TeraStationやLinkStationを利用している中でエラーコード「E12」が表示されることがあります。このエラーはシステムの温度が許容範囲を超えている状態を示しています。そのまま使用を続けるとハードウェアの故障やデータが消失するトラブルに繋がる事があります。本記事では、TeraStation・LinkStationにE12が表示される原因やその詳細な内容、対処方法まで含めて分かりやすく解説していきます。
TeraStation・LinkStationに表示されるエラーコード「E12」とは?
TeraStation・LinkStationに表示されるエラーコード「E12」は、システム内部の温度が規定範囲を超えたことを示すエラーです。「E12」・「SYSTEM Error E12 Cooling Failure」エラーはTeraStationやLinkStation内で主にシステムの冷却が十分に機能していない場合や設置環境が適切でない時に発生することが多いものです。TeraStationやLinkStationにE12エラーが表示されたまま使用を続けるとハードウェアの寿命を縮める他、最悪の場合にはデータの損失につながる事もあるため、慎重な対応が求められます。
TeraStation・LinkStationに「E12」エラーが表示された時に生じる症状
TeraStation・LinkStationに表示されるエラーコード「E12」はシステム内部の温度が許容範囲を超えたことを示しているものです。「E12」エラーが発生するとTeraStationやLinkStationに以下のような症状が現れる事があります。
- 動作の遅延
- 冷却ファンの異常音
- HDDが発熱する
- 本体外部の高温化
- 警告ランプの点灯
- 自動シャットダウン
- RAIDアレイへ影響が出る
- データ転送エラーの発生
- 動作音の変化
- 再起動の頻発や電源が勝手に切れる
1.動作の遅延
TeraStationやLinkStationにE12エラーが表示された時にはNAS内の温度上昇により、システム全体のパフォーマンスが低下する・ファイルへのアクセス速度が著しく遅くなる事があります。
2.冷却ファンの異常音
TeraStation・LinkStationにE12エラーが出た際には冷却ファンが過剰に回転し、通常とは異なる音を発する場合があります。その他、ファンが停止する・動作が不安定になることも起こりえるものです。
3.HDDが発熱する
TeraStationやLinkStationにE12エラーが表示されると内蔵されているHDDが異常に熱くなり、HDD自体が物理的・機械的に故障する事態に繋がることも多く起こりえます。温度が高いままTeraStationやLinkStationを運用し続けると不良セクタが増殖する他、データが失われるトラブルを引き起こすこともありえます。
4.本体外部の高温化
TeraStation・LinkStationにE12エラーが出た時には外装を触ると通常以上に熱く感じることがあります。そのまま通電し続けるだけで状態が重篤化することもありえます。
5.警告ランプの点灯
「E12」エラーが表示された際にはLinkStation本体のインジケータランプが赤やオレンジに点灯し、警告状態を示すこともあります。
6.自動シャットダウン
過熱が深刻な場合には「E12」エラーが出た時にはTeraStation・LinkStationが安全モードになり、自動的にシャットダウンすることもあります。その後、再起動できない状態に陥ることもありえます。
7.RAIDアレイへ影響が出る
TeraStation・LinkStationにE12エラーが表示された際には過熱によってRAID構成が不安定になり、デグレードモード(I12)も表示されることもあります。その他、HDDが認識されなくなる・他のエラーコードの発生に繋がることも多く注意が必要となります。
↓TeraStation・LinkStationにI12が表示された時にはこちらの記事もご確認ください。
8.データ転送エラーの発生
TeraStation・LinkStationにE12エラーが出た場合にはネットワーク経由でのデータ転送中にエラーが発生しやすくなる他、データが破損するリスクも高まるものです。
9.動作音の変化
TeraStation・LinkStationにE12エラーが表示された時にはHDDやファンが異常な動作音を出し始めることがあります。
10.再起動の頻発や電源が勝手に切れる
TeraStation・LinkStationにE12エラーが出た際には過熱の影響で電源の供給が不安定になり、再起動や電源落ちが頻発する事もありえます。
TeraStation・LinkStationにE12エラーが表示され、上記のような症状が現れた場合には放置せずに状態を確認することが重要となります。エラーの表示が続くとハードウェアの故障やデータの損失につながるリスクが高まる事もあり、慎重な対応が求められます。
TeraStationやLinkStationにE12エラーが出る原因
エラーコード「E12」はTeraStationやLinkStation内部の温度が規定値を超えた際に発生するものです。TeraStation・LinkStationにE12エラーが表示される原因は、下記の様に様々です。
- 設置環境の問題
- 冷却ファンの問題
- ハードウェアの寿命や不具合
- システムへの高負荷
- HDDや内部コンポーネントの影響
- 停電や電源の問題
- 外部要因
- 制御プログラムの問題
1.設置環境の問題
・直射日光
窓際や日当たりの良い場所にTeraStationやLinkStationが設置されている事が原因で機器が過熱しやすくなり、E12エラーの発生に繋がることがあります。
・通気性の悪い環境
狭い棚や壁際など、通気が妨げられる場所に置かれているとTeraStationやLinkStation内から放熱が十分に行われず、E12エラーが表示されたり、機器の動作に不具合が生じたりすることもありえます。
・高温多湿の環境
夏場や空調の効いていない部屋でTeraStationやLinkStationを使用している場合には周囲の高温が影響し、NASの修理を行う必要が出てくることもあります。
2.冷却ファンの問題
・動作不良
冷却ファンが回転していない、または異常音を出している時にはTeraStationやLinkStation内部の温度が上昇し、E12エラーを引き起こすことがあります。そのような場合にはファンの修理を行うことを検討する必要が出てきます。
・埃や汚れの蓄積
TeraStationやLinkStationのファンや通気口に埃が溜まり、冷却効果が低下するとE12エラーが発生することもありえます。
↓TeraStationの修理を行いたいと思った時にはこちらも参照ください。
3.ハードウェアの寿命や不具合
・経年劣化
長期間の使用により、冷却システムやセンサーが劣化するとTeraStationやLinkStationにE12エラーが表示され、NASが正常に動作しなくなる状況に陥ることもあります。
・温度センサーの不具合
センサーの誤作動が原因で正常な温度でもTeraStationやLinkStation にE12が表示される事もありえます。
※ハードウェアが故障・寿命を迎えた場合にはTeraStationやLinkStationを修理に出すことを検討する必要が出てきます。しかしながら、TeraStationやLinkStationをメーカーや修理の専門業者に修理に出した場合にはデータが入っているディスクは交換されるか、新しいディスクと交換された上での修理対応になることが大半で注意が必要となります。TeraStationやLinkStationにEから始まるエラーが表示され、NASが正常に動作しなくなった場合にデータを失いたくない・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。
4.システムへの高負荷
・長時間のデータ処理
大容量のデータ転送やバックアップ処理が続いた際にはシステムが過熱してしまいます。その結果、TeraStationやLinkStationにE12等のエラーが表示されることもありえるものです。
・複数ユーザーの同時接続
発生頻度は低いものの、多数のユーザーからのアクセスがあった時には負荷が集中するため、TeraStationやLinkStation内部が高温になり、E12エラーを引き起こすこともあります。
・バックアップや同期処理中
その他、外部ストレージとの同期処理中にはNASに対して負荷が大きくなることもありえます。
5.HDDや内部コンポーネントの影響
・HDDの発熱
HDDなどの記録媒体は動作時に発熱するため、TeraStationやLinkStation内部の温度を上昇させる場合があります。その状態が続くとHDDだけでなく基板が故障する・E12以外のエラー、E04・E06・E07・E13・E14・E15・E16・E17・E18・E19・E20・E21・E22・E23・E30・EMなどが表示される事態に繋がることもありえます。このようなエラーコードもE12と同時に表示された時には個人で修理や復旧対応を行うことは難しい状況に陥っていることが大半であるため、慎重な対応が求められるものです。
・非推奨のHDDの使用
純正のHDD以外を使用した時には設計温度を超えることがあります。
6.停電や電源の問題
・停電後の復電時
TeraStationやLinkStationなどのNASは停電によって壊れやすく、停電から復電した後に不具合が出ることが多いものです。停電後、復電した直後は電源の安定供給ができず、過熱が発生する事がある他、停電後にRAIDの再構築などを行うと負荷の急増によって発熱も起きやすくなります。
・停電によるNASの故障
停電後、バッファロー製に限らず、NASにトラブルが発生した際には個人では修理やデータ復旧対応が難しい重篤な障害が生じていることが多く、データを失いたくない方は手を止めて早めにプロのデータ復旧業者に相談することを検討した方が良いものです。
↓停電後、NASにトラブルが発生した時にはこちらも参照ください。
7.外部要因
・外付けデバイスの影響
発生頻度は低いものの、主にバックアップ用途でTeraStationやLinkStationに接続されるUSBデバイスや外部ストレージが過熱の原因となる事もありえます。
・冷暖房の影響
エアコンの吹き出し口近くに設置されていると、温度変化が激しくなり、その結果、TeraStationやLinkStationが壊れる他、E12などのエラー表示に繋がることがあります。
8.制御プログラムの問題
・冷却制御の不具合
TeraStationやLinkStationにE12エラーが出た際にはシステム内部の冷却制御が正常に動作していない事が原因で症状を引き起こしていることもありえます。
・ファームウェアのバグ
ファームウェアの不具合が原因となり、TeraStationやLinkStationのセンサーや冷却機能が適切に動作せず、エラーが出ることもあります。
TeraStationやLinkStationにE12エラーが表示される際には上記のような原因が単独または複合的に影響し、発生することが多いものです。エラーを解消するには、設置環境やハードウェアの状態を総合的に確認することが重要となります。
TeraStationやLinkStationにE12エラーが表示された場合の対処方法
TeraStationやLinkStationにE12エラーが出た時に試せる対処方法を紹介します。
- 設置環境を見直す
- TeraStationやLinkStationの状態を確認する
- 冷却ファンを確認する
- 再起動を試す
- 負荷を軽減する
- 機器を冷却する
- 復旧業者に相談する
1.設置環境を見直す
・通気性の良い場所に移動
TeraStationやLinkStationにE12エラーが出た時にはNAS周辺に十分なスペースを確保し、換気が妨げられないようにする方法が簡単に試せます。
・直射日光を避ける
TeraStationやLinkStationが窓際や日当たりの良い場所に設置されていた場合には、日光の当たらない涼しい場所に移動することも有効な対処方法になりえます。
・高温多湿の環境を避ける
室温が上がりやすい夏場や湿度の高い部屋でTeraStationやLinkStationを使用している場合は、空調を整える・適切な環境での運用を心がけることも重要となります。
・電源環境を整える
電源の不安定さや停電が原因でTeraStationやLinkStationにE12などのエラーが発生する場合には、UPS(無停電電源装置)を導入して安定供給を図ることも対処方法として有効な手段になりえます。
2.TeraStationやLinkStationの状態を確認する
・システムログを確認する
Web管理画面やNAS Navigator2を使用して、他に関連するエラーが発生していないか確認することも対処方法を進める上で重要となります。
・HDDの状態を確認する
高温になっているHDDや故障が疑われるHDDがあれば、必要に応じて交換が必要になることがあります。
・非推奨HDDの使用をやめる
万が一、非推奨のHDDを使っているような場合にTeraStationやLinkStationにエラーや不具合が出た時には純正HDDに取り換えましょう。
・ファームウェアのアップデートを行う
TeraStationやLinkStationにE12に限らず、エラーコードが表示され、NASにアクセスができない・起動しない等の不具合が出た時にはファームウェアのアップデートを試すことで問題が解決できることもあります。
※しかしながら、E12以外にE04・E06・E07・E13・E14・E15・E16・E17・E18・E19・E20・E21・E22・E23・E30・EMなどのエラーコードが表示されている時にファームウェアのアップデートを安易に試すと故障具合が悪化する・損傷箇所が増える・データが意図しない形で上書きされる・ファイルシステムが損傷するなど後悔する結果に直結することもありえます。TeraStationやLinkStationにエラーが出た際にデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めて先にプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。相談してから作業を進めても遅くはないものです。
3.冷却ファンを確認する
・冷却ファンの動作確認
TeraStationやLinkStationにE12エラーが出た時にはファンが回転しているか、異常音がないかも確認しておきましょう。
・埃や汚れの清掃
TeraStationやLinkStationを長い期間に渡って運用している・外観にホコリや塵などが溜まっているような場合には、柔らかいブラシやエアダスターを使って、冷却ファンや通気口の埃を取り除く方法も自分で試せる対処方法として挙げられます。
・ファンの交換
TeraStationやLinkStation内でファンが動作しない・不安定な場合には冷却ファンを交換、修理する必要も出てきます。
※個人でファンの交換や修理を行うことは難しいことも多く、E12エラーが出たTeraStationやLinkStation内のデータが不要な方はNASを修理に出すことを検討しましょう。しかしながら、TeraStationやLinkStationをメーカーや修理の専門業者に修理に出した場合には中のデータは保証されない他、全て消去された上で返却されることがほとんどであるため、注意が必要となります。
4.再起動を試す
・システムを再起動する
TeraStationやLinkStationにE12エラーが表示され、NASにアクセスができない・起動しないなどのトラブルが発生した時には、一度電源を切り、数分待ってから再起動する方法が自分で試せる対処方法として挙げられます。TeraStationやLinkStationにEエラーが出た際にNASが正常に動作しなくなった場合にこれにより、内部温度が下がることがあります。
↓TeraStationにアクセスができない状況でお困りの方はこちらも参照ください。
5.負荷を軽減する
・使用中のデータ処理を一時停止する
TeraStationやLinkStationにE12エラーが表示され動作が遅くなった・ファイルやフォルダが開けないなどの不具合が出た時にはデータ転送やバックアップ作業を一旦停止して機器を冷却することもすぐに試せる対処方法として挙げられます。
・不要な接続を切断する
同時に接続しているユーザーやデバイスが多い時には台数を減らすことで問題が改善することもあります。
・動作スケジュールを調整する
大量のデータ処理が必要な場合には気温が低い時間帯に実施することでNASへの負荷が軽減されます。
・長期間の稼働を避ける
TeraStationやLinkStationを長時間連続で稼働させないようにし、適切に休止を挟むことでNASが高熱になる事を防げます。その結果、E12エラーの他、熱によって生じやすい他のエラーコード(E04・E06・E07・E13・E14・E15・E16・E17・E18・E19・E20・E21・E22・E23・E30・EM)の発生を予防することが見込めるものです。
・外付けデバイスの確認を行う
外部ストレージの影響によってTeraStationやLinkStationが過熱している・動作に不具合が生じている時には一旦、不必要なUSBデバイスや外部ストレージを取り外す方法が簡単に試せます。
6.機器を冷却する
・外部冷却ファンを使う
TeraStationやLinkStationに限らず、NASは常時稼働することがほとんである機器であることから高熱になりやすい・E12等のエラーコードが表示されやすい傾向にあります。そのため、機器の周囲に外部の冷却ファンを設置して、熱を外部に排出することもトラブルを回避する方法として有効な手段になりえます。
・冷却シートを設置する
温度管理用の冷却シートを利用し、放熱を補助することも選択肢に挙がってきます。
7.復旧業者に相談する
TeraStationやLinkStationにE12エラー、「SYSTEM Error E12 Cooling Failure」が表示され、NASにアクセスができない・機器が正常に起動しない・ファイルやフォルダが開かない・動作が遅くて使えないなどのトラブルが発生した場合に機器内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
TeraStationやLinkStationに保存しているデータが不要・消えても良い方はメーカーや修理の専門会社、購入店などにNASを修理に出す方法も選択肢に挙がってきますが、メーカーや修理の専門会社、購入店などにNASを修理に出した場合には、データが入っているHDDは初期化される、もしくは新しいHDDに交換された上での修理対応となるため、TeraStationやLinkStationは使える・動作可能な状態に戻ることが期待できますが、データは復旧されず、保存されていたファイルやフォルダは全て消された上で返却されてくるため、注意が必要となります。E12などのエラーコードが表示されたTeraStationやLinkStationからデータを失いたくない方は先にデータ復旧業者に連絡した方が希望する結果に繋がります。
・データ復旧業者の選び方
TeraStationやLinkStationにE12などのエラーコードが表示された際に早く安く確実にデータを取り出したいと思った時には復旧業者選びが重要となります。どこのデータ復旧業者を選べば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧・修理に要するスピードや対応が早い
- 復旧料金プランや復旧費用例がホームページに記載されている
- クリーンルームなど専用環境下で復旧・修理作業を行っている
- 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
- 復旧実績・復旧事例の有無
データ復旧業者は数多く存在していますが、復旧技術やデータ復旧サービス内容には大きな差もあるものです。どこの復旧業者に出しても同じように早い対応と費用を抑えたデータの復旧ができるわけではないため注意しましょう。アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行う事から、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。TeraStationやLinkStationに限らず、NASやサーバーなどのRAID機器、HDD・SSD(外付け・内蔵問わず)、パソコン(Windows・Mac・自作・タブレット型)、SDカード、CFカード、USBメモリ、ビデオカメラなど、様々な機種に対して復旧、修理実績も多くあり、安心です。
TeraStation・LinkStationでエラーコードを確認する方法
TeraStationやLinkStationにトラブルが発生した際にエラーコードを確認する方法は大きく分けて主に以下の2つになります。
- 液晶ディスプレイでの確認
- 管理画面での確認
1.液晶ディスプレイでの確認
TeraStationやLinkStationに問題が出た時には本体前面の液晶ディスプレイにエラーコードが表示されます。複数のエラーが発生している場合にはディスプレイボタンを押すことで表示内容を切り替え、各エラーコードを順に確認することが可能です。
・液晶ディスプレイを使ってエラーコードの内容を確認する方法
- NAS本体のディスプレイボタンを押す
- 表示されるエラーコードを確認する
- 複数のエラーがある場合にはディスプレイボタンを数回押す
2.管理画面での確認
TeraStationやLinkStationのWeb管理画面からもエラー情報を確認できます。NAS Navigator2という管理ソフトウェアを使用するとエラー内容を詳細に把握することが可能です。
・NAS Navigator2を使ってエラーコードの内容を確認する方法
- パソコンからNAS Navigator2を起動する
- 表示されるTeraStation・LinkStationのアイコンをダブルクリックして、Web管理画面を開く
- 管理画面内のダッシュボードや通知エリアで、エラー情報を確認する
・複数のエラーコードの確認方法
複数のエラーが発生している場合には液晶ディスプレイではディスプレイボタンを押すことで各エラーコードを順に表示することができます。管理画面では、エラー一覧や通知エリアで同時に複数のエラー情報を確認できます。
これらの方法を活用してTeraStation・LinkStaionのエラーコードを正確に把握し、適切な対処を行いましょう。
↓TeraStationやLinkStationににエラーコードやエラーメッセージが表示された場合にはこちらの記事もご確認ください。
TeraStationやLinkStationにE12以外のエラーコードが表示された場合には
TeraStationやLinkStaionE12以外にも下記のようなエラーコードが表示された時にはデータが失われる危険性が高まっていることが多く、注意が必要となります。
・TeraStation内でHDDが故障した際に表示されるエラーコード、エラーメッセージ例
エラーコード | エラーメッセージ |
---|---|
E07 | HD ALL E07 All HD Not Found |
E13 | RAID Error E13 ARRAYx Error |
E14 | RAID Arrayx E14 Can’t Mount |
E15 | HDx Error E15 Many Bad Sectors |
E16 | HDx Error E16 HDx Not Found |
E22 | HDx Error E22 HDx Can’t Mount |
E23 | HDx Error E23 HDx Is Faulty |
E30 | HDx Broken E30 Replace the DISK |
EM | EMERGENCY MODE NO ARRAY INFO |
・TeraStationのファームウェアが損傷した際に表示されるエラーコード、エラーメッセージ例
エラーコード | エラーメッセージ |
---|---|
E04 | SYSTEM Error 04 Can’t Load Kernel |
E06 | TFTP MODE E06 Lost boot image |
TeraStationやLinkStationに何かしらの症状が発生した際にはエラーコードやエラーメッセージが表示されることが大半です。データを失いたくない方はエラーコードやエラーメッセージ内容をメモに取る・写真に撮るなどを行い、プロのデータ復旧業者の無料相談を利用する事を検討しましょう。
↑TeraStationやLinkStationにエラーコードが表示されてお困りの方は該当する番号をクリックしてください。エラーコード別の対処方法もそれぞれ紹介しています。
TeraStationおよびLinkStationの主なシリーズと型番例
シリーズ名 | 型番例 |
---|---|
TeraStation | |
TS5000シリーズ | TS5400D, TS5200D, TS5400R, TS5200R |
TS5000Nシリーズ | TS5400DN, TS5200DN, TS5400RN, TS5200RN |
TS-Xシリーズ | TS-XE4.0TL/R5, TS-XE8.0TL/R5 |
TS-Vシリーズ | TS-V4.0TL/R5, TS-V8.0TL/R5 |
TS-IXシリーズ | TS-IX2.0TL/R5, TS-IX4.0TL/R5 |
LinkStation | |
LS700シリーズ | LS710D, LS720D |
LS500シリーズ | LS510D, LS520D |
LS400シリーズ | LS410D, LS420D |
LS200シリーズ | LS210D, LS220D |
※アドバンスデータ復旧では、型番・種類を問わず、TeraStationやLinkStationに生じる様々な不具合やトラブルに対してデータ復旧対応が可能です。
まとめ・万が一、困った時には
TeraStationやLinkStationでエラーコード「E12」が表示された場合にはその原因や影響によってはNASを放置すると深刻化する事もありえます。温度上昇によるシステムの異常はハードウェアの寿命を縮める・大切なデータの損失を招くリスクも高まるため、早急な対応も必要になってきます。
TeraStationやLinkStationには大事なデータを保存していることも多く、E12などのエラーが表示され、NASが正常に動作しなくなった場合には慌ててしまうことも多いものです。TeraStationやLinkStation内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。アドバンスデータ復旧はTeraStationやLinkStationに生じる様々なトラブルに対して数多くの復旧実績もあり、安心です。