外付けHDDをパソコンに接続しても動いている音がしない・モーターの回転音が聞こえない・HDDが認識しないなどの不具合が出てしまうことは多く起こりえるものです。HDDから動作音が聞こえない状態はデータが失われる危険なサインであることが多いため、慎重な対応が求められます。症状が発生した後に通電し続けたり電源の入り切りやケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試したりするだけでも状態が重篤化し、データが永遠に失われる事態に繋がることもありえます。ここでは、HDDから音がしない・モーターが回転しなくなる原因と対処方法を紹介していきます。
HDDから音がしない時に生じる症状例
HDDから音がしない時には下記のような症状が発生していることが多いものです。
- 外付けHDDが認識しない・読み込まない
- アクセスランプは点灯、点滅していてもモーターの回転音が聞こえない
- ファイルやフォルダにアクセスができない
- 通電はできているが、HDDが駆動しない
- 普段は鳴らない電子音(ビープ音)が聞こえる
- パソコンが起動しない
- NASや共有フォルダにアクセスができない
上記のような症状が出ている場合にはHDDに物理障害が発生している・故障していることがほとんどです。通電し続ける・電源の入り切りや再起動を試す・ケーブルの抜き差しを行うだけでも状態が重篤化し、データが永遠に失われる事態に繋がる事も多く起こりえるものです。データが無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
HDDから音がしない・モーター音が聞こえなくなる原因は?
HDDから音がしない・モーター音が聞こえない場合には下記の様な原因が推測されます。
- HDDに衝撃や振動が加わった
- 経年劣化
- プラッタと磁気ヘッドが接触・癒着している
- モーターがロックされた
- モーター内部のベアリングの消耗
- 基板の損傷
- ファームウェアの不具合や更新の失敗
1.HDDに衝撃や振動が加わった
HDDは精密機器の1つです。外付けHDDを落下させた・ぶつけた・何も包まずにHDDを持ち歩いた、郵送した等、外的要因によって故障してしまうことがあります。外付けHDDが故障した際にはパソコンに接続しても認識しない・読み込まない状態になる他、異音がする・音がしなくなる・電子音(ビープ音)が鳴る等の症状が出ることがあります。
※ビープ音は小さい音で鳴ることがあり、気づきにくい事も多いものです。HDDが通常通りに使用ができなく
なった場合には機器の使用を止めることから始めましょう。
↓HDDを落とした・衝撃が加わったと思った時にはこちらも参照ください。
2.経年劣化
外付けHDDおよびパソコンやNASに内蔵されているHDDは消耗品の1つでもあります。多く見積もっても3年以上、HDDを使用していた場合に音がしない・認識しない等の不具合が出た時には経年劣化(自然故障)を疑いましょう。NASは外付けHDDやパソコンよりも稼働時間が長いことから内蔵HDDに負荷がかかりやすく数か月から1年程度で不具合が出ることもありえます。外付けHDDやパソコンに内蔵されているHDDも使い方によっては数か月で音がしない・認識しない等の不具合が出る事や異音が鳴るなどのトラブルが発生することもあります。HDDの動作音が聞こえない・モーターが回転しない・電子音(ビープ音)が聞こえる等の症状が出て正常に使えなくなった際には個人で対応することは困難な状況に陥っているものです。
※異音がする・音がしない・電子音(ビープ音)が聞こえる際にはHDD内のデータが永遠に失われる危険なサインであることが多いため、データを失いたくない方は直ちに使用を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用してください。
3.プラッタと磁気ヘッドが接触・癒着している
外付けHDDに衝撃や振動が加わった・経年劣化(自然故障)によって認識しない・音がしない状態になった場合にはHDD内でプラッタ(データが保存されている円盤状の部品)と磁気ヘッド(プラッタからデータを読み取る針のような部品)が接触・癒着していることがほとんどです。プラッタと磁気ヘッドが接触・癒着した場合にはモーターの回転駆動ができず、HDDが認識しない・動作音がしない・モーター音が聞こえない・ビープ音が鳴ることもあります。プラッタと磁気ヘッドが接触・癒着した際に通電し続ける・電源の入り切りや再起動、外付けHDDのケーブルの抜き差しを行うなど簡単にできることを試すだけでも状態が重篤化し、復旧可能なものが復旧不可能な状況に陥る・大切なデータが永遠に失われる事態に繋がることも多く起こりえるものです。プ
ラッタと磁気ヘッドが接触・癒着したHDDからデータを復旧するには1.高度な技術力2.深い専門知識3.互換性のある部品の調達4.クリーンルームなどの専用環境の4つに加え、経験値や判断力も必須となるものです。クリーンルーム以外の普通の部屋やオフィス環境下でHDDのデータ復旧作業を進めることはデータを消失させるリスクだけが高まります。
↓外付けHDDからデータを復旧したいと思った時にはこちらも参照ください。
4.モーターがロックされた
HDD内でプラッタと磁気ヘッドが接触・癒着するとモーターがロックされることもあり、その場合には駆動ができなくなります。モーター音が聞こえない場合にも通電し続けることは避けましょう。
5.モーター内部のベアリングの消耗
HDD内のモーターにはベアリングも搭載されていますが、回転する軸を支え、滑らかに回転するために充填されているオイルが揮発したり、ベアリングが消耗したり、ズレたりすると回転ができなくなりHDDが認識しなくなる・動作音がしない事態に繋がることもあります。
6.基板の損傷
HDDの中にはPCB基板も搭載されています。基板はHDDの動作の制御を行っているため、基板が損傷するとモー
ターが回転せず、HDDが認識しない・動作音が聞こえないといった症状を引き起こすことがあります。基板が損傷した場合も個人で対応することは困難な状態に陥っているため、外付けHDDをパソコンから取り外し、通電し続けないことが重要となります。
7.ファームウェアの不具合や更新の失敗
NAS(ネットワークHDD)から動作音がしない・ランプは点灯、点滅しているのに動いている感じがしない等、起動しない・データにアクセスができない・エラーコードやエラーメッセージが表示される・ランプが赤く点滅しているような場合にはファームウェアの不具合やファームウェアの更新が失敗したことによって症状が発生していることも推測されるものです。NASにアクセスができなくなった場合には重篤な障害が発生していることがほとんどで、そのまま使い続けようとすることはデータを消失させる危険な行為となります。データを失いたくない方は操作や作業を止めて今すぐにプロのデータ復旧・専門家に相談
HDDから音がしない・モーター音が聞こえない時の対処方法
外付けHDDから音がしない・モーター音が聞こえない時の対処方法を紹介します。
- USBケーブルや電源アダプタを確認する
- ケーブルの抜き差しを試す
- 電源の入り切りを1回だけ行う
- HDDを開封する
- データ復旧業者に相談する
1.USBケーブルや電源アダプタを確認する
外付けHDDの場合、USBケーブルや電源アダプタが断線・損傷していることが原因でHDDから音がしない・モー
ター音が聞こえない・駆動しない状態に陥っていることも少なからずありえます。外付けHDDから音がしない・動いていない・モーターが回転していないように感じる時にはUSBケーブル等がパソコンに正しく接続されているか・緩みや断線が無いかもチェックしておきましょう。HDDから音がしない状態の時はほとんどの場合でHDD側に問題があるものの、ケーブル類の不具合・接触不良などで通電がされず、HDDが反応しない・モーターが回転していないこともありえるものです。
2.ケーブルの抜き差しを試す
外付けHDDから音がしない・パソコンに接続しても認識しない場合にはケーブルの抜き差しを試すことも対処方法の1つとして挙げられます。しかしながら、ケーブル類側に問題がなく、HDD側に問題がある・プラッタと磁気ヘッドが接触、癒着しているような場合にケーブルの抜き差しを試すと例え1回だけだったとしてもHDDに致命傷を与えてしまい、データが永遠に失われてしまう事態に直結してしまうことも起こりえるものです。HDDから音がしない・モーター音が聞こえない場合にはケーブル類の見た目を確認して、断線や損傷が無ければHDD側に問題があると判断すべきです。データを失いたくない方は安易にケーブルの抜き差しを行う事は避けましょう。少しでも悩んだり困ったりした場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先してください。
↓外付けHDDが認識しない状況でお困りの方はこちらも参照ください。
3.電源の入り切りを1回だけ行う
HDDが認識しないといったトラブルが生じている時に簡単に試せる対処方法はハードディスクの電源を一度切って、再度入れ直す方法が挙げられます。しかしながら、音がしない・モーターが回転していないような時に例え1回だけだったとしても電源の入り切りや再起動を行ってしまうと機器に致命傷を与えてしまうことの方が多く起こりえるものです。HDDから音がしない際には物理障害が発生していることがほとんどで、電源の入り切りなど簡単にできることを試すだけで復旧可能だったものが復旧不可能な状況に陥ってしまうこともありえます。失敗したくない・データを失いたくない方は無理に作業を進めることは避けた方が良いものです。
4.HDDを開封する
長い間、使っていない外付けHDDを久しぶりにパソコンに接続したら認識しない・駆動しないといった症状が出ることもあります。その場合にはモーター内の軸やベアリング部分のオイルが揮発している事が原因でモーターが回転できない状態に陥っていることも推測されるものです。そのような場合にはHDDを開封し、オイルの補充を行えば問題が解決できる見込みがあるものの、HDDを自分で開封・分解を行うことはデータを永遠に消失させるリスクを伴うものです。そもそもHDDは開封・分解を行うことを前提には作られてはいません。また、HDD内部にホコリや塵などが少しでも付着すると故障する・状態が重篤化するため、HDDを開封、分解するにはクリーンルームなど専用環境が必要となります。人間の手術を専門の手術室で行うのと同じイメージです。個人で安易にHDDを開封・分解するだけで復旧可能だったものが復元不可能な状況に陥ってしまうため、HDDから音がしない・モーターが回転していない・動いていない様に感じる際にはプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。
※モーター内の軸やベアリング部分のオイルの揮発を防ぐためには定期的にHDDを使う・通電させることが重要です。数か月に1度くらいの頻度で通電し、モーターを回転させるようにしましょう。
5.データ復旧業者に相談する
外付けHDDから音がしない・HDD内のモーターの音が聞こえない・HDDが認識しない・ファイルやフォルダにアクセスができない・通電はできているが、駆動しない等のトラブルが起きた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することが問題解決への近道となります。HDDに保存しているデータが不要・消えても良い方はメーカー修理や修理の専門会社に依頼する方法も選択肢として挙げられますが、メーカー修理や修理の専門会社にHDDを修理に出した場合にはディスクは初期化される、もしくは新しいHDDに交換された上での修理対応となるため、機器自体は動作可能な状態に戻る・使えるようになることが見込めるものの、データの復旧や取り出しは行われず、HDD内に入っていたファイルやフォルダは全て消去された上で手元に戻ってくることになります。また、修理期間も数週間から数か月単位と長期間に渡ることが大半で、HDDを預けている間は業務が滞ってしまう事態に繋がることもありえます。HDD内に保存しているデータが無くなったり取り出しができなくなったりしたら困る・早く問題を解決したいと少しでも頭によぎった場合にはデータ復旧の専門業者に相談することを優先しましょう。
・データ復旧業者の選び方
HDDに何かしら不具合や症状が出た際にデータを失いたくない・費用を抑えてデータを取り出したいと少しでも考えた場合には相談するデータ復旧業者の選択が重要となります。どこの業者を選べば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。
- 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術の有無)
- 復旧・修復に要するスピードや対応が早い
- 料金プランや復旧費用例がホームページに記載されている
- クリーンルームなど専用環境下で復旧・修理作業を行っている
- 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
- 復旧実績、復旧事例の有無
データ復旧業者は数多く存在していますが、データ復旧のサービス内容や復元技術には大きな差もあるものです。どこの復旧業者に出しても同じように早い対応と費用を抑えた上でHDDからデータの取り出しができるわけではないため注意しましょう。アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧作業を行うからこそ、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを提供しています。外付けHDDや内蔵HDD、TeraStationやLinkStation、LANDISKなどのNASやRAIDサーバー、SSD、パソコン(Windows・Mac・自作)、SDカード、USBメモリなど様々な機種に対して復旧・修理実績も多くあり、安心です。
モーターが回転しない時の対処方法は
HDDから音が聞こえない・正常に動作していない・モーターが回転していないように感じる際には個人で対応する事は困難な状況に陥ってしまっています。どうにか改善させようと何かしら操作や作業を進めることは大変危険な行為となります。まずは電源を切り、通電させないように努めることが最善の対処方法となりえます。HDDが認識しない・読み込まない・HDDの名前がパソコン上に表示されない・ファイルやフォルダが開かないなど、何かしら不具合が出た際に機器の中のデータを失いたくない方は手を止めることを優先しましょう。
HDDから音がしない・モーターが回転しない時にやってはいけないこと
HDDから音がしない・モーターが回転しない・動作していないように感じる際には下記のようなことは行わない様に注意しましょう。安易に操作や作業を進めてしまった結果、データが永遠に失われてしまう事態に繋がることも多く起こりえるものです。
- 通電し続ける
- 電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しを繰り返す
- 複数のパソコンに繋ぐ
- 叩く・振るなど衝撃を与える
- 自分で作業を進める
1.通電し続ける
HDDから音がしない・モーターの回転音が聞こえない・正常に動作しない等の不具合が発生した時には機器の電源を切って、状況が悪化しない様に努めることが最善の対処方法となります。ケーブルを繋いだまま・電源が入ったままHDDに通電がされ続けてしまうだけでも状態の悪化を促進してしまいます。通電し続けるだけでもHDDからデータを取り出す事自体が難しくなってしまう事態に繋がることも多く起こりえるものです。
2.電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しを繰り返す
外付けHDDから音がしない・認識しない・落とした・動かない等、何かしらトラブルが生じた際には電源の入り切りや再起動・ケーブルの抜き差しなど簡単にできる事を行ってしまうかもしれません。しかしながら、電源の入り切りや再起動・ケーブルの抜き差しなどの行為は1度試すだけでも機器本体や部品に致命傷を与えてしまう・データが永遠に失われてしまう事態に繋がる事も多く、注意する必要があります。HDDから音がしない場合には物理障害が生じているがほとんどで、そのような場合に電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しを行ってしまうとデータが保存されているプラッタと呼ばれる円盤状の部品とデータを読み取る為の部品、磁気ヘッドが癒着しているのにも関わらず、無理に動こうとするためデータが保存されている部分に傷や溝を作る他、データが入っている箇所そのものをえぐりとってしまう事が多く起こりえるものです。電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単に行える操作を行った結果、復旧可能だった状態が復旧不可能な状況に陥ってしまうことも少なくありません。少しでも悩んだり困ったりした場合には手を止めてプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。間違いがありません。
3.複数のパソコンに繋ぐ
外付けHDDや内蔵HDDから音がしない・モーターが回転しないといった症状が出た際には外付けHDDを複数のパソコンに繋いだり、PCやNASに内蔵されているHDDを取り外して他のPCに接続してしまったりする事は避けましょう。HDDから音がしない・正常に動作しないような時には内部部品が癒着したことが原因で物理障害が発生している事が大半です。そのような時に複数のPC、例えばWindowsのパソコンで認識しなかったからMacに繋いでみる・MacBook Proに繋いで認識しなかったからiMacに接続してみるなど複数の端末に繋ぐとそのたびに通電が起きる他、電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しを行う行為と同様にディスクに致命傷を与えてしまいます。また、NASから音がしない場合には内蔵されているHDDを直接パソコンに繋ぐことは絶対に止めておきましょう。そもそも、NASに内蔵されているHDDはファイルシステムが特殊であるためパソコンに直接接続したとしてもデータを見ることができません。データを確認できないばかりか内蔵HDDをパソコンに繋ぐだけで状態の悪化を招く・データの上書きを進める他、RAID構成が乱れてデータが永遠に消失する事態に繋がることも多く起こりえるものです。
↓Macに接続した外付けHDDが認識しない場合にはこちらも参照ください。
4.叩く・振るなど衝撃を与える
HDDはとても繊細な製品です。音がしない・モーターが回転しない・正常に動作しない等の不具合が出た時には叩く・振るなど、振動や衝撃を与えない様にしましょう。内部部品のどの部分が損傷しているかわからないまま、衝撃が加わると損傷箇所が増える他、障害の具合が重症化してしまいます。基板だけの損傷だったはずが、叩いたり振ったりした結果、プラッタと磁気ヘッドが接触したりモーター部分が損傷したりと故障箇所が増えて取り返しのつかない状況に陥ってしまう事も多く起こりえるものです。
5.HDDを開封・分解する
HDDはとても繊細な機器の1つです。ディスク内に少しのホコリや小さな塵などが入ってしまうだけでもすぐに状況が重症化し、データが消失するリスクが高まってしまいます。そのため、HDDの開封や分解はクリーンルームなどの専用環境下で行うことが必須となるものです。HDDから音がしない・モーターの回転音が聞こえない・正常に動作しないような時にはHDDに物理障害が発生しているサインとなり、物理障害が発生しているHDDからデータを復旧するにはクリーンルームなど専用環境下で高度な技術力を持った専門の技術員が作業を行って初めて成功するものです。人間の手術を専用の手術室で専門の医師が行う事で成功するのと同じイメージです。HDDから音がしない・モーター音が聞こえない時に個人でHDDを開封、分解することはデータを消失させるだけの危険な行為となるため、行わない様にしましょう。
6.自分で作業を進める
HDDが使えない・動作しないなど、何かしら症状が出た際にデータを復旧するには障害の種類(論理もしくは物理)や障害の程度(軽度・中度・重度)や故障箇所の特定を正しく行った上で症状発生原因を適切に見極める必要があります。しかしながら、障害の種類や程度、故障箇所を特定するには深い専門知識や高度な技術力が必須となることから個人で判別することは難しいものです。よくわからないまま、電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできる方法を試すだけでも致命傷を与えてしまう事やHDD内部のデータを記録しているプラッタに傷や溝を作り、データが永遠に失われてしまう事態に繋がることも多く起こりえるものです。HDDは繊細な機器であり消耗品の1つでもあります。症状やトラブルが起きた後に何もしなければデータを復旧できたものが復旧不可能な状態に陥ってしまうこともありえます。自分でできることを試したい・どうにかHDDからデータを復旧できないかと思った時こそ、まずは手を止めることから始めましょう。どうしても何か作業をしたい・復旧できないか試したいと考えた際には作業や操作を進める前にプロのデータ復旧サービス業者の無料相談を利用してからでも遅くはないものです。
気を付けたいHDDのモーター音
HDDのモーター音が聞こえても下記のような症状が出た時にはデータが失われる危険なサインとなります。
- 異音や電子音(ビープ音)が聞こえる
- モーター音が途中で止まる
1.異音や電子音(ビープ音)が聞こえる
HDDからモーターが回転する音は聞こえるものの、認識しない・動作しないといった症状が出ることも多いものです。モーターが回転する音以外に異音、「カチカチ」「カタカタ」「カタンカタン」「キュルキュル」「ガキッ」「ジージー」「カリカリ」「カッコンカッコン」「カチャカチャ」「カックンカックン」「シャー」「シーッ」や電子音(ビープ音)、「プープー」「ピーピー」「プップッ」「ジジジ」などが聞こえた場合にはすぐに機器の電源を切り、通電されないように努めることが重要です。異音や電子音が聞こえる際に使い続けようとするとHDD内でデータを保存しているプラッタに傷や溝ができ、永遠にデータが失われる事態に直結してしまいます。
↓HDDから異音が聞こえてお困りの方はこちら
2.モーター音が途中で止まる
通電できている・ランプは点灯、点滅している状態であってもHDDのモーターの回転音が途中で止まるような時には要注意です。この場合、モーターが故障したわけでは無く、HDD内部でプラッタと磁気ヘッドが接触・癒着したことが原因で回転が止まっていることがほとんどです。また、PCB基板からの電力供給不足によってモーターの回転が止まることもありえます。どちらにしてもモーターの回転音が途中で止まってしまう状態は早めに対処しないとデータが永遠に失われる事態に繋がるため、データが無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた際にはプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなどを試してはいけません。状態が重篤化し、復旧できるものも復旧不可能な状況に陥ってしまいます。
HDDの動作に必要なモーターとPCB基板とは
HDDの中にはモーター(スピンドルモーター)、PCB基板、プラッタ、磁気ヘッドなど様々な部品が搭載されています。
・スピンドルモーターとは
スピンドルモーターはHDD内で通電時にプラッタを回転させるための役割を担っています。モーター内部にはプラッタを円滑に回転させるためのベアリング、もしくは軸部分にオイルが充填されており、モーターが正常に動作できなくなった場合にはデータが保存されているプラッタからデータの読み書きおよび取り出しができなくなってしまいます。
・PCB基板とは
PCB基板は電気信号によってHDDの動作やモーターの回転数や駆動の制御を行っています。そのため、PCB基板が損傷した際にもモーターが動かない、途中で止まる・HDDの動作が不安定になる等、様々な不具合を引き起こしてしまいます。
・プラッタと磁気ヘッド
HDDはデータが保存されるプラッタとプラッタからデータを読み取るための磁気ヘッドが動作することでデータの読み書きが可能となります。この2つの部品は本来、接触することは無いものの、経年劣化(自然故障)や衝撃や振動が加わった、停電や落雷の影響など外的要因によって接触・癒着してしまうことがあります。その場合にはモーターも正常に回転ができなくなってしまいます。HDDから音が聞こえない・モーターの回転音が聞こえない時にはプラッタと磁気ヘッドが接触・癒着していることがほとんどで、そのような場合に通電を続けてしまうとプラッタに傷や溝を作る・データが入っている箇所そのものをえぐり取ってしまう等、データが永遠に失われる事態に直結するため注意が必要となります。
HDDが全く動作しない時には
電源が入っている・USBケーブルやSATA接続を行ってもHDDが全く動作しない・モーターの駆動音が聞こえない時には、そのまま通電し続ける・PCに接続し続けることは大変危険です。データの取り出しや読み込みはできない状態なので、まずは接続を止める・機器を安全に取り外すことを優先してください。
モーターが回っていてもHDDが認識しない時は
電源は入っている・モーターは回転しているものの、HDDがPCで認識していない場合にはプラッタからデータを読み取るための部品、磁気ヘッドやスイングアームが動作できていない事が推測されるものです。その他、PCB基板が損傷した・システム障害が発生した等、様々な原因が考えられます。異音や電子音は聞こえない状態だったとしてもモーターが回転していて、HDDが認識しない場合にはデータが永遠に失われてしまう危険なサインでもあるため、データを失いたくない方は電源を切り、早めにプロのデータ復旧業者に連絡することを優先した方が良いものです。
まとめ・万が一、困った時には
HDDを使おうとしたら動かない・何も音がしない・モーターの回転音が聞こえない・途中で回転が止まる等のトラブルはある日、突然誰にでも起こりえるものです。万が一、HDDがいつものように使えない・読み込みができないといった不具合が出た際には機器の電源を切ることから始めましょう。HDDから音がしない・認識しない状態になった場合には内部部品が故障しているか癒着していることがほとんどで、物理障害が発生してしまっていることが推測されるものです。そんな時に電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを行っただけでも状態が重篤化し、データが永遠に消失するリスクが高まる・取り返しのつかない状況に陥ってしまう事も多く起こりえます。症状の発生原因がわからない場合や失敗したくない方は無理に操作や作業を進める前にプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。HDDに保存しているデータが大切な思い出の写真や動画、会社の業務にかかわるWordやExcel、PDF、メールデータなど大事なものの場合はプロに任せてしまった方が不安もすぐに解消されてすぐにデータも戻ってきます。データの復旧業者を探す時に悩むかもしれません。そんな時にはサービス内容や技術力などに注目して見てみましょう。特に「独自技術」や「AI技術」などの技術を持っているかをチェックすることが解決への近道の一つです。アドバンスデータ復旧は「独自技術」や「AI技術」を持っており復旧料金も抑えられます。質問にも親身に対応してくれるのでおすすめです。