RSVファイルはSONY製のビデオカメラやデジカメで撮影中に何らかのトラブル(電源切れやエラー)が発生した場合に生成される特殊なファイル形式です。RSVファイルは一時的なデータやエラーログ、破損したファイルとして扱われるため、通常の動画ファイル(MP4など)とは異なり、再生や編集がそのままではできません。撮影したはずの大切な映像がRSVファイルとして残ってしまった時には多くの人が「これをどうすれば良いのか」と戸惑ってしまうことも多いものです。RSVファイルを復元するには、その仕組みを理解し、適切な手順を踏む必要が出てきます。本記事では、RSVファイルとは何か、その仕組みを簡単に解説し、復元方法についても詳しく紹介していきます。
RSVファイルとは?
RSVファイルはSONY製のビデオカメラやデジカメで撮影中にエラーや電源切れが発生した場合に生成される特殊なデータファイルのことを指します。このファイル形式は一時的に保存されたデータや断片的な情報を含んでいることから通常の動画ファイル形式(例:MP4、AVI)とは異なるものです。RSVファイルは主に撮影データの断片やエラーログを記録する目的で使用されますが、そのままでは再生や編集ができない仕様となっています。RSVファイルの内容はカメラの内部制御プログラムによって扱われ、直接アクセスしたり利用したりすることは困難な状態に陥っているため、取り扱いには注意が必要となります。その他、RSVファイルは破損しやすい特徴も持っているものです。
RSVファイルになってしまう主な原因
SONYのビデオカメラやデジカメで撮影した動画データがRSVファイルとして生成されてしまう原因例を紹介します。
- 撮影中の電源切れ
- 予期せぬカメラのシャットダウン
- 記録メディアのエラーや故障
- 撮影データの破損
- 撮影中の外的要因
- ファームウェアの不具合
- 不適切な操作
1.撮影中の電源切れ
SONYのビデオカメラやデジカメを使用中、バッテリー切れや電源スイッチの誤操作により、動画の記録が中断された時にはデータがMP4ではなく、RSVファイルで保存されてしまうことがあります。
2.予期せぬカメラのシャットダウン
SONYのビデオカメラ・デジカメ本体の熱暴走やハードウェアの不具合によって突然、電源が切れた・シャットダウンされた時にも動画データがMP4ではなくRSVファイルになってしまうことがあります。
3.記録メディアのエラーや故障
SDカード・CFカード・CFexpressカード・Memory Stickなどの記録メディアに対して読み取り・書き込みエラーが発生した場合にも動画データが破損し、MP4ではなく、RSVファイルで保存されてしまうこともありえます。その他、SDカード・CFカード・CFexpressカード・Memory Stickなどの記録メディアが故障した際には機器自体が認識しない・エラーメッセージが表示されて使用ができない状態に陥ることも多く起こりえるものです。
4.撮影データの破損
保存中にSONYのカメラがデータ処理を完了できず、不完全な形式でファイルを保存した場合にも意図せずデータがRSVファイルになる他、データが破損して写真や動画データが開かない・アクセスができない等の症状発生に繋がることもありえます。
↓動画ファイルが破損した時にはこちらの記事もご確認ください。
5.撮影中の外的要因
SONYのビデオカメラやデジカメ、SDカード、CFカード、CFexpressカード、Memory Stickなどの記録メディアに対して衝撃や振動が加わった・水没したような時にも記録プロセスが中断されて破損した結果、MP4で保存したいファイルが、RSVファイルになってしまうこともあります。
↓SDカードの損傷・破損が疑われる時にはこちらも参照ください。
6.ファームウェアの不具合
SONY製に限らず、カメラの内部制御プログラム(ファームウェア)のバグや互換性の問題によるエラーが生じた時にも動画が再生できなくなる他、SDカード・CFカード、内蔵メモリからデータが消失する事態に繋がることも起こりえます。
7.不適切な操作
撮影中にメモリーカードを取り外した・操作を強制的に終了した時には、SDカード・CFカードが認識しなくなる・データが消える・ファイルが意図しない形で保存される・文字化けする等のトラブル発生に繋がることもあります。
↓SDカードが認識しない・読み込まない時にはこちらの記事もご確認ください。
RSVファイルになった時に生じる症状は
SONYのビデオカメラやデジカメを使用中、データがRSVファイルになった時には下記のような症状が出ることが多いものです。
- 動画が再生できない
- ファイル形式が不明と表示される
- ファイル名が変更される
- 記録データが部分的に欠損する
- カメラ内で再生ができない
- メモリーカードの容量が変わらない
- 編集ソフトでインポート不可
- エラーメッセージの表示
- サムネイルが表示されない
- 複数のRSVファイルが生成される
1.動画が再生できない
SONYのビデオカメラやデジカメで動画を撮影後、データがRSVファイルで保存された際には撮影した動画が一般的なメディアプレーヤーで認識されず、再生が不可能な状態に陥ることがほとんどです。
2.ファイル形式が不明と表示される
SONY製のカメラで動画を撮影した後、再生ができない時にはカメラや接続先のパソコンで「不明なファイル形式」として表示されることもありえます。
3.ファイル名が変更される
SONYのビデオカメラやデジカメで動画を撮影した際に上記で紹介した撮影中の電源切れ・予期せぬカメラのシャットダウン・記録メディアのエラーや故障・不適切な操作などが原因となって通常の動画ファイル名(MP4)ではなく、RSV拡張子が付いた特殊な名前に変わることも多く起こりえるものです。
4.記録データが部分的に欠損する
データが意図せず、RSVファイルになった時には撮影データが断片化し、完全な動画として再構築されない・部分的に欠損してしまうこともありえます。
5.カメラ内で再生ができない
動画データがMP4ではなくRSVファイルで保存された場合にはカメラ内でも当該ファイルが破損してしまい、認識または再生できない状態になってしまいます。
↓動画データの復元を希望される方はこちらも参照ください。
6.メモリーカードの容量が変わらない
撮影した動画データがRSVファイルとして保存された時にはデータ容量が正常に反映されず、SDカード・CFカード・CFexpressカードなどのメモリーカードの容量が変わらない・データが保存されていないと認識されてしまうことも起こりえます。
7.編集ソフトでインポート不可
動画ファイルが意図しない拡張子(RSV)などになった場合には一般的な動画編集ソフトウェアがファイルを開けず、エラーメッセージが表示される事態に陥ることがほとんどです。
8.エラーメッセージの表示
・カメラでエラーメッセージが表示される
SONYのカメラで撮影中に「記録エラー」や「保存に失敗しました」といったメッセージが表示されることがありますが、そのような場合にはデータが保存されない他、ファイルがMP4ではなく、RSVに変わってしまうこともありえます。
・接続先のパソコンでエラーメッセージが表示される
SDカード・CFカード・CFexpressカードなどのメモリーカードが物理的・機械的に故障した際には様々なエラーメッセージが表示されますが、下記のようなエラーメッセージが出た際には機器内のデータが失われる危険性が高まっていることが大半で、慎重な対応が求められるものです。
・Windowsのパソコンでメモリーカードが認識しない際に表示されるエラーメッセージ例
フォーマットする必要があります。 |
---|
場所が利用できません。 |
このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません。 |
ファイルまたはディレクトリが壊れているため読み取ることができません。 |
アクセスが拒否されました |
巡回冗長検査(CRC)エラー |
パラメーターが間違っています。 |
I/O デバイスエラー |
・Macでメモリーカードが認識しない際に表示されるエラーメッセージ例
セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。 |
---|
ディスク“〇〇”のロックを解除できません。ディスクでロック解除を妨げる問題が検出されました。 |
↑エラーメッセージが表示されてお困りの場合には表示されたメッセージをクリックしてください。エラーメッセージ別の対処法もそれぞれ紹介しています。
9.サムネイルが表示されない
SONYのビデオカメラやデジカメで動画を撮影した際に上記で紹介した、撮影中の電源切れ・予期せぬカメラのシャットダウン・記録メディアのエラーや故障・不適切な操作などが原因となり、通常のサムネイル画像が生成されない・ファイルが破損して空白のアイコンで表示される状態に陥ることもありえます。
10.複数のRSVファイルが生成される
断片化したRSVファイルが記録メディア内に複数、保存される事も起こりえます。
RSVファイルの復元方法
RSVファイルを復元したい時には下記のような方法が挙げられます。
- データ復元ソフトを使用する
- SONY製カメラの内部修復機能を利用する
- 動画編集ソフトを利用して再構築する
- Hexエディタを使用して手動で修復する
- バックアップから復元する
- 専門のデータ復旧業者に依頼する
1.データ復元ソフトを使用する
RSVファイルのデータを復元したい時にはデータ復元ソフトを使用する方法が自分で試せる対処方法として挙げられます。しかしながら、データ復元ソフトは主に一般的なファイル形式(例:MP4、JPEG、PDFなど)の復元を得意としている他、RSVファイルのような特殊形式への対応は限られているものです。また、復元ソフトはファイル構造をスキャンして破損を特定して修復を試みますが、このスキャンによってデータが取り返しのつかないくらい破損・上書きされてしまうことも多く起こりえます。データ復元ソフトは軽度な論理障害にしか対応ができず、安易にソフトの機能を使うことで後悔する結果に直結することもありえるものです。そのため、復元ソフトはデータの重要度が低い・自分でどうにか試したい・失敗しても良い場合に試してみる手段としては有効ですが、成功率は高くないと認識しておくことが重要となります。
・データ復元ソフトを使う方法例
- SDカードやCFカード、ビデオカメラ、デジカメに対応した復元ソフトを探す
- 復元ソフトをパソコンにインストールする
- メモリーカードやカメラをパソコンに接続する
- 復元ソフトの指示に従ってスキャンを行う
- 復元したいファイルが出れば選択し、復元ボタンを押す
- 復元作業完了
↓ビデオカメラのデータを復元したいと思った時にはこちらの記事もご確認ください。
2.SONY製カメラの内部修復機能を利用する
SONY製のカメラの一部には、撮影中に発生した未完了の動画データを修復する機能が搭載されているモデルも流通しています。この機能は、軽微なエラー(例:保存プロセスが途中で中断された場合など)には対応できますが、RSVファイルのように深刻な破損が含まれている場合には修復が成功する可能性は非常に低いため注意が必要となります。RSVファイルは、通常の動画データとは異なり、エラーデータや断片的な情報を含む形式で保存されているため、カメラの機能では構造を完全に再構築することが難しいのが現状です。また、安易にカメラの内部修復機能を使うとデータの上書きが進む・ファイルシステムの破損個所が増えるなど、状態が悪化する事が多く、注意が必要となります。カメラの内部修復機能は撮影したデータが再生されない状態でも良い・再撮影が可能なデータである・失敗しても良い場合に限定した対処方法として考え、過度な期待は避けた方が良いものです。
3.動画編集ソフトを利用して再構築する
高度な動画編集ソフトウェア(Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveなど)を使用してRSVファイルの修復を試みる方法も選択肢の1つとして挙げられます。ただし、RSVファイルが動画形式として認識されない場合にはこの修復方法自体が適用できない事がほとんどであるため注意が必要となります。RSVファイルは通常の動画ファイルとは異なり、データ構造が特殊であるため、一般的な編集ソフトでは扱えないものです。これを補う・修復するためには、RSVファイルを一度他の形式(例:MP4)に変換できる専用ツールやプラグインが必要となりますが、RSVファイルをMP4に変えること自体が難しい・個人で復元する難易度が高い他、SDカードやCFカードなどのメモリーカードが物理的・機械的に故障したことが原因で症状を引き起こしていることも多く、ファイルへのアクセスを繰り返す・どうにかできないかとカメラで確認後、パソコンで確認し直す、他のメディアに複数接続するなどを行うだけでも状態が重篤化してしまうこともありえます。
4.Hexエディタを使用して手動で修復する
技術的な知識がある場合には、Hexエディタを使用してRSVファイルを手動で修復・データを復元する方法も考えられます。ファイルのヘッダー情報を解析し、欠損・破損している部分を補完することで、一般的な動画形式として認識させることが見込めます。ただし、この修復方法は非常に高度なスキルを要する他、作業を誤ると元のデータがさらに破損するリスクも伴います。また、Hexエディタでの修復が成功する可能性はRSVファイルの状態に強く依存するため、事前にファイルのコピーを作成し、失敗しても元データを保護できる状態を整えることが必須となります。
※技術的な知識が無い・作業や操作に不安を感じる・失敗したくない方は無理に進めることは避けた方が良い復元方法としても挙げられるものです。
5.バックアップから復元する
もし、バックアップが存在する場合にはRSVファイルの復元に最も確実で簡単な方法になりえます。外付けハードディスクやクラウドストレージに保存されているデータから、正常な状態の動画ファイルを復元することで、RSVファイルを直接修復する必要がなくなります。ただし、RSVファイルを復元したいと思うトラブルが発生した際に多くの場合はバックアップ自体が存在しない事が大半であるため、この復元方法自体が利用できないケースも少なくありません。今後同じトラブルを避けるためにも、定期的なバックアップを習慣化することが非常に重要となるものです。
5.専門のデータ復旧業者に依頼する
SONYのカメラで撮影したデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困る・業務へ支障が出る・取引先に迷惑がかかるなど、一つでも頭によぎった時には専門のデータ復旧業者に相談することが最も現実的で効果的な復元方法として挙げられます。復旧業者は、RSVファイルのような特殊なデータ形式や断片化、破損したデータを解析して元の動画データとして再構築するための専門的な技術と独自ツールを持っています。また、SDカード・CFカードなどの記録メディアや内蔵メモリ自体に物理障害が発生している・ファイルが破損している場合でも対応が可能となります。RSVファイルの復元を確実にしたい時には余計な操作や作業を進めて後悔する前に最初から専門業者に相談することを検討しましょう。
・データ復旧業者の選び方
SONYのカメラで撮影した動画データを早く安く確実に復元したいと考えた時にはデータ復旧業者選びが重要となります。どこの復元業者に相談すれば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックすると困らずに済みます。
- 高度な技術力を持っている(独自復元技術やAI技術の有無)
- データ復元、修復に要するスピードや対応が早い
- 復元料金プランや復元の費用例がホームページに記載されている
- クリーンルームなど専用環境下で復元・修復作業を行っている
- 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
- 復旧実績・復元事例の有無
データ復元業者は数多く存在していますが、技術力やサービス内容には大きな差があるものです。アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・復元作業を行うから、迅速な対応と低価格でのデータ復元サービスを実現しています。SDカードやCFカードなどのメモリーカード、HDD、SSD、パソコン、NASやRAIDサーバー、デジカメ、ビデオカメラ、デジカメ、ドライブレコーダーなど様々な機種に対してデータ復旧・復元実績も多くあり、安心です。
RSVファイルを復元したい時に注意したいこと
RSVファイルを復元したい際には、誤った操作や判断によってデータを更に破損させてしまう事もありえます。以下ではRSVファイルの復元作業中に「やってはいけないこと」をまとめています。
- データの上書きをする
- メディアのフォーマットを行う
- 復元ソフトを使用する
- メディアの物理的損傷を放置する
- メディアを何度も抜き差しする
- 自力で無理な修復を試みる
- 過信して復元作業を繰り返す
1.データの上書きをする
RSVファイルが保存されているメディアに新しいデータを書き込むことは厳禁です。新しいデータが既存のRSVファイルの領域を上書きしてしまうと、復元の成功率が大幅に下がってしまいます。以下のような行動は絶対に避けましょう。
・メディアに新たに撮影したデータを保存する
・ファイルを保存、コピー、移動などを行う
・メディアを別の用途に使用する。
対策:復元作業を始める前に、メディアを使用しない状態で保管することを徹底しましょう。
2.メディアのフォーマットを行う
メディアのフォーマットは、RSVファイルに限らず、データ復元の難易度を飛躍的に高めてしまいます。一部の復元ソフトはフォーマット後のデータ復旧にも対応していると紹介されていますが、実際には復元が難しい他、復元ソフトを使うことでデータが完全に上書きされてしまうこともありえます。特にクイックフォーマットではなく、フルフォーマットを実行してしまうと、RSVファイルが完全に消失する事態に直結することもあるため注意が必要となります。
対策:どのようなメッセージが表示されても、メディアのフォーマットを避けるように注意しましょう。
↓SDカードを間違ってフォーマット・初期化してしまってお困りの方はこちら
3.復元ソフトを使用する
RSVファイルは特殊な形式であるため、汎用的なデータ復元ソフトでは適切に処理できない事が大半です。また、ソフトウェアやツールを使用すると、ファイルがさらに破損するリスクがあります。
対策:ファイルやフォルダが開かない・データが消えた・動画ファイルが再生されない・編集ソフトでファイルが動かない・サムネイルに表示されないなど、SONYのカメラで撮影したデータが正常に動かない時には安易に復元ソフトを使用する方法は試さないようにした方が良いものです。
4.メディアの物理的損傷を放置する
メモリーカードやカメラ自体が物理的・機械的に故障している場合には、そのまま使用するとデータがさらに読み取り不能になる事態に陥る事もあります。例えば、接触不良や端子の曲がりなどがある時には状況がさらに悪化する事もありえます。SDカードやCFカードが認識しない・エラーメッセージが表示される等のトラブルが生じた時にはメディアに物理障害が発生している事が大半で、慎重な対応が求められるものです。
対策:物理的な異常が疑われる時には手を止めて専門のデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
5.メディアを何度も抜き差しする
問題が発生したメディアを、何度もパソコンやカメラに抜き差しする行為は避けましょう。これにより、メディアの端子が劣化する・さらにデータ破損が進行する他、データ自体が意図しない形で上書きされてしまうこともありえます。
対策:メディアの抜き差しは最小限にし、データを失いたくない方は手を止めることが最善の対処方法になりえます。
↓CFカードからデータを復元したいと考えた場合にはこちらの記事もご確認ください。
6.自力で無理な修復を試みる
Hexエディタなどを使ってRSVファイルを手動で修復しようとする行為は、専門知識がない場合に推奨されません。誤った編集によりデータ構造がさらに損傷・破損し、復元が不可能になるリスクが高まります。
対策:専門的な知識がない・少しでも心配になったり不安に思ったりした時には無理に手を加えず、業者の力を借りましょう。
7.過信して復元作業を繰り返す
繰り返しソフトを使用して復元を試みることは避けましょう。復元ソフトを使い続ける・複数試すとその都度、データは上書きされてしまいます。
対策:復元ソフトは1回試しただけでもデータが意図しない形で上書きされる事も多く起こりえるものです。たとえ作業途中でもあっても操作を止めた方が希望する結果に繋がります。
RSVファイルが生成されることがあるSONY製カメラのモデル例
RSVファイルはSONY製のビデオカメラやデジタルカメラで撮影中に予期せぬエラーや電源切れが発生した際に生成される一時的なファイル形式です。以下に、RSVファイルが生成される事があるソニー製カメラの主なモデルになります。
カテゴリ | モデル名 |
---|---|
デジタル一眼カメラ α | α7シリーズ(α7、α7 II、α7 III、α7R、α7R II、α7R III、α7S、α7S II、α7S III) |
デジタル一眼カメラ α | α9シリーズ(α9、α9 II) |
デジタル一眼カメラ α | α1 |
サイバーショット | RXシリーズ(RX100、RX100 II、RX100 III、RX100 IV、RX100 V、RX100 VI、RX100 VII) |
サイバーショット | RX10シリーズ(RX10、RX10 II、RX10 III、RX10 IV) |
ハンディカム | FDRシリーズ(FDR-AX100、FDR-AX700、FDR-AXP35、FDR-AX60) |
ハンディカム | HDRシリーズ(HDR-CX680、HDR-PJ680、HDR-PJ790V) |
アクションカム | FDR-X3000、HDR-AS300、HDR-AS50 |
RSVファイルが生成される事があるメモリーカード例
SONYのビデオカメラやデジタルカメラで使用され、RSVファイルが生成される事があるメモリーカードの種類を紹介します。
メモリーカードの種類 | 特徴・用途 | 使用される主なカメラカテゴリ |
---|---|---|
SDカード | 一般的なメモリーカードで、SDHCやSDXCに対応。高ビットレートの動画撮影ではUHS-II規格が推奨される。 | デジタル一眼カメラ(αシリーズ)、ハンディカム、サイバーショット |
MicroSDカード | コンパクトサイズのメモリーカードで、アダプターを使用して標準SDスロットでも使用可能。アクションカムでよく使用される。 | アクションカム、サイバーショット |
Memory Stick PRO Duo | SONY独自のメモリーカード形式。過去のモデルでよく使用されたが、現在はSDカードが主流になっている。 | 一部の古いハンディカム、サイバーショット |
Memory Stick XC-HG Duo | 高速データ転送に対応したSONY独自規格のメモリーカード。主にSONY製カメラで使用可能。 | 一部のデジタル一眼カメラ、ハンディカム |
CFカード(コンパクトフラッシュ) | プロフェッショナル向けの大容量メモリーカード。高速データ転送が可能で、特に高解像度撮影で使用される。 | プロフェッショナル向けカメラ(α1など) |
XQDカード | SONYと他社が開発した高速記録用メモリーカード。4K動画など高ビットレートの映像に対応。 | プロフェッショナル向けカメラ(α9シリーズなど) |
CFexpressカード | 最新の高速メモリーカード規格。XQDの後継で、さらに高速かつ耐久性が向上している。 | ハイエンドデジタル一眼カメラ(α1など) |
SxSカード | SONYの業務用カメラで使用される高性能メモリーカード。映画やテレビ制作で使用されることが多い。 | 業務用ビデオカメラ(CineAltaシリーズなど) |
メモリースティック Micro(M2) | 小型のメモリーカードで、過去の一部モデルで採用されていた。現在ではほとんど使用されていない。 | 古いSONY製品(携帯電話や小型カメラなど) |
※アドバンスデータ復旧では、型番・種類を問わず、記録メディアに生じる様々な不具合やトラブルに対してデータ復元対応が可能です。
まとめ・万が一、困った時には
RSVファイルは、その特殊な構造と生成される状況から復元が非常に難しいデータ形式です。特に、一般的な復元ソフトやカメラ内の修復機能では対応できないケースが大半であるため、現実的には専門業者の利用が最も成功率が高い選択肢となります。RSVファイルの復元を試みる際にはデータの上書きを避けるための注意を払いながら、適切な対処方法を選ぶことも重要です。万が一、SONYのカメラで撮影した動画ファイルが再生できない・ファイルやフォルダが開かない・編集ソフトで動作しない・エラーメッセージが表示されてデータが保存されているSDカードやCFカードが認識しないなどのトラブルが発生した際に早く安く確実にデータを取り戻したい・復元したいと考えた時にはプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。その方が希望する結果に繋がるものです。