WD My Bookは、大容量のデータ保存が可能な信頼性の高い外付けハードディスク(HDD)の1つですが、突然、認識しない・読み込まないなどのトラブルが発生することがあります。WD My Bookが認識しなくなると、HDDに保存しているデータへアクセスができず、重要なファイルも取り出せなくなり、大きな問題に繋がることもありえます。
WD My Bookが認識されない原因は多岐にわたり、物理的な接続の問題、ドライバーやOSの設定不具合、ファイルシステムの破損、電力供給不足など様々です。本記事では、WD My Bookが認識しない場合に簡単に試せる具体的な対処方法を詳しく解説します。パソコン初心者の方でも分かりやすいように手順を整理し、一つずつ確認しながら問題解決できるように構成しました。「WD My Bookが認識されない!」と困っている方に少しでも役に立つ記事になれば幸いです。
WD My Bookが認識しない場合の対処方法
WD My Bookが認識しない時に簡単に試せる対処方法を紹介します。
- 物理的な接続を確認する
- 電力供給を確認する
- 設定やドライバーを確認する
- ディスクの管理画面を確認する
- WD専用のソフトウェアを使用する
- 復旧ソフトを使う
- データ復旧業者に相談する
1.物理的な接続を確認する
WD My Bookが認識しない時にはパソコンとの接続が正しく行われているか確認する方法が簡単に試せる対処方法として挙げられます。
・USBケーブルを交換する方法
USBケーブルが断線している、接触不良を起こしていることが原因でWD My Bookが認識しない状態に陥っていることも少なからず、ありえます。そんな時には別のUSBケーブルを使って接続し直す方法が自分で試せる対処方法として選択肢に挙がってきます。別のUSBケーブルを使う際には純正または高品質のケーブルを利用するようにしましょう。
・USBポートを変更する方法
普段使っているUSBポートに問題がある場合にもWD My Bookに限らず、外付けHDDが認識しないトラブルを引き起こすことがあります。そんな時には別のUSBポートに接続し直す方法が有効な手段になりえます。また、可能であればUSB 3.0ポートを利用することで安定性の向上が見込めるものです。
・直接接続する方法
USBハブや延長ケーブルを使用しているような場合にWD My Bookが認識しない時には、それらを取り外し、WD My Bookだけをパソコンに直接、接続する方法も簡単に試せる対処方法として挙げられます。この方法を行うことで、電力の供給不足や通信の不安定さを防ぐことも期待できるものです。
2.電力供給を確認する
WD My Bookが認識しない時には外付けHDDが正常に動作するために十分な電力が供給されていないことも考えられるものです。そんな時には電力供給を確認する方法が有効な手段になりえます。
・別のパソコンで確認する方法
WD My Bookが認識しない時には別のパソコンに接続して動作確認を行う方法も自分で試せる対処方法として挙げられます。パソコン側の電力供給に問題があり、WD My Bookが認識しない症状を引き起こしている時には、この方法を試すことで問題の解決が見込めます。
しかしながら、WD My Bookが認識しない時点でHDD自体が物理的・機械的に故障していることが多く、別のパソコンや他のOSで動作確認を進めるだけで状態が悪化する、故障箇所が増える、損傷具合が重篤化することもありえます。失敗したくない・早く安く確実に認識しないWD My Book内からデータを取り出したいと考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。相談してから作業を進めても遅くはないものです。
・ACアダプターの接続具合を確認する方法
一部のWD My Bookのモデルは、正常に認識させる、動作可能にするためには専用のACアダプターからの電力供給が必要となります。大容量タイプ、ACアダプターが付属しているWD My Bookが認識しない時には専用のACアダプターが正しく接続されているかも確認しておきましょう。
3.設定やドライバーを確認する
パソコン側の設定やドライバーの不具合が原因となり、WD My Bookが認識しないトラブルを引き起こしていることも少なからず、ありえます。そんな時に試せる対処方法は下記のとおりです。
・デバイスマネージャーを使う方法(Windowsの場合)
WD My BookがWindowsのパソコンに接続した場合に認識しない時にはデバイスマネージャーを使ってディスクの状態を確認する方法も自分で試せる対処方法として挙げられます。
- Windowsマークを右クリックもしくは検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力
- デバイスマネージャーを選択
- 「ディスクドライブ」の項目にWD My Bookが表示されているかを確認する。
※黄色い三角のエラーマークが表示されている時にはドライバーを更新する必要が出てきます。
・ドライバーを更新する方法
- Windowsマークを右クリックもしくは検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力
- デバイスマネージャーを選択
- 認識しないWD My Bookを右クリック→メニューが表示される
- 「ドライバーソフトウェアの更新」をクリック
- 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索します」をクリック
- 「ドライバーの更新」を選択→画面の案内に沿って作業を進める
※上記方法の他、デバイスマネージャーでWD My Bookを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択し、再接続してドライバーを再インストールする方法も試せます。
・ディスクユーティリティおよびFirst Aidを使う方法(Macの場合)
Macに接続したWD My Bookが認識しない時にはディスクユーティリティからFirst Aidを使う方法が自分で試せる対処方法として挙げられます。
- アプリケーションの一覧から「ディスクユーティリティ」を開く
- 左側のリストにWD My Bookが表示されているかを確認する
- WD My Bookが表示されている場合には「First Aid」をクリック
- 「ディスクのアクセス権を修復」をクリック
- 認識しないWD My Bookに対してファイルシステムの修復が開始する
※リストにWD My Bookが表示されない場合には、HDDが物理的・機械的に故障していることを示していることが大半です。無理に操作や作業を進めると状態が悪化するため、手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
↓Macで外付けHDDが認識しない状況でお困りの方はこちらも参照ください。
・ファームウェアの更新を試みる方法
WD My Bookの内部ソフトウェア(ファームウェア)が古い場合や損傷したような時にも、動作不良、認識トラブルを引き起こすことがあります。そんな時にはWestern Digitalのホームページから最新のファームウェアをダウンロードし、手順に従って更新する方法も有効な手段になりえます。
4.ディスクの管理画面を確認する
WD My BookがWindowsのパソコンで認識しない時には「ディスクの管理」を開き、接続させたWD My Bookが表示されているか確認することも対処方法を進める上で重要となります。
・ディスクの管理画面でWD My Bookが「未割り当て」表示になる場合の対処方法
認識しないWD My Bookが「ディスクの管理」画面で「未割り当て」で表示されている時には、ハードディスク自体を初期化する方法が有効な手段になりえます。
※認識しないWD My Bookなどの外付けHDDを初期化した場合にはディスクに保存している全てのデータが消去されることになります。新品のWD My Bookが認識しない、WD My Book内のデータが不要な場合に自分でどうにか修理したいと考えた時以外には初期化する方法は行わないようにした方が良いものです。
※WD My BookなどのHDDが物理的・機械的に故障した際にも初期化やフォーマットを促すエラーメッセージが出ることがありますが、初期化した際にはデータは全て消えてしまう為、エラーメッセージが表示された時には手を止めることが最善の対処方法にもなりえます。
※万が一、誤ってWD My Bookなどの外付けHDDを初期化してしまった場合には個人では対処が難しい状態に陥ってしまいます。電源の入り切りやケーブルの抜き差しを試す、機器を使い続けようとするだけでもどんどんデータは上書きされ元のデータは無くなっていきます。初期化したWD My Bookからデータを取り戻したいと思った時にはプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
・ディスクの管理画面でWD My Bookが「オフライン」表示になる場合の対処方法
ディスクの管理画面でWD My Bookが「オフライン」と表示された際には、右クリックで「オンライン」に設定し直すだけで問題が解決できることもあります。
・セキュリティソフトを一時的に無効化する方法
一部のセキュリティソフトがWD My Bookなどの外付けHDDの認識を妨げることもありえます。そんな時にはセキュリティソフトの動作を一時的に無効にする方法が簡単に試せます。
※セキュリティソフトを無効化にしたままにしているとウイルスやマルウェアに感染する危険性が高まる為、無効化する際には一時的にするように注意しましょう。
・ドライブ文字(ドライブレター)を確認、変更する方法
パソコンにWD My Book等の外部デバイスを接続した時にはEやF、Hなどのドライブ文字(ドライブレター)が自動的に割り当てられますが、外部デバイスを複数、同時に使用している場合や機器の抜き差しを繰り返すと、意図せずドライブ文字(ドライブレター)が重複する・ずれることがあり、WD My Bookが認識しないトラブルを引き起こすことがあります。ドライブ文字(ドライブレター)を確認、変更する方法はすぐに試せる他、認識しないWD My Bookに影響を与えない方法でもあるため、時間がある時に実施してみましょう。
- 「Windowsマーク」→「アプリ一覧」→「Windows管理ツール」→「コンピューターの管理」→「記憶域欄のディスクの管理」をクリック
- 「変更したいドライブ」を右クリック→「ドライブ文字とパスの変更」をクリック→「変更したいドライブ文字」を選択→「変更」をクリック
- ドライブ文字またはパスの変更が表示される→「次のドライブ文字を割り当てる」をクリック
- 表示された一覧を確認し、割り当てたいドライブ文字をクリック→OKボタンを押す
- 「ドライブ文字に依存している一部のプログラムが正しく動作しなくなる場合があります。」とメッセージが出る
- 問題が無い場合には「はい」を押す
- 管理画面に戻り、ドライブ文字が変更されているかを確認して終了
5.WD専用のソフトウェアを使用する
WDの公式ソフトウェアを使用して、WD My Bookが認識しない問題を診断する、解決する方法も有効な手段になりえます。
・WD Drive Utilitiesを使用する方法
- Western Digitalのサイトから「WD Drive Utilities」をインストールする
- 診断ツールを使用して認識しないWD My Bookの状態を確認する
- 「クイックテスト」もしくは「完全テスト」を実行する
- ハードウェアの異常が検出されるか確認する
※WD Drive UtilitiesでWD My Bookに異常が出た時には、HDDが物理的・機械的に故障していることが大半です。電源の入り切りやパソコンの再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試しただけでも状態が重篤化してしまいます。認識しないWD My Bookに保存しているデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
↓外付けHDDからデータを取り出したいと考えた時にはこちらも参照ください。
・WD Backupの設定を確認する
バックアップソフトウェアの設定に誤りがある場合にもWD My Bookなどのデバイスが正しく認識されないことも少なからずありえます。そんな時にはソフトウェアをアップデートし、WD Backupの再設定を行う方法も自分で試せる対処方法として挙げられます。
6.復旧ソフトを使う
WD My Bookが認識しないなどのトラブルが発生した場合に自分で試せる対処方法としては復旧ソフトを使う方法も選択肢に挙がってきますが、慎重な対応が求められるものです。
・復旧ソフトを使って認識しないWD My Bookの不具合を解決する方法
- 外付けHDDに対応した復旧ソフトを探す
- 復旧ソフトをパソコンにダウンロード・インストールする
- WD My Bookをパソコンに接続する
- 復旧ソフトの画面指示に従って操作を進める
- 復旧されたデータを確認する
- 作業完了
※WD My Bookに限らず、外付けHDDが認識しない時にはディスク自体が物理的・機械的に故障している事が大半です。そのため、データ復旧のソフトの機能自体が使えない事がほとんどである他、無理に復旧ソフトのスキャン機能を使うだけで故障具合が悪化する・損傷箇所が増える・データが意図しない形で上書きされる等、復旧ソフトを使うことで大事なデータが永遠に失われてしまう事態に直結する事も多く起こりえるものです。
認識しなくなったWD My Bookに保存しているデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には復旧ソフトを使った対処方法を進めることは選択肢から外しておきましょう。
7.データ復旧業者に相談する
WD My Bookが認識しなくなった場合にはエラーメッセージが表示される、ランプが点灯しない、異音がする、無音になる、ファイルやフォルダが開かないなど、外付けHDD自体が使えなくなるため、慌ててしまうことも多いものです。少しでも悩んだり困ったりした際には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することが問題解決への近道になります。
データ復旧の専門業者に相談した場合には深い専門知識と高度な技術力、経験値を持って、認識しないWD My Bookなどの外付けHDDに生じた障害の種類(物理や論理、もしくはその両方)・障害の程度(軽度、中度、重度)・損傷箇所の特定を行った上で適切な対応が可能となります。しかしながら、データ復旧業者は数多く存在しているため、どこの復旧会社に相談したら良いのか悩んでしまうかもしれません。そんな時には「独自技術」や「AI技術」を持っている復旧業者を選択しましょう。技術力の高い復旧会社を選ぶ指針となります。復旧業者ごとのサービス内容や技術力は大きな差もあり、どこの会社に出しても同じように迅速な対応および低価格でのデータ復旧サービスを受けられる訳では無いため注意が必要となります。検索で上位に表示されたから・家や会社から近いからと安易に復旧会社を選ぶ事の無いようにした方が良いものです。
・データ復旧業者の選び方
WD My Bookが認識しない・読み込まない等の症状が出た際に早く安く確実にデータを取り出したいと考えた時には復旧業者選びが重要となります。どこのデータ復旧業者を選べば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧、修理に要するスピードや対応が早い
- 料金プランや復旧費用例がホームページに記載されている
- クリーンルームなど専用環境下で復旧・修理作業を行っている
- 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
- 復旧実績・復旧事例の有無
認識しなくなったWD My Bookに保存しているデータが大事・早く問題を解決したい・ファイルやフォルダが取り出せないと困る・業務への支障を最小限に留めたい・復旧料金が気になる・費用を抑えて復旧したい等、1つでも頭に浮かんだ場合には、アドバンスデータ復旧の無料相談を利用することを検討しましょう。アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行う事から、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。WD My Bookに限らず、HDDやSSD、パソコン、NAS、RAIDサーバー、USBメモリ、SDカード、CFカード、ビデオカメラなど様々な機種に対して復旧実績も多くあり、安心です。
WD My BookがWD Securityで認識されない場合の対処方法
WD My Bookの一部の機種では、WD Securityで認識されない場合があります。そんな時には下記対処方法を試すことで問題の解決が見込めます。
- WD Securityソフトウェアの更新を行う
- パソコンとWD My Bookを再度、接続する
1.WD Securityソフトウェアの更新を行う
WD My BookがWD Securityで認識しない、検出されない時にはまずはソフトウェアの更新を行いましょう。
・ソフトウェアの更新方法
- WD Discoveryをダウンロードおよびインストールを行う
- パソコンを再起動する
- WD Discovery内でWD Securityアプリを更新する
※ソフトウェアは管理者アカウントで対応する必要があります。(WD Drive Utilitiesも同様)
2.パソコンとWD My Bookを再度、接続する
ソフトウェアの更新が終わったら、再度、認識しなかったWD My Bookをパソコンに接続し直してみましょう。
※WD Securityで認識されないWD My Bookの型番はWDBFJKxxxxHBKまたはWDBBGBxxxxHBKなどが挙げられます。
WD My Bookを接続したパソコンが起動しなくなった時の対処方法
WD My Bookをパソコンに接続した際にパソコンが起動しなくなるトラブルが発生することもありえます。そんな時には下記のような方法が有効な手段になりえます。
- WD My Bookを取り外してパソコンを再起動する
- BIOS/UEFIの起動順序を確認する
- 別のUSBポートに接続する
- セーフモードで起動して確認する
- 他のパソコンにWD My Bookを接続する
- ドライバーの更新・削除を行う
- HDDの物理障害を疑う
1.WD My Bookを取り外してパソコンを再起動する
まずはWD My BookをUSBポートから取り外し、パソコンが正常に起動するか確認しましょう。
2.BIOS/UEFIの起動順序を確認する
WD My Bookが起動デバイスとして設定されていると、パソコンが正しく起動しなくなることがあります。
BIOS/UEFI(起動時にF2やDELキーを押してアクセス)で、内蔵ストレージ(SSD/HDD)が優先起動デバイスになっているか確認し、変更が必要なら保存して再起動を行いましょう。
3.別のUSBポートに接続する
USB 3.0ポートがある時には、別のポート(特にUSB 2.0)に変更してみることでWD My Bookを接続したパソコンが問題無く起動できる状態に戻ることもあります。
※可能であれば、USBハブ経由ではなくWD My Bookを直接、パソコンに接続しましょう。
4.セーフモードで起動して確認する
Windowsのパソコンを使っている場合にはパソコンの起動時に F8キー(またはShift+F8)を押し、セーフモードで起動してからWD My Bookを接続し、動作を確認する方法も試せます。
5.他のパソコンにWD My Bookを接続する
WD My Bookだけを接続した場合にパソコンが起動しなくなるのであれば、他のパソコンにWD My Bookを接続する方法も有効な手段になりえます。しかしながら、WD My Bookが物理的・機械的に故障していることによってパソコンの起動を妨げていることも考えられ、他のパソコンにWD My Bookを接続することでHDD内のデータが全て失われる事態に直結することも多く、注意が必要となります。
6.ドライバーの更新・削除を行う
WD My Bookを接続した時にパソコンが起動しなくなるのであれば、「WD My Book」のドライバーを削除し、再接続する方法も試せます。
7.HDDの物理障害を疑う
パソコンに接続したWD My Bookが認識しない・パソコンが起動しなくなる等のトラブルが発生した場合にはHDD自体が物理的・機械的に故障していることが多いものです。異音がする、無音になる、エラーメッセージが表示されるなど明らかな異常がみられる場合以外でもWD My Book内のデータを失いたくない方は手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先した方が希望する結果に繋がります。
WD My Bookが認識しない場合に発生する主な症状
WD My Bookが認識しない時に生じる症状例を紹介します。
- ドライブがパソコン上で全く認識されない
- 「ディスクの管理」や「ディスクユーティリティ」に正しく表示されない
- 本体のLEDランプが異常な状態を示す
- 接続時にフォーマット要求やエラーメッセージが表示される
- 動作音が無音または異音になる
- 認識されるが頻繁に接続と切断を繰り返す
- 転送速度が極端に遅い
1.ドライブがパソコン上で全く認識されない
WD My BookをUSBポートに接続しても、エクスプローラー(Windows)やFinder(macOS)にドライブが全く表示されない症状が出ることがあります。このような場合には、WD My Bookがパソコン上で完全に接続されていないかのように扱われ、システム上で存在が確認できない状態に陥ります。WD My Bookがパソコンで全く認識されない時には通知音や視覚的なインジケーターも反応しないこともあります。
2.「ディスクの管理」や「ディスクユーティリティ」に正しく表示されない
WD My Bookがパソコンに物理的に接続されていることは確認できるものの、ディスクの管理(Windows)では「未割り当て」や「初期化されていないディスク」、「RAW」として表示、ディスクユーティリティ(Mac)では「リストに表示されない」状態に陥ることもありえます。このような場合には、WD My Bookのデータ領域が認識されず、ファイルにアクセスできなくなってしまいます。
3.本体のLEDランプが異常な状態を示す
WD My BookのLEDランプが正常に点灯しない、または、通常と異なる点滅パターンを示すこともあります。例えば、ランプがまったく点灯しない場合には電力供給に問題がある、外付けHDDが物理的、機械的に故障している事が推測され、異常に速い点滅や不規則な点灯パターンは内部の不具合を示していることが大半です。
↓外付けHDDのランプが点灯しない状況でお困りの方はこちらの記事もご確認ください。
4.接続時にフォーマット要求やエラーメッセージが表示される
WD My Bookがシステムに認識された場合でも、接続後すぐに「場所が利用できません。」や「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか。」などのエラーメッセージが表示されることがあります。エラーメッセージが表示され、WD My Bookなどの外付けHDDが認識しない時にはディスク自体が物理的、機械的に故障していることが大半で、慎重な対応が求められるものです。
・WindowsのパソコンでWD My Bookが認識しない時に表示されるエラーメッセージ例
・MacでWD My Bookが認識しない際に表示されるエラーメッセージ例
セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。 |
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ディスクでロック解除を妨げる問題が検出されました。 |
↑エラーメッセージが表示され、HDDが認識しない状況でお困りの方は各メッセージ内容をクリックしてください。エラーメッセージ別の対処方法もそれぞれ紹介しています。
5.動作音が無音または異音になる
正常な状態ではWD My Bookをパソコンに接続した際にHDDの回転音や軽い起動音が聞こえますが、認識されない場合にはこれらの音が全く聞こえない、または「カチカチ」「カタカタ」などの異常な音がすることがあります。WD My Bookに限らず、動作音がしない、異音がするなど通常と違う音になった時にはHDD内の全てのデータが失われる危険性が高まっていることが多く、慎重な対応が求められます。
↓HDDから異音がする時にはこちらも参照下さい。
6.認識されるが頻繁に接続と切断を繰り返す
パソコンが一度、WD My Bookを認識したかに見えるものの、数秒後に接続が切れて認識されなくなり、再び認識されるという挙動を繰り返すことがあります。この症状が出た際には、安定したデータ通信が確立されず、HDDに対してデータの読み書きが困難になる他、そのままにしておく、通電し続ける、無理に使おうとするだけでも状態が重篤化し、全てのデータが消失する事態に直結することも多く起こりえるものです。
7.転送速度が極端に遅い
WD My Bookが認識されているものの、ファイルのコピーや移動が非常に遅くなる、通常数秒で完了する処理が数分、数時間、あるいは完了しないまま止まる事もありえます。このような症状がWD My Bookに出た時にはHDD自体が壊れかけているサインとして受け取りましょう。
WD My Bookが認識しない原因
WD My Bookが認識しない場合に考えられる原因は多岐にわたります。以下では、主な原因を紹介します。
- USBケーブルやポートの物理的な問題
- 電力供給不足
- ファイルシステムの不一致
- ドライバーやOSの互換性の問題
- ディスクの損傷や内部のエラー
- セキュリティソフトや設定による干渉
- ハードウェア自体の故障
- 接続環境の不適切さ
1.USBケーブルやポートの物理的な問題
USBケーブルが断線している場合やコネクタ部分が摩耗している時にはWD My Bookがパソコンに正しく接続されていたとしてもデータが正常に送受信されず、認識しない状態に陥ってしまいます。また、USBポートそのものが損傷している際にも認識不良が発生することがあります。WD My Bookに限らず、外付けHDDを頻繁に抜き差しする環境ではこれらの物理的な損傷が発生しやすくなる傾向にあるものです。
2.電力供給不足
WD My Bookは電力をUSBポートから供給されて動作可能、認識できる状態になることが大半ですが、USBハブや古いパソコンのUSBポートでは十分な電力が供給されないことがあります。その結果、WD My Bookが認識しない、動作されない現象が発生します。特に、複数のデバイスを同時に接続している環境では動作不良が起きやすいため、注意が必要です。
3.ファイルシステムの不一致
WD My Bookが使用しているファイルシステム(例:NTFS、exFAT、HFS+)が接続先のOSで認識できない時には、デバイスがマウントされない、認識不可になることがあります。例えば、Windows用にフォーマットされたWD My BookをmacOSに接続すると、特定のファイルシステムに対応していないために認識しないトラブルを引き起こしてしまいます。
※逆にMac用にフォーマットされたWD My BookをWindowsに接続した時にも同様の認識トラブルが発生することがあります。
4.ドライバーやOSの互換性の問題
WD My Bookのドライバーが正常にインストールされていない場合やWindowsやmacOSのアップデート後に互換性に問題が生じた際には外付けHDDなどの外部デバイスが認識できなくなることがあります。
また、古いバージョンのOSでは最新モデルのWD My Bookをパソコンに接続しても認識がされない、使用不可の状態に陥ってしまいます。
5.ディスクの損傷や内部のエラー
WD My Book内部のソフトウェアやストレージ領域が破損した場合にも外付けHDDなどの外部デバイスが認識できなくなってしまうことがあります。この状態ではWD My Bookに限らず、デバイス内部のデータにもアクセスができなくなるため、OS上で「未割り当て」と表示されることも起こりえるものです。
↓外付けHDDが認識しない状況でお困りの方はこちらの記事もご確認下さい。
6.セキュリティソフトや設定による干渉
パソコンのセキュリティソフトやシステム設定がWD My Bookなどの外部デバイスの接続をブロックしていることが原因で認識しない状態に陥ることもありえます。特に、企業環境や高度なセキュリティが設定されている場合にはこの問題が顕著に現れることが多いものです。
7.ハードウェア自体の故障
長期間使用しているWD My Bookは、HDD自体の寿命が近づき、故障や不安定な動作が生じることがあります。このような場合には、動作が遅くなったり、ランプの点灯に異常が出たり、認識できる時とできない場合があるなどの兆候が出ることもありえます。
8.接続環境の不適切さ
WD My BookをUSBハブ経由で接続している、延長ケーブルを使用しているような時には、接続が不安定になることがあります。また、WD My Bookが最新のUSB 3.0に対応しているモデルの場合には、古いUSB 2.0ポートでは十分な速度や安定性を確保できないこともありえます。
WD My Bookが認識しない時にやってはいけないこと
WD My Bookが認識しない際に誤った対応を行うと状態が悪化し、全てのデータが消失する、デバイスが完全に故障する事態に直結することもありえます。以下では、WD My Bookが認識しない時にやってはいけない事を詳しく説明していきます。
- フォーマットする
- 何度もケーブルの抜き差しを行う
- 電源を入れ続ける
- 不適切なツール、環境で分解する
- 不明なフリーソフトを試す
- 強い衝撃や振動を与える
- 高温・湿度の高い環境で使用する
- USBポートを強く押し込む・無理な力を加える
- 対応していないOSで無理に操作しようとする
- 安易にHDDを取り外して別のケースに入れる
1.フォーマットする
WD My Bookが認識しない際に「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか。」などのエラーメッセージが表示されることがありますが、慌ててフォーマットを実行すると、保存されているデータが全て消失してしまいます。フォーマットを行う方法は最終手段です。新品のWD My Bookが認識しない場合を除いて操作は進めないようにしましょう。
↓HDDをフォーマットしてしまってお困りの方はこちらの記事もご確認ください。
2.何度もケーブルの抜き差しを行う
パソコンがWD My Bookを認識しないからといって、短時間のうちにUSBケーブルを何度も抜き差しすると、コネクタの摩耗や内部基板の損傷を引き起こす、データが消失する危険性が高まります。また、適切に「ハードウェアの安全な取り外し」を行わずに頻繁に抜き差しすると、ファイルシステムが破損する・データが意図しない形で上書きされるリスクも高まるものです。WD My Bookが認識しない時にはすでにHDDが物理的、機械的に故障していることが大半で、ケーブルの抜き差しを行うだけで機器に致命傷を与えてしまうこともありえます。
3.電源を入れ続ける
WD My Bookから「カチカチ」「ジー」「ガリガリ」といった異常音が聞こえる、または動作音が聞こえない場合には重篤な物理障害が発生しているサインであることがほとんどです。このような状態で無理に電源を入れ続けると、ディスク表面が傷つき、データ復旧自体が困難になってしまうことも起こりえます。異音がする場合や無音になる時にはすぐに電源を切り、専門家に相談することを優先しましょう。
4.不適切なツール、環境で分解する
WD My Bookを自力で分解しようとすると、内部のディスクや基板を傷つける可能性があります。特に、静電気対策をせずに分解すると、制御基板が損傷し、認識できなくなることがほとんどです。さらに、メーカー保証がある場合には、分解すると保証が無効になることもあります。
※認識しなくなったWD My Bookから早く安く確実にデータを取り出すには深い専門知識や高度な技術力、経験値を持った技術員がクリーンルームなどの専用環境下で作業を進める必要が出てきます。人間の手術を専用の手術室で専門の医師が行って初めて成功するのと同じイメージです。WD My Bookが認識しなくなった際にHDD内のデータを失いたくない方は自力でHDDの開封や分解を行う他、クリーンルームなど専用環境下で作業ができない出張業者に修理を依頼するようなことは止めておきましょう。
↓HDDの修理を希望される場合にはこちらの記事も参照ください。
5.不明なフリーソフトを試す
WD My Bookが認識しないトラブルを解決しようとして、不明なフリーソフトをダウンロードしたり、安易に復旧ソフトの機能を試したりすることは大変危険な行為にもなりえます。悪質なソフトウェアの場合にはウイルス感染やデータの上書きによるデータ損失が発生する可能性もあります。
また、WD My Bookが認識しないような症状が出た際にはHDD自体が物理的・機械的に故障していることが大半でソフトの機能が使えない他、無理にソフトの機能を試そうとするだけでデータが意図しない形で上書きされる、部品の損傷具合が悪化する、故障箇所が増える事態に直結することも多いものです。認識しなくなったWD My Bookからデータを失いたくない方はソフトを使うことは止めておきましょう。
6.強い衝撃や振動を与える
WD My Bookが認識しない際に物理的に振る、叩く、落とすなどを行い、衝撃や振動がHDDに加わると、ディスク内部のプラッタ(データ記録部分)やヘッドが損傷し、完全に使用不能になる恐れがあります。データを守るためにも、WD My Bookが認識しなくなった場合には丁寧に扱うことが重要となります。
7.高温・湿度の高い環境で使用する
HDDは高温や湿度によって悪影響を受けやすい機器でもあります。特に、温度が高すぎる環境で使用するとHDD内部の部品も高温になって膨張し、回転に支障をきたすこともありえます。WD My Bookに限らず、HDDは冷却ファンの近くや直射日光の当たる場所での使用は避け、適切な温度環境(一般的には5~35℃)で保管・使用することが重要です。
8.USBポートを強く押し込む・無理な力を加える
WD My BookのUSBポートが緩んでいる、または接触が悪く認識不良を引き起こしている場合に、無理に力を加えて接続しようとすると、ポートの破損や基板の損傷が発生することがあります。WD My Book に限らず、外付けHDDが認識しない時にはディスク側に問題があることが大半であるため、無理にUSBポートに押し込んだり、ケーブルの抜き差しを繰り返したりすることは避けましょう。状態が重篤化してしまいます。
9.対応していないOSで無理に操作しようとする
WD My Bookのフォーマット形式(NTFS、HFS+、exFATなど)が接続先のOSで対応していない際に、無理にファイルやフォルダを開こうとするとフォーマットを要求される、データが意図しない形で上書きされることもありえます。まずは別の環境での確認や適切なドライバーのインストールを行うことを優先しましょう。
10.安易にHDDを取り外して別のケースに入れる
WD My Bookは、一部のモデルでハードウェアに対して暗号化が施されています。そのため、HDDを取り外して別のケースやパソコンに直接接続してもデータが読み取れないことがあります。特に、RAID構成の製品では、ケースから取り出すことでデータのアクセスが完全に不可能になることもあるため注意が必要となります。少しでも困ったり悩んだりした際には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。
WD My Bookとは
WD My Bookは、Western Digitalが製造、販売している高性能な外付けタイプのハードディスク(HDD)シリーズです。WD My Bookは写真や動画、音楽、ドキュメントなどのデータ保存に適した大容量のストレージであることが特徴として挙げられます。その容量は数TBから最大で数十TBまであり、個人利用からビジネス用途まで幅広く対応しているものです。WD My Bookのデザインはシンプルでモダンな外観を持ち、家庭やオフィス環境に調和しやすいことも魅力の一つとして挙げられます。WD My BookはUSB 3.0を採用しており、高速なデータ転送が可能で、大容量ファイルのバックアップや移行も快適に行うことが可能です。また、WD My Bookの一部モデルにはハードウェア暗号化やパスワード保護機能が搭載されており、重要なデータを安全に守ることが期待できるものです。WD My BookはWindowsやmacOSに対応しており、プラグアンドプレイ機能により初心者でも簡単に利用が可能なハードディスクです。
WD My Bookの特徴
WD My Bookは高性能な外付けHDDの1つで様々な用途で広く利用されています。下記ではWD My Bookの特徴を解説していきます。
- 大容量ストレージ
- 高速データ転送
- ハードウェア暗号化とパスワード保護
- 自動バックアップ機能
- プラグアンドプレイ対応
- WD Drive Utilitiesによる管理機能
- RAID対応のDuoモデル
- 省スペース設計、シンプルなデザイン
- 低消費電力設計
- 幅広い互換性
1.大容量ストレージ
WD My Bookは最大24TBの大容量を要しており、大量のデータ保存に適しています。通常のシングルドライブモデルでは 4TB、6TB、8TB、12TB、14TB、16TB、18TB、22TB、24TB までの容量が選べます。特に動画編集や写真管理、ビジネス用途でのデータ保存に最適です。
さらに、RAID構成に対応した「My Book Duo」シリーズでは、最大32TBの容量が用意されており、データを大量に扱うプロフェッショナル向けの仕様となっています。
2.高速データ転送
WD My Bookは USB 3.0(または一部モデルでUSB 3.1 Gen 1) に対応しており、高速なデータ転送を実現しています。USB 3.0の最大転送速度は 5Gbps で、大容量のファイルでも短時間で移動できます。
また、USB 2.0とも互換性があるため、古いパソコンでも使用可能ですが、USB 2.0での接続では転送速度が大幅に低下するため、できるだけUSB 3.0ポートで使用するのが推奨されるものです。
3.ハードウェア暗号化とパスワード保護
WD My Bookには、AES 256ビットのハードウェア暗号化が搭載されています。これは、銀行レベルのセキュリティレベルの高度な暗号化方式で、データの不正アクセスを防ぎます。
また、専用の「WD Security」ソフトウェアを使用するとパスワード保護を有効にすることができ、第三者による不正なデータアクセスを防ぐことが可能となります。機密性の高いデータを扱うビジネスユーザーや個人情報の保護を重視する人に適した機能として挙げられます。
4.自動バックアップ機能
WD My Bookは、定期的なバックアップを自動で行う機能を備えています。Windows環境では「WD Backup」を利用して設定が可能で、一定間隔で指定フォルダのバックアップを自動的に保存することが可能となります。
macOSでは、Appleの「Time Machine」と互換性があり、Macユーザーは特別なソフトをインストールしなくても、システム全体のバックアップを簡単に実施することもできます。
5.プラグアンドプレイ対応
WD My Bookはあらかじめ NTFS形式(Windows用) でフォーマットされており、Windowsのパソコンに接続するだけで即座に使用が可能です。
macOSユーザーの方は、exFAT形式への再フォーマットが必要になることが多いものの、「My Book for Mac」モデルを選べば、最初からMac向けフォーマット済みでスムーズに使用が可能となります。
また、Linux環境でも適切なフォーマットを行えば使用できるため、幅広いOSに対応しています。
6.WD Drive Utilitiesによる管理機能
Western Digitalの専用ツール「WD Drive Utilities」を使用すると、HDDの診断、メンテナンス、ステータスチェックなども行うことが可能です。
・WD Drive Utilitiesの主な機能は以下の通り
クイック診断 / フル診断(HDDの健康状態を確認) |
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スリープタイマー設定(省電力モード) |
RAID設定変更(My Book Duo専用) |
初期化やドライブリセット機能 |
このソフトウェアを利用することで、長期間の安定した運用が可能になります。
7.RAID対応のDuoモデル
WD My Bookには「My Book Duo」という上位モデルが存在しており、2台のHDDを内蔵してRAID構成を組むことができます。
・My Book Duoで対応可能なRAIDの設定は以下の2種類
RAID 0(ストライピング):パフォーマンスを重視し、データの読み書きを高速化する設定。 |
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RAID 1(ミラーリング): 片方のHDDにデータを完全コピーし、冗長性を確保する設定。 |
デフォルトではRAID 0で構成されていますが、WD Drive Utilitiesを使用してRAID 1に切り替えることも可能です。
8.省スペース設計、シンプルなデザイン
WD My Bookは、縦置き型のスリムなデザインを採用しており、机上に設置してもスペースを取らず、シンプルな外観がオフィスや家庭のインテリアにも馴染みやすくなっています。また、底面には滑り止めがついており、安定した設置が可能です。
9.低消費電力設計
WD My Bookは、使っていない時間が続くと自動でスリープモードに移行する省電力機能を搭載しています。これにより、不要な電力消費を抑え、HDDの寿命を延ばす効果も期待できるものです。特に長時間のデータ保存や、バックアップ用途として利用する際に、電力消費を最小限に抑えることができます。
10.幅広い互換性
WD My Bookは、以下のOSで動作が確認されています。
Windows 11 / 10 / 8.1 |
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macOS 10.13 以降 |
Linux(フォーマット変更が必要) |
また、一部のモデルでは NAS(ネットワークストレージ) や メディアプレイヤー との接続にも対応しており、バックアップやデータ共有にも利用が可能となっています。
主なWD My Bookシリーズのモデルとその型番
WD My Bookシリーズは、Western Digital社が提供する外付けハードディスクドライブで、さまざまなモデルと容量が展開されています。以下では、主なモデルとその型番、容量をまとめました。
モデル名 | 型番(SKU) | 容量 | カラー |
---|---|---|---|
My Book | WDBBGB0040HBK-JEEX | 4TB | ブラック |
My Book | WDBBGB0060HBK-JEEX | 6TB | ブラック |
My Book | WDBBGB0080HBK-JEEX | 8TB | ブラック |
My Book | WDBBGB0120HBK-JEEX | 12TB | ブラック |
My Book | WDBBGB0140HBK-JEEX | 14TB | ブラック |
My Book | WDBBGB0160HBK-JEEX | 16TB | ブラック |
My Book | WDBBGB0180HBK-JEEX | 18TB | ブラック |
My Book | WDBBGB0220HBK-JEEX | 22TB | ブラック |
My Book | WDBBGB0240HBK-JEEX | 24TB | ブラック |
My Book Duo | WDBFBE0240JBK-JESE | 24TB | ブラック |
My Book Duo | WDBFBE0280JBK-JESE | 28TB | ブラック |
My Book Duo | WDBFBE0320JBK-JESE | 32TB | ブラック |
My Book for Mac | WDBAAG0010HCH-NESN | 1TB | シルバー |
My Book for Mac | WDBAAG0020HCH-NESN | 2TB | シルバー |
My Book Studio | WDBAAJ0010HSL-NESN | 1TB | シルバー |
My Book Studio | WDBAAJ0020HSL-NESN | 2TB | シルバー |
My Book Essential | WDBACW0010HBK-NESN | 1TB | ブラック |
My Book Essential | WDBACW0020HBK-NESN | 2TB | ブラック |
My Book Live | WDBACG0020HCH-NESN | 2TB | ホワイト |
My Book Live Duo | WDBVHT0040JCH-NESN | 4TB | ホワイト |
My Book Live Duo | WDBVHT0060JCH-NESN | 6TB | ホワイト |
上記は一例になります。アドバンスデータ復旧ではWDのHDDのシリーズ、型番を問わず、データ復旧対応が可能です。
まとめ・万が一、困った時には
WD My Bookが認識しなくなった時には、ファイルやフォルダが開かない、データにアクセスができない、エラーメッセージが表示される、異音がする、ランプが点灯しない、無音になる等、様々な症状が出てHDDが使えなくなるため、慌ててしまうことも多いものです。WD My Bookが認識しない状態に陥った時にはHDD自体が物理的・機械的に故障していることが大半で、データが消失する危険なサインであることが多く、慎重な対応が求められます。一時的なエラーだと考えて電源ケーブルの抜き差しやパソコンの再起動など、簡単にできることを行っただけでもデバイスに致命傷を与え、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも起こりえるものです。認識しなくなったWD My Bookに保存しているデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。アドバンスデータ復旧はWD My BookなどHDDに発生する様々なトラブルに対して多くの復旧実績もあり、安心です。万が一、困った時には相談してみてはいかがでしょうか。