停電は突然発生することもありますが、計画的な停電の場合には、事前にお知らせが届くこともあります。どちらの場合でも、停電が起きた時には外付けHDDやHDDが内蔵されているNASおよびパソコンに保存されているデータへの影響は重大です。特に、停電中や復電した後にHDDに負荷が加わると、データが失われる・機器が物理的に故障する危険性が高まるものです。本記事では、停電によって外付けHDDに発生しやすいトラブル例や、停電後、HDDに問題が出た場合の対処方法および注意点まで詳しく解説していきます。
停電によって外付けHDDに発生しがちなトラブルは

停電が発生すると、外付けHDDやHDDが内蔵されているNASやサーバー、パソコンにさまざまなトラブルが生じることがあります。特にデータが書き込まれている最中の停電や停電復旧時の電圧変動が原因となって、HDDが動作不良を起こすことも多く起こりえるものです。ここでは、停電によって外付けHDDに発生しやすいトラブルについて、症状ごとに詳しく解説していきます。停電後のトラブルを早期に発見し、適切に対処するためにも、発生頻度の高い症状例を知っておくことが大切です。
- 外付けHDDが認識しない
- 外付けHDDから異音がする
- HDDの電源が入らない
- データが破損している
- ファイルやフォルダが表示されない
- 録画データが再生できない
- HDDの読み込み速度が遅くなる
- エラーメッセージが表示されて使えない
- 突然シャットダウンする・電源が落ちる
- HDDは動作しないが電源は入っている
1.外付けHDDが認識しない
停電後に最も発生することの多い問題としては、外付けHDDがパソコンやテレビで認識されなくなることが挙げられます。通常、外付けHDDはパソコンやテレビに接続すると自動で認識され、ファイルやデータにアクセスすることができるものです。しかしながら、停電が起きた後には、HDDが認識されなくなる・読み込まなくなることが多く起こりえるため、データを失いたくない方は慎重な対応が求められます。
↓外付けHDDが認識しない状況でお困りの方はこちらも参照ください。
2.外付けHDDから異音がする
停電が復旧した後には、パソコンに接続していた外付けHDDや内蔵HDDから「カチカチ」「ガリガリ」といった異音が鳴ることもあります。この異音は、HDDの内部で磁気ヘッドとプラッタが接触することによって発生することが多いものです。この状態は「ヘッドクラッシュ」と呼ばれ、HDD内部の部品が物理的に損傷しているサインであることが大半です。そのため、無理に使用を続けようとする・電源を入れたままにするだけでもデータが永遠に失われる事態に直結することもありえます。HDDから異音がする場合の他、全く動作音がしなくなった時には速やかに使用を中止し、専門家の意見を聞くようにしましょう。
↓HDDから異音がする時にはこちらの記事もご確認下さい。
3.HDDの電源が入らない
突然の停電が起きた場合には、外付けHDDの電源が入らなくなることもありえます。HDDの電源が全く入らない時には、ACアダプタやUSBケーブルの接続不良が原因で症状が引き起こされている・停電が復旧した後にHDD内部の基板に過電流が流れることによって、基板が損傷し、電源が入らない状態に陥っていることも考えられます。ACアダプタや接続ケーブルの接続具合に問題が無い状態で外付けHDDの電源が入らない時にはディスク自体が物理的・機械的に故障していることが大半です。HDD内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
4.データが破損している

HDD内でデータが書き込まれている最中に停電が生じて電源が切れると、データが破損することも多く注意が必要となります。停電によってファイルシステムが不完全な状態で保存される・データにアクセスができなくなる・意図しない形でデータが上書きされることも起こりえます。そのような場合には深い専門知識や高度な技術力、経験値を持った専門家によるデータの復旧作業が必要になることが多いものです。
5.ファイルやフォルダが表示されない
停電が起きた後に外付けHDD内のデータにアクセスしようとした際には、ファイルやフォルダが正しく表示されないことがあります。このような場合には、HDD自体は動作できているにも関わらず、ファイルシステムの不整合が原因で、データが表示されない事態に陥っていることが推測されます。ファイルシステムが破損している時には、復旧ソフトで修復作業を試みる・復旧業者で修復を試みる必要が出てきますが、安易に復旧ソフトを使うと必要なデータが意図しない形で上書きされることが多く、慎重な対応が求められるものです。
6.録画データが再生できない

テレビ用の外付けHDDの場合には、停電が発生した後に録画した番組が再生できないトラブルを引き起こすことがあります。この問題は、録画データが破損しているか、HDDが正常に動作していないことが原因として考えられるものです。録画データの破損は、データの書き込み中に停電が起きると生じやすい傾向にあります。
7.HDDの読み込み速度が遅くなる
停電後、外付けHDDの読み込み速度が極端に遅くなることがあります。HDDが正常に動作していない時には、速度が低下して、データの読み込みに時間がかかることもありえます。これは、HDD内部の部品が損傷している・ファイルシステムが破損していることが原因で症状が発生していると推測される状況となります。HDDの読み込み速度が遅くなる時には、HDDが壊れかけているサインであることが多いため、データの取り出しを希望される場合には専門家のアドバイスを聞くようにした方が良いものです。
8.エラーメッセージが表示されて使えない

停電後、外付けHDD内のデータにアクセスしようとした際にエラーメッセージが表示されることもありえます。エラーメッセージが出て外付けHDDが認識しなくなった時には、ファイルシステムの破損や論理障害および物理障害の発生が原因であることが推測される状況となります。また、「フォーマットする必要があります」というエラーメッセージが表示されることもありますが、焦ってフォーマットしてしまうと、データが完全に消去されてしまうため、注意が必要です。エラーメッセージが表示されてHDDが正常に動作しなくなった場合には、無理に操作せず、プロのデータ復旧業者に相談することが推奨されるものです。
・WindowsのパソコンでHDDに異常が出た際に表示されるエラーメッセージ例
・MacでHDDに異常が出た際に表示されるエラーメッセージ例
| セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。 |
|---|
| ディスクでロック解除を妨げる問題が検出されました。 |
↑エラーが表示され、HDDが正常に動作しなくなった状況でお困りの方は各メッセージ内容をクリックしてください。エラーメッセージ別の対処方法もそれぞれ紹介しています。
9.突然シャットダウンする・電源が落ちる
停電が生じた後には、外付けHDDの動作が不安定になることがあります。急に電源が落ちたり突然シャットダウンしたりすることも起こりえるものです。停電後にHDDの内部回路が一時的にショートしたことが原因で、電力供給が不安定になる・HDDが完全に機能しない状態に陥ることもありえます。こうした症状が出た場合も、外付けHDD内のデータを失いたくない方はすぐに電源を切って使用を中止することが重要となります。
10.HDDは動作しないが電源は入っている
停電が復旧した後に、外付けHDDの電源は入っているものの、HDDが動作しない、つまりモーター音がしない症状が出ることもあります。このような場合には、ディスク内部の回転が停止していることが多く、読み込みや書き込みができない状態に陥ることが大半です。電源が入っているだけではHDDが正常に機能しているとは限らないため、動作しない原因を特定するためには専門的な診断が必要となります。もし、異音が鳴る・動作音がしないような時には、早期の対処を心がけ、プロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
↓HDDから音が聞こえない場合はこちら。
停電発生後に外付けHDDに生じる物理障害や論理障害とは
停電が起きると、外付けHDDにさまざまな障害が生じることがあります。これらの障害は大きく「物理障害」と「論理障害」の2つに分けられます。それぞれの障害が生じる原因や特徴を理解することは、トラブルが発生した際に適切な対応や復旧の可能性を高めるために非常に重要となるものです。
- 物理障害
- 論理障害
1.物理障害
停電後に発生する物理障害は、主にHDD内部の動作が急停止することで生じるものです。具体的には、電源が突然切れることでディスクが回転を止め、その際にプラッタ(データが保存されている円盤状の部品)と磁気ヘッド(データを読み取るための針のような部品)が接触する「ヘッドクラッシュ」が起こることがあります。この状態になると、HDD内部の重要な部品が損傷し、データの読み書きが不可能になる・データが入っている箇所そのものがえぐり取られてしまう危険性が高まります。
・停電によってHDDに物理障害が生じる例
ヘッドクラッシュ:停電復旧時にHDD内部のプラッタと磁気ヘッドが接触し、データ領域に傷がつくと結果、データが完全に破損することがあります。
基板の損傷:停電復帰時の電圧サージが制御基板にダメージを与え、HDDが認識されなくなる・サージによって回路がショートして、HDDが動作不良を起こすこともありえます。
※HDDに軽度であっても物理障害が発生した際には、復旧作業の難易度が非常に高くなるため、専門家による早急な対応が求められます。
2.論理障害
一方、論理障害はHDD自体の物理的な破損が無い場合でも、データの損失やアクセス不良を引き起こすものです。停電中にデータの書き込み処理が途中で止まることで、ファイルシステムに不整合が生じ、HDDが正しく認識されなくなることもありえます。
・停電によってHDDに論理障害が生じる例
ファイルシステムの破損:停電中に書き込み処理が途中で中断されると、データそのものが破損する・ファイルシステム自体が壊れてHDDが認識できなくなることがあります。結果、様々なエラーメッセージが表示されることも多く起こりえます。
論理的なアクセス拒否:停電後、HDD自体は物理的に動作していても、ファイルシステムや論理構造が破損することで、ファイルやフォルダにアクセスできなくなることがあります。
※論理障害は物理障害よりも比較的、復旧のチャンスが高い傾向にありますが、適切に対処するには深い専門知識や経験値が必要となるものです。復旧作業を自分で試そうとした際にはデータの上書きが進み、回復不可能になるリスクもあるため慎重な対応が求められます。
停電後、外付けHDDに問題が生じた場合の対処方法は
停電が起きた後に外付けHDDが認識しない、データが読み取れない、異常をきたしている場合には、冷静に対処することが大切です。ここでは、停電発生後にHDDに問題が出た場合の対処方法を紹介していきます。
- 電源を切る
- 再起動を試す
- ケーブル類の接続を確認する
- 別のポートや他のPCに接続してみる
- PCで動作確認を行う
- 論理障害の修復を試みる
- 復旧業者に相談する
1.電源を切る
停電後にHDDに異常が発生した時には、まずは、機器の電源を切ることが最も適切な対処方法として挙げられます。もし、電源を入れた状態を続けると、HDD内部にさらなる負荷がかかる・故障具合が悪化する・損傷箇所が増える・意図しない上書きが促進される等、データが消失するリスクが高くなるものです。突然の停電によって外付けHDDやパソコン、NASの電源が即座に切れなかったとしても電源が入っている場合には、すぐにHDDおよびHDDが内蔵されている機器の電源を切るところから始めましょう。
・外付けHDDやNASの電源ランプが点灯している場合でも、異常を感じたら急いで電源を切ることが推奨されるものです。
※NASは、停電によって本体および内蔵HDDが壊れてしまった時にはランプが赤色や橙色の点滅で異常を示すことが多いものです。そのような場合には、データが失われる危険性が高まっているため、慎重な対応が求められます。
↓NASのランプが赤く点滅している時にはこちらも参照下さい。
2.再起動を試す
停電の後、HDDが認識しない・動かないような時には再起動する方法も選択肢に挙がってきます。
停電の後、外付けHDDが正常に動作しなくなった原因が一時的なシステムエラーである場合にはHDD、テレビ、パソコンの電源を一度切り、再起動を行うことで問題が解消されることも少なからずありえます。
※再起動後に電源が入っても問題が解決しない場合には、HDDが物理的に故障していることが推測される状況です。何度も電源の入り切り、再起動を繰り返してしまうとその都度、状態が重篤化し続けるため、データを失いたくない方は手を止めることを優先しましょう。
3.ケーブル類の接続を確認する
停電が発生した際に外付けHDDが認識しない・電源ランプがつかない・動作音がしないなどの症状が出た場合には、USBケーブルや接続端子側に問題が生じていることも少なくありません。特に電力が回復した後に接続が不安定になった時には、ケーブルやポートに不具合が出ている事も多いものです。停電が起きた際には室内も真っ暗になるため、意図せず、ケーブル類を触ってしまい、緩んでいるかもしれません。そんな時には、ケーブル類の接続状態を確認することが有効な対処方法になりえます。
・外付けHDDが認識しない場合には、USBケーブルがしっかり接続されているか確認しましょう。抜けかかっていないか、断線していないかチェックすることも重要です。
・USBケーブルに異常があれば新しいケーブルに交換する方法も選択肢に挙がってきます。
※停電によってHDD自体が物理的・機械的に故障してしまうことも多く起こりえるものです。そのような場合にはケーブルの抜き差しを試しただけでもディスクに致命傷を与えてしまうこともありえます。停電後、正常に動かなくなったHDD内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めて早めに専門家のアドバイスを聞くようにしましょう。
4.別のポートや他のPCに接続してみる

停電後、パソコンやテレビに接続していた外付けHDDが正常に動作しなくなった際に接続状況に問題がない時には別のポートや他のパソコンに接続する方法も自分で試せる対処方法として挙げられます。
・接続した機器側の不具合が原因で、外付けHDDが認識されないこともあるため、異なるデバイスでテストする方法も有効な手段になりえます。
・停電によって普段使っていたポートが故障してしまうことも少なからず、ありえます。そんな時には別のUSBポートに差し替えて、ポート自体が故障していないか確認することも選択肢に挙がってきます。
※停電によって外付けHDDが物理的・機械的に故障した場合には、別のポートや他のパソコンに接続し直すだけでディスクが取り返しのつかないくらい壊れてしまうことも多いものです。悩んだ時には専門家に相談した上で作業を進めましょう。相談してから手を動かしても遅くはありません。
5.PCで動作確認を行う
停電後、外付けHDDがテレビや特定のパソコン、他のデバイスで認識しない時には、パソコンで動作確認を行う方法が選択肢に挙がってきます。パソコンに停電後、不具合が生じた外付けHDDを接続して「ディスクの管理」ツールを使用して、HDDが正しく認識されているかどうかを確認することになります。
・Windowsのパソコンでは、ディスクの管理ツールを使用して、HDDの状態を確認しましょう。
・Macの場合は、ディスクユーティリティで認識状態をチェックする形になります。
※外付けHDDが停電によって故障した時には接続先のパソコンで、「未割り当て」や「フォーマットする必要があります。」などのエラーメッセージが表示されることも多いものです。ファイルやフォルダが開かない・HDDの名前が表示されない・エラーメッセージが出る・アクセスランプが点灯しない・ファイル名やフォルダ名が文字化けしているなどの症状が出た時にはHDDがすでにユーザーでは対処が難しい障害が発生していることが大半であるため、データを失いたくない方は早めにプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。
↓外付けHDDのランプがつかない状況でお困りの方はこちらの記事もご確認ください。
6.論理障害の修復を試みる
停電によって論理障害が発生したことが原因で外付けHDDが認識しなくなった時には、フォーマットする方法や論理的に破損した部分を修復する方法が有効な対処法になりえます。ただし、フォーマット操作を進めるとHDD内のデータを全て消去させることになるため、慎重な対応が求められます。早く安く確実にデータを取り出したいと考えた時には、すぐに自己修復を試みることは避けて、先にプロのデータ復旧業者に相談することがおすすめです。
・軽度な論理的な問題だけがHDDに生じている時にはデータ復旧ソフトを使って、論理的なエラーを修復する方法が選択肢に挙がってきます。
・HDD内のデータが不要で動作可能な状態に戻れば良い場合には、フォーマット・初期化する方法が試せます。
※停電の後、外付けHDDが認識しない・正常に動かなくなった時にはHDDに軽度であっても物理障害が発生していることがほとんどです。そんな時に復旧ソフトの機能、スキャンを行っただけで取り返しのつかないくらい機器が故障してしまう・意図しない上書きが進むことも多く起こりえるものです。HDD内のデータが大事・取り出せないと困る場合には、安易に復旧ソフトを使った方法は試さないようにしましょう。
※停電に関わらず、HDDに物理障害が生じた時にはフォーマット・初期化してもディスクが正常に動作する形に戻ることは少ないため、注意が必要となります。
7.復旧業者に相談する
停電が発生した後に外付けHDDが認識しない・エラーメッセージが表示される・ランプがつかない・動作音がしない・異音が鳴る・パソコン上でHDD名が表示されない・ファイル名やフォルダ名が文字化けしている等の症状が出ている際にはHDDがすでに物理的・機械的に故障していることがほとんどです。HDD内のデータが失われる危険性が高まっていることも多く、慎重な対応が求められます。安易に電源の入り切りやケーブルの抜き差しなど、簡単にできることを試しただけでもHDDに致命傷を与えてしまうことも多く起こりえるものです。停電後、正常に動作しなくなったHDD内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には手を止めてプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
・データ復旧業者の選び方
停電後、外付けHDDに異常が出た際に少しでも困ったり悩んだりした時には手を止めてプロのデータ復旧業者に連絡した方がすぐに問題が解決され、費用も抑えられるものです。どこの復旧業者を選べば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧作業のスピードや対応が早い
- 復旧料金プランや復旧費用例が公式サイトに明記されている
- クリーンルームなど専用の環境下や専用ラボで復旧・修理対応を行っている
- 情報の守秘義務やセキュリティ管理が徹底されている
- データ復旧の実績や事例紹介が豊富である
復旧業者は数多く存在していますが、技術力や復旧サービスの内容には大きな差もあるものです。どこの復旧業者に出しても同じように早い対応と費用を抑えたデータ復旧ができるわけではないため注意しましょう。アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめの復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行うことから、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。パソコン(Windows・Mac・自作・タブレット型)、HDD(外付け・内蔵)、SSD(外付け・内蔵)、USBメモリ、SDカード、CFカード、NASやRAIDサーバー、ビデオカメラ、ドライブレコーダーなど、様々な機種に対して復旧実績も数多くあり、安心です。
停電後、外付けHDDに症状が出た場合にやってはいけないこと
停電後、外付けHDDに問題が発生した時には、慌てて操作を試みるのは非常に危険です。HDDに失いたくないデータが入っている場合やHDDが物理的にダメージを受けている時には、不適切な対応によってデータが完全に失う原因になることもありえます。以下では、停電後に避けたい対応方法についても紹介していきます。
- 何度も電源の入り切りを試す
- ケーブルの抜き差しを繰り返す
- すぐにPCに接続して状態確認を行う
- 復旧ソフトを無理に使う
- HDDを強く叩いたり振ったりする
- HDDを開封・分解する
1.何度も電源の入り切りを試す

停電後に外付けHDDが認識されなくなった際には、つい電源を何度も入れたり切ったりしたくなるかもしれません。しかしながら、この対応には大きなリスクを伴います。
・状況が悪化する
HDDおよびHDDを接続しているパソコンやテレビの電源を繰り返しオン・オフすると、内部の部品に負荷がかかり、故障具合が悪化する・物理障害の症状が重篤化する危険性が高まります。
・データの上書きが進む
電源を切ったり入れたりすると、HDD内のデータが意図しない内容で上書きされることもありえます。
↓停電後、テレビ用の外付けHDDが使えなくなった時にはこちらも参照ください。
2.ケーブルの抜き差しを繰り返す
停電が起きた後に外付けHDDが正常に動かなくなった時にはケーブルの抜き差しを繰り返してしまうかもしれませんが、データを消失させる危険な行為になることも多いものです。
・接触不良を招く
ケーブルの抜き差しを繰り返すと、USBポートやケーブルの接続部にさらなる損傷を与えるリスクがあります。
・内部部品へのダメージが蓄積する
ケーブルの抜き差しを行うたびにHDD内部の構造に物理的な衝撃を与えることになるため、特に稼働中のHDDではヘッドやプラッタに重大な損傷を与える恐れがあります。
3.すぐにPCに接続して状態確認を行う
停電が発生した後に外付けHDDの認識に問題が生じた場合には、慌ててすぐに状態確認を行いたいと考えてしまうかもしれません。しかしながら、後悔する結果に直結することも多く、慎重な対応が求められます。
・状態の悪化を招く
停電によって不具合が生じたHDDをパソコンに接続し直すと、中身がショートする・故障具合が悪化する・損傷箇所が増えるなど、状態が重篤化することも多く起こりえるものです。
・データが上書きされる
異常が発生したHDDをパソコンに接続するとフォーマットを要求されることもあり、パソコンで誤ってフォーマットしてしまうと、データが上書きされる・復旧作業の難易度が上がる・データが完全に消失する危険性も高まります。
↓HDDをフォーマットしてしまってお困りの方はこちら。
4.復旧ソフトを無理に使う
停電後、HDDが認識しなくなった時には論理障害ではなく、物理障害が発生していることが大半です。そのため、データ復旧ソフトは使えないことがほとんどである他、無理に使おうとすると下記のようなリスクを伴います。
・状態が重篤化する
復旧ソフトの機能、スキャンをHDDに対して安易にかけると停電によって不具合が生じている箇所の状態が悪化する・損傷箇所が増える・故障具合が重篤化することが多いものです。復旧ソフトの使用は物理的な故障が生じている場合には、逆効果になることがほとんどです。
・データの意図しない上書きが進む
復旧ソフトを使うと、HDD内のデータが意図しない形で上書きされてしまうことがあります。この状況では、データの復旧作業がさらに困難になることが多いものです。
5.HDDを強く叩いたり振ったりする
外付けHDDが動かない、異音が鳴る、音が全くしないような場合には、HDDを叩いたり振ったりする行為は絶対に避けるようにしましょう。
・物理的損傷が増える
HDDは非常に繊細な部品で構成されており、振動や衝撃を加えることでさらに部品が壊れ、データを完全に失う危険性が高まります。

・ヘッドクラッシュが発生する
特にHDDが稼働している最中に衝撃が加わると、ヘッドクラッシュ(ヘッドがプラッタに接触すること)を引き起こし、復旧や修理作業の難易度が上がるばかりか、データが保存されている箇所、そのものがえぐり取られてしまうことも起こりえます。
↓HDDの修理を希望している方はこちらも参照ください。
6.HDDを開封・分解する

停電が発生した場合に限らず、外付けHDDが正常に動かなくなった時には、慌ててしまうことが多いものです。しかしながら、HDDを安易に開封や分解を行わないように注意しましょう。
・内部の部品に損傷を与える
HDD内部には非常に繊細な部品が配置されており、安易に開封や分解を行うと、損傷具合が重篤化してしまいます。
・ホコリや塵が侵入する
HDD内部にホコリや塵が少しでも入ると、故障箇所が増える・損傷具合が悪化する、最終的にデータが完全に失われる危険性が高まるものです。
※HDD、NAS、パソコンなどの精密機器から早く安く確実にデータを取り出すためにはクリーンルームなどの専門的な環境で作業を行う必要があるものです。家庭やオフィス、学校など普通の環境下でHDDを開封・分解すると、ゴミやホコリ、塵が内部に入り込む原因となり、さらに状態が重篤化することが大半です。人間の手術を専門の手術室で高い技術力・経験値・専門知識を持った医師が担当するのと同様にHDDやNAS、パソコン、SSDなどから安全にデータを復旧・修理作業を進めるにはクリーンルームなどの専用環境下で高い技術力・経験値・深い専門知識を持ったデータ復旧の専門家が対応することが大切です。
↓外付けHDDに入っているデータを復旧・取り出したいと考えた時にはこちらの記事もご確認下さい。
停電時にHDDのデータを守るための最適な対策
停電は予期せず発生することも多く、その影響を受けて、外付けHDDやNASのデータが損傷する危険性が高まるものです。停電時のデータ保護対策としては、いくつかの方法が挙げられます。ここでは、停電によるHDD
内のデータを守る為の最適な対策を紹介していきます。
- サージ保護タップを使用する
- 定期的にバックアップを取る
- 電源を手動で切る
- 停電時には接続を解除する
- UPS(無停電電源装置)の導入を検討する
- 停電時の不安を減らすための習慣を身に付ける
1.サージ保護タップを使用する
停電時に発生する瞬間的な電圧や過電流(サージ)を防ぐためには、サージ保護タップを使用することが効果的です。特に雷雨が発生した場合に有効な対処方法として挙げられ、外付けHDDの接続時にも活用できるものです。結果、停電後の復旧時に発生する過剰な電圧がHDDにダメージを与えるのを防ぐことが期待できます。
2.定期的にバックアップを取る
停電によるデータ損失を防ぐ最も効果的な方法の一つが、定期的にバックアップを取る方法になります。バックアップを行っていれば、停電後にデータが失われてもすぐに復旧が可能となるものです。
※重要なデータは定期的にクラウドや外部のストレージにバックアップを取るようにしましょう。
※自動バックアップツールを使用し、定期的にバックアップが実行されるように設定しておくと安心です。
3.電源を手動で切る
停電が発生することが分かっている時には、電気機器の電源を手動で切ることも重要です。パソコンやNAS、外付けHDDが稼働している最中に停電が発生すると、HDDの内部で「ヘッドクラッシュ」などの物理的な障害が発生するリスクが高まります。
・機器の電源を手動で切ることで、急激な電力供給の停止を避けることができます。
・停電前にパソコンやNAS、外付けHDDの電源を切ることが、機器へのダメージを防ぐ最も簡単な方法として挙げられます。
4.停電時には接続を解除する
停電が発生した後に、外付けHDDやNASを電源に接続したままにしておくと、電力が回復した際にデータの上書きや損傷の原因になることも多く、注意が必要となります。電力が復旧した後は、一時的に接続を解除することがおすすめです。
・停電から回復した後は、しばらくは機器を触らず、再起動なども行わないようにしましょう。
・USBケーブルを外す、または電源を切ることで、データ損失を防ぐことが期待できます。
5.UPS(無停電電源装置)の導入を検討する

UPSは停電時に一時的に電力を供給する装置です。NASやパソコンなど、常時稼働している・稼働する頻度が高い機器にUPSを接続すると、停電時にも機器を安全にシャットダウンすることができます。特に重要なデータが保存されている場合には有効な対処方法として挙げられます。
・UPSを導入することで、突然の停電に備え、機器に電力供給を続けることが期待できます。
・UPSの導入を検討する際には、接続する機器の容量を計算して、必要な機器を接続しましょう。
6.停電時の不安を減らすための習慣を身に付ける
停電によるリスクを減らすためには、普段から対策を取っておくことも重要です。例えば、機器の使用後には速やかに電源を切る習慣をつける・バックアップを自動化する・計画停電や法定停電など事前に停電することがわかっている時には停電が起きる前に機器の電源を切る・突然の停電が発生した場合も機器の電源が手動で切れるようであれば速やかに切ることで、データが消失するリスクを最小限に抑えることができます。
ただし、どんなに気を付けていたとしても停電によってHDDなどの精密機器が壊れてしまうことは多く起こりえるものです。停電後、HDDにトラブルが生じた時には冷静に対処することが必要となります。
まとめ・停電後、外付けHDDに問題が出て困った時には
停電後、外付けHDDが使えなくなった時には、不要な操作を避けることから始めましょう。HDDが認識しない、異音がする、エラーメッセージが表示される、ランプが点灯しない、データが読み取れない、動いている音がしない、ファイル名やフォルダ名が文字化けしているなどの症状が発生した場合には、HDDがすでに物理的・機械的に故障している他、データが失われる危険性が高まっていることが多く、慎重な対応が求められます。電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試しただけでもHDDが取り返しのつかないくらい壊れてしまうことも多く起こりえるものです。
停電が発生した後、HDDに異常が出た際に機器内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。アドバンスデータ復旧はHDDに生じる様々な症状に対して数多くの復旧実績もあり安心です。もちろん、相談も無料です。












